令和最初の鉄道旅行の二日目は、天竜浜名湖鉄道を訪問しました。
この天竜浜名湖鉄道の天竜二俣駅の構内には、かつて蒸気機関車の時代には全国各地で見られた転車台や扇形車庫が、今も現役で稼働しています。
この転車台などを見学するツアーが、基本的に毎日実施されているというので、天竜浜名湖鉄道の乗車がてらに、参加してみることにしました。

参考:転車台・鉄道歴史館見学ツアー(毎日開催) – 天浜線(天竜浜名湖鉄道株式会社) – 日本の原風景に出逢う旅。


天竜二俣駅には、集合時間より少し早い10時16分着の列車で到着しました。
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▲天竜二俣駅駅舎

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▲天竜二俣駅の駅名標

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▲天竜二俣駅ホーム

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▲昔懐かしい、ホーロー板の駅名標


集合まで時間があるので、先日ご紹介したきっぷ類を購入しておきます。
参考:天竜浜名湖鉄道で購入したきっぷ(普通入場券・補充券・令和元年記念入場券等、2019.5.2) : 阪和線の沿線から

集合時間の10時50分が近づくにつれ、小さな駅舎はこの「転車台見学ツアー」に加え、その10分後に集合の「洗って!回って!列車でGO」乗車体験ツアーの参加者も集合し、連休中とあって大変な賑わいとなってきました。


10時50分、いよいよ「転車台見学ツアー」の開始です。
駅構内を横断し、構内の端にある運転区の近くまで歩きます。
参加者は目算では100人ほどという大盛況であります。

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まず最初の案内は、この高架貯水槽。
蒸気機関車への迅速な給水のため、高いところから水を落とす給水塔が設置されていました。
転車台のみならず、こういった施設も、国登録有形文化財として保存されています。

構内に入り、いよいよ転車台を見学します。
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転車台や扇形車庫は、京都鉄道博物館で実物を見たことがあります。
しかし今回見学している天竜二俣駅のそれは、営業線で現役で活躍している、生きているそれであることが大きな違い、と感じました。

それが証拠に、営業車両が左側から入線し、車庫へ入線するシーンが実演されました。
左側から列車が入ってきます。
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転車台が少し動き、そのまま洗車線へ入っていきました。
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転車台周辺の、車両の様子も記録しておきます。
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転車台・扇形車庫の見学の後は、扇形車庫の端にある「鉄道歴史館」の見学となります。
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ここには、国鉄二俣線、そして天竜浜名湖鉄道天浜線を通じてその歴史を伝える展示物が保存されています。
入室してみると、まず目に飛び込んできたのが、かつての駅名標、そして国鉄二俣線最終・天竜浜名湖鉄道運行開始のヘッドマークであります。
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更に入ると、まさに様々な展示物がありました。
その一部をご紹介したいと思います。
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館内全景はこのような感じです。
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この日は上述のとおり、100人規模の参加者だったこともあり、記念館の見学は5分程度と限られたものとなりました。
しかし、それで見てまわることは到底難しいほどの展示物の内容の濃さでありました。
これは、可能であれば再訪したいと感じた次第です。


鉄道歴史館の見学を終え、駅舎へ戻ります。
戻りながら、写真も撮影していきます。
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▲腕木式信号機と留置中の車両
湘南色にラッピングされた車両もあるようですのですが、この日は乗車できなかったので、これが沿線を走るシーンも写真映えするように感じました。

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▲構内には、庭園もありました。


これで転車台&鉄道歴史館見学ツアーは終了です。
所要時間は約40分で、ツアー料金は200円とお手軽な催しでありますが、その中身はなかなか見応えのあるものでありました。
特に稼働中の転車台を使った車両の移動も見ることができたり、鉄道歴史館では天浜線の歴史を伝える多くの展示物があったりと、一度の訪問では見切れないものだったと感じました。

天竜浜名湖鉄道の社員さんに尋ねると、この日の参加者は流石にかなり多いとのことでした。
この見学ツアーは毎日実施しているのですが、平日の雨の日などは、参加者が数名やゼロの日もあるとのことですが、それでも毎日、このようなツアーを実施しているところは、本当に頭の下がる思いであります。

この天竜二俣駅では、この転車台ツアーの他、昨年4月から、車両に乗車して洗車体験もできる「洗って!回って!列車でGO」というツアーも実施されています。
◇新企画◇ 洗って!回って!列車でGO! – 天浜線(天竜浜名湖鉄道株式会社) – 日本の原風景に出逢う旅。

こちらは、列車に乗車したまま洗車場を通過した上で、転車台での回転を体験できるという、非常に面白いツアーとなっています。
車庫開放イベントでもなければできないようなこれらの体験を、毎週実施しているということですから、是非とも多くの方が楽しんでいただければな、と思った次第です。


何せ連休中だっただけに参加者も多く、賑やかだったのは嬉しい限りですが、逆にじっくり見学できなかったことが唯一悔やまれた、今回の転車台ツアー。
次回、仮に訪問する機会があれば、比較的空いている時を利用して、じっくり撮影等ができればいいな、と思い、是非とも再訪したいな、と強く感じたイベントでありました。


●おまけ:
この天竜二俣駅では、駅弁が販売されています。
JTBの時刻表にも弁当販売駅を表す「弁」マークが付いています。
折角なので、この駅弁を購入し、車内で食べてみました。
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「まいたけ弁当」950円でありました。

他に「鰻どんこ弁当」(1,000円)、「紅の助六弁当」(650円)が用意されています。
いずれも土・日・祝日のみの販売となっていますので、ご注意下さい。


以上のように、転車台や扇形車庫の見学、そして鉄道記念館の見学と、盛り沢山のツアー。
鉄道ファンにとっては、垂涎のツアーがこれほどお手軽に参加できるのも、まま無いのではないのでしょうか。
この記事をきっかけに、多くの方々が天竜浜名湖鉄道・天竜二俣駅を訪問されると、管理人としても嬉しい限りであります。




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