近年、この時期の恒例ともいえる、南海電鉄の8300系新製車両の輸送。
車両メーカーを前日に発車し、未明から明け方にかけて和歌山市駅まで輸送されるこのルートも、近年の定番になっている感があります。

年に数回、和歌山市駅の構内にDD51型ディーゼル機関車が入線するという珍しい光景でもあることから個人的にも興味があり、新製車両の輸送がある度に出勤途中に和歌山市駅まで出向き、その記録をご紹介しています。


今年も、昨日(5月14日)に車両メーカーを出発し、本日早朝に和歌山市駅に到着しましたので、その様子をご紹介したいと思います。

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▲DD51型ディーゼル機関車と8300系。
今回牽引してきたのは、DD51 1193号機でした。

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▲DD51 1193号機の側面。
このように間近で見ることができるのも貴重な機会であります。


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▲和歌山港線で運用されている「めでたいでんしゃ(こども)」の入線。

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▲「めでたいでんしゃ(こども)」とDD51の並び。



この日、和歌山港線の普通車として運用されていたのは、この3月末に運行開始した「めでたいでんしゃ(こども)」でした。
まさかデビュー早々にこのようにDD51と並ぶとは、思いがけない収穫でありました。


8時過ぎになると、機関車の入れ替え作業が始まりますが、これも今まで通りのスケジュールであります。
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▲機関車が奥の方に移動します。

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▲線路を転線していきます。

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▲別方向から入線してきた南海2000系との並びも撮影することができました。

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▲8300系の難波方までDD51が移動してきました。

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▲和歌山港まで往復してきた「めでたいでんしゃ(こども)」との3並びを撮影してみました。


最後に、本日輸送されてきた8300系の各車両を紹介します。
(和歌山港方から順番にご紹介)
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▲8361号車

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▲8711号車。
8361との2両編成です。

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▲8410号車

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▲8660号車

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▲8610号車

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▲8310号車


番号の並びからすると、既に8300系も11編成目が導入されたことになるかと思われます。

下記エントリーでご紹介したように、高野線6000系の置き換えとして新造車両の投入が発表されています。
参考:【南海電鉄】高野線6000系の更新は新造により実施。2020年度までに30両の新造を決算説明会資料で発表 : 阪和線の沿線から
その新造車両が、発表資料の写真のとおり8300系になるのかどうか、気になるところではありますが、南海線の7100系の置き換えもまだ続くことと思われますので、しばらくはこのように8300系の新車搬入が続くのではないかと思われます。

一方で、これまた下記エントリーでご紹介したように、今回の新車搬入のルートの一つである和歌山線(橋本〜和歌山間)で、2023年春に無線式ATCの導入が予定されています。
参考:【JR西日本】和歌山線(橋本〜和歌山間)に無線式ATCを導入(2023年春予定) : 阪和線の沿線から

上記発表では、この春から和歌山線で運用開始された227系に車上設備を搭載することとしていますが、これにより今回のように搬入車両を牽引するDD51型ディーゼル機関車に当該装置が搭載されなければ、このような甲種車両輸送は見られなくなる可能性も考えられます。


ともあれ、年に数回の珍しいシーン、そして仕事前にちょこっと寄れる場所で遭遇できるシーンでもありますので、今後も車両輸送があった際には、このように継続してご紹介していきたいと思います。




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