JR西日本では、運転士の前方確認時の視認性向上及び疲労軽減による、安全性向上を図るため、運転士に保護メガネを貸与した試行を実施することを発表しました。

在来線運転士の前方確認時の視認性向上および疲労軽減のため「保護メガネ」の試行を実施:JR西日本

概要は以下の通りです。

●試行箇所:
近畿エリアに所属する在来線運転士(75名程度)

●試行期間:
2019年9月以降準備でき次第から、2020年2月下旬まで

●その他:
試行結果が良好な上場合は、在来線の全支社に導入予定
保線などの社員についても、現場の巡回等の業務において試行実施

●保護メガネ:
・保護メガネメーカー
株式会社タレックス
参考:びっくりするほど目に優しいTALEXの偏光サングラス|偏光レンズ・偏光サングラスのTALEX(タレックス)

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▲試行を実施する保護メガネ
(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/2019/09/page_14896.html)より引用)

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



列車に限らず、自家用車の運転であっても、眩しい太陽は、時折安全運転の支障になることもあり得ます。
特に、直線区間が長く、長時間において同じ方角を進む区間では、時間帯によっては常に太陽の方角を向きながら運転する必要があるので、サングラス等、何らかの対策は必要であるといえるでしょう。


この度JR西日本では、保護メガネ(サングラス)を使用して、運転士の視認性向上及び疲労軽減の試行を行うとことであります。
運転士のサングラス着用に関しては、かつて国鉄時代にそのような事例はあったようですが、利用者に威圧感を与える等の理由があったからか、国鉄時代末期にはそんな姿も見られなくなってしまいました。

それから30年以上も経ち、JR西日本がサングラス着用の試行に踏み出したのは、ひとえに「安全運行」の為、といえるでしょう。
直射日光による視認性の障害や、それを避けるための疲労が故に、運転士の負担が増すことで、安全な運行が損なわれる、という合理的な理由からの試行ということで、そういう着用も事業者側から発表していくというのも、時代も変わったのかな、とも感じました。

むしろ変わらないといけないのは、我々利用者の捉え方でしょうか。
「サングラスを着用している姿がいかついから、止めてほしい」と意見する前に、サングラスを着用している理由に少し思いを馳せてみる必要があるのかも知れません。



ところで、今回JR西日本に保護メガネを提供するメーカーは「タレックス」という会社です。
びっくりするほど目に優しいTALEXの偏光サングラス|偏光レンズ・偏光サングラスのTALEX(タレックス)

この会社、大阪市生野区を本社拠点とする会社であります。
同社では、既に大阪市交通局(大阪市営バス、当時)への実証実験を実施したことはありますが、鉄道事業者は初めてとのことであります。
大阪市内の企業同士が、こういった形で国内でも先進的な取り組みを実施する、ということでも個人的に応援していきたい取り組みだな、と感じたニュースでありました。




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