本日(2019.10.12)、東海道新幹線は台風19号の接近に伴い、東京〜名古屋間は終日運休、名古屋〜新大阪間では早朝の一部の列車の他は全て運休となりました。

この運行情報は、前日の10月11日に既に発表されていたので、3連休の前日で元来利用者の多い曜日であるがために、より多くの乗客が集中し、大幅な遅延が発生していました。

かくいう私も、この日(10月11日)に東京で用事があり、帰りに東海道新幹線を利用して帰宅する予定でありました。
当初の予定は以下の通りです。
1:当初予定
東京(1953)-新大阪(2230) のぞみ419号
新大阪(2250)-和泉砂川(2342) くろしお35号
和泉砂川(2345)-和泉鳥取(2348) 紀州路快速


東京まで比較的遅くまで滞在でき、なおかつ和泉砂川まで「くろしお」に乗車して和泉砂川で乗り換えて一駅で到着。
その日中に帰宅できる比較的楽なルートでありました。

また、新大阪駅での乗継を20分程度確保し、少々の遅れなら問題なく、仮に「くろしお35号」に乗り遅れたとしても、約40分程度の遅れならば、下記の列車の乗り継ぎで、最終列車で和泉鳥取に到着することが可能でした。
2:和泉鳥取最終
新大阪(2314)-大阪(2317) 新快速
大阪(2324)-日根野(0016) 快速
日根野(0018)-和泉鳥取(0029) 普通


更に遅れる場合でも、和泉鳥取の一つ天王寺方の和泉砂川までは、更に遅い終電があるので、60分程度の遅れでも、和泉砂川駅タクシーで約3km、1000円程度の出費で帰宅することがかのうでした。
3:和泉砂川最終
新大阪(2334)-大阪(2338) 新快速
大阪(2344)-日根野(0036) 快速
日根野(0038)-和泉鳥取(0046) 普通


とまあ、60分程度の遅れなら何とか最小限の追加出費で当日中に帰宅可能でありました。

そんな中、当日10月11日に東京へ向かったわけですが、昼過ぎの東京駅では既に新大阪方面の列車が全て満席となっていました。
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▲14時台の東京駅発の空席状況。
問答無用に全ての列車が「×」でした。

また、この時間帯から東海道・山陽新幹線のネット予約「エクスプレス予約」も変更等の処理が多く動作が遅くなっていました。

そんな状況を一通り確認して、都内での用事を済ませ、東京駅に到着したのが19時過ぎ。
新幹線乗り換え口は既に大混雑で、ゆっくりでしか先に進めない状況でした。
(※)以下のTwitterは、当ブログ管理人のツイートを引用したものです。

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▲乗り換え改札前の発車案内表示。
この時はまだ20分程度の遅れでした。

ゆっくりと前に進みながら改札口毎に警察官による列形成に従い、10分程度で新幹線乗り換え改札を通過しました。

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▲改札内も、各自が乗る列車のホームが表示されるのを待っていました。

私は、時刻表でホームを確認して、19番線に向かって列車の発車を待ちます。
ホームに登ると、19番線から19時13分に発車する筈の「のぞみ411号」がまだ発車待ちをしていました。
どうやら自由席(主に1〜3号車)に乗客が集中し、安全確認に時間を要していることから、各列車の発車が遅れていき、それが累積されていっているとのことでした。
私の乗るのぞみ419号の発車する19番線ですが、2本前の「のぞみ411号」が、定刻から約30分遅れて発車していきました。


この時は、まだ「30分遅れ」でした。
その後に19番線に入ってきたのは「ひかり531号」(東京19時33分発)ですが、これまた発車が遅れていき、結局50分遅れで東京駅を発車していきました。


その「ひかり531号」が発車してすぐ、ようやく私の乗車する「のぞみ419号」が入ってきました。
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▲のぞみ419号の入線のタイミングで案内表示を撮影しました。
ご覧の通り、20時25分頃で、このタイミングで既に発車時刻を30分以上過ぎていました。



駅の構内で立ちんぼとなることおよそ1時間半、ようやく座席にありつけることができました。
しかし、例の如く乗車はできても発車せず。
この状態でおよそ30分程度停車したままで、東京駅を発車したのは20時50分頃。既に60分遅れとなっていました。


既に60分遅れとなり、多少回復したとしても、上記の「3:」和泉砂川最終接続も怪しくなってきたので、更なるオプションとして、日根野まで帰着するルートを考えざるを得ない状況となりました。

4:日根野最終
新大阪(2344)-天王寺(0005) Osaka Metro御堂筋線
天王寺(0020)-日根野(0105) 区間快速


日根野から和泉鳥取までのタクシーは概算で3000円程度。
この時点で自宅からの迎えの可能性もあり、連絡を入れていましたが、ともあれ家族に迷惑になるのも避けたいところです。
何とか頑張ってN700系の走りを見せていただきたい…と祈る気持ちと裏腹に、早々に品川駅で抑止がかかります。
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品川駅手前で抑止。
ちなみに目の前に止まっている車両は285系「サンライズ出雲・瀬戸」であります。

品川駅手前で数分抑止の後、品川駅に入線です。
ここでも乗車に時間がかかり、品川駅は66分遅れで発車しました。


66分の遅れなら、新大阪は23時40分頃には間に合うので、日根野までは帰れる・・・はずでした。
そんな私の祈る気持ちを察しているわけでは決して無いのでしょうが、日頃感じることのないくらいの回復運転を実施していました。
一方、小田原駅手前でスピードが落ちたりと、先行列車もつかえているようで、遅れが何とか拡大しないように願いながら、西に向かって進みます。

三河安城通過は70分遅れで通過しました。


このまま名古屋駅に入線して…と思ったところ、名古屋駅手前でまたしても抑止です。


どうやら先行列車が3本いているらしく、計20分は抑止され続けたでしょうか。


ようやく20分以上経って名古屋駅に入線し、発車しました。
遅れは既に85分に達していました。


85分も遅れると、新大阪到着は23時55分頃。
もはや日根野への最終列車も間に合わなくなり、阪和線は鳳行きを残すのみとなりました。
しかし、鳳駅で下車したとしても、仮に和泉鳥取駅までタクシーで向かうとなると、深夜料金となると、もはや1万円を超すものとなってしまいます。
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▲鳳駅〜和泉鳥取駅のタクシー料金
https://www.taxisite.comで検索した概算額

そうなると、新大阪・梅田・天王寺といったターミナル駅でまで何とか出向き、そしてネットカフェ等で一夜を明かす必要が出てきます。
しかし、翌朝のことも考えて天王寺まで出ようと思うと、意外に最終が早くで終わってしまいます。
5:天王寺最終
新大阪(0002)-天王寺(0023) Osaka Metro御堂筋線


つまり、新大阪駅を0時過ぎると、天王寺へさえもたどり着かなくなってしまい、新大阪か梅田での宿泊としなければなりません。
しかし、新大阪駅近辺のホテルは、同じく新幹線の遅れで宿泊する人も多く、また広くて人が多い梅田で、果たして宿泊施設を探し当てることができるのか。
そう考えて初めに思いついたのが、このブログでもご紹介した「ファーストキャビンステーション あべの荘」でした。


ファーストキャビンのサイトを確認すると、これからでも3,100円で宿泊できるプランがあったことから、即刻予約します。
ファーストキャビンステーション あべの荘(天王寺駅)|ファーストキャビン公式サイト

後は、新大阪0時2分発の地下鉄御堂筋線に間に合うかどうか。

京都駅では、特に遅れが増大することなく、そのまま新大阪駅へ。
新大阪駅には23時55分頃到着。ダッシュで地下鉄御堂筋線に乗り換えることができました。
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▲地下鉄御堂筋線の最終なかもず行きに乗車。
これで天王寺まで向かうことができます。

この日は新大阪駅で大量の乗車があり、列車が5分ほど遅れましたが、逆に梅田からはあまり乗ってくる乗客も少なく、意外な最終列車でした。

天王寺で下車し、5分もしないうちに「ファーストキャビンステーションあべの荘」に到着。
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▲ファーストキャビンステーションあべの荘の客室。
アメニティセットや部屋着、そして大浴場があり、これで3,100円で宿泊できるのは、大変おトクでありました。

翌朝、「ファーストキャビンステーションあべの荘」をあとにして、天王寺6時49分発の快速湯浅行きに乗車し、熊取駅で乗り換えて、ようやく和泉鳥取に帰還することができました。
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▲ファーストキャビンステーションあべの荘・外観

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▲天王寺6時49分発の快速湯浅行き。


というわけで、何とか天王寺で宿泊はしたものの、列車ホテルやタクシー待ちといった疲労を回避することができました。
遅れが増幅するなか、限られた選択肢を現在進行形で検討していった結果、まあ最善な方法が取れたのかな、とも思いました。

旅程が大幅に遅れるといった経験が、あまり無かっただけに、個人的にはまあいい経験になったのではないか、と思いましたので、何かの参考になれば、幸いであります。



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