京都鉄道博物館では、JR西日本の営業線とつながった引込線を使用して、様々な車両の展示をこれまで実施してきていますが、この度、JR貨物のEF200形式直流電気機関車及び日本通運のシキ800形式貨車を特別展示することを発表しました。

JR貨物の電気機関車と日本通運所有の貨車を特別展示(京都鉄道博物館):JR西日本

概要は以下の通りです。

●展示期間:
2019年11月16日(土)〜11月24日(日)

●展示場所:
京都鉄道博物館 本館1階「車両のしくみ/車両工場」エリア

●展示車両:
EF200形式直流電気機関車 1両
(東海道・山陽線で貨物列車を牽引、今年3月のダイヤ改正で引退)

シキ800形式大物車 1両
(日本通運が所有する貨車で、今秋に行われる貨物輸送を最後に引退。鉄道事業者以外の企業が所有する鉄道車両の展示は京都鉄道博物館では初)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。


京都鉄道博物館の引込線を使った展示では、JR西日本以外にも、様々な会社の車両が展示されてきとり、その度毎に興味ある展示を企画されている関係者の方々のアイデアとご苦労に感服する次第であります。

今回は、EF200という「既に引退した電気機関車」に加え、シキ800という「大物車」の展示という、これまたユニークな展示が発表されました。

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▲EF200形電気機関車(2008.5.9)
今から11年前の撮影記録ですが、当時はEF200も主力で活躍していました。

EF200は、JR貨物発足間もない頃に投入された電気機関車で、その大出力が特徴でありましたが、それを支えるインフラが未整備だったこともあって、性能を制限しての運用されたが為に、持てる力を存分に発揮できない、いわゆる「悲運の車両」とも評されはいます。
一方で、同形式での改善点を踏まえて登場したEF210形が、今に至るまでのJR貨物での主力機関車となっていることを考えると、EF200の投入が決して無駄ではなかったとは個人的に思います。

そのEF200も、今年3月のダイヤ改正で既に引退していますが、その引退後の車両が展示されるということで、もしかしたら間近で見られる最後のチャンスかも知れません。


それ以上に興味深いのは、シキ800の展示であります。
このシキ800は、「大物車」と記されていますが、発電所や変電所に設置される変圧器を輸送するための貨車で、特大の貨物を積載するために独特の形状となっているのが特徴です。
加えて、このような「大物車」を連結した貨物列車は、そうそうお目にかかれることも無いわけで、間近で見ること自体が非常に貴重な機会であるといえるでしょう。

このシキ800形式も、今秋行われる貨物輸送を最後に引退することから、これら両系式をじっくりみることができる最後のチャンスと言えるかも知れません。
私も、機会があれば是非、京都鉄道博物館で見ることができればいいな、と思い、予定表を眺めながらじっくり検討したいな、と感じたニュースでありました。




●関連ニュースサイト:
京都鉄道博物館 EF200形・シキ800形 展示(2019年11月16日〜) - 鉄道コム
引退まもない「最強電気機関車」EF200形、レアな「大物車」シキ800形と展示 京都鉄博 | 乗りものニュース



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