去る11月22日(金)に訪問した京都鉄道博物館。
「EF200形電気機関車とシキ800形式の展示」「489系「白山色」ラッピング」と期間限定の車両をみてきましたが、博物館の2階に上がると、これまた面白い企画展が実施されていました。
企画展 「列車愛称進化論〜名前から見る鉄道〜」|京都鉄道博物館

1929年(昭和4年)に当時の鉄道省が、欧米を手本に、特急列車に愛称をつけることで宣伝強化を図り、旅客を獲得しようという営業策を打ち出し、その際採用された「富士」「櫻」が、鉄道省における列車愛称の始まりでした。
それから今年(2019年)で丁度90年になることを記念して、日本全国に広がった列車愛称を紹介するのが、今回の企画展とのことです。

それでは、この企画展の様子をとくとご覧下さい。
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▲エントランスの掲示です。

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▲会場に入ると、一面「ヘッドマーク」で埋め尽くされていました。
本当に、いつまでもこの場所に立っていられる、そんな空間が広がっていました。

様々なヘッドマークを、順不同でご紹介します。
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▲個人的に思い入れのある愛称の一つである「あかつき」のヘッドマークがこれほどまでに数多く掲出されているのにも、感動しました。

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▲「あかつき」「彗星」に加え「明星」も外してはなりません。
個人的には「明星」のヘッドマークは赤・黄・青の三つの色がバランス良く配置された、いい配色のデザインだなと思っています。

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▲「シュプール号」、急行「アルペン」・・・
よくもこんなヘッドマークを保存していたな、と感心することしきりです。

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▲阪和線・きのくに線の特急「くろしお」のヘッドマークも、文字のみ・絵入りの両方が展示されていました。
このヘッドマークデザインを、現在の「くろしお」283系・287系・289系でも再現してもらえるとファン的には嬉しいものであります。
(ただ案内のバリアフリー的には難しいかもですね。)

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▲「くろしお」をご紹介したからには、こちらも忘れてはいけません。
紀勢本線の急行「きのくに」。
国鉄時代末期に「くろしお」に統合され、愛称は廃止されましたが、その後「きのくに線」として路線愛称として採用され、現在に至っているのは周知の通りです。
その「きのくに線」の愛称を設定した時の広告も展示されていました。
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▲ここでの注目は「びわこハリウッド号」でありましょう。
USJへの集客を目的に、期間限定で運行された列車でありますが、まさかヘッドマークもきっちり用意されているとは知りませんでしたし、そのヘッドマークが大切に保管されているのも、驚きでありました。

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以上のように、ひたすら「ヘッドマーク」に囲まれるという至福の時間を過ごすことができた、この企画展「列車愛称進化論」。
開催は12月8日(日)までとなっていますので、まだご覧になっていない方は是非とも訪問してみてはいかがでしょうか。
「一見の価値があります」という月並みな言い方では表現しきれないくらいの満足感に浸れるのではないのでしょうか。



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