JR東日本仙台支社では、2017年6月に福島県と締結した「只見線(会津川口〜只見間)の鉄道復旧に関する基本合意書及び覚書」に基づく運転再開に向けた取り組み、及び車両の置き換え・デザイン変更を発表しました。

只見線の運転再開に向けた取組みならびに車両の置換えについて|JR東日本仙台支社

概要は以下の通りです。


●只見線運転再開に向けた鉄道施設等の復旧工事の進捗:
・鉄道復旧工事は、現在各種工事を実施しており、2021年度中を目途に完了予定。
・これまでに第5只見川橋りょう、第6只見川橋りょう、第7只見川橋りょうの橋脚等が完成。
・今後、第5只見川橋りょうの桁の架設を今年度内に、第6只見川橋りょう、第7只見川橋りょうの桁の架設を来年度から実施する予定。

●車両の置き換え・デザイン変更:
・導入車両:
キハE120形 8両
(現在新潟地区(羽越本線、米坂線、信越線、磐越西線)で使用中のもの)

・導入時期:
2019年12月以降、順次デザイン変更を行った上で、来春只見線での営業運転に使用する予定。

・デザインの変更:
コンセプト「只見川と残雪、冬の厳しさに負けじと萌える新緑の山々をイメージ」
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▲只見線キハE120形デザインイメージ
(上記発表資料(https://jr-sendai.com/upload-images/2019/11/201911281.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。


下記記事でご紹介したように、只見線では、2011年の新潟県・福島県を中心とする豪雨で橋梁等が流失するなど甚大な被害を受けましたが、2017年6月にJR東日本と福島県で、鉄道復旧に関する基本合意書及び覚書を締結し、現在鉄道による復旧工事が進められているところです。



今回の発表では、その復旧工事の進捗状況の報告に加え、車両置き換えが発表されました。
復旧工事については、2021年度中の完了を目指すとのことで、あと2年程度で完了することとなりますが、それに加えての注目は、車両の置き換えでありましょうか。

現在、一部区間で折り返し運転している只見線では、キハ40形気動車が運用されています。
各線区で相次ぐ新型車両への置き換えにより、JR東日本管内でのキハ40形の姿も徐々に貴重なものとなってきており、特にこの只見線では只見川を中心とした風景にマッチした国鉄型気動車の走る姿に人気があるようです。

とはいえ、今後全線復旧して観光客を中心により多くの方々に只見線の列車を使ってもらうには、バリアフリー等の観点から、キハ40形ではいささか接客設備等に難があるのもこれまた事実でありましょう。


今回は、そんな全線復旧を見越してのキハE120形導入、ということもあるでしょうし、今後新潟地区に新型車両を導入することから、その玉突きとしてキハE120形の導入、といえるでしょうか。

昔懐かしの国鉄型に風情を感じる方にとっては、キハE120形の導入は只見線の風情を台無しにする、という考えを持たれる方ももしかしたらおられるのかも知れません。
しかし、上述のとおり、今後更に「只見線」という観光コンテンツを盛り上げていき、利用者を少しでも増やしていくためには、そこを走る車両についても、観光客のニーズに少しでも合致したものである必要があるといえるでしょうから、今回のキハE120形への置き換えは、今後を見据えた積極的な方策、といえるのではないのでしょうか。


JR東日本となり導入された気動車が、只見線の豊かな自然を走る姿、それはそれでいい絵になるかと思いますので、そんなことも楽しみにしたいな、とも感じたニュースでありました。



●関連ニュースサイト:
只見線の車両をキハE120形に置き換えへ、JR東 - 鉄道コム
只見線にキハE120形導入 既存8両をデザイン変更 鉄道復旧工事は2021年度中に完了へ | 乗りものニュース



●関連ブログ:
JR東日本仙台支社、只見線の車両をキハE120形に置き換え - kqtrain.net(京浜急行)



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