「シルバーフェリー」の愛称で八戸・宮古と室蘭・苫小牧でフェリーを運航している川崎近海汽船では、現在運行している宮古・八戸〜室蘭航路について、2020年3月31日限りで宮古寄港を休止し、八戸〜室蘭での運航とすることを発表しました。

宮古〜室蘭フェリー航路 宮古寄港休止の件|川崎近海汽船

上記発表資料によれば、2018年6月に宮古〜室蘭航路を開設したものの、就役の柱であるトラックの乗船台数が当初見込みを大幅に下回る等の厳しい航路運営が続いており、事態を打開すべく室蘭発では八戸寄航を実施する等の努力を行ってきたが、今後コスト増が見込まれることから、2020年3月31日をもって、宮古寄航を当面休止するとのことです。

なお、今後は三陸沿岸道路の全線開通等の動向を注視しながら再開に向けた検討を継続するとともに、2020年4月以降は八戸〜室蘭航路での運航を予定しているとのことです。


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。


シルバーフェリー室蘭〜宮古便については、下記記事で、本州と北海道を結ぶ新たな航路として当ブログでもご紹介しました。


北海道から三陸方面への航路開設ということで、特に宮古側では大きな期待や寄せられていたと思われますが、如何せん高速道路からのアクセスが、同じくシルバーフェリーが拠点としている八戸港に比べると現状では劣っていたこともあり、上記発表資料の通りトラックの利用が大幅に下回る状況が続き、今般休止に至ったとのことです。

北海道から直接ダイレクトに三陸に行けることから、新たな観光ルートの可能性も秘めていただけに、早々の休止は残念でありますが、状況を鑑みると仕方がないといえるでしょうか。

ただ、今回の発表では「休止」としているので、三陸沿岸道路が全線開通し、高速道路のアクセスが八戸港と比べて遜色ない状況に転じれば、今後の再開もあり得るのかも知れません。

残り3ヶ月ほどとなった運航期間ですが、この冬休みに利用する機会があれば、下記記事で乗船レポートがアップされていますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。




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