JR東日本の常磐線では、2011年3月に発生した東日本大震災の影響により、現在も富岡〜浪江間で運転を見合わせていますが、既に今年度中の全線運転再開後の特急列車の直通運転が発表されています。



この度、常磐線の富岡〜浪江間での運転再開、及び特急列車の運転等の詳細がJR東日本より発表されました。

常磐線(富岡駅〜浪江駅間)の運転再開について|JR東日本
常磐線全線運転再開について|JR東日本仙台支社
常磐線(富岡駅〜浪江駅間)の運転再開及びおトクなきっぷの発売等について|JR東日本水戸支社

概要は以下のとおりです。

●運転再開日:
2020年3月14日(土)

●運転再開後のダイヤ:
・品川・上野〜仙台間で特急「ひたち」を3往復運転
・富岡〜浪江間で普通列車を11往復運転

●特急「ひたち」概要:
・編成両数:
E657系10両
jre_e657_20200117
▲JR東日本E657系
(上記発表資料(https://jr-sendai.com/upload-images/2020/01/202001174-1.pdf)より引用)

・運転区間:
品川・上野〜仙台間で3往復運転

・運転時刻:
<下り>
ひたち3号:上野8:00発〜いわき10:25発〜仙台12:31着
ひたち13号:品川12:45発〜いわき15:15発〜仙台17:26着
ひたち19号:品川15:45発〜いわき18:14発〜仙台20:28着

<上り>
ひたち14号:仙台10:13発〜いわき12:16着〜品川14:51着
ひたち26号:仙台16:11発〜いわき18:15着〜品川20:52着
ひたち30号:仙台18:02発〜いわき20:14着〜品川22:53着

・新たな着席サービス:
現在、品川〜いわき間で導入している特急「ひたち」の着席サービスを、いわき〜仙台間でも導入。
普通車の全座席で座席指定が可能に


●普通列車の輸送体系:
いわき〜原ノ町はE531系、原ノ町〜仙台はE721系及び701系により運転。
原ノ町駅で、いわき方面・仙台方面へ折り返し運転を実施。


●「話せる指定席券売機」等の導入:
運転再開区間の大野、双葉駅及び広野、富岡、浪江駅に「Smart Station for EXPRESS」を導入。
「話せる指定席券売機」や「多機能券売機」、「簡易Suica改札機」の他、列車の時刻や列車在線位置情報を把握できrう「どこトレ」のモニター等を設置。



詳細は、上記発表資料をご覧下さい。


常磐線の全線運転再開を機に、いわき〜仙台間での特急列車の運転再開されることは、既に発表されていたことから、その運転本数などが今後の焦点となっていましたが、今回の発表では、現在「ひたち」「ときわ」で運行されているE657系10両編成が、そのままいわき〜仙台間に乗り入れるというものであります。

またその運転本数ですが、いわき〜仙台間3往復となっており、震災前のいわき〜仙台4往復・いわき〜原ノ町2往復に比べると減ってはいるものの、輸送力という観点からは、逆に編成両数が増えていることから、現行の「ひたち」「ときわ」の運行体系をベースに、いわき以北の需要等も勘案したものになっていると感じました。

10両編成であるなら、朝夕の2往復、ということもあり得ると考えていただけに、10両編成・3往復という輸送力は、沿線地域の復興支援という意味でも力強いものになるといえるのではないのでしょうか。


先の記事でも書きましたが、私自身この区間は今から20年以上前に乗車しており、その際は、特急「スーパーひたち」の自由席で、割と混雑したまま乗車した覚えがあります。
今回、常磐線が特急列車で乗り通すことができるようになることから、改めて「ひたち」で乗り通してみたいな、と思った発表でありました。




●関連ニュースサイト:
常磐線3月に全線再開 「ひたち」仙台へ 震災と原発事故で不通9年 富岡〜浪江間が開通 | 乗りものニュース
3月14日に常磐線が9年ぶり全線再開、特急列車は3往復運転 - 鉄道コム



●関連ブログ:
常磐線運転再開は3月14日: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」
Msykの業務(鉄道)日誌:E657系が直通で仙台へ〜常磐線全線の運行再開



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