阪神電鉄本線の武庫川駅は、その名が示す「武庫川」を跨いでホームが設置されている、全国でも珍しい構造の駅です。
その武庫川駅から更に海沿いに延びる、「武庫川線」という支線があります。

武庫川から武庫川団地前までのわずか1.7kmとう短い路線ですが、終点の駅名でもある「武庫川団地」へのアクセス路線となっています。

この阪神武庫川線で運用されている車両は、今や阪神線内でもここだけとなった、いわゆる「赤胴車」と呼ばれる、クリーム色と朱色のツートンカラーの車両となっています。
しかし、このツートンカラーの車両も、近々5500系車両の改造車により置き換えられることが、阪神電鉄が提出している「移動等円滑化取組計画書」に記載されています。
移動等円滑化取組計画書|阪神電鉄
上記計画書によりますと、現在武庫川線で運用されている7861-7961形、7890-7990形車両については、2019年度に5500系車両を改造することで、公共交通移動等円滑化基準に適合させることが記されています。

つまり最後の「赤胴車」といわれる現在の武庫川線の車両について、今年度末までに姿を消す予定であることが、明らかとなっています。

その最後の姿を見てみようと、神戸市内での用事の前に、武庫川駅から武庫川線に乗って、最後の「赤胴車」の姿を記録してみることにしました。

武庫川駅で、武庫川線に乗換です。
DSC_1287
▲武庫川駅に停車中の7861形・7891形。

DSC_1285
▲奥の引込線にも、7861形が停車していました。

車内の様子です。
DSC_1283

DSC_1284


武庫川駅からわずか5分、武庫川団地前駅に到着です。
DSC_1280
▲武庫川団地前駅に停車中の7861形・7961形

DSC_1282
▲「武庫川団地前」の駅名標との組み合わせで撮影してみます。

CENTER_0001_BURST20200215132349217_COVER
▲方向幕
車両置き換え後の方向幕は、恐らく違ったものになると考えられますので、これも貴重な記録といえます。


以上、阪神武庫川線で最後の活躍をする「赤胴車」の記録をご紹介しました。
上述の通り、阪神電鉄から「移動等円滑化取組計画書」が提出されていること、またその内容が下記ニュースサイト等でも報じられたこともあってか、沿線や駅構内には最後の記録を収めようと、私以外にも少なくないファンが撮影にいそしんでいました。
参考:
鉄道ニュース週報(211) 阪神5000系「ジェットカー」など引退へ - 移動等円滑化とは | マイナビニュース

阪神武庫川線は、そういえば大学時代に乗りつぶしで乗車して以来で、本当に25年ぶりの乗車でありました。
日頃乗る機会のない路線ではありましたが、こういう機会に乗車できて、そして長年阪神電車の象徴の塗色の、恐らく最後となる記録ができて有意義だった、と感じた訪問でありました。



●関連ブログ:








↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム