JR西日本では、関西線(加茂〜亀山間)で、ICOCAエリアを拡大することを発表しました。

2021年春 関西線においてICOCAエリアを拡大します:JR西日本

概要は以下の通りです。

●サービス開始時期:
2021年春(予定)

●新たにICOCAが利用できる駅:
関西線 加茂駅から亀山駅間の各駅
jrw_kansailine_icoca
▲関西線ICOCAエリア拡大区間
(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/2020/02/page_15675.html)より引用)

●車載型IC改札機の導入:
関西線のキハ120系車両に車載型IC改札機を導入

DSC02483-2_R
▲車載型IC改札機が導入される関西線キハ120系
(柘植駅・管理人撮影)

●ICOCAエリアとTOICAエリアをまたがる利用について:
2021年春(予定)に、ICOCAエリアとTOICAエリアを亀山駅でまたがるIC定期券を発売
(※)交通系ICカードのチャージ額を利用して、ICOCAエリアとTOICAエリアをまたがって乗車する場合は、自動改札機を利用できないことから、予め全乗車区間のきっぷの購入が必要。



詳細は、上記発表資料をご覧下さい。


JR西日本のICOCAエリアは、主要幹線エリアの他、地方区間にも徐々に広がっており、下記記事でも既にお知らせしているように、この3月には和歌山線(和歌山〜五条)やきのくに線(海南〜紀伊田辺)にも広がることが予定されています。
参考:


今回、ICOCAエリアの地方路線拡大となったのは、関西線の非電化区間となる加茂〜亀山間です。
非電化区間のICOCAエリア化は、既に境線などで事例がありますが、今回の拡大エリアでは、亀山駅でTOICAエリアと重なることが特徴といえます。

そのため、上記発表資料でも、「ICOCA・TOICA両エリアを亀山駅でまたぐ定期券」の発売についても発表がありました。
これついては、下記記事でご紹介したようにSuica・TOICA・ICOCAエリアにまたがる区間のICカード定期券発売について、既に発表が行われており、この仕組みが亀山駅を境とするICOCA・TOICAエリアでも適用されることになります。



亀山や柘植でICOCAエリアと接続し、また伊賀上野といった拠点駅も擁する関西線では、ICカード利用についても一定のニーズがあったものと推測されますので、車載型IC改札機が広がることとなるいま、次の導入区間としての選定は妥当な感じを受けました。
一方で、関や加太からTOICAエリアへの利用は、ICカード定期券に限られ、しかもICOCA・TOICAエリアにまたがる利用(例えば関〜四日市のICカード定期券を所持した客が、関から乗車し名古屋まで乗り越す場合)は、ICカード利用が不可であることから、これまた十分な周知が必要な感じもしました。


ともあれ、どんどん広がるICOCAエリアですが、次はどの線区に導入されるのかが楽しみでもあるニュースでした。



●関連ニュースサイト:
関西線でICOCA利用エリアを拡大、JR西 - 鉄道コム
JR西日本,2021年春から関西本線のICOCAエリアを拡大 〜キハ120形に車載形IC改札機を設置へ〜|鉄道ニュース|2020年3月4日掲載|鉄道ファン・railf.jp



●関連ブログ:
関西線の非電化区間でも「ICOCA」: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム