下記乗車記録でご紹介したように、先日JR四国の新型特急形気動車「2700系」に乗車してきました。
今日の乗車記録その3 : 阪和線の沿線から
2700系は、2000系の置き換え車両として、昨年8月から運行を開始しており、この7月からは充当列車も増え、乗車できる機会も増えてきました。
今回、下記乗車記録で土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線を訪問したので、その帰りに特急「南風」に乗車したところ、丁度この2700系が充当されていましたので、早々に乗車する機会に恵まれました。
また今回、折角の機会ということで、グリーン車に乗車してみることにしました。
【参考】
今日の乗車記録その2 : 阪和線の沿線から

後免駅に入線する2700系「南風」

停車時間がわずかですので、手早く撮影して、早速グリーン車の車内に入ってみます。

グリーン車は2列+1列の座席配置となっており、これは従来の2000系と同様です。
車内は、落ち着いた色調で、ワンランク上の雰囲気を演出しています。

▲座席の写真(岡山駅到着後に撮影)
座席をみますと、電動フットレストに加え、何といっても電源コンセントが各座席用意されています。
後免を出発し、次の停車駅・土佐山田を発車すると、四国山地の険しいカーブと勾配に挑みます。
2000系の置き換えとしては、カーブを高速で通過するための車体傾斜方式を、2000系で採用した振り子式ではなく、空気バネ制御に変更した2600系が投入されました。
今日の乗車記録その3 : 阪和線の沿線から
2700系は、2000系の置き換え車両として、昨年8月から運行を開始しており、この7月からは充当列車も増え、乗車できる機会も増えてきました。
今回、下記乗車記録で土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線を訪問したので、その帰りに特急「南風」に乗車したところ、丁度この2700系が充当されていましたので、早々に乗車する機会に恵まれました。
また今回、折角の機会ということで、グリーン車に乗車してみることにしました。
【参考】
今日の乗車記録その2 : 阪和線の沿線から

後免駅に入線する2700系「南風」

停車時間がわずかですので、手早く撮影して、早速グリーン車の車内に入ってみます。

グリーン車は2列+1列の座席配置となっており、これは従来の2000系と同様です。
車内は、落ち着いた色調で、ワンランク上の雰囲気を演出しています。

▲座席の写真(岡山駅到着後に撮影)
座席をみますと、電動フットレストに加え、何といっても電源コンセントが各座席用意されています。
後免を出発し、次の停車駅・土佐山田を発車すると、四国山地の険しいカーブと勾配に挑みます。
2000系の置き換えとしては、カーブを高速で通過するための車体傾斜方式を、2000系で採用した振り子式ではなく、空気バネ制御に変更した2600系が投入されました。
当初この2600系により、土讃線の2000系置き換えを実施する計画だったようですが、土讃線のカーブの多さが故に空気バネ制御では、空気の容量確保に課題が生じたとのことでした。
そのため、2000系以来の振り子式のシステムを、2600系に搭載した車両として開発されたのが、この2700系でありました。
【参考】
【JR四国】新型特急気動車「2600系」の営業運転開始を発表(H29.12.2〜)今後は振子方式の特急気動車を導入へ : 阪和線の沿線から
【JR四国】新型特急気動車「2700系」の完成を発表 : 阪和線の沿線から
そんな経緯から誕生した2700系ですから、そのエピソードも納得できる険しい区間を、エンジンをなびかせながら、車体を傾けて挑んでいく姿は、やはり2000系を正統進化させた車両といえるでしょう。
この7月に訪問・撮影したばかりの吉野川橋梁を、今度は2700系で通過します。

【参考】
土讃線・第二吉野川橋梁で「四国まんなか千年ものがたり」・「2000系特急型気動車」を撮影する(2020.7.23) : 阪和線の沿線から

アンパンマン列車の「剣山」が停車中の阿波池田を発車した後、再び峠に挑みます。
香川県に入り、讃岐平野までやってくると、カーブと勾配に挑む走りから一変、今度は最高速度120kmで駆け抜ける走りと一変します。
多度津では、2分ほど停車時間がありましたので、ちょっとだけ撮影。


宇多津から瀬戸大橋線に入り、四国をあとにします。

そして、17時41分、後免から約2時間20分で岡山駅に到着します。

折り返し、高知行き「南風20号」となりますが、次の行程までの時間で、岡山駅に停車中の2700系を記録してみることにします。




行先表示は、号車表示と別に整備され、日英二ヶ国語による切り替え表示となっていました。


なお、座席シートカバーには、「TRANS SHIKOKU EXPRESS」と刺繍されています。

今から31年前に登場した2000系の試作編成には、「TRANS SHIKOKU EXPERIMENTAL」と記されていました。
「四国横断実験」という意味になりますが、その実験的に登場した2000系TSEの成果が、同系列の量産車につながり、そして30年の時を経て、この2700系に引き継がれた、といえるでしょう。
「EXPERIMENTAL」から「EXPRESS」へ進化し、これからの四国の都市間輸送を担っていく車両、という思いがここに込められている、というのは言い過ぎでありましょうか。
ともあれ、初めて乗車したJR四国2700系の乗車記録をお届けしました。
乗車した感想は、既に述べましたが、「2000系の正統進化」の一言に尽きるでしょう。
カーブと勾配の多い土讃線を高速で運行するために振り子式を採用し、そして接客設備等はこの30年の環境変化を反映させた、そういう意味で「正統進化」という他に思いつく言葉がありません。
この2700系ですが、下記記事でご紹介したように、2020年の鉄道友の会ローレル賞を受賞しました。
【参考】
【鉄道友の会】2020年ブルーリボン賞・ローレル賞を決定。ブルーリボン賞は西武鉄道001系「Laview」、ローレル賞はJR四国2700系に : 阪和線の沿線から
また、この10月には2700系のローレル賞授賞式が開催されることが、JR四国より発表されています。
2020年鉄道友の会ローレル賞受賞記念式典について|JR四国
授賞式の後には、ローレル賞のプレートが2700系にも取り付けられることと思われるだけに、その姿も機会があれば是非とも見てみたい、と感じた次第でありました。
●関連ブログ:
Msykの業務(鉄道)日誌:四国へ〜2700系「南風」も見ておく
↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓

そのため、2000系以来の振り子式のシステムを、2600系に搭載した車両として開発されたのが、この2700系でありました。
【参考】
【JR四国】新型特急気動車「2600系」の営業運転開始を発表(H29.12.2〜)今後は振子方式の特急気動車を導入へ : 阪和線の沿線から
【JR四国】新型特急気動車「2700系」の完成を発表 : 阪和線の沿線から
そんな経緯から誕生した2700系ですから、そのエピソードも納得できる険しい区間を、エンジンをなびかせながら、車体を傾けて挑んでいく姿は、やはり2000系を正統進化させた車両といえるでしょう。
この7月に訪問・撮影したばかりの吉野川橋梁を、今度は2700系で通過します。

【参考】
土讃線・第二吉野川橋梁で「四国まんなか千年ものがたり」・「2000系特急型気動車」を撮影する(2020.7.23) : 阪和線の沿線から

アンパンマン列車の「剣山」が停車中の阿波池田を発車した後、再び峠に挑みます。
香川県に入り、讃岐平野までやってくると、カーブと勾配に挑む走りから一変、今度は最高速度120kmで駆け抜ける走りと一変します。
多度津では、2分ほど停車時間がありましたので、ちょっとだけ撮影。


宇多津から瀬戸大橋線に入り、四国をあとにします。

そして、17時41分、後免から約2時間20分で岡山駅に到着します。

折り返し、高知行き「南風20号」となりますが、次の行程までの時間で、岡山駅に停車中の2700系を記録してみることにします。




行先表示は、号車表示と別に整備され、日英二ヶ国語による切り替え表示となっていました。


なお、座席シートカバーには、「TRANS SHIKOKU EXPRESS」と刺繍されています。

今から31年前に登場した2000系の試作編成には、「TRANS SHIKOKU EXPERIMENTAL」と記されていました。
「四国横断実験」という意味になりますが、その実験的に登場した2000系TSEの成果が、同系列の量産車につながり、そして30年の時を経て、この2700系に引き継がれた、といえるでしょう。
「EXPERIMENTAL」から「EXPRESS」へ進化し、これからの四国の都市間輸送を担っていく車両、という思いがここに込められている、というのは言い過ぎでありましょうか。
ともあれ、初めて乗車したJR四国2700系の乗車記録をお届けしました。
乗車した感想は、既に述べましたが、「2000系の正統進化」の一言に尽きるでしょう。
カーブと勾配の多い土讃線を高速で運行するために振り子式を採用し、そして接客設備等はこの30年の環境変化を反映させた、そういう意味で「正統進化」という他に思いつく言葉がありません。
この2700系ですが、下記記事でご紹介したように、2020年の鉄道友の会ローレル賞を受賞しました。
【参考】
【鉄道友の会】2020年ブルーリボン賞・ローレル賞を決定。ブルーリボン賞は西武鉄道001系「Laview」、ローレル賞はJR四国2700系に : 阪和線の沿線から
また、この10月には2700系のローレル賞授賞式が開催されることが、JR四国より発表されています。
2020年鉄道友の会ローレル賞受賞記念式典について|JR四国
授賞式の後には、ローレル賞のプレートが2700系にも取り付けられることと思われるだけに、その姿も機会があれば是非とも見てみたい、と感じた次第でありました。
●関連ブログ:
Msykの業務(鉄道)日誌:四国へ〜2700系「南風」も見ておく
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