JR西日本では、新型コロナウイルス感染症による昨今の情勢を踏まえ、当面の利用者回復が見込めないことから、2月1日(月)以降の北陸新幹線・在来線特急の一部列車について、運転計画を見直すことを発表しました。

北陸新幹線・在来線特急 一部定期列車の運休(2021年2月1日〜):JR西日本

概要は以下の通りです。

【運休する定期列車(2月1日(月)から当面の間)】
(※)定期列車の一日あたり運休本数

●北陸新幹線「つるぎ」:
36本中7本運休

●在来線特急:
・サンダーバード(大阪〜金沢)
46本中22本運休

・ダイナスター(金沢〜福井)
6本中2本運休

・くろしお(京都・新大阪〜白浜・新宮)
36本中12本運休

・こうのとり(新大阪〜城崎温泉)
26本中10本運休

・きのさき・はしだて・まいづる(京都〜城崎温泉・天橋立、久美浜・東舞鶴)
30本中14本運休


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



新型コロナウイルス感染症の感染拡大や、政府の観光事業促進事業「Go To トラベル」の中止、それに伴う緊急事態宣言の発出に伴い、これまで徐々に持ち直してきた特急列車等の利用も、昨年12月頃より再び落ち込んできている模様です。

【参考】
年末年始期間のご利用状況について (2020年12月25日から2021年1月5日まで):JR西日本
収入概況(12月14日時点)について:JR西日本
直近の状況が分かる年末年始期間の状況では、前年同日比較で約30%となっており、Go To トラベルが実施されていた11月の実績(前年と同日比で50%〜70%)に比べても、大きな落ち込みとなっています。

緊急事態宣言が発出されたこともあり、今後しばらくは特急列車の利用者回復も見込めないことから、昨年5月以来の、北陸新幹線「つるぎ」及び在来線特急の一部列車運休を発表しました。
【参考:前回の運休発表記事】


上述のとおり、阪和線・きのくに線の特急「くろしお」についても、36本中12本が運休となりますが、前回同様、運休となる列車について、以下の通りまとめてみましたので、参考にしていただければと思います。
(注)管理人による自作のため、実際に利用の際には、JR西日本のWebサイト等をご確認下さい。

【京都・新大阪⇒白浜・新宮方面】
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【新宮・白浜⇒新大阪・京都方面】
kuroshio_20210201_up



ご覧になって分かるように、運休となる列車は、前回(2020年5月〜6月)に運休となった列車・区間と同一です。
そのため、特に和歌山県内の通勤時間帯に運行される「くろしお8号」(白浜6:40→紀伊田辺6:51→和歌山8:08)も運休になることから、通勤・通学に利用されている方にとっては影響も大きいと思われます。

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▲特急「くろしお34号」289系。
この列車も2月1日から当面の間運休となります。

本来ならば、利便性のよい時間帯である「くろしお8号」も運休するのは得策ではないのかも知れませんが、一方で車両運用の都合等を考えると、こういった措置もやむを得ないものと思われます。

願わくば、再び利用者が回復基調となる見込みが立ち、これらの運休措置が早々に終了することを願うしかありません。
そのためには、我々が日々の生活でマスクを付ける、手洗いやアルコール消毒の励行、会食の自粛等、できることを着実に行うほかないのかな、と改めて感じている次第です。



●関連ブログ:
在来線特急の運休拡大へ〜新型コロナ緊急事態宣言 : Msykの業務(鉄道)日誌




●関連ニュースサイト:
「サンダーバード」「くろしお」ほか関西北陸の特急2月から最大4割減 JR西日本 | 乗りものニュース



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