既に乗車記録の記事で簡単にご紹介しているように、私の最寄り駅である和泉鳥取駅の「みどりの窓口」が、来る2021年3月12日(金)限りで閉鎖されることとなりました。

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▲和泉鳥取駅西口改札とみどりの窓口

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▲みどりの窓口閉鎖の案内

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▲JR西日本のWebサイトでも和泉鳥取駅の「みどりの窓口」閉鎖が案内されています。
https://www.jr-odekake.net/eki/top?id=0621931より引用)


みどりの窓口閉鎖後も、券売機で定期券は購入可能ですが、特急券や長距離の乗車券等、「みどりの窓口」を利用しなければ発売できないきっぷは、この駅では購入できなくなります。

この駅近くに住み着いてから間もなく20年近くなりますが、色々な場面でお世話になったみどりの窓口ですので、閉鎖前にちょっとは面白いきっぷを購入してみようと思い、本日は少し趣向を凝らしたきっぷを購入してみることにしました。


その前に、まずは隣の駅・山中渓駅までの往復乗車券からご紹介します。
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▲和泉鳥取→山中渓(ゆき)

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▲山中渓→和泉鳥取(かえり)


さてここからが本題。
JR西日本と南海電鉄とでは、1枚の乗車券で両社の区間を乗り継いで利用できる「連絡乗車券」を発売しています。
ただ、販売には条件があり、両社で予め取り決めされた接続駅・区間でのみ発売されています。

ここ和泉鳥取駅の場合、南海電鉄との連絡乗車券は、新今宮・三国ヶ丘・東羽衣・りんくうタウン・和歌山市・橋本の各駅で接続する乗車券を購入することができます。
今回、和泉鳥取駅のみどりの窓口が閉鎖されることから、今後は購入することができない、和泉鳥取発行・和泉鳥取発の南海電鉄との連絡乗車券を、上記各駅の全パターンを購入してみることにしましたので、ご覧下さい。

【新今宮駅接続】
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▲和泉鳥取→(南海線)難波(新今宮接続)

【三国ヶ丘駅接続】
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▲和泉鳥取→(南海線)難波(三国ヶ丘接続)
発着駅は変わらないものの、接続駅の違いにご注目ください。
ちなみに、運賃は新今宮駅接続の方が10円安くなっています。

【東羽衣駅接続】
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▲和泉鳥取→高師浜(東羽衣駅接続)
どうせなら、ということで、高師浜線の終点・高師浜まで購入してみました。
先に当ブログでもご紹介したように、今年5月頃から高架工事のため、運休・バス代行が予定されています。
(参考)


【りんくうタウン駅接続】
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▲和泉鳥取→尾崎(りんくうタウン接続)
経由欄に:「りんくうタウン」とひらがなとカタカナで記されているが目立ちます。

【和歌山市駅接続】
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▲和泉鳥取→和歌山港(和歌山市接続)

【橋本駅接続】
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▲和泉鳥取→高野山((和)橋本接続)
今回購入したきっぷの中で一番高額だったのが、このきっぷです。
経由欄で「(和)橋 本」となっているが、これまた目立ちます。
(和)とされているのは、神奈川県の橋本駅と区別するためと考えられます。
一方、「橋 本」とスペースがあるのも面白いところです。


以上、和泉鳥取駅接続の、南海電鉄との連絡乗車券を中心にご紹介しました。
乗車券自体はみどりの窓口閉鎖後も券売機で購入はできるものの、JR線完結に限られ、南海電鉄との連絡乗車券は、今後はこの駅では購入できなくなりました。
JRで発売されるマルス券に、南海電鉄の駅名が記載されるという面白さもあり、今回全ての接続駅の区間で購入してみました。

また、りんくうタウン接続を除き、いずれも南海電鉄各線の起終点まで購入してみたので、日頃路線情報で目にする駅名を、マルス券のフォントで見ると、新鮮に感じるかたもおられるのではないのでしょうか。


ともあれ、JR西日本から「みどりの窓口」の段階的な縮小が発表されていたことから、いずれ和泉鳥取駅のみどりの窓口も閉鎖されるものとは思っていましたが、その時が遂に来た、といったところでしょうか。
窓口閉鎖は3月12日(金)となっていますが、それまでにマルス券を収集される方は、早めに訪問されるのがよいかと思われます。

また和泉鳥取駅駅では、窓口の閉鎖時間がありますので、そちらの時間も気をつけていただければと思います。



【追記】
JR西日本から南海電鉄線への連絡乗車券は、下記「熱転写方式マルス端末券総集 Vol.1追録」に詳しく紹介されています。


ここでは新今宮・東羽衣・三国ヶ丘を接続とする発券例が紹介されていますが、連絡運輸の範囲も掲載されていますので、購入の際に参考にしてみてはいかがでしょうか。






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