阪堺電気軌道(阪堺電車)では、1928年から運行しているモ161形4両のうち、トップナンバーのモ161号について、今後も同車両を継続して運行するため、クラウドファンディングにより実施することを発表しました。

【3月30日より受付開始】モ161号の大規模修繕工事をクラウドファンディングにより実施します|阪堺電車

概要は以下の通りです。

【修繕内容】
・乗降口扉の新製及び取替え(全8枚)
・外板修理及び塗装更新 他

【目標金額】
7,480,000円
(支援金額が目標金額に満たない場合でも計画を実行)

【募集期間】
2021年3月30日(火)9時〜6月25日(金)23時まで

【応募方法】
クラウドファンディングサイト「READYFOR」で募集
https://readyfor.jp/projects/hankai161

【返礼品】
・3,000円(募集数:制限なし)
モ161形ポストカード(5枚入り) 1セット

・5,000円(募集数:制限なし)
モ161形オリジナルマスク 1セット

・8,000円(募集数:50)
小説「阪堺電車177号の追憶」(著者の直筆サイン(支援者名あり)入り) 1冊

・12,000円(募集数:300)
モ161形写真集 1冊

・25,000円(募集数:5)
モ161形の木製支持ポール付きつり革 1本

・30,000円(募集数:120)
モ161形大規模修繕工事竣工お披露目車庫撮影会ツアー

・50,000円(募集数:2)
モ161号の降車口扉 1枚

・70,000円(募集数:6)
モ161形で使用していた方向幕 1台

・100,000円(以下の3種類あり)
モ161号の乗降口扉 1セット(募集数:2)
旧恵美須町駅ホームで使用されていた上屋レール柱 1組(募集数:2)
山本巧次氏の作品登場権利、小説「阪堺電車177号の追憶」(直筆サイン・支援者名あり)1冊(募集数:3)

・150,000円(募集数:5)
モ161号 HOゲージ鉄道模型 1台

・200,000円(募集数:2)
モ161号を全線で貸切運行できる権利 1回分


その他、返礼品のない支援もあり
(10,000円、20,000円、30,000円)

(※)30,000円以上の場合、天王寺駅前駅に氏名を期間限定で掲出(希望者のみ)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



DSC00107-2_R
▲今回クラウドファンディングにより大規模修繕工事が実施されるモ161号
(2017年6月、阪堺路面電車まつり)

今回大規模修繕工事が実施される「モ161形」は、運行開始から93年という、非常に長寿を誇る車両であります。
前回の改造が10年前とのことですが、それ以降木製部分を中心とした腐食が進んでおり、今後の運行継続には、大規模な修繕が必要なところであります。

しかし、新型コロナウイルス感染症の影響による業績悪化のため、全額を阪堺電車で捻出することが困難なため、今回クラウドファンディングの方法により修繕費の支援依頼を行った次第です。


寄付コースも、3,000円から200,000円まで用意されておりますが、ファンにとっては、30,000円の「お披露目車庫撮影会ツアー」や、200,000円の「全線貸切運行できる権利」が注目と言ったところでしょうか。

他にも、「阪堺電車177号の追憶」の著者、山本巧次氏の作品への登場権利(100,000円)といったユニークなものもあったりと、返礼品を選ぶだけでも楽しそうな企画であります。

お手軽なところでは、3,000円のポストカード、12,000円の写真集といったところもありますので、予算に応じて支援をしてみてはいかがでしょうか。

DSC00110_R
▲モ161号のヘッドライト部分

過去の画像フォルダを調べてみたところ、2017年の「阪堺電車まつり」でモ161号を偶然撮影していました。
厳しい経営状態である阪堺電車ですが、少しでも多くの資金が集まり、無事修繕が施され、100周年に向けて走り出すモ161号車の姿をみることができるといいな、と思いますし、私自身も是非クラウドファンディングに協力したいと思った次第です。



●関連ニュースサイト:
御年93歳 国内最高齢の現役電車「モ161」大規模修繕のため資金募る 阪堺 | 乗りものニュース




●関連ブログ:
【阪堺】93歳の現役車両「モ161号」、クラウドファンディングを実施 | 鉄道プレス




↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム