JR西日本の長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」については、今年(2021年)夏から秋にかけて、京都〜新宮間で運行されることが、既に発表されています。




今回、紀南(和歌山県南部)方面へ運行する「WEST EXPRESS 銀河」の運転日や運転時刻等が決定した旨、JR西日本より発表がありました。

「WEST EXPRESS 銀河」紀南コースの運行について:JR西日本

概要は以下の通りです。

【運転日】
・下り:
7月16日(金)〜12月20日(月)の概ね月曜日・金曜日(始発駅基準)

・上り:
7月18日(日)〜12月22日(水)の概ね水曜日・日曜日


【発着時刻】
・下り:
京都21:15発→新大阪22:10着・22:16発→天王寺22:33着・22:35発→日根野23:14着・23:17発→和歌山23:42着・1:00発串本6:04着・8:00発紀伊勝浦9:05着・9:10発新宮9:37着

・上り:
新宮12:00発紀伊勝浦12:21着・12:43発太地12:50着・13:05発古座14:18着・14:36発串本14:46着・15:42発周参見16:22着・17:13発→白浜17:42着・17:55発→海南19:33着・20:10発→和歌山20:21着・20:25(土休日20:28)発→日根野20:56(土休日20:57)着・20:58発→天王寺21:32着・21:34発→新大阪21:51着・21:54発→京都22:24着

(下線の駅ではおもてなしを実施)


【停車駅でのおもてなし】
◎夜行
・和歌山駅:
「まる豊」の和歌山中華そば

・串本駅:
ジオガイド案内による橋杭岩(はしぐいいわ)鑑賞、レストラン空海の「漁師の朝ごはん」

・紀伊勝浦駅:
物販、「那智の扇祭り」大明松特別展示

・新宮駅:
物販・地酒ふるまい、熊野曼荼羅絵解き

◎昼行:
・新宮駅:
銀河オリジナル「じゃばらドリンク」販売

・紀伊勝浦駅:
物販

・太地駅:
くじらの竜田揚げふるまい

・古座駅:
物販

・串本駅:
物販

・周参見駅:
避難タワーからの太平洋の眺望、銀河オリジナルコーヒー販売

・海南駅:
海南市物産観光センター「かいぶつくん」延長営業


【紀南×銀河パスポート】
新宮〜周参見駅エリア7市町村の各種施設で様々なサービスが受けられる「紀南×銀河パスポート」を配布(2022年7月15日まで有効)

【発売方法】
旅行会社が企画・実施する旅行商品に限定して発売

【旅行商品】
WEST EXPRESS 銀河に乗車! 国内旅行・国内ツアーは日本旅行
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(上記サイト内パンフレットより引用)

◎京阪神発の行程表:
Aコース:
往路「銀河」(下り・夜行)、復路「くろしお」利用・3日間(車内1泊+宿泊1泊)

Bコース:
往路「くろしお」、復路「銀河」(上り・昼行)利用・2日間(宿泊1泊)

Cコース:
往復「銀河」利用・3日間(車内1泊+宿泊1泊)

◎料金一例:
新宮ユーアイホテル宿泊
Aコース大人1名26,800円(普通車の場合。グリーン車ファーストシートは+3,700円、プレミアルームは+6,800円)
Bコースは同額、Cコースは+10,600円

◎抽選応募期間
7月15日〜7月28日出発・・・2021年5月14日(金)16:00〜5月31日(月)18:00
7月29日〜9月1日出発・・・2021年5月14日(金)16:00〜6月14日(月)18:00
9月2日〜30日出発(予定)・・・2021年6月15日(火)11:00〜7月12日(月)18:00(予定)



詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



阪和線・きのくに線を走る「WEST EXPRESS 銀河」については、地元ということもあり、大きな期待を個人的に寄せていました。

またダイヤも、下り(新宮行き)は夜行、上り(京都行き)は昼行といった、同じコースで昼夜行両方楽しめることもあり、ダイヤについても大きな興味を持って、その発表を待っていました。

今回、その運行時刻やおもてなし、そして旅行商品の概要が発表されました。

まず、運転日については、週4本(下り:月曜日・金曜日、上り:水曜日・日曜日)と割と多く設定され、またその運転期間も7月中旬から12月下旬までと、かなり長いものとなっています。
相変わら人気の高い「銀河」ですが、これだけ多くの運転日が設定されていることから、乗車に向けての抽選が当たりやすくなるのかも知れません。


その一方で、更なる人気を集めそうなのが、「おもてなし」です。
夜行となる下り列車では、まさか和歌山駅で「中華そば」のおもてなしが実施されるとは思いませんでした。
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▲和歌山駅のおもてなし
(上記発表資料内PDFファイル(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/210513_00_ginga.pdf)より引用)

また、早朝に串本駅に到着し、下車して海を見る、というのは予想の範疇でした。
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▲串本駅でのおもてなし
(上記発表資料内PDFファイル(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/210513_00_ginga.pdf)より引用)

もっとも、個人的には潮岬を予想していました(実際は橋杭岩)



昼行便(上り)に目をやりますと、紀南地区の多くの駅での「おもてなし」オンパレードが続きます。
夜行便では停車しない太地、古座、周参見は元より、最後の海南駅でも観光センターの延長営業があったりと、ここまで物販が続くと、本当に持ち帰れないくらいのお土産を購入してしまう方もおられるのではないのでしょうか。


多くの停車駅では、停車時間が十分に確保されており、おもてなしのみならず、「銀河」や各駅の様子といったところも、十分に観察できる、まさにきのくに線紀南エリアをじっくり楽しめる時刻設定ではないかと思います。


今回の「紀南コース」でも、WEST EXPRESS 銀河の販売は旅行商品のみとなっています。
旅行代金の一例は上述のとおり、決して高額ではないようにも思えますが、往復「銀河」の場合は少々アップするのは、ゆとりある列車にそれだけ乗車できる対価、ともいえるでしょうか。


個人的な予想に比べると、下りのダイヤはおおよそ予想通りでしたが、上り(昼行)のダイヤが予想よりもかなり遅い時間だと感じました。
いくらなんでも新宮駅は午前中に出発する、と思っていたらさにあらず、でありますが、新宮発時刻を遅くすることで、出発日当日も熊野那智大社など訪問が可能となることから、むしろ旅行者にとっては嬉しいところかも知れません。


鉄道趣味的な興味でみますと、上り昼行の撮影可能エリアが、紀南エリアにかなり限られてくるかと思われます。
古座川橋梁(紀伊田原〜古座)では十分撮影可能かも知れませんが、日置川橋梁(周参見〜紀伊日置)では季節によっては暗くなっているくらいの時間でしょうか。

また、私個人の通勤との兼ね合いでは、上り列車を和歌山駅(20:21着・20:25(土休日20:28)発)で見ることが可能なほか、下り列車を和歌山駅(23:42着・1:00発)を、阪和線最終列車(23:45発)発車直前に見ることは、可能と言えば可能かも知れません。
(かなりタイトではありますが・・・)


今まで山陽・山陰コースを走っていたこともあって、このブログで散々ご紹介しておきながら縁遠い存在だった「WEST EXPRESS 銀河」が、ここにきて仕事帰りに見ることができるくらいに、一気に身近な存在になりそうで、非常に嬉しい限りです。


勿論、今後も引き続き「WEST EXPRESS 銀河」紀南コースが運行されるためには、多くの方々の申込・利用が必要なのは言うまでもありません。

私自身も仕事が忙しいなか、運行シーズン中に乗車できるかどうかも怪しいところですが、それでもこの「WEST EXPRESS 銀河」紀南コースの魅力などを微力ながらご紹介していくことができればいいな、と思っている次第です。




【関連ニュースサイト】
WEST EXPRESS 銀河 京都〜新宮間(ツアー)(2021年7月16日) - 鉄道コム
復活新宮夜行は深夜の和歌山でラーメン提供「WEST EXPRESS 銀河」紀南コース詳細決定 | 乗りものニュース
JR西日本「WEST EXPRESS 銀河」,紀南コースの運転概要を発表|鉄道ニュース|2021年5月14日掲載|鉄道ファン・railf.jp
観光列車「ウエストエクスプレス銀河」紀南コースの受付開始 夜食に和歌山ラーメンも - 和歌山経済新聞



【関連ブログ】
【JR西日本】117系「銀河」による新宮夜行の詳細を発表 | 鉄道プレス
wap ONLINE:WEST EXPRESS銀河、きのくに線コース詳細発表!
「WEST EXPRESS 銀河」紀南コースは7月16日から: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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