JR西日本では、更なる安全性・安定性快適性の向上と、電車と気動車のシステム共通化によるメンテナンス技術の向上と効率化を図り、また次世代車両への転換に向けた各種技術検証の実施を目的として、新型電気式気動車の導入を発表しました。

新型電気式気動車(DEC700)の導入について:JR西日本

概要は以下の通りです。

【車両概要】
・形式:
DEC700形
・両数:
1両

【スケジュール】
今後、試運転、各種性能確認試験、将来に向けた各種技術検証を実施

【車両配置区所】
広島支社 下関総合車両所 新山口支所

【イメージ】
jrw_dec700
(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/2021/06/page_18056.html)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



「電気式気動車」とは、ディーゼルエンジンで発電機を動かし、それにより発電した電力でモーターを駆動させて走行する方式の気動車です。

一昔前までは、気動車といえば「液体式」(エンジンによる動力を液体式変速機を通じて車輪に伝える方式)が殆どでしたが、ここ近年、電気・電子技術の向上による効率化が実現してきたこともあり、「電気式気動車」を新製投入する事例が増えてきています。
特にJR東日本では、キハ40系の置き換えとして「GV-E400系」を、そしてJR北海道でもこのGV-E400をベースにした「H100形」が集中的に投入されています。

また、この電気式にバッテリーを加えた「ハイブリッド方式」の電気式気動車でみますと、他にもJR東海「HC85系」、JR九州「YC1系」等、既に投入済、あるいは投入予定となっています。

方や、JR西日本では、87系「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」でハイブリッド方式の電気式気動車を導入した事例はありますが、一般車両での量産投入は特に予定されていませんでした。


そんな中ではありますので、今回発表された「DEC700形」が、今後量産されて同社のキハ40・キハ47等を置き換えていく、とも期待したいところですが、発表内容によると1両1編成のみ、そして今後各種技術検証を実施を実施していくとのことで、あくまで試験的要素が高そうな車両のようです。

営業運転で乗車できる機会はしばらく無さそうですが、このDEC700形での検証結果により、今後どのような電気式気動車がJR西日本で導入していくのか、楽しみにしたいと思います。



【関連ニュースサイト】
JR西、DEC700形新型電気式気動車を導入 - 鉄道コム
JR西日本 新型の電気式気動車「DEC700形」導入 ハイブリッド車へ変更可能なシステム | 乗りものニュース
JR西日本,新形電気式気動車「DEC700形」を導入|鉄道ニュース|2021年6月25日掲載|鉄道ファン・railf.jp



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JR西日本に電気式ディーゼルカー: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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