東武鉄道では、特急スペーシア、特急リバティにおける車内販売営業(現在は新型コロナウイルス感染症のため休止中)及び特急列車内の飲料自動販売機の販売を、2021年8月31日(火)をもって終了することを発表しました。

特急列車における車内販売営業の終了並びに飲料自動販売機の販売終了について|東武鉄道公式サイト

なお、飲料自動販売機については、2021年8月20日(金)から順次販売を終了することとしています。
なお、SL・DL大樹の車内販売については、引き続き実施するとのことです。


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



今回、東武鉄道から発表されたのは、特急列車での車内販売・飲料自動販売機の営業終了というものです。

車内販売については、日光・鬼怒川方面の「スペーシア」を中心に実施されており、私自身も数少ないスペーシア「きぬ」乗車時に、この車内販売でコーヒーをいただいた覚えがあります。

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▲特急「スペーシアきぬ」(鬼怒川温泉駅)

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▲特急「スペーシア」に設置されている売店スペース。
この時は売店は営業していませんでしたが、この後に乗った列車では、売店・車内販売ともに営業していました。


しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、この車内販売自体が休止中となっていますが、再開の目処が立たないこと、また、再開後も感染対策を引き続き求められることなどを総合的に考慮して、今回の判断に至ったものと思われます。

既に近鉄、小田急といった大手民鉄では、車内販売の縮小あるいは終了を既に実施しています。



今回、東武鉄道で車内販売実施終了が発表されたことから、大手民鉄で車内販売を実施しているのは、近鉄「しまかぜ」「青の交響曲(シンフォニー)」くらいだと思われます。
ただこれら両列車も、言わば観光列車としての性格が強いものと思われます。
観光のみならず、その他の利用者も想定した列車における車内販売は、今回の東武鉄道の発表で終了、といえるかも知れません。


コロナ禍前から、車内販売は縮小の一途をたどっていました。
その理由は、駅ナカ・駅ソトの店舗充実、食料品・飲料品の保存品質の向上、列車の高速化による所要時間短縮、若年層の人口減少に伴う労働力確保の難化、等、様々な要因が重なったものと考えられます。

その動きが、今回の新型コロナウイルス感染症に伴い、感染リスクの高い対人サービスの整理、という観点から、更に加速した、とも考えられます。


ともあれ、東武鉄道の車内販売はもう見られなくなりますし、飲料自動販売機も終了・撤去となります。
飲料自動販売機についても、現在残っている会社もそんなに多くないでしょうから、これから車内で見つけた際には、こちらも忘れず記録しておきたいな、と思った次第です。



【関連ニュースサイト】
東武、車内販売営業と車内自動販売機営業を終了へ - 鉄道コム
東武特急の車内販売終了 車内のドリンク自販機も | 乗りものニュース
東武鉄道「スペーシア」「リバティ」車内販売&飲料自販機を終了へ | マイナビニュース
東武鉄道 特急列車 車内販売を完全終了、自動販売機も使用停止へ | 鉄道ニュース | 鉄道チャンネル
東武、特急スペーシア・リバティの車内販売と車内自動販売機サービス終了 8/31 | RailLab ニュース(レイルラボ)



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