既に一週間前の話となりますが、9月12日(日)大阪南港の「インテックス大阪」で「こみっくトレジャー38」が開催されました。

毎年1月と9月に開催されている同人誌頒布会「こみっくトレジャー」(こみトレ)ですが、新型コロナウイルス感染症の影響で、他の同様な同人誌頒布会が中止されたりする中、コロナ禍前と変わらず従前のスケジュールで開催されています。

今回のこみトレも、新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が発出されている中ではありますが、「参加者の距離が確保されている」「入場に際し体温確認等の健康状態のチェックが行われている」等、感染症対策には問題ないことを確認の上、参加してきました。

20210912_125217
▲会場となる「インテックス大阪」

20210912_113700
20210912_113750
▲インテックス大阪の1号館では、大阪市のコロナワクチン集団接種が実施されていました。
集団接種会場へのシャトルバスも、頻繁に行き来していました。

20210912_114908
▲今回の会場は「6号館C」となっていました。
これまでの4号館・5号館とは違い、エスカレーターで上がります。

また、コロナ感染のリスクを更に抑えるべく、滞在時間を必要最小限に留めることとしました。
そのため、これまでは同人誌入手がてら、サークルの方々と少しでもお話をしていましたが、今回はそのような、当方からの声かけは全く行わず、目当ての同人誌を入手して退場することとしました。

場内撮影禁止だったこともあり、会場の様子は、写真に撮影していませんでしたが、来場者は決して少なくはなかったものの、休日のショッピングセンターよりも密集度合いは低いと感じられました。



このように来訪した「こみトレ38」で入手した同人誌を、時間の余裕がある限り、ご紹介していきたいと思います。

まず今回の記事でご紹介するのは、これらの同人誌となります。
20210920_090634


【魅惑のなんかい喫茶店めぐり】
「サークル狭軌の沙汰」さんの作成した、南海高野線・泉北高速鉄道線沿線の喫茶店を訪問し、実際に飲食したメニューの写真とともに、店舗紹介・感想を記した、鉄道系同人誌でありながら、実は違うジャンルの同人誌、という面白い内容でありました。



私自身、喫茶店でゆったりする時間が大好きなわけで、個人店、チェーン店ともに愛用しているのですが、駅から徒歩圏内で、なおかつどのようなメニューが用意されているのかが分かる本は、有り難い存在といえます。
高野線・泉北高速鉄道の沿線を訪問した際、時間を見つけてこの同人誌に掲載された店舗を訪問してみたいな、と思いました。

<BOOTHでも入手できます>
【新刊】魅惑のなんかい喫茶めぐり - #サークル狭軌の沙汰 - BOOTH



【大井川鐵道井川線オールガイド】


上述の「サークルの方々にの沙汰」さんで受託販売されていたのが、こちらの「井川線オールガイド」です。

大井川鐵道井川線は、同社大井川本線の終点、千頭駅から井川までの25.5kmを更に大井川に沿って上流を上る路線であります。

現在全国唯一のアプト式区間を有するほか、ダム湖の湖上に設けられた奥大井湖上駅など、その風景は他の鉄道にない魅力を有する路線であります。

またこの井川線の車両も他にはない独特の特徴があります。
例えば、前述の通りアプト式区間を有することから専用の電気機関車が在籍しているほか、全列車が客車列車であることや、軽便鉄道と同様の非常にコンパクトな車両であることなどが挙げられるでしょう。

本書では、そういった井川線の魅力を、歴史、沿線概要、設備、車両等に渡って解説した、文字通りの「オールガイド」となっています。


私自身、この大井川鐵道井川線には乗車したことが未だありません。
「かなり面白い鉄道路線」ということは前から知ってはいたのですが、訪問する機会がないまま、今に至っている訳ですが、急峻な地形を通る線区であるが故に、自然災害にも見舞われることが多いところであるので、できれば早いうちに訪問できれば、とは思っています。

そんな、未乗の井川線を予習するには余りある内容が詰まった本書。
「委託販売」という機会でたまたま目にしてその場で入手できたのも、同人誌頒布会の魅力といえるのではないのでしょうか。


<BOOTHでも入手できます>
大井川鐵道井川線オールガイド - 北東高速鉄道書籍部 - BOOTH



【JR西日本の2021年終電繰り上げ】
【新型コロナウイルス感染症とJR西日本】




こちらは、昨年9月に「超こみっくトレジャー2020」で入手した、サークル「(笑)衣路鉄道」さんの「新型コロナウイルス感染症によるJR西日本の経営危機」の続編的な内容となっています。
(参考)



このブログで幾度もご紹介してきたように、JR西日本では新型コロナウイルス感染症の影響による減便や施策の見直しなどを実施してきました。
また、それとは別に、従前から深夜時間帯の利用者減少と、深夜時間帯に必要な設備保守作業への人員確保の観点から、最終列車の繰り上げを検討し、実施してきました。

これらの同人誌では、そういった「終電繰り上げ」「コロナ対応」についてのJR西日本の対応と、それについての開設がメインとなっています。

実施されている内容については、当ブログでもご紹介している、即ち私自身にとっても既知の内容ではありますが、このように本としてまとめられているのは、後々の記録、という点では貴重なものになるのではないか、と思っています。

今後、コロナ禍による影響が続くのか、持ち直すのかは分かりませんが、そのいずれであったとしても、どのような経緯をJR西日本がたどっていくのか、続刊を期待したいと思いますし、私自身も参考にしていきたいと思っています。



【Cashless in your Circlr(第2版)】
【決済端末の本】


今度は一気に趣向を変え、「キャッシュレス決済」の本を入手してみました。
この同人誌を頒布している「POS・CCT Lab」とは、「POSシステムや電子決済端末を研究」(サークル活動情報Twitterアカウントより引用)しているサークルとのことです。


こみトレのような同人誌頒布会で、キャッシュレス決済を導入しているサークルも、徐々にでは増えているように感じていますが、その導入は実際にどのような手順を踏んで行うのか、またそもそもそういったキャッシュレス決済を行っている事業者というのはどのようなものがあるのか。

また、そもそも小売店頭、定期的な多数の来客を想定している決済システムを、(あくまで比較して)特定期間に決して多数とはいえない同人誌頒布会で導入することが可能かのか。

・・・とまあ、素人的には様々な疑問があったわけですが、今回入手したこれらの同人誌は、そういった疑問に答えてくるものでありました。


私自身は、同人誌を「書く側」ではなく「読む側」であり続けるため、こういったキャッシュレス導入や端末への情報が即座に必要、というわけではありません。

ただ、SuicaやICOCA等の交通系ICカードを主体としたキャッシュレス決済は積極的に利用していること、またそれがために当ブログでも「交通系ICカード」というカテゴリーを設け、キャッシュレス決済の情報を気の向くままご紹介していますので、そういった記事の執筆の際には、少しでも役に立ちそうな、貴重な同人誌でありました。


また、これまでも同人誌頒布会でキャッシュレス決済対応しているサークルでは、なるべくキャッシュレス決済を利用してきているのですが、サークルが導入するにはなかなか簡単ではない、という事情も本書を通じて理解できましたので、今後も引き続き、キャッシュレス決済を使用していきたいな、と思った次第です。

なおこのサークルさんは、今回、「こみとれ」のみならず関西地区自体が初めての参加だったようですが、次回(2022年1月)のこみトレでも参加を予定されているとのことです。

今回訪問できなかった方も、次回これらのキャッシュレス決済の本を入手できそうなので、開催を心待ちにできれば、と思っています。


以上、「こみっくトレジャー38」で入手した同人誌のご紹介でありました。
タイトルに「(1)」とあるように、他にも入手した同人誌がありますので、また時間があれば引き続きご紹介していきたいと思います。




↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム