JR東日本では、東北・北陸・上越新幹線において、車内でWeb会議や通話が可能な「新幹線オフィス車両」の運用を開始することを発表しました。

新幹線オフィス車両、東北・北陸・上越新幹線 全方面で実施|JR東日本

概要は以下の通りです。

【実施時期】
2021年11月22日(月)〜(土休日、年末年始などの多客期は除く)

【対象列車・号車】
東北・北海道・北陸・上越新幹線(こまち号・つばさ号・つるぎ号を除く)全列車の8号車
(利用状況等により、実施日・対象列車等の変更あり)

【利用方法】
・利用列車の乗車に必要な乗車券類を所持した旅客が利用可能。
・新幹線オフィス車両の追加料金は不要。
・新幹線オフィス車両の席予約は不可。空席を利用。



詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲東北・北海道新幹線E5系車両。
「はやぶさ」「はやて」にも「新幹線オフィス車両」が設定されます。


新型コロナウイルス感染症の拡大を契機に在宅ワークが普及してきたことから、これまで通勤・出張での利用が多かった新幹線についても、その変化に応じた利用スタイルの変革が求められています。

既に東海道・山陽新幹線では、7号車をワークプレイス車両「S Work車両」として、インターネット予約「エクスプレス予約」限定で発売しています。


今回東北・北陸・上越新幹線で提供される「新幹線オフィス車両」も、上記「S Work車両」と同様、新幹線列車のうち1両をオフィス車両として提供し、当該車内でモバイル端末の使用や電話・Web会議での利用も可能となっています。

ただ、JR東日本の「新幹線オフィス車両」では、東海道・山陽新幹線「S Work車両」とは異なり事前予約不可であるのが大きな違いといえるでしょう。

言うなれば、「新幹線オフィス車両」は、仕事をするときだけ8号車に移動する利用スタイルであるのに対し、「S Work車両」では、乗車中は基本的に7号車の仕事場にいる、という違いがあるといえるでしょう。

また、「新幹線オフィス車両」では、土休日や繁忙期は設定が無いのも留意点と言えるでしょう。


このように、平日に8号車を丸々フリースペースとして利用提供できることをみると、東海道・山陽新幹線に比べると、東北新幹線等の平日の利用はかなり落ち込んでいて、余裕があるのかな、とも思えてきたりします。


ともあれ、コロナ禍前まではビジネス移動という確固たる需要があった各新幹線が、コロナ禍による「テレワーク」でビジネス需要が大幅に減退した後、どのように立て直していくか、という姿が少しずつ見えてきたような気がしますが、これらのサービスが今度どのように変化していくのか、引き続き注目してきたいと思います。


私自身もビジネスパーソンの端くれとして、これらのワークプレイス車両を活用する機会があれば、その感想を当ブログで記すことができれば、とも思っている次第です。



【関連ブログ】
JR東日本の新幹線にも仕事ができる車両: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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