JR東日本では、2022年春より山形新幹線「つばさ」全列車を全車指定席として運転するとともに、阿山形・秋田新幹線の特急料金体系を見直すことを発表しました。
山形新幹線の全車指定席化と山形・秋田新幹線の特急料金の改定について|JR東日本
概要は以下のとおりです。
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
今回、山形新幹線「つばさ」の全席指定席化と、山形・秋田新幹線の特急料金改定の発表がありました。
このうち「つばさ」全席指定席化は、これまでのJR東日本管内の特急列車全席指定席化の流れをみると、これまで「つばさ」の自由席が残っていたのも意外、とも思えていたので、自然の流れなのかな、と感じました。
むしろ驚いたのは、山形・秋田新幹線の特急料金改定であります。
この内容を読み取るのには、これらの新幹線のできた経緯をおさらいする必要がありそうです。

▲先頃引退したE4系「Max」と並ぶ秋田新幹線E6系「こまち」。
在来線区間に直通する新幹線「こまち」「つばさ」の特急料金が、今回の発表により見直しされることとなりました。
山形・秋田の両新幹線は、いわゆる「ミニ新幹線」とも称されていますが、在来線の区間を改良し、新幹線車両を乗り入れられるようにすることで、東京方面からの直通運転を可能にしたものです。
山形・秋田両新幹線開業前(即ち新幹線直通運転前)は、この区間には在来線特急(「つばさ」「たざわ」等)が運行され、東北新幹線と乗り継いで利用する際には、在来線特急料金が半額となる「乗継割引」が適用されていました。
一方、山形・秋田新幹線開業後は「つばさ」「こまち」が直通運転することになり、乗継の必要は無くなったものの、従前適用されていた「乗継割引」がなくなると、相当な値上げになることも踏まえてでしょうか、「幹在特」というA特急料金の約3割引となる新たな特急料金が設けられました。
一方で、在来線区間を利用する場合はA特急料金が適用されており、新幹線区間の有無で在来線区間の料金体系が異なってくる、という状態が続いてきました。
しかし、山形新幹線の開業が1992年(福島〜山形)で、それから30年を迎えるにあたり、今回これらの料金に大きな見直しが行われることとなりました。
見直し後の料金では、
改正前後の料金を比べると、指定席利用の場合は概ね値下げとなる一方、「つばさ」自由席については設定が無くなることもあり指定席となることから値上げ、といえるでしょうが、全席指定席化することを考えると、妥当なラインなのかな、とも感じました。
今からおよそ30年雨、山形新幹線が開業したときの特急料金を見ると、新幹線・在来線直通利用の場合に、無割引でも50%割引でもない、約30%という中途半端な割引率を不思議に思ったものでした。
「直通運転開始による利便性の向上」と「急激な値上げ回避」のバランスを取った水準である、という趣旨を理解したのは、もう少し後の話でありますが、今回の料金見直しで、在来線時代の乗継割引の名残を有する「幹在特」料金の設定が終わりとなるのも、時代のながれかな、とも感じたニュースでありました。
【関連ブログ】
【JR東日本】山形新幹線の全車指定席化と山形・秋田新幹線の特急料金改定へ - kqtrain.net(京浜急行)
山形新幹線も全車指定席に: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」
【関連ニュースサイト】
山形新幹線「つばさ」全車指定席に、山形・秋田新幹線の料金改定も - 鉄道コム
「つばさ」全車指定席化 山形・秋田新幹線は「新在通しの指定席料金」へ 2022年春 | 乗りものニュース
山形新幹線を全車指定席化へ…ミニ新幹線の特急料金改定も 2022年春 | レスポンス(Response.jp)
山形新幹線、全車指定席化。山形・秋田新幹線は特急料金改定 - トラベル Watch
JR東日本,山形新幹線“つばさ”を2022年春から全車指定席化 〜山形・秋田新幹線の特急料金も改定へ〜|鉄道ニュース|2021年11月17日掲載|鉄道ファン・railf.jp
山形新幹線「つばさ」自由席廃止の概要。全車指定席化で料金はこう変わる! | タビリス
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山形新幹線の全車指定席化と山形・秋田新幹線の特急料金の改定について|JR東日本
概要は以下のとおりです。
【山形新幹線の全席指定席化】
山形新幹線「つばさ」の自由席車両について、最繁忙期を中心に混雑が著しく、2021年6月に「えきねっと」がリニューアルしたことも踏まえて、「つばさ」を全車指定席とする。
【特急料金の改定】
●対象
山形新幹線「つばさ」、秋田新幹線「こまち」で、新幹線と在来線区間をまたがって利用する場合、または在来線区間のみを利用する場合。
●改定内容
・新たな特急料金体系
「新幹線と在来線区間をまたがって利用」「在来線区間のみ利用」で在来線区間の料金体験が異なっていたものを、今後はどちらの場合でも新たに設定する共通の特急料金を適用。
・指定席特急料金の見直し
「新幹線と在来線区間をまたがって」普通車指定席を利用の場合、各々の区間の座席指定料金相当額を加算していたものを、今後は直通方向の利用に限り、新幹線区間のみの料金(通常期530円)とする。
・特定特急料金
全車指定席「つばさ」で在来線区間のみを利用の場合、座席の指定を行わない場合には、「こまち」と同様に指定席料金より割安(通常期の料金から▲530円)となる特定特急料金で普通車指定席の空席を利用可能に。
【料金体系の概要】
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2021/sendai/20211116_s01.pdf)より引用)
【特急料金の現在・改正後比較】
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2021/sendai/20211116_s01.pdf)より引用)
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
今回、山形新幹線「つばさ」の全席指定席化と、山形・秋田新幹線の特急料金改定の発表がありました。
このうち「つばさ」全席指定席化は、これまでのJR東日本管内の特急列車全席指定席化の流れをみると、これまで「つばさ」の自由席が残っていたのも意外、とも思えていたので、自然の流れなのかな、と感じました。
むしろ驚いたのは、山形・秋田新幹線の特急料金改定であります。
この内容を読み取るのには、これらの新幹線のできた経緯をおさらいする必要がありそうです。

▲先頃引退したE4系「Max」と並ぶ秋田新幹線E6系「こまち」。
在来線区間に直通する新幹線「こまち」「つばさ」の特急料金が、今回の発表により見直しされることとなりました。
山形・秋田の両新幹線は、いわゆる「ミニ新幹線」とも称されていますが、在来線の区間を改良し、新幹線車両を乗り入れられるようにすることで、東京方面からの直通運転を可能にしたものです。
山形・秋田両新幹線開業前(即ち新幹線直通運転前)は、この区間には在来線特急(「つばさ」「たざわ」等)が運行され、東北新幹線と乗り継いで利用する際には、在来線特急料金が半額となる「乗継割引」が適用されていました。
一方、山形・秋田新幹線開業後は「つばさ」「こまち」が直通運転することになり、乗継の必要は無くなったものの、従前適用されていた「乗継割引」がなくなると、相当な値上げになることも踏まえてでしょうか、「幹在特」というA特急料金の約3割引となる新たな特急料金が設けられました。
一方で、在来線区間を利用する場合はA特急料金が適用されており、新幹線区間の有無で在来線区間の料金体系が異なってくる、という状態が続いてきました。
しかし、山形新幹線の開業が1992年(福島〜山形)で、それから30年を迎えるにあたり、今回これらの料金に大きな見直しが行われることとなりました。
見直し後の料金では、
・新幹線区間からの乗り通しの有無にかかわらず、現在のA特急料金よりも若干割安となる「新特急料金」を適用(直通利用の場合は値上げ要素)という二点がポイントとなります。
・これまで新幹線区間・在来線区間それぞれで加算されていた「座席指定料金相当額」を、直通利用の場合は新幹線区間のみの料金にすることと(直通利用の場合は値下げ要素)
改正前後の料金を比べると、指定席利用の場合は概ね値下げとなる一方、「つばさ」自由席については設定が無くなることもあり指定席となることから値上げ、といえるでしょうが、全席指定席化することを考えると、妥当なラインなのかな、とも感じました。
今からおよそ30年雨、山形新幹線が開業したときの特急料金を見ると、新幹線・在来線直通利用の場合に、無割引でも50%割引でもない、約30%という中途半端な割引率を不思議に思ったものでした。
「直通運転開始による利便性の向上」と「急激な値上げ回避」のバランスを取った水準である、という趣旨を理解したのは、もう少し後の話でありますが、今回の料金見直しで、在来線時代の乗継割引の名残を有する「幹在特」料金の設定が終わりとなるのも、時代のながれかな、とも感じたニュースでありました。
【関連ブログ】
【JR東日本】山形新幹線の全車指定席化と山形・秋田新幹線の特急料金改定へ - kqtrain.net(京浜急行)
山形新幹線も全車指定席に: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」
【関連ニュースサイト】
山形新幹線「つばさ」全車指定席に、山形・秋田新幹線の料金改定も - 鉄道コム
「つばさ」全車指定席化 山形・秋田新幹線は「新在通しの指定席料金」へ 2022年春 | 乗りものニュース
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