東武鉄道及び野岩鉄道では、来年3月12日(土)にダイヤ改正を実施することを発表しました。
東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線等にて 2022年3月12日(土)ダイヤ改正を実施します|東武鉄道
2022 年 3 月 12 日(土)ダイヤ改正を実施します。|野岩鉄道
概要は以下の通りです。
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
今回、先の京王電鉄に続けて東武鉄道と野岩鉄道の来年春のダイヤ改正内容を発表しました。
実施日は3月12日と発表されていますが、両社とも直接(特急「日光」「きぬがわ」「スペーシアきぬがわ」)、あるいは間接的(「AIZUマウントエクスプレス」)にJR線への直通列車を運行していることから、JRグループダイヤ改正日も同日の3月12日に実施される可能性が高そうです。
さてその改正内容ですが、コロナ禍を踏まえた昨今の状況から、大幅な削減内容となっています。
朝ラッシュ時、早朝・夜間の見直しは、他社でも既に実施されているので、東武鉄道でも同様の流れ、と感じるのですが、今回取り上げた東武・野岩両社の改正で注目したのは、
であります。
上記でも引用した路線図を再掲します。

このように、今回の改正で普通列車のワンマン運転が南栗橋以北の日光線・鬼怒川線に拡大し、また、急行・区間急行が大幅に普通列車へ置き換えられることとなりました。
そして、現在「特急リバティ会津」「AIZUマウントエクスプレス」以外でも設定されている東武鉄道・野岩鉄道間の直通列車(8往復)のうち、1往復を除き全て新藤原(両社の境界駅)で乗り換えとなります。
加えて、その直通先である野岩鉄道でも、「特急リバティ会津」「AIZUマウントエクスプレス」を含めた運転本数が、現在の17往復から10往復と、4割もの削減を実施視するという、かなり思い切った内容となっています。
さてこれら3点の内容から予想されることとしては、
ことではないかと考えられます。

▲東武日光駅で顔を合わせた6050系
2018年7月の記録で、当時は当たり前のように6050系の並びがみられましたが、改正後は東武線内を走る姿が殆ど見られなくなるかも知れません。



▲6050系の内装。
同系の特徴である「車内方向幕」は、かつて多層建て列車(東武日光・新藤原・会津田島行き)として運用されていた際、誤乗防止のために設けられたものでした。
また、民鉄での「2扉・クロスシート・トイレ付き」という珍しい車両であること、また同系列が東武・野岩・会津の3社が保有していることもあり、地味な車両でありながら、ファンが多いことは、鉄道雑誌「鉄道ピクトリアル」で6050系の特集が組まれ、実際に売上も高かったことが証明しているのではないか、とも思えます。
(参考)
この6050系、長らく東武浅草〜東武日光・鬼怒川温泉、そして会津田島の快速列車として活躍してきましたが、これらの快速列車が特急「リバティ」に置き換えられた後は、専ら南栗橋以北のローカル運用に就いていました。
しかし、今回の発表で、この6050系の活躍エリアの列車でワンマン区間が実施されるということで、6050系がワンマン対応車両(20400型)に置き換えられるのは確実で、更に東武・野岩間の直通運転が大幅縮小されると、そもそも6050系が東武線内で殆ど見られなくなる可能性が高くなりそうです。
ただ、上下各1本だけ、東武・野岩間の直通列車が残ることから、完全に6050系が東武鉄道から撤退するわけではないのですが、上述の写真のとおり、6050系が当たり前のように並んでいる様子は見納め、となるのかも知れません。
6050系自体は、今後も野岩鉄道・会津鉄道で活躍し続けると思われますが、一方で野岩鉄道では運転本数が17往復から10往復に大幅減、そしてその10往復のうち半数の5往復は「リバティ」あるいは「AIZUマウントエクスプレス」となるので、6050系充当の列車は5往復を残すのみとなりそうです
野岩鉄道開業を期に投入され、3社にまたがり配置された6050系も、ここにきて大幅に縮小される日がやってくるとは、この車両に乗車して「面白い」と個人的に感じただけに、かなり衝撃的に感じたところです。
勿論、具体的な改正内容は、詳細な時刻表を見る必要がありますが、ともあれ6050系を気軽に乗って楽しめるのも、あまり時間は無さそうなのかな、とも感じたニュースでありました。
【関連ブログ】
東武等、「スペーシア」、6050型大幅削減か?: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」
【関連ニュースサイト】
東武 ダイヤ改正(2022年3月12日) - 鉄道コム
日比谷線直通・南栗橋行きが日中消滅 東武2022年3月ダイヤ改正 毎時2本が北春日部行きに | 乗りものニュース
『リバティ』停車駅見直し…日光・鬼怒川線ローカルはワンマン化 東武2022年3月のダイヤ改正 | レスポンス(Response.jp)
東武,3月12日にダイヤ改正を実施|鉄道ニュース|2021年12月10日掲載|鉄道ファン・railf.jp
野岩鉄道,3月12日にダイヤ改正を実施|鉄道ニュース|2021年12月10日掲載|鉄道ファン・railf.jp
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東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線等にて 2022年3月12日(土)ダイヤ改正を実施します|東武鉄道
2022 年 3 月 12 日(土)ダイヤ改正を実施します。|野岩鉄道
概要は以下の通りです。
【東武鉄道】
<改正内容>
○輸送需要に合わせた輸送力・運行形態の見直し
・朝、夕ラッシュじの見直し(平日)
・日中時間帯の見直し(平日・土休日、半蔵門線及び日比谷線直通列車)
・佐野線、小泉線、桐生線、宇都宮線の列車本数・運転時刻見直し(平日・土休日の早朝・深夜時間帯)
・ワンマン運転区間拡大及び鬼怒川線・野岩鉄道線・会津鉄道線の相互直通運行パターン直し
ワンマン区間を南栗橋以北の日光線・鬼怒川線全線に拡大し、一部列車を除き東武線から野岩線・会津線への直通列車の運転を取りやめ
(上記発表資料(https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20211210120436z2ZpUL2macF_-vcgP5S43w.pdf)より引用)
○最終列車繰り上げ実施
(東武スカイツリーライン、伊勢崎線、小泉線)
○一部特急列車運転時刻変更
(スカツリーライナー:春日部発浅草行きを、6時台から8時台に変更)
○平日夕夜間THライナーの運転時刻変更
(霞ケ関発17時台を新設、22時台を取りやめ)
【野岩鉄道】
○運行本数の変更
(現行)上下34本
(改正後)上下20本(▲14本)
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
今回、先の京王電鉄に続けて東武鉄道と野岩鉄道の来年春のダイヤ改正内容を発表しました。
実施日は3月12日と発表されていますが、両社とも直接(特急「日光」「きぬがわ」「スペーシアきぬがわ」)、あるいは間接的(「AIZUマウントエクスプレス」)にJR線への直通列車を運行していることから、JRグループダイヤ改正日も同日の3月12日に実施される可能性が高そうです。
さてその改正内容ですが、コロナ禍を踏まえた昨今の状況から、大幅な削減内容となっています。
朝ラッシュ時、早朝・夜間の見直しは、他社でも既に実施されているので、東武鉄道でも同様の流れ、と感じるのですが、今回取り上げた東武・野岩両社の改正で注目したのは、
「日光線南栗橋以北のワンマン区間拡大」
「東武・野岩の直通列車大幅見直し」
「野岩鉄道の運転本数大幅減」
であります。
上記でも引用した路線図を再掲します。

このように、今回の改正で普通列車のワンマン運転が南栗橋以北の日光線・鬼怒川線に拡大し、また、急行・区間急行が大幅に普通列車へ置き換えられることとなりました。
そして、現在「特急リバティ会津」「AIZUマウントエクスプレス」以外でも設定されている東武鉄道・野岩鉄道間の直通列車(8往復)のうち、1往復を除き全て新藤原(両社の境界駅)で乗り換えとなります。
加えて、その直通先である野岩鉄道でも、「特急リバティ会津」「AIZUマウントエクスプレス」を含めた運転本数が、現在の17往復から10往復と、4割もの削減を実施視するという、かなり思い切った内容となっています。
さてこれら3点の内容から予想されることとしては、
「6050系が東武線でほとんど見られなくなる」
ことではないかと考えられます。

▲東武日光駅で顔を合わせた6050系
2018年7月の記録で、当時は当たり前のように6050系の並びがみられましたが、改正後は東武線内を走る姿が殆ど見られなくなるかも知れません。



▲6050系の内装。
同系の特徴である「車内方向幕」は、かつて多層建て列車(東武日光・新藤原・会津田島行き)として運用されていた際、誤乗防止のために設けられたものでした。
また、民鉄での「2扉・クロスシート・トイレ付き」という珍しい車両であること、また同系列が東武・野岩・会津の3社が保有していることもあり、地味な車両でありながら、ファンが多いことは、鉄道雑誌「鉄道ピクトリアル」で6050系の特集が組まれ、実際に売上も高かったことが証明しているのではないか、とも思えます。
(参考)
この6050系、長らく東武浅草〜東武日光・鬼怒川温泉、そして会津田島の快速列車として活躍してきましたが、これらの快速列車が特急「リバティ」に置き換えられた後は、専ら南栗橋以北のローカル運用に就いていました。
しかし、今回の発表で、この6050系の活躍エリアの列車でワンマン区間が実施されるということで、6050系がワンマン対応車両(20400型)に置き換えられるのは確実で、更に東武・野岩間の直通運転が大幅縮小されると、そもそも6050系が東武線内で殆ど見られなくなる可能性が高くなりそうです。
ただ、上下各1本だけ、東武・野岩間の直通列車が残ることから、完全に6050系が東武鉄道から撤退するわけではないのですが、上述の写真のとおり、6050系が当たり前のように並んでいる様子は見納め、となるのかも知れません。
6050系自体は、今後も野岩鉄道・会津鉄道で活躍し続けると思われますが、一方で野岩鉄道では運転本数が17往復から10往復に大幅減、そしてその10往復のうち半数の5往復は「リバティ」あるいは「AIZUマウントエクスプレス」となるので、6050系充当の列車は5往復を残すのみとなりそうです
野岩鉄道開業を期に投入され、3社にまたがり配置された6050系も、ここにきて大幅に縮小される日がやってくるとは、この車両に乗車して「面白い」と個人的に感じただけに、かなり衝撃的に感じたところです。
勿論、具体的な改正内容は、詳細な時刻表を見る必要がありますが、ともあれ6050系を気軽に乗って楽しめるのも、あまり時間は無さそうなのかな、とも感じたニュースでありました。
【関連ブログ】
東武等、「スペーシア」、6050型大幅削減か?: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」
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東武 ダイヤ改正(2022年3月12日) - 鉄道コム
日比谷線直通・南栗橋行きが日中消滅 東武2022年3月ダイヤ改正 毎時2本が北春日部行きに | 乗りものニュース
『リバティ』停車駅見直し…日光・鬼怒川線ローカルはワンマン化 東武2022年3月のダイヤ改正 | レスポンス(Response.jp)
東武,3月12日にダイヤ改正を実施|鉄道ニュース|2021年12月10日掲載|鉄道ファン・railf.jp
野岩鉄道,3月12日にダイヤ改正を実施|鉄道ニュース|2021年12月10日掲載|鉄道ファン・railf.jp
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