Osaka Metro(大阪市高速電気軌道、本稿では「大阪メトロ」と称します。)では、中央線に新型車両「400系」と、新造車両「30000A系」を導入することを発表しました。

新型車両400系と新造車両30000A系を中央線に導入します|Osaka Metro


各形式の概要は以下のとおりとなっています。

【400系】
○デザイン
・外観
大阪・関西万博に向けて中央線を「活力インフラ」の舞台・夢洲につながる未来への路線と位置づけて、前面形状をガラス張りの展望形状とし、宇宙船を意識させる未来的デザインを採用
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▲400系外観
(上記発表資料(https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20211209_400kei_30000Akei_dounyu.php)より引用)

・室内
天井を落ち着いた配色とすると共に、壁面と床面をより明るくし、機能に応じた多色使いの座席と相まって、モダンな快適な空間とする。
また、クロスシート車両を1編成につき1両配備

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▲400系クロスシート車両の車内
(上記発表資料(https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20211209_400kei_30000Akei_dounyu.php)より引用)

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▲400系ロングシート車両の車内
(上記発表資料(https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20211209_400kei_30000Akei_dounyu.php)より引用)

○車内快適性の向上
・座席の背を高くし、座り心地を向上。
・荷棚を利用しやすいように、高さを100于爾欧襦
・車内吊り広告を廃止

○車内利便性・安全性の向上
・全ての乗降口上部に、21.5インチのワイド液晶ディスプレイを採用。
・先頭車両に、USB電源付きカウンターを設置
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▲USB電源付きカウンター
(上記発表資料(https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20211209_400kei_30000Akei_dounyu.php)より引用)

・全車両に車内Wi-Fiを導入
・全車両に防犯カメラを搭載

○導入編成数
6両×23編成


【30000A系】
○デザイン
・外観
車体形状は御堂筋線30000系と同様とし、デザインは号線色を改め、大阪のにぎわいと人々の輝く姿をドットでシンボル化させた、今までにないデザインを採用。
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▲30000A系外観
(上記発表資料(https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20211209_400kei_30000Akei_dounyu.php)より引用)

・室内
腰掛の表布の背をゴールドイエロー、座面をターコイズブルーとして、色を区別。

○車内快適性向上
・荷棚の高さを全車両100于爾欧
・一部の乗降口横のスペースを拡大し、大きな荷物を持った乗客の利便性を向上

○車内利便性・安全性の向上
・全車両に車内Wi-Fiを導入
・防犯カメラを全車両に導入


【導入・運用計画】
・400系:
6両編成23編成を導入。
現在中央線を運行している20系車両の更新及び他路線へ転用する24系車両を置き換え
2023年4月から運行開始予定

・30000A系:
6両編成10編成を導入。
万博開催期間中の必要な輸送力を確保するための輸送力増強として導入。
万博後は谷町線へ転用
2022年7月から運行開始予定



詳細は、上記発表資料をご覧ください。



2025年に開催予定の大阪・関西万博に向け、現在のコスモスクエア駅から夢洲までの延伸工事が実施されている、大阪メトロ中央線。
今回、その万博に合わせて投入する新型車両・新造車両が発表されました。

新型車両は「400系」、また増備される新造車両は「30000A系」となっています。

まず400系ですが、そのあまりにも奇抜なデザインをみて、様々な感想がネット上で飛び交いました。
特に時計の「G-SHOCK」に見える、という感想が多かったようですが、まさかこんな多角形のデザインが前面に採用されるとは、誰が想像したでありましょうか。

デザイン発表でこれだけの騒動ですから、実車がお目見えすれば、これまたその具現化されたデザインをみて、再び驚きの声が巻き上がることも想像の範囲内でしょうか。

400系が投入される中央線では、地下区間だけでなく高架区間も存在しています。
加えて、相互直通運転する近鉄けいはんな線にも乗り入れることになりますので、この「G-SHOCK地下鉄」とでも称されそうな400系を、様々な背景で見ることができそうです。

奇抜なデザインの400系が大阪ベイエリアや東大阪、そして生駒の街並みにどのように映えるのか、今から楽しみであります。


またこの400系、外観が大きな注目を集めましたが、その車内も特徴的なものがあります。

その筆頭が「クロスシート車」
大阪メトロの地下鉄線(ニュートラム除く)の各車両は、いずれもロングシートのみで、相互直通運転する他社も含めて、地下鉄線でクロスシートの車両は現在運用されていません。
しかし今回、この400系で1両だけですがクロスシート車が投入されることになりました

先述のとおり、大阪メトロ中央線では、九条付近〜大阪港付近で高架区間を走っており、特に朝潮橋〜大阪港間では、併走する阪神高速道路大阪港線と別れた後に広がる、天保山の大観覧車を中心とした大阪ベイエリアの風景は、ある意味「地下鉄らしくない」車窓であるといえるでしょう。

その車窓を、よりじっくり楽しめるクロスシート車の導入は、上記発表資料にあるように、「目的地に向かって移動するワクワク感」を楽しめる設備になるのではないか、と思いました。



400系の内容が衝撃的だっただけに、同時に発表された30000A系がすっかり霞んでしまった感はありますが、この30000A系も、万博輸送に対応して増備される車両であります。
こちらは、万博開催時の輸送力増強として、投入当初は中央線で活躍した後、谷町線へ転用されることが既に決まっています。

こちらの30000A系のデザインですが、当初中央線に投入されるわけですが、今後の転用を見越して、中央線のラインカラー(緑色)を残しつつ、未来社会を現す「ゴールド」のラインが中央に入っており、これまでのラインカラーを主体としたデザインから大きく転換したことは注目、といえるでしょう。

こちらもまた、400系と同様に、実車が登場すると、これまた斬新なデザインで注目を集めるのではないのでしょうか。



さて、これら400系、30000A系の投入に伴う車両置き換えがどうなっていくのか、というのもファンにとっては注目のポイントと考えられます。

大阪メトロの発表によりますと、現在、中央線で運行されている20系・15編成、24系・5編成は、全て400系で置き換えることとしています。
現在合計20編成のところを23編成とするのは、夢洲までの延伸に伴う必要車両数の増加に伴うものと考えられます。

このうち、20系については「更新」とあることから、400系投入により廃車される可能性が高そうですが、一方で24系については他路線への転用と予定されているのですが、どの路線とは明言されていません

一方で、30000Aの10編成は、万博終了後は上述のとおり谷町線に転用されることになります。


転用先が発表されておらず、今後も使用される24系5編成の動向が気になるところですが、大阪メトロで中央線と同じ6両編成で運用している路線は、谷町線と四つ橋線が挙げられますので、このどちらかの路線に中央線24系5編成が転用される可能性が高そうに感じます。

ただ、新20系(22系・23系・24系などの総称)では、リニューアル工事が一部の車両で施工されていることも考えると、実際はもっと複雑に動く可能性は大いに考えられます。
これまた大阪メトロのファンサイト・ブログなどの情報も参考にしながら、どのような車両の動きになるのかを考えてみるのも一興かな、とも感じた次第です。




ともあれ、2025年の大阪・関西万博を機に投入される400系は、国内外の万博来訪客にインパクトを与えるには十分なデザインと、満足する快適性を提供できる車両になりそうな感じであります。
400系の投入は2023年4月で、あと1年4ヶ月ほどですので、実車の登場を心待ちにしたいですし、来る万博では、これらの車両投入が奏功して多数の来場者に対応できた、といえるような状況になって欲しいな、と切に願う次第です。



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