近畿日本鉄道(近鉄)では、2022年4月23日(土)に南大阪線、吉野線ほかでダイヤ変更を実施することを発表しました。

2022年4月23 日(土)ダイヤ変更について|近畿日本鉄道

概要は以下の通りです。

【南大阪線・吉野線急行】
昼間時間帯を中心に、大阪阿部野橋〜吉野間を運転する一部の急行列車を、大阪阿部野橋〜橿原神宮前間に変更するとともに、橿原神宮前〜吉野間については2両編成(ワンマン運転)に変更
(平日)
・大阪阿部野橋発吉野行き→橿原神宮前行きに変更(6本)
・吉野発大阪阿部野橋行き→橿原神宮前発に変更(3本)
橿原神宮前〜吉野間の一部列車を2両ワンマン運転に変更
(橿原神宮前〜吉野間12往復、橿原神宮前〜吉野口、壷阪山間各1往復)

(土・休日)
・大阪阿部野橋発吉野行き→橿原神宮前行きに変更(3本)
・吉野発大阪阿部野橋行き→橿原神宮前発に変更(4本)
橿原神宮前〜吉野間の一部列車を2両ワンマン運転に変更
(橿原神宮前〜吉野間10往復)

【南大阪線準急】
大阪阿部野橋〜橿原神宮前間を運転する一部の準急列車を大阪阿部野橋〜古市間に変更するとともに、新たに古市〜橿原神宮前間に普通列車を設定し、2両編成(一部ワンマン運転)で運行
(平日)
・大阪阿部野橋発橿原神宮前行き→古市行きに変更(10本)
・橿原神宮前発大阪阿部野橋行き→古市発に変更(12本)
・古市〜橿原神宮前間を2両編成(一部ワンマン)で運転
(古市発橿原神宮前行き・27本、橿原神宮前発古市行き・30本ほか)

(土・休日)
・大阪阿部野橋発橿原神宮前行き→古市行きに変更(12本)
・橿原神宮前発大阪阿部野橋行き→古市発に変更(14本)
・古市〜橿原神宮前間を2両編成(一部ワンマン)で運転
(古市発橿原神宮前行き・24本、橿原神宮前発古市行き・29本ほか)



その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲近鉄南大阪線・吉野行き急行(2020年1月撮影)
コロナ禍前は昼間も運転されていた吉野発着急行ですが、昨年のダイヤ改正で日中の列車は橿原神宮前発着の区間急行に変更となり、更に今回の改正で橿原神宮前発着に短縮され、このように昼間に見られるのもレアになりそうです。

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▲近鉄南大阪線線・橿原神宮前行き急行(2020年1月撮影)
副標の「開運号」から分かるように、橿原神宮初詣輸送に対応した臨時列車であります。
定期列車では現在設定のない「橿原神宮前行き急行」ですが、ダイヤ変更後は日中を中心に設定されることとなります。


近鉄南大阪線・吉野線では、長年30分間隔で大阪阿部野橋〜吉野間通しの急行列車が運行されてきました。
しかし、コロナ禍前から吉野線沿線では人口減少にともなう利用者減少が続いていたことに加え、このコロナ禍で更に利用者減少が見込まれることもあって、今回は古市〜橿原神宮前〜吉野のローカル輸送を中心とした見直しが実施されることとなりました。

既にワンマン運転が実施されている古市〜橿原神宮前に加え、今回は橿原神宮前〜吉野間でもワンマン運転が実施されることが、今回の変更の大きなポイントといえるでしょう。
逆に言えば、利用者が少ない区間・時間帯も相当ある吉野線で、これまでワンマン運転が実施されていなかったのも奇遇といえば奇遇でしょうか。

逆に言えば、今回ワンマン化されたとはいえ、吉野線でも引き続き1時間2本のダイヤは維持されるとのことでありますので、利便性を可能な限り確保しつつ、経費節減を狙った変更、といえるでしょうか。

ひとまず今回の改正では本数減にはならなかった吉野線ですが、引き続き利用者の減少が続けば、更なる削減の可能性も高いといえます。
大手の事業者であっても、そういった減便は現実に行われることを念頭に、可能な限り積極的に鉄道利用を図りたいものでありますね。




【関連ブログ】
【悲報】近鉄吉野線、ワンマン化へ - 鉄道プレス

近鉄南大阪線等、急行や準急の運転区間短縮、末端は2両ワンマンへ: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」

列車番号T-TAKE(てぃーていく) : 南大阪線系統ダイヤ変更−2022/4/23土



【関連ニュースサイト】
近鉄 南大阪線・吉野線など ダイヤ変更(2022年4月23日) - 鉄道コム

近鉄,4月23日に南大阪線・吉野線・長野線・御所線でダイヤ変更を実施|鉄道ニュース|2022年2月25日掲載|鉄道ファン・railf.jp

近鉄南大阪線・吉野線など4/23ダイヤ変更、昼間の急行で区間短縮も | マイナビニュース



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