富士急行(4月1日より富士山麓電気鉄道に継承)では、同社富士急行線で活躍訳した「キハ58」が運転を開始して今年4月に60周年を迎えるにあたり、当時の車両が保存・展示されている有田川鉄道公園(和歌山県有田郡有田川町)とコラボした記念硬券を発売することを発表しました。

【グッズ】有田川鉄道公園コラボ キハ58誕生60周年記念硬券の発売 | 富士山に一番近い鉄道 富士急行線
【プレスリリース】“祝”キハ58 誕生60周年記念硬券セット(富士急行コラボ)の発売・記念イベントの開催について/有田川町

概要は以下のとおりです。

【コラボ内容】
「有田川鉄道公園コラボ キハ58誕生60周年記念硬券」発売

【イメージ】
fujikyu_aridagawa
(上記発表資料(http://www.fujikyu-railway.jp/news/info.php?no=625)より引用)

【硬券内容】
富士急行線:
5駅(大月,下吉田,富士山,富士急ハイランド,河口湖)の入場券(A型硬券)

有田川鉄道公園:
有田川鉄道公園内の体験乗車券(A型硬券)

各社販売分で異なるデザインのD型記念証付き

【価格】
1,100円(税込)

【発売日】
2022年4月1日(金)

【発売箇所】
富士急行線:富士山駅,下吉田駅,公式オンラインショップ「富士急のりもの百貨店」
有田川鉄道公園

【発売枚数】
600部限定販売
(富士急行500部、有田川鉄道公園100部)

【記念イベント概要】
開催日:
2022年4月2日(土)、3日(日) いずれも10時〜16時

場所:
有田川鉄道公園(有田川町徳田124-1)

内容:
記念硬券発売開始、急行かわぐち仕様のキハによる乗車体験、キハ 58 撮影会、鉄道系音楽グループ「半熟 BLOOD」ミニライブ、鉄道グッズ特別販売会など



詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



現在、富士急行線にはJR線から直通運転する特急列車「富士回遊」が定期列車として1日3往復が設定されていますが、歴史を遡ること国鉄時代にも、こういった東京方面からの直通優等列車が設定されていました。

その列車が今回のコラボ企画でご紹介した急行「かわぐち号」で、現在の「富士回遊」と同様、新宿〜河口湖間を、中央本線の急行列車に併結されて運行されていました。

ただ、現在の「富士回遊」と異なるのはその車両の所属で、「富士回遊」でJR東日本E353系を使用している一方、急行「かわぐち」では、富士急行が国鉄の規格に合わせて製造した「キハ58」を使用していたのが、大きな違いでありました。

富士急行が投入したキハ58には、国鉄キハ58と同様の片運転台車が2両と、国鉄キハ58には設定の無かった両運転台車が1両存在していました。
急行「かわぐち」が廃止された後、これら3両は和歌山県の有田鉄道線(藤並〜金屋口)に譲渡され、同線でローカル輸送に徹しましたが、この有田鉄道も2003年12月をもって廃止となりました。

その廃線跡を活用できて2010年にオープンしたのが「有田川鉄道公園」で、当時有田鉄道に在籍していた車両を中心に保存されており、当地の名産品である「みかん」輸送を中心に活躍した同鉄道線の歴史を振り返ることのできる施設となっています。


この有田川鉄道公園には、上述の富士急行キハ58のうち、両運転台車の1両も保存されていますが、今回、この富士急行キハ58の運用開始から丁度60年を迎えるにあたり、当時の車両が保存されている有田川鉄道公園とのコラボ企画が実現しました。


コラボ企画の内容としては、富士急行の硬券入場券及び有田川鉄道公園の体験乗車券がセットされたもので、しかも富士急行の入場券は「かわぐち」号運行開始当初の駅名(例:ハイランド駅(現:富士急ハイランド駅)で表記されているのもポイントでしょうか。

また、発売日翌日の4月2日・3日には有田川鉄道公園でコラボイベントも実施されるということですので、富士急のきっぷを和歌山で購入できる、またとないチャンス、とも言えるでしょうか。

私自身、この「有田川鉄道公園」には、オープン同年の2010年9月に訪問したことがあります。


今回のコラボイベント、丁度土休日でもありますので、可能であれば今回のイベントに訪問して、この記念硬券を入手できればいいな、とも感じたニュースでありました。




【関連ブログ】
富士急行 キハ58形60周年記念硬券 発売(2022年4月1日〜) - 鉄道コム

4月2日・3日 有田川鉄道公園で「キハ58記念きっぷ発売イベント」開催|鉄道イベント|2022年3月17日掲載|鉄道ファン・railf.jp



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