南海バス及び関西エアポート株式会社では、今年3月16日より関西空港内で「燃料電池バス」の運行を開始しています。



運行から丁度一ヶ月となった本日、ようやくこの「燃料電池バス」に乗車することができましたので、ご紹介したいと思います。



この燃料電池バスは、関西空港の第1ターミナル〜展望ホール間を中心に運行されています。
ただ現在のところ、展望ホールは土・日・祝日のみの営業となっています。
関空展望ホール スカイビュー | 関西国際空港

その他の時間帯・曜日でも、第1ターミナル〜第2ターミナル線や、給油地区方面への路線にも運行されているようですので、特に平日に乗車される際には、バスのりば等で動向を確認しておいた方がよいかも知れません。

今回は、11時発の展望ホール行きに乗車します。

DSC06569_R


DSC06571_R


南海バスや関西空港交通の車両が多い中、独特のカラーリング・スタイルの燃料電池バスは注目を集めます。

この日は土曜日でありましたので、展望ホールへ向かう観光客・家族連れを乗せて発車していきました。


乗車している際の印象ですが、一言で言うならば、「静か」でしょうか。
本当に「静か」です。
これは是非乗ってみて体験していただければと思うのですが、とにかく「静か」です。

約6分で、展望ホールに到着します。
折り返し、第1ターミナルに向かいますので、私も乗車してターミナルに戻ります。
DSC06578-2_R
▲展望ホールで発車待ちする燃料電池バス。

DSC06579_R
▲展望ホールをバックに撮影


以上が、関西空港内で運行を開始した「燃料電池バス」の様子でした。
先にも記しましたが、とにかく「静か」でした。

このバス、燃料は水素のため、実際の導入には水素ステーション等のインフラ整備が必要ですが、ここ関西空港では既に水素利活用に向けた取り組みを実施しており、島内に水素ステーションが2ヶ所あるほか、島内でも22台の燃料電池フォークリフトが既に稼働しています。
(出典:関西エアポート(株)環境レポート
http://www.kansai-airports.co.jp/efforts/environment/efforts/file/envreport_2021.pdf

燃料電池バスについては、インフラ整備は元より、その導入コストの高さ(車両導入価格は約1億円とも言われている)が故に、その導入もなかなか進まない模様ですが、各自治体で補助金を設けるなどして、少しずつではありますが、その導入は進んでいる模様です。


ここ大阪府内では、今回ご紹介した関西空港内路線(南海バス)の他、大阪シティバスでもこの3月に運行を開始しています。
下記記事で、この大阪シティバスの燃料電池バスの乗車記をご紹介しますので、併せてお読みいただければ幸いです。
【大阪シティバス】水素(燃料電池)バスの「SORA」に乗ってきた! | Osaka-Subway.com




さて、私自身、関西空港に来たのは、恐らく1年半ほどぶりだったかと思います。
しかも、空港ターミナル内である程度時間をかけて滞在していたのは、コロナ禍後初めてではないかと思います。
(コロナ禍後に関西空港に来たのは、271系「はるか」乗車と、羽田行きスターフライヤー初発便搭乗くらいだったかと記憶しています。)

この機会に、と第1ターミナルを少し歩いてみましたが、想像以上に人がいませんでした。
特に1階(国際線到着)と4階(国際線出発)は、予想していた以上に「無人」でした・・・
20220416_104256
▲関西空港第1ターミナル4階。10時30分頃の光景です。
コロナ禍前は、この時間帯であっても東アジア方面の各路線が出発している時間でもあったので、多くの搭乗客がチェックインに並んでいましたが、そんな光景は本当にどこかへ消えてしまいました・・・

20220416_103834
▲1階の国際線到着口。
改装工事中でもあるので、到着案内はLCDディスプレイで表示されていますが、それでも用意されている2枚のディスプレイのうち1枚だけで本日全ての到着便が表示できてしまうところに、コロナ禍で国際線旅客便がほぼ壊滅していることを否が応でも感じざるを得ません。


もはやコロナ禍前のインバウンド客の賑わいが懐かしくさえ思えてしまう惨状に、改めて愕然としたわけですが、この状況が、どれくらいの時期で、どの程度まで回復するのか。
関西空港利用客の消費が、地元経済へ波及していた効果は決して少なくないだけに、地元民の一人としても、非常に気になる現状を改めて実感した次第でした。




↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム