西武鉄道では、西武グループ中期経営計画(2021〜2023年度)に関する進捗状況の発表において、「新造車両に限らず環境負荷の少ない「サステナ車両」の導入」を進めることを発表しました。

2022年3月期決算実績概況および「西武グループ中期経営計画(2021〜2023年度)」の進捗|西武グループホールディングス

この「サステナ車両」ですが、同発表資料において、「無塗装車体、VVVFインバーター制御車両等の他社からの譲受車両」との定義が示されています。

即ち、他社からの中古車両を譲り受けるということで、大きな注目を集めました。

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▲「サステナ車両」導入に関する発表資料
(上記発表資料(https://ssl4.eir-parts.net/doc/9024/tdnet/2118922/00.pdf)より引用)

西武鉄道によりますと、2022年度末の予定車両数は1,227両、そのうち無塗装・VVVFインバーター制御車両の割合は56.2%(約690両)となり、残りの車両について、2023年度以降から新型車両と上記「サステナ車両」(中古車両)で置き換えることとしています。

今後、「無塗装化」が進むことから、西武鉄道の代名詞であった「黄色い電車」は、近い将来その姿を消していくことになるかと思われます。
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▲西武鉄道の「黄色い電車」。
このような姿も、そう遠くないうちに見納めになりそうです。



西武鉄道を含む大手民鉄が、他社へ車両を譲渡する事例は枚挙に暇がありませんが、その逆、即ち他社からの中古車両を譲り受けるのは、非常に珍しいものと考えられます。

ただそういった事例が皆無かというと決してそうではなく、近年で言えば、泉北高速鉄道(準大手民鉄)の3000系が南海電鉄(大手民鉄)に譲渡された例が記憶に新しいかと思われます。

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▲泉北高速鉄道3000系

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▲南海電鉄3000系

泉北高速鉄道3000系は、1975年から1990年にかけて増備された車両であり、泉北ニュータウンの人口増加にともなう輸送力増強に大いに貢献してきました。
一方で、ニュータウンの人口が頭打ち、そして減少に転じていくなかで、車両数の余剰がでてきたこと、そして当時南海線の7000系の老朽置き換えが喫緊の課題であったこと、といった事情により、異例の譲渡が実現した模様です。


今回、西武鉄道が譲受する中古車両が、どの事業者から、どのような形式の車両が、どれくらいの両数で導入されるのか、またその譲受した車両はどの線区で運用されるのか。

過去に例のない、大規模な大手民鉄の中古車両導入なだけに、今後も引き続き、ファンの注目を集めそうでありますし、また、今後他社でも同様の事例が出てくるのか、引き続き注目していきたいところであります。




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