JR東海では、この度夏の臨時列車について発表しましたが、その中で新型特急車両「HC85系」の営業運転についても同時に発表がありました。

“夏”の臨時列車のお知らせ|JR東海

概要は以下のとおりです。

【HC85系で運転する特急「ひだ」】
・7月1日〜
(下り・名古屋発)
ひだ1号(名古屋7:43発)
ひだ17号(名古屋18:12発)

(上り・高山発)
ひだ4号(高山8:00発)
ひだ10号(高山12:34発)

・8月1日〜
(下り・名古屋発)
ひだ1号(名古屋7:43発)
ひだ15号(名古屋16:03発)
ひだ17号(名古屋18:12発)

(上り・高山発)
ひだ2号(高山6:46発)
ひだ4号(高山8:00発)
ひだ10号(高山12:34発)
(下線は8月1日から新たにHC85系で運転する列車)

(※)都合により急遽、他の車両で運転する場合あり


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



JR東海では、現在「ひだ」「南紀」に使用されているキハ85系の置き換えとして、ハイブリッド方式による特急車両「HC85系」の導入を進めており、2022年度から2023年度にかけて量産車を新製することを発表しています。



今回、このHC85系について、ついに営業運転開始の発表が行われました。
内容は上述のとおりで、7月1日からは2往復、8月1日からは3往復の「ひだ」がHC85系に置き換えられることとなっています。

今後、HC85系の投入が進むにつれ、「ひだ」の他の列車、及び「南紀」の置き換えが進むものと思われます。
上述のとおり投入スケジュールは来年度までとなっていますので、惜別の乗車や撮影は、早いうちにこしたことは無さそうですね。



ところで、HC85系の投入にともない気がかりなのは、大阪発着「ひだ」(ひだ25号・ひだ36号)の去就であります。

現在1往復のみの運転となっているこの大阪発着「ひだ」ですが、HC85系の投入を契機に整理される可能性も無いとも言えないな、と個人的に思っていました。

この点に関して、地元メディアの岐阜新聞では以下のとおり報じていました。
当面は高山―名古屋間での運行になる。7月は上下線1日当たり計4本、8月からは同計6本に増やす。2023年度末までに68両を順次投入していき、紀勢線でも走るほか、現行車同様に高山から先の富山方面、大阪方面への運行も検討する。

特急車両「HC85系」を公開 JR東海、高山線で7月デビュー | 岐阜新聞Webより引用


上記岐阜新聞の記事のとおり、現在乗り入れ運行している富山方面に加え、「大阪方面の運行」も「検討する」、とあります。
これをみると、現在の「ひだ」の運転体系のまま、HC85系に置き換える、という公算が大きそうであります。

勿論、富山方面・大阪方面ともにJR西日本との協議・調整が必要と考えられますので、大阪方面「ひだ」の去就が明らかになるのは少し先の話になるかと思われますが、ともあれこういった形で報じられたわけですから、大阪方面「ひだ」の存続に希望が持てそうなニュースであります。

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大阪方面「ひだ」の下り・「ひだ25号」。
岐阜駅で名古屋発の「ひだ5号」と併結しますが、このシーンもHC85系で実現すると嬉しいですね。




【関連ニュースサイト】
特急車両「HC85系」を公開 JR東海、高山線で7月デビュー | 岐阜新聞Web(再掲)

JR東海の新型特急「HC85系」、7月1日に2編成デビュー 大阪・富山乗り入れも検討 - TRAICY(トライシー)

HC85系 営業運転(2022年7月1日〜) - 鉄道コム

JR東海HC85系「ひだ」7/1から名古屋〜高山間の上下各2本で運転開始 | マイナビニュース



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