JR北海道では、「JR北海道グループ 経営改善に関する取り組み」として、2021年度第4四半期の報告及び2022年度の目標設定について、去る6月3日に発表しました。

これは、2018年7月に国土交通大臣より受領した監督命令に基づき、四半期毎における国土交通省との検証結果を報告するものであります。

JR北海道グループ経営改善に関する取り組み 2021年度第4四半期報告・2022年度目標設定|JR北海道

この中で、2022年度の主要施策KPIとして、「H100形気動車の観光列車か改造」が示されています。
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(上記発表資料(https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/220603_KO_KPI.pdf)P22より引用、赤囲みは筆者による。)


JR北海道では、2019年にキハ40形を改造した観光列車「山紫水明」を投入しています。
阪和線の沿線から : 【JR北海道】2019年度以降の新たな観光列車の取り組みを発表。キハ40形「山紫水明」シリーズに加え261系5000代多目的特急車両を投入

一方で、この3月改正で根室本線・新得〜釧路間でキハ40形からH100形への置き換えが完了したことからも分かるように、H100形の導入が進んでいる状況です。
阪和線の沿線から : 【JR北海道】来春のダイヤ見直し概要を発表。特急「おおぞら」キハ283系は引退、H100追加投入で新得〜釧路のキハ40置き換えへ

そうすれば、今後キハ40形「山紫水明」の後を継ぐ一般形気動車による観光列車が登場するのか、気になるところでありましたが、意外にも早い段階で、H100形による観光列車が登場することが判明しました。

キハ40形「山紫水明」の例から考えると、定期列車にも使用可能な改造を実施することが濃厚でしょうが、ステンレスの車体にどのようなデザインが施されるのか、それも楽しみにしたいと思います。



また、下記記事でご紹介した「2両ワンマン電車」についても、今年度下半期に合計14両投入されることも併せて示されています。

(参考)
阪和線の沿線から : 【JR北海道】令和4年度事業計画を発表。ワンマン電車新製やKitacaエリア拡大が記載

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▲2両ワンマン電車のイメージ
((JR北海道グループ中期経営計画2023(https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20190409_KO_plan.pdf)より引用)



投入の可能性がある線区としては、室蘭本線・苫小牧〜室蘭間、函館本線・岩見沢〜旭川間が考えられますが、導入スケジュールから考えると、来春ダイヤ改正での営業運転開始が考えらそうですので、詳細が分かれば追ってご紹介したいと思います。




【関連ブログ】
H100形4両を観光列車に改造へ。北海道庁も支援 - 鉄道プレス



【関連ニュースサイト】
JR北海道 H100形ディーゼルカーを観光列車に改造 経営改善に関する取り組みで | 乗りものニュース

H100形の観光列車化やワンマン電車の導入…JR北海道の2022年度施策と2021年度の線区別収支 | レスポンス(Response.jp)

H100形気動車4両を観光列車に改造 JR北海道 | 鉄道ニュース | 鉄道チャンネル



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