京阪ホールディングス株式会社(京阪HD)では、LINE公式アカウントを活用したデジタルチケッティングシステムを導入することとし、まずはこれまでMaaS実証実験の実績がある洛北・比叡山・坂本エリアにおいて、デジタル乗車券等を実走したシステムを導入することを発表しました。

LINE 公式アカウントを活用したデジタルチケッティングシステムを7月15日(金)より導入|京阪ホールディングス

概要は以下のとおりです。

【利用の流れ】
1:LINE公式アカウント「比叡山・びわ湖<山と水と光の廻廊>」を友だち追加
2:トーク画面内リッチメニューから『チケット』を選択
3:チケットを選択後、購入枚数を選択しオンライン決済(LINE公式アカウントから購入情報を配信)
4:利用日に乗車口に設置されているNFCタグにかざし、乗車券を表示し「使用開始」
5:乗車・降車時にはNFCタグにかざし「利用中」のチケットを表示させ、係員に呈示

【使用イメージ】
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(上記発表資料(https://www.keihan-holdings.co.jp/news/upload/220711_keihan-holdings.pdf)より引用)

【企画乗車券について】
・名称:デジタル比叡山フリーパス
・発売期間 :2022年7月11日(月)〜8月31日(水)
・通用期間 :2022年7月15日(金)〜8月31日(水)
・有効区間 :
叡山電車・・・出町柳〜八瀬比叡山口駅間
叡山ケーブル・ロープウェイ・・・ケーブル八瀬〜比叡山頂
比叡山内シャトルバス・・・比叡山頂〜横川
坂本ケーブル・・・ケーブル延暦寺〜ケーブル坂本
江若バス・・・ケーブル坂本〜比叡山坂本駅間
比叡山延暦寺 諸堂巡拝券付き
・発売価格 :大人 3,500円 小児 1,600円


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲「デジタル比叡山パス」で利用可能な乗り物の一例。
上から順に「坂本ケーブル」「比叡山内バス」「叡山ケーブル」です。


既に交通系ICカードが普及しているわが国でも、フリーきっぷ等の企画きっぷについては、その電子化をどのように進めるのか、まだ試行錯誤の段階にあるのかな、といったところです。

多くはスマホの画面にチケットの券面等を提示するパターンが多いのですが、一部事業者ではQRコードをかざしたりしているものも見られ、今後どのような方向に進むのか、その覇権争いの行く末に個人的に注目しています。

そんな中、今回京阪HDから発表されたのは、比叡山・坂本エリアのフリーきっぷについて、LINE公式アカウントによるデジタルチケッティングシステムで提供する、というものです。

「LINE」とは、今や多くの方々が利用するSNSプラットフォームですが、このLINEの公式アカウントを活用し、企画乗車券の決済や利用、といった仕組みを提供するというものです。

また利用の際には、乗車口のNFCタグにスマホを近づけることで利用中のチケットを表示させ、その上で係員に提示するという、他のデジタルチケットとは若干異なる使い方となっています。


国内では多くの利用者を有する「LINE」ですが、この公式アカウントによる企画乗車券がどこまで認知され、普及していくのか、8月末まで今回の比叡山方面の企画きっぷが発売・利用期間となる今回の「デジタル比叡山フリーパス」の売れ行きや利用者の評判について、ちょっとチェックしておこうかな、とも感じたニュースでありました。



【関連ニュースサイト】
叡山電鉄など デジタル比叡山フリーパス 発売(2022年7月11日〜) - 鉄道コム



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