JR西日本では、コロナ禍の社会変容を踏まえ山陽新幹線の更なるサービス改善を図るため、のぞみ号及びみずほ号の指定席(グリーン車含む)利用の場合に適用する指定席料金を見直すことを発表しました。

山陽新幹線におけるのぞみ号・みずほ号指定席特急料金の見直しについて:JR西日本

概要は以下のとおりです。

【見直し内容】
山陽新幹線(新大阪〜博多間)の利用区間に応じて、のぞみ号・みずほ号の停車駅間毎に、110円〜420円の範囲内で改定。
(※)のぞみ号・みずほ号の自由席特急料金及びエクスプレス予約、e5489(eきっぷ)等の主なネット予約商品は変更なし。

【見直し時期(予定)】
2023年4月1日(土)購入分から

【現行と改正後の料金・運賃比較】
・新大阪〜広島間:
現行・・・指定席特急料金(通常期)4,910円、運賃・料金合計額10,630円
改正・・・指定席特急料金(通常期)5,230円、運賃・料金合計額10,950円
(+320円)

・新大阪〜博多間:
現行・・・指定席特急料金(通常期)5,810円、運賃・料金合計額15,600円
改正・・・指定席特急料金(通常期)6,230円、運賃・料金合計額16,020円
(+420円)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲新大阪駅に停車中の「みずほ」(2016年4月の熊本地震の影響で、博多行きとなっている写真です。)

今回の料金改正で、「みずほ」の山陽新幹線区間も値上げとなります。
(但し、EX予約サービス等の主なネット予約商品の改定はありません。)


現在の「のぞみ」「みずほ」の特急料金は、東海道新幹線(東京〜新大阪)、山陽新幹線(新大阪〜博多)それぞれの区間内であれば、ほぼ同水準の料金設定となっています。
【東海道・山陽新幹線内の「のぞみ」「みずほ」指定席特急料金(例)】
東京〜新大阪(552.6km):5,810円
新大阪〜小倉(555.1km):5,810円


今回、これが山陽新幹線についてのみ値上げを実施することにより、同じ距離帯で比較すると、東海道新幹線と最大420円の差が生じることになります。

なお、エクスプレス予約等については、今回は見直しの対象外となっていますが、このうちエクスプレス予約のEX予約サービス等については、一足先に今年6月25日の九州新幹線でのEX予約サービス開始時に価格が改定されています。
阪和線の沿線から : 【JR西日本・JR東海】山陽新幹線内のEXサービス商品値上げを発表(2022年春予定)新大阪〜博多間は1,110円の値上げへ(普通車指定席)

先のEX予約サービスに加え、今回の指定席特急料金と、山陽新幹線の特急料金値上げが続きますが、冒頭に記した「コロナ禍による社会変容を踏まえ」とあるように、コロナ禍後も山陽新幹線の利用者が完全には回復しないことを念頭に、収益の確保が避けられないが故の料金改定、と考えざるを得ないでしょうか。

確かに値上げは利用者にとって負担を強いることにはなりますが、一方でこういった値上げをせざるを得ない程に各事業者は追い込まれていて、そして完全に回復する見込みがない、ということも同時に理解して、可能な限りこういった値上げへ理解をしていく必要があるのかな、とも感じたニュースでありました。




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