京阪電鉄では、大阪府と寝屋川市、枚方市とともに実施する都市計画事業「京阪本線(寝屋川市・枚方市)連続立体交差事業」の鉄道工事に着手することとし、去る9月11日(日)に起工式を実施しました。

京阪本線(寝屋川市・枚方市)連続立体交差事業 起工式を挙行しました|京阪電鉄

事業の概要は以下のとおりです。

【事業概要】
・事業名称:
都市計画事業「京阪本線(寝屋川市・枚方市)連続立体交差事業」

・事業延長:
約5.5km
2022091701
(上記発表資料(https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/220912_keihan-neyahira.pdf)より引用)

・踏切除去数
21箇所(うち「開かずの踏切」13箇所)

・高架化対象駅:
3駅(香里園、光善寺、枚方市の各駅)

【事業経過】
2013年12月:都市計画事業認可
2014年度〜:用地買収
2019年度〜:準備工事(水路などのインフラ施設移設、埋蔵文化財調査)
2022年度〜:鉄道工事着手

(参考)
【完成時期】
用地買収が数十件残っていることから、現時点において、具体的な完成時期は示せない。
具体的な完成時期については、仮線を切り替える目途が立った時期に改めて示す。
(鉄道高架化工事着手に伴う地元説明会(2022.1.19〜1.30実施)での質問及び回答(https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/847/00004301/keihanQA_sonota.pdf)による)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



京阪電鉄では、市街地で交通量の多いエリアでもあることから、特に大阪方で1960年代から立体交差化が進められてきました。
近年では、1999年に寝屋川市駅付近、2013年には淀駅付近の高架化が完成し、京阪線の多くの区間で高架化が実現しています。

今回立体交差事業が行われている寝屋川市〜枚方市間が完成すれば、京阪線の約半分の区間(淀屋橋・中之島〜枚方市間)が高架または地下による立体交差化が完成し、運転保安度が大きく向上することによる安定的な運行は勿論、地域にとっても「開かずの踏切」に象徴されるような市民生活の不便が解消されることにより、より魅力的なまちづくりが実現することになるかと考えられます。

今回の高架化により、香里園、光善寺、枚方公園の各駅が高架化されますが、これにより枚方公園の最寄り駅である「ひらかたパーク」についても、高架化完成後は車内から園内を見下ろすことができるようになってしまうものとも思われます。
(現在は園の外周に植え込みが設けられ、園内が見えないようになっています。)

DSC00230_R
▲枚方公園駅で撮影した9000系特急。
この撮影地も立体交差事業の工事着手に伴い、遠からず過去のものになりそうです。


なお高架の完成時期ですが、上記大阪府のWebサイト内PDF資料にもあるように、現在のところ未定で、仮線切り替えの目途が立った際に改めて発表される、とのことです。

ともあれ、香里園・枚方公園といった主要駅の様子も今後変わっていくものと思われますので、機会があれば写真で記録を撮っておきたいな、とも感じたニュースでありました。

(参考文献)
鉄道ピクトリアル2022年10月臨時増刊号【特集】京阪電気鉄道 P94
阪和線の沿線から : 鉄道ピクトリアル2022年10月臨時増刊号「【特集】京阪電気鉄道」を読む



【関連ニュースサイト】


京阪本線「寝屋川市〜枚方市」高架化ついに起工 開かずの踏切解消 「ひらパー」見下ろす? | 乗りものニュース

「京阪本線(寝屋川市・枚方市)連続立体交差事業」に着手 〜寝屋川市—枚方市間の約5.5kmを高架化へ〜|鉄道ニュース|2022年9月14日掲載|鉄道ファン・railf.jp



↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム