和歌山県の北東部、霊峰・高野山に向かうには、南海電鉄高野線の特急「こうや」などを利用する方が多いかと思います。

また、下記のとおり、京阪バスと南海りんかんバスで運行する「京都〜高野山」高速バス、そして当ブログでも先日取り上げた「関西空港〜高野山」線といった、高速・空港バスでアクセスことも可能です。





これらの路線に加え、橋本駅・九度山・高野口駅等から「丹生都比売神社」(にうつひめじんじゃ)を経由して、高野山(大門・千手院橋・奥の院前)に向かう路線バス、「高野山麓世界遺産アクセスバス」が、2022年10月・11月の土休日限定で運行されています。
世界遺産登録社寺を巡る・高野山麓世界遺産アクセスバス|高野・山麓いと楽し〜高野山と高野山麓 観光ポータルサイト〜

秋も深まり、紅葉の季節ももう間もなくやってくる時期でもありますので、これからの行楽シーズンにも役立つ、この高野山麓の世界遺産を巡るアクセスバスをご紹介してみようと思います。



まずこのアクセスバスの概要、ダイヤ、運賃について簡単にご紹介します。

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▲高野山麓世界遺産アクセスバス・パンフレット
https://ito-tanoshi.com/event/acc_bus/より引用)


【概要】
このバスは、下記の二つの区間で運行されています。
・橋本駅前〜丹生都比売神社間(橋本丹生都比売線)・・・1日4往復
・丹生都比売神社〜高野山(奥の院前)間(高野丹生都比売線)・・・1日3往復


これら両線を丹生都比売神社で乗り継ぐことで、橋本駅から高野山まで、路線バスだけで向かうことができる、面白い路線となっています。

高野山に訪問される際に、「少し違ったアクセスをしてみたい」、また「高野山だけでなく関係ある神社も訪問してみたい」という方には、絶好のバスであります。


【ダイヤ】
・橋本駅前〜丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)間(所要時間65分)
橋本駅前発:
8時25分、10時00分、11時25分、14時30分

丹生都比売神社発:
10時10分発、11時50分発、13時15分発、16時15分発


・丹生都比売神社〜高野山(奥の院前)間(所要時間45分)
丹生都比売神社発:
10時10分発、13時15分発、16時15分発

奥の院前発:
8時45分発、11時25分発、14時25分発


丹生都比売神社で40分〜65分の待ち時間、相互に乗り換えが可能なダイヤとなっています。
<詳細ダイヤ>
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https://ito-tanoshi.com/event/acc_bus/より引用)


【運賃】
区間運賃表が定められていますが、下記のとおり格安な「高野山麓世界遺産ぐるっとパス」が発売されています。
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https://ito-tanoshi.com/event/acc_bus/より引用)

この「ぐるっとパス」を活用することで、橋本駅前〜奥の院前間を1,200円で移動することが可能です。
また途中、「丹生都比売神社」などの観光スポットに立ち寄ることも可能です。
(同じ方向の乗車で、途中下車が可能)

ちなみに、南海高野線と高野山ケーブル、そして南海りんかんバスを使って橋本〜極楽橋〜高野山〜奥の院前を乗車した場合は1,370円と、この「高野山麓世界遺産ぐるっとパス」の方が割安となっています。
ちょっと違った高野山への訪問のしかたとして、是非検討してみてはいかがでしょうか。



では実際に乗車した際の様子をご紹介します。
今回は橋本駅前〜丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)間に乗車してみました。
残りの区間(丹生都比売神社〜高野山(奥の院前)は、別の機会にご紹介できればと思います。

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▲橋本駅前(3番のりば)で発車を待つ「高野山麓世界遺産アクセスバス」。
乗り場は、橋本駅の改札口をでて右手にあります。

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▲車内の案内表示
季節限定の運行ですが、専用の案内が用意されています。

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▲橋本・九度山の街中の停留所を経由し、丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)に向かいます。
日頃はコミュニティバスでしか乗車できない区間を、観光路線で乗車することができます。

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▲バスは坂をどんどん登っていきます。

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▲丹生都比売神社のある、かつらぎ町天野(あまの)地区です。
「にほんの里100選」にも選ばれた、四季折々の田園風景を楽しむことができるエリアです。
(参考)
天野の里 | かつらぎ観光協会


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▲橋本駅前から65分で、丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)に到着します。

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▲「橋本駅前〜丹生都比売神社」「丹生都比売神社〜高野山(奥の院前)」の各路線のバスがここで乗り換え可能です。


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▲先程からバス停の名称として出てきた「丹生都比売神社」。
読み方が難しい神社でありますが、「にうつひめじんじゃ」と読みます。
今から1700年前に創建された神社とのことで、非常に歴史があります。
またここは、弘法大師が密教の根本道場を求めていたところ、高野山へと導いたという、縁のある神社でもあります。

丹生都比売神社の詳しい情報は、公式Webサイトをご覧下さい。



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▲丹生都比売神社での待ち時間に最適なのが、こちらのカフェです。
名前は「客殿」と言うそうです。


この地区で収穫されたお米をつかった食事セットやスイーツなどを、このようなオシャレな古民家でいただくことができます。
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▲お食事セットの一例です。おいしくいただきました。



以上が、「高野山麓世界遺産アクセスバス」の橋本駅前〜丹生都比売神社間の概要です。
先にも記したように、この先の区間(丹生都比売神社〜高野山)は、別の機会に改めてご紹介できればと思います。

【参考サイト】




【関連ブログ】
路線バスを乗り継いで高野山へ: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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