JR東海では、より安全で、より便利で、より快適な鉄道を目指して、最新の技術を活用した経営体力の再強化に取り組むこととして、同社が目指す鉄道の将来像とその主な取り組みを発表しました。
最新の技術を活用した経営体力の再強化〜より安全で、より便利で、より快適な鉄道を目指して〜|JR東海
詳細は上記発表資料記載のとおりですが、当ブログ的に気になる内容をご紹介します。
【TOICA全線拡大】
JR東海が提供する交通系ICカード「TOICA」。
現在のTOICAエリアは、下記公式Webサイトのとおりで、東海道線、中央本線等、名古屋・静岡都市圏を中心としたエリアとなっています。
このTOICAエリアについて、同社の全線で利用できるよう、順次サービスを拡充することが明記されています。
「全線」ということは、身延線や飯田線、紀勢本線といった閑散路線も含めての導入になるかと思います。

▲新宮駅に停車中のJR東海・キハ25形。
「TOICA全線導入」となれば、ここ新宮駅を発着する紀勢本線の普通列車でもTOICAを含めた交通系ICカードが利用できる日がやってくることとなります。
現在のところ、JRグループ各社で「全線での交通系ICカード利用可能」となる計画を公式に発表したのは、JR東海が最初だと思われます。
各路線でのサービス拡大がどのように進んでいくのか、今後注目しておきたいと思います。
【在来線特急のチケットレス化】
上記の資料では、「在来線特急のチケットレス化」も示されています。
現在、JR東海の在来線特急列車をネット予約する場合は、同社自体のサービスではなく、JR西日本の「e5489」を利用して予約する必要があります。
今回、「チケットレス化」を進めるにあたり、既にJR西日本で実施している「J-WESTチケットレス」をJR東海エリアでも導入するのか、また別途JR東海が独自の在来線ネット予約・チケットレスサービスを開始するのか、こちらも今後のサービス実施に注目しておきたいところです。
【東海道新幹線への上級クラス座席設置の検討】
現在、東海道新幹線では、グリーン車と普通車の2クラスの座席サービスが提供されています。
一方、JR東日本の東北新幹線等では、グリーン車よりも上級のクラス「グランクラス」が提供されています。
今回の発表では、東海道新幹線においても、「グリーン車の上級クラス座席」や「ビジネス環境を一層高めた座席の設定」を検討することとしています。
思えば、東海道新幹線開業前に東京〜大阪間を運行していたビジネス特急「こだま」では、1等車・2等車に加え「パーラーカー」が設置された、都合3クラスの座席が提供されていました。
今回の計画が実現すれば、それ以来となる東京・大阪間の「3クラス制」復活となるわけですが、輸送量が桁違いの東海道新幹線でこのようなサービスが実施できるのか、同社の取り組みを今後も注目しておきたいと思います。
資料を読み込めば、他にも興味ある内容が並んでいますので、改めて確認いただければと思うのですが、これまで個客サービスに関してはどちらかと言えば保守的な取り組みも感じられたJR東海が、ここにきて一気に今後の展開を打ち出してきたな、という感想です。
一方で、まだ試用段階であるQRコード乗車券は盛り込まれていない等、堅実的な姿勢も見受けられるのも特徴でありましょうか。
ともあれ、「国鉄時代に製造された車両」をJRグループで最も早く引退させたJR東海が、今度はJRグループで最も早く「交通系ICカード対応100%」を実現することになりそうなので、その時期を楽しみにしつつ、様々な取り組みをこのブログで取り上げていきたいと思います。
【関連ニュースサイト】
●東海道新幹線も「上級グリーン車」検討へ 半自動運転化で乗務も変わる JR東海の決意表明 | 乗りものニュース
●「Toica」JR東海全線に拡大へ 在来線特急もチケットレス化 窓口立ち寄り不要に | 乗りものニュース
●JR東海、新幹線「上級クラス座席」検討 - 「TOICA」全線に拡大など | マイナビニュース
●JR東海、「TOICA」の利用エリアを全線に拡大へ - TRAICY(トライシー)
●東海道新幹線「上級グリーン車」検討へ。グランクラスは西へ? | タビリス
【関連ブログ】
●JR東海、全線へICカード「TOICA」を導入へ - 鉄道プレス
●JR東海が目指す鉄道の将来像: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」
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最新の技術を活用した経営体力の再強化〜より安全で、より便利で、より快適な鉄道を目指して〜|JR東海
詳細は上記発表資料記載のとおりですが、当ブログ的に気になる内容をご紹介します。
【TOICA全線拡大】
(上記発表資料(https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000042355.pdf)より引用)
JR東海が提供する交通系ICカード「TOICA」。
現在のTOICAエリアは、下記公式Webサイトのとおりで、東海道線、中央本線等、名古屋・静岡都市圏を中心としたエリアとなっています。
▲TOICAサービスエリア
(JR東海Webサイト(https://toica.jr-central.co.jp/area/)より引用)
このTOICAエリアについて、同社の全線で利用できるよう、順次サービスを拡充することが明記されています。
「全線」ということは、身延線や飯田線、紀勢本線といった閑散路線も含めての導入になるかと思います。

▲新宮駅に停車中のJR東海・キハ25形。
「TOICA全線導入」となれば、ここ新宮駅を発着する紀勢本線の普通列車でもTOICAを含めた交通系ICカードが利用できる日がやってくることとなります。
現在のところ、JRグループ各社で「全線での交通系ICカード利用可能」となる計画を公式に発表したのは、JR東海が最初だと思われます。
各路線でのサービス拡大がどのように進んでいくのか、今後注目しておきたいと思います。
【在来線特急のチケットレス化】
上記の資料では、「在来線特急のチケットレス化」も示されています。
現在、JR東海の在来線特急列車をネット予約する場合は、同社自体のサービスではなく、JR西日本の「e5489」を利用して予約する必要があります。
今回、「チケットレス化」を進めるにあたり、既にJR西日本で実施している「J-WESTチケットレス」をJR東海エリアでも導入するのか、また別途JR東海が独自の在来線ネット予約・チケットレスサービスを開始するのか、こちらも今後のサービス実施に注目しておきたいところです。
【東海道新幹線への上級クラス座席設置の検討】
(上記発表資料(https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000042355.pdf)より引用)
現在、東海道新幹線では、グリーン車と普通車の2クラスの座席サービスが提供されています。
一方、JR東日本の東北新幹線等では、グリーン車よりも上級のクラス「グランクラス」が提供されています。
今回の発表では、東海道新幹線においても、「グリーン車の上級クラス座席」や「ビジネス環境を一層高めた座席の設定」を検討することとしています。
思えば、東海道新幹線開業前に東京〜大阪間を運行していたビジネス特急「こだま」では、1等車・2等車に加え「パーラーカー」が設置された、都合3クラスの座席が提供されていました。
今回の計画が実現すれば、それ以来となる東京・大阪間の「3クラス制」復活となるわけですが、輸送量が桁違いの東海道新幹線でこのようなサービスが実施できるのか、同社の取り組みを今後も注目しておきたいと思います。
資料を読み込めば、他にも興味ある内容が並んでいますので、改めて確認いただければと思うのですが、これまで個客サービスに関してはどちらかと言えば保守的な取り組みも感じられたJR東海が、ここにきて一気に今後の展開を打ち出してきたな、という感想です。
一方で、まだ試用段階であるQRコード乗車券は盛り込まれていない等、堅実的な姿勢も見受けられるのも特徴でありましょうか。
ともあれ、「国鉄時代に製造された車両」をJRグループで最も早く引退させたJR東海が、今度はJRグループで最も早く「交通系ICカード対応100%」を実現することになりそうなので、その時期を楽しみにしつつ、様々な取り組みをこのブログで取り上げていきたいと思います。
【関連ニュースサイト】
●東海道新幹線も「上級グリーン車」検討へ 半自動運転化で乗務も変わる JR東海の決意表明 | 乗りものニュース
●「Toica」JR東海全線に拡大へ 在来線特急もチケットレス化 窓口立ち寄り不要に | 乗りものニュース
●JR東海、新幹線「上級クラス座席」検討 - 「TOICA」全線に拡大など | マイナビニュース
●JR東海、「TOICA」の利用エリアを全線に拡大へ - TRAICY(トライシー)
●東海道新幹線「上級グリーン車」検討へ。グランクラスは西へ? | タビリス
【関連ブログ】
●JR東海、全線へICカード「TOICA」を導入へ - 鉄道プレス
●JR東海が目指す鉄道の将来像: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」
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