JR東海では、鉄道駅バリアフリー制度を活用したバリアフリー整備の整備を推進することとし、本制度を活用するための料金設定を、国土交通省中部運輸局に届け出たことを発表しました。

鉄道駅バリアフリー料金制度を活用したバリアフリー設備の整備の推進について|JR東海

概要は以下のとおりです。

【料金設定】
料金収受エリアにおいて、下記の料金を旅客運賃に加算。
・普通運賃:
10円

・定期旅客運賃(通勤)
1ヵ月・・・300円
3ヵ月・・・900円
6ヵ月・・・1,800円

【料金収受エリア】
・在来線:
東海道本線:豊橋駅〜大垣駅間
中央本線:名古屋駅〜多治見駅間
関西本線:名古屋駅〜四日市駅間
武豊線:大府駅〜武豊駅間
以上の各駅相互間

・東海道新幹線
東京地区 :東京駅〜品川駅間
(フレックス定期券のみ東京駅・品川駅〜新横浜駅間)
名古屋地区:豊橋駅〜岐阜羽島駅間
関西地区 :京都駅〜新大阪駅間
の各地区における各駅相互間
2022111702
(上記発表資料(https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000042374.pdf)より引用)

【料金収受開始時期(予定)】
・名古屋地区:
2024年4月1日

・東京地区、関西地区:
JR他社の同制度開始時期にあわせて開始
東京地区・・・2023年3月頃
関西地区・・・2023年4月1日


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



「鉄道駅バリアフリー料金制度」による料金収受については、既に関東・関西地区を中心とした事業者でその実施が発表されています。
JRグループでも、JR東日本、JR西日本両社の電車特定区間において、鉄道駅バリアフリー料金制度による料金収受を実施することが、既に発表されています。
阪和線の沿線から : 【JR西日本】鉄道駅バリアフリー料金制度による値上げを実施(2023.4.1)2025年度からは料金収受エリア拡大を予定
阪和線の沿線から : 【JR東日本】バリアフリー設備整備促進のため「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用。電車特定区間で10円(普通運賃)加算に(2023年3月〜)

今回、JRグループ3社目、そして名古屋地区では初めてとなる鉄道駅バリアフリー料金制度の導入が、JR東海から発表されました。
料金は普通運賃で10円、というのは他社と同様でありますが、特徴的なのはその収受エリアです。

在来線については名古屋地区の各線区となるのは勿論、JR東海においては、東海道新幹線もその対象として設定されます。

また東海道新幹線のエリアは、「東京地区」「関西地区」でも導入されることとなっているのが大きな点といえるでしょう。
既に発表されたJR東日本及びJR西日本のエリアでは、これらの区間では鉄道駅バリアフリー料金制度を活用し、普通運賃ベースで10円の料金値上げが実施されます。

一方、併走する東海道新幹線ではこれまでのところ本制度の導入が発表されていなかったので、このままだと、これまで基本的に同じ区間では運賃が同一(一部例外あり)であった新幹線と在来線とで、本制度の導入により運賃が異なってくる可能性が指摘されていました。

この点、東海道新幹線を運営するJR東海がどのような対応を行うのか注目されていましたが、結果としては、在来線と併走する区間相互間を東海道新幹線で利用する際に限り、鉄道駅バリアフリー料金制度を設定する、ということとなりました。

とはいえ、東京地区の場合、フレックス定期券は東京・品川〜新横浜間の場合に本制度の料金収受の対象になっているところが、面白いとも感じました。
(東京〜品川間の定期利用者が限りなく少ないことも影響しているのでしょうか。)

また上述の趣旨から、東京地区・関西地区の鉄道駅バリアフリー料金制度収受開始は、名古屋地区に先駆けて、同じ地区のJR他社の開始時期に合わせて実施することとなっていますので、この点も留意が必要です。
(関西地区:2023年4月1日、東京地区:2023年3月頃)



今回、JR東海が鉄道駅バリアフリー料金制度による料金値上げを発表しましたが、同じ名古屋地区の名鉄や名古屋市交通局が、同様に本制度による料金を設定するのかどうかも気になるところです。
また、バリアフリーの整備、という意味では、利用者が比較的多い他の地方中核都市の鉄道事業者でも採用されるのか、今後の動向に注目しておきたいな、と感じました。




【関連ニュースサイト】

JR東海「バリアフリー化値上げ」へ 中京圏で「10円加算」ホーム柵設置は5駅 | 乗りものニュース
JR東海「鉄道バリアフリー料金制度」活用、名古屋地区など運賃加算 | マイナビニュース
JR東海がバリアフリー料金制度による運賃転嫁…ホームドア整備などに約305億円 2023年3月頃から | レスポンス(Response.jp)
JR東海,「鉄道バリアフリー料金制度」を活用した設備整備を実施へ|鉄道ニュース|2022年11月18日掲載|鉄道ファン・railf.jp



↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム