JR西日本では、特急「やくも」伯備線運転開始50周年を記念して、2022年3月から381系特急電車の国鉄色リバイバル運行を実施しています。

今回、このリバイバル企画の第2弾として、新たな取り組みの実施が発表されました。

381系特急「やくも」リバイバル企画【第2弾】について:JR西日本

概要は以下のとおりです。

【国鉄色リバイバルやくもに「JNRマーク」取付】
・取付開始日:
2023年3月16日(木)

・対象列車:
国鉄色リバイバルやくも編成運転列車
(特急「やくも」8・9・24・25号)

・イメージ:
jrwest_yakumo381_1
(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/221214_00_press_381yakumo.pdf)より引用)


【国鉄色リバイバルやくも ヘッドマークデザイン追加】
これまでJR西日本管内の381系で使用してきた主なヘッドマークデザインを国鉄色リバイバルやくも編成の前面ヘッドマーク表示幕に追加。

・公開予定日:
2023年1月19日(木)、2月16日(木)
※後藤総合車両所出雲支所等見学ツアー(読売旅行主催)で公開予定
その他イベント等限定で公開。

・追加するヘッドマークデザイン:
マリンやくも、くろしお、スーパーくろしお、マリンくろしお、しらはま、こうのとり、きのさき、はしだて、まほろば、シュプール、はんわライナー、やまとじライナー

・ヘッドマークデザインイメージ:
jrwest_yakumo381_4
(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/221214_00_press_381yakumo.pdf)より引用)


【「スーパーやくも」塗装リバイバル運転】
381系1編成を、要望が多数あった特急「スーパーやくも」紫色(1994年12月〜2006年3月運転)を基調としたカラーリングに変更。

・運転開始日:
2023年2月17日(金) 4両編成で運転開始。
※2月20日(月)以降は、他の塗装の中間車両を2両追加した6両編成で運転予定。
※3月16日(木)以降は、「スーパーやくも」塗装の中間車両を2両追加した6両編成で運転予定。

・対象列車:
特急「やくも」4・5・20・21号
※対象列車は変更の場合あり。

・塗装イメージ:
jrwest_yakumo381_2
jrwest_yakumo381_3
(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/221214_00_press_381yakumo.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



2024年春に新型車両「273系」が投入予定のJR西日本・伯備線等の特急「やくも」。
273系投入により置き換えとなる381系については、今年3月より国鉄色に変更したリバイバル編成として運転されており、多くのファンがその様子を写真に収めている模様です。

273系の投入まであと1年ほどとなりましたが、今回この企画に「第2弾」として、新たな取り組みが発表されました。


特に注目は、「スーパーやくも」塗装のリバイバル運転でありましょうか。
特急「やくも」の381系は、国鉄色の後、「スーパーやくも」色(紫色基調)、「やくも」色(緑色基調)、そして現在の「ゆったりやくも」色(赤色基調)という遍歴をたどっています。

今回、国鉄色に続いたリバイバルカラーとして、初めて塗色変更が行われた「スーパーやくも」色への変更が発表されました。
「スーパーくろしお」に次ぐ381系のパノラマグリーン車改造として、1994年12月のダイヤ改正で登場した「スーパーやくも」。

その後、2006年には「やくも」に一本化されますが、「スーパーやくも」の特徴であった「パノラマグリーン車」は現在も一部「やくも」での運用が継続されています。

今回リバイバルカラーの対象となる編成が、パノラマグリーン車を含む編成かどうかは言及されていませんが、発表資料中の写真にパノラマグリーン車も掲載されていることから、リバイバルカラー編成でのパノラマグリーン車の再現も期待したいところです。


加えて、「国鉄色リバイバル」編成にヘッドマークデザインが追加されるというのも面白い取り組みであります。
上記発表資料を眺めますと、「くろしお」「こうのとり」等の定期列車のほか、「マリンやくも」「マリンくろしお」「しらはま」「シュプール」といった、民営化間もない頃に運転された臨時列車のヘッドマークも追加されるというのも、大変貴重なものがあります。

阪和線関連で言えば、特に「しらはま」が注目でしょうか。
この「しらはま」、民営化直後の1988年から1989年にかけて、京都〜奈良〜(阪和貨物線)〜和歌山〜白浜を週末に運転していた特急列車でありました。
当時は天王寺駅で大和路線から阪和線への連絡線が未完成でしたので、京都方面から阪和線へ直通する場合は、上述のとおり阪和貨物線を経由する必要がありました。

しかしこの「しらはま」、1989年7月に天王寺駅の連絡線が完成し、「スーパーくろしお」等の新大阪・京都への直通運転が開始されたことにより、廃止されました。

結局、1年数ヶ月、しかも週末のみの運転であったこの「しらはま」。
乗車された方は勿論、撮影された方も少ない列車であったかと思いますが、そのヘッドマークがを今回の発表資料で初めて見た、という方も多いのではないのでしょうか。
まさかこのタイミングで「しらはま」のヘッドマークを見ることができるとは、阪和線ユーザーにとっても大変注目の内容でありました。


私も是非この目で「しらはま」のヘッドマークを見たいと思う一方、この「国鉄色リバイバルやくも」編成の所属が後藤総合車両所出雲支所(島根県)であることを考えると、なかなか難しいものがあるかも知れませんが、例えば京都鉄道博物館で展示されることがあったりするのであれば、万難を排して見にいきたいな、と思ったニュースでありました。



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特急やくも スーパーやくも塗装編成 運転(2023年2月17日〜) - 鉄道コム
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JR西日本,特急“やくも”リバイバル企画第2弾を実施|鉄道ニュース|2022年12月16日掲載|鉄道ファン・railf.jp
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