毎年3月に実施されているJRグループのダイヤ改正。
来年(2023年)の改正は、3月18日(土)に実施されることが発表されました。

当ブログでも例年どおり、各社の発表内容を取り上げ、その中で気になる内容をコメントしていきますが、シリーズ最後の記事として、JR四国及びJR九州の改正内容をご紹介します。

2023年3月一部ダイヤ改正について |JR四国
2023 年春ダイヤ改正|JR九州

概要は、以下のとおりです。

【JR四国】
・岡山駅出の接続改善
(高松〜東京・新大阪方面、松山〜新大阪)

【JR九州】
[九州新幹線]
・運転時刻のパターン化(博多駅:13時〜20時台)
・「みずほ600号」運転時刻繰り上げと、それに伴う朝の時間帯の列車時刻見直し
・最終列車の時刻見直し(「つばめ343号」の運転取り止め)

[特急列車]
・特急「ソニック」の赤間駅停車拡大

[快速・普通列車]
・鹿児島本線の通勤・通学時間帯のダイヤ見直し
(列車順序の見直し)
・最終列車の繰り上げ
(熊本地区、熊本発八代行き・肥後大津行き)

※在来線の運転本数は、今回の改正で変更なし。


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



JR四国・JR九州両社の発表をまとめて取り上げたのは、今回の改正内容の内容が小規模なものであったからです。

特にJR四国は、列車本数や運転区間の変更が無く、一部の接続時刻改善という、微々たる改正内容となっています。

またJR九州についても、西九州新幹線開業に伴うダイヤ改正が、大規模なものであったこともあり、今回の改正は小幅なものとなっています。

一方で、今年9月に実施されたダイヤ改正では、快速・普通列車のうち、鹿児島本線の北九州・福岡エリアでは大幅な運行体系の見直しが実施されました。
阪和線の沿線から : 【JR九州】在来線各線区でのダイヤ見直しを実施(2022.9.23)鹿児島本線・小倉〜荒木間での日中の快速運転取りやめ

この改正で、減便・減車等が実施された結果、逆に混雑が激しくなり、乗車できない、着席できない等の苦情が多発するようになったようです。

羽犬塚駅、筑後船小屋駅などが所在する筑後市では、このダイヤ改正により市民生活に大幅な影響が生じているとして、利用者に対するアンケート調査を実施しましたが、この結果では多くの利用者が不便になった等の意見を回答していました。

JR九州ダイヤ改正(2022年9月23日)に関するアンケート調査結果を公表します|筑後市公式ホームページ
【悲報】筑後市のアンケートで「JR九州のダイヤ改正に不満」が92%に… - 鉄道プレス

こういった意見を元に、今回のダイヤ改正で何かしらの改善が見られるのか気になるところでしたが、今回の改正では「在来線の運転本数は、今回の改正で変更はありません」とあることからわかるように、改善は行われないことが明らかとなりました。

もっとも、改正後3ヵ月も経過していないことから、改正に向けての分析もまだ難しいとは思いますが、上記アンケートの結果を受け止め、次回改正では少しはマシになるようなダイヤ改正になればいいな、とも感じた次第です。



【関連ニュースサイト】
JR四国,3月18日にダイヤ改正を実施|鉄道ニュース|2022年12月16日掲載|鉄道ファン・railf.jp
JR九州,3月18日にダイヤ改正を実施|鉄道ニュース|2022年12月16日掲載|鉄道ファン・railf.jp



【関連ニュースサイト】
2023年春『JRダイヤ改正』まとめ - 鉄道プレス



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