JR西日本では、同社の株主優待鉄道割引券(株主優待券)について、これまでみどりの窓口等でのみ利用可能でしたが、2023年6月下旬に送付する株主優待券より、「e5489」及び「みどりの券売機」でも利用可能となることを発表しました。

株主優待鉄道割引券がe5489、みどりの券売機でご利用いただけるようになります!:JR西日本

概要は以下のとおりです。

【開始時期】
2023年7月1日(土)〜

【利用方法】
・e5489:
株主優待券券面に記載の「株主優待券番号」「パスワード」を入力。
(利用の際に「みどりの券売機」等での受け取りが必要)
・みどりの券売機:
株主優待券券面に記載のQRコードをかざすか、「株主優待券番号」「パスワード」を入力。
・「パスワード」「QRコード」はシールで隠しており、利用の際にめくる。

【割引の対象】
割引の対象となるきっぷの種類等の変更はなし。
但し、1枚の株主優待券につき、購入できる特急券・指定券等は、片道乗車券の行程区間内最大4列車までに変更
(「みどりの券売機」では、最大3列車までの購入。)

【株主優待券イメージ】
20221218_jrw_kabunushi
(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/2022/12/page_21509.html)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



JR西日本の株主優待券は、このブログでもかつて下記記事でご紹介したことがあります。


同社の優待券の内容としては、割引率は50%、片道乗車券とその区間内の特急券、急行券、グリーン券及び指定席券が対象となります。

そのため、片道乗車券の区間内でグリーン車を可能な限り利用するのが、お得にかつ快適に、コストパフォーマンスの高い使い方、といえると思われます。

実際私が利用した場合も、同一行程内で3回グリーン車(「さくら」「やくも」「スーパーはくと」)を利用しましたが、片道乗車券のルートを一筆書きの要領で長くすれば、それだけ特急列車等の利用回数も増やすことができますので、よりおトクに利用できる仕組みとなっています。

この株主優待券は、これまで「みどりの窓口」等のみでしか利用できませんでしたが、昨今の「みどりの窓口」の閉鎖が増えたこともあり、今回ネット予約「e5489」や「みどりの券売機」での利用も可能となりました。

一方で、今回の発表で、株主優待券1枚につき、4列車(みどりの券売機は3列車まで)の制限が付くようになりました。
上記の例では3列車でしたので、仮にこの制限がかかっても利用可能(そもそも三江線が廃止されたため、同一ルートの再現は不可能ですが)でありますが、最大4列車というのは、普通の使い方をする分には、おおよそ足りる回数なのかな、とも思いました。

もっともこの場合、割引なしの料金を計算する場合は通しで計算する、新幹線改札内での乗り継ぎ(例:「のぞみ」→「こだま」の乗り継ぎ)や、北近畿地区での福知山駅での乗り継ぎ(例:京都→福知山→城崎)の場合、発券枚数を1枚と計算するのか2枚と計算するのか、気になるところですが、これとて今後の詳細発表をみないと分かりません。

(参考)
JR他社の例をみますと、JR東日本では「一列車に限る(新幹線改札内の乗り継ぎは一列車として発売)、JR東海では「一列車に限る(新幹線相互乗り継ぎは除く)」のに対し、JR九州では制限がありません。
株主優待割引券|企業サイト:JR東日本
株主優待のご案内|JR東海
株主優待制度 | 株式情報 | IR情報 | 企業・IR・採用 | JR九州


ともあれ、多くの駅出「みどりの窓口」が閉鎖されていることから、株主優待券のe5489対応は、ユーザーにとってもありがたい話だと思います。

私自身、次回この株主優待券を使うのがいつになるのか、皆目見当が付きませんが、仮に利用する場合は、今回の発表の内容を思い出すようにしたいと思っています。




【関連ブログ】
JR西日本株主優待割引効力変更 - 続・吾輩はヲタである



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