いま、日本国内には多数の鉄道路線があり、人々の日々の生活をささえています。
しかし、これら開業した鉄道路線の陰には、計画はしたものの頓挫した、あるいは実際に着工したもののその後の社会状況の変化などで建設が中止になった結果、鉄道路線として開業することが果たせなかった路線もあります。
これら、「未完成の鉄道路線」、略して「未成線」とファンの間で呼ばれているこれらの路線。
建設途中で放棄された橋梁・トンネル等がいまも存在しているところもあり、そういったところは観光資源として活用しようとしているところもあります。
一方で、計画だけで終わった線区では、その痕跡をたどることが難しく、監督官庁に提出された公文書などからその計画や経緯をたどることになります。
これら未成線は、ある時代では、鉄道路線の開業を目論んで多くの事業者が競願した結果、紆余曲折を経て一部の事業者だけが開業にたどり着き、その他の事業者は開業はおろか、着工さえもできずに断念、という事例が多くありました。
またある時代では、全国津々浦々に鉄道網を整備する目的として、過疎地域などのローカル線の建設に着手したものの、その後の交通事情や財政的な面からローカル線建設を中止した結果、工事の途中にも関わらず中止となる事例も多くありました。
これらの未成線の、計画段階から申請、着工、そして開業断念した結果、未成線となったプロセスを、過去の記録などを元に紐解いた書籍が、今回ご紹介する「開封!鉄道秘史 未成線の謎」です。

![開封!鉄道秘史 未成線の謎 [ 森口 誠之 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/2441/9784309292441_1_3.jpg?_ex=128x128)
開封!鉄道秘史 未成線の謎 [ 森口 誠之 ]
本書に収録されている未成線は合計45線区。
地域別に見ても、東京・大阪の都市鉄道やニュータウン新線、また地方の拠点都市を結ぶ都市間鉄道、そして北海道の総合開発を見据えた路線や国鉄時代に建設が進められたものの、国鉄再建にともない中止となった各地方のローカル線と、様々なエリアの未成線事例が紹介されています。
いずれの未成線も、建設目的から未成線に至る過程まで、丹念な資料調査をもとに、時系列にまとめた、言わば「未成線のバイブル」的な書籍になるのではないか、と感じました。
私自身、未成線については、ある程度はその分布は把握しているものの、本書を読んで初めて知った未成線も多くありました。
これらの志半ばで潰えた未成線、実際に完成していたらどのような列車が走り、どのような人々が利用していたのか。
そういった想像もしながら読んでみるのも面白いかも知れないな、と感じた一冊でしたので、是非お手にとって読んでいただければと思います。
【関連ニュースサイト】
●「未成線」で鉄道情報を検索した結果 - 鉄道コム
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しかし、これら開業した鉄道路線の陰には、計画はしたものの頓挫した、あるいは実際に着工したもののその後の社会状況の変化などで建設が中止になった結果、鉄道路線として開業することが果たせなかった路線もあります。
これら、「未完成の鉄道路線」、略して「未成線」とファンの間で呼ばれているこれらの路線。
建設途中で放棄された橋梁・トンネル等がいまも存在しているところもあり、そういったところは観光資源として活用しようとしているところもあります。
一方で、計画だけで終わった線区では、その痕跡をたどることが難しく、監督官庁に提出された公文書などからその計画や経緯をたどることになります。
これら未成線は、ある時代では、鉄道路線の開業を目論んで多くの事業者が競願した結果、紆余曲折を経て一部の事業者だけが開業にたどり着き、その他の事業者は開業はおろか、着工さえもできずに断念、という事例が多くありました。
またある時代では、全国津々浦々に鉄道網を整備する目的として、過疎地域などのローカル線の建設に着手したものの、その後の交通事情や財政的な面からローカル線建設を中止した結果、工事の途中にも関わらず中止となる事例も多くありました。
これらの未成線の、計画段階から申請、着工、そして開業断念した結果、未成線となったプロセスを、過去の記録などを元に紐解いた書籍が、今回ご紹介する「開封!鉄道秘史 未成線の謎」です。

![開封!鉄道秘史 未成線の謎 [ 森口 誠之 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/2441/9784309292441_1_3.jpg?_ex=128x128)
開封!鉄道秘史 未成線の謎 [ 森口 誠之 ]
本書に収録されている未成線は合計45線区。
地域別に見ても、東京・大阪の都市鉄道やニュータウン新線、また地方の拠点都市を結ぶ都市間鉄道、そして北海道の総合開発を見据えた路線や国鉄時代に建設が進められたものの、国鉄再建にともない中止となった各地方のローカル線と、様々なエリアの未成線事例が紹介されています。
いずれの未成線も、建設目的から未成線に至る過程まで、丹念な資料調査をもとに、時系列にまとめた、言わば「未成線のバイブル」的な書籍になるのではないか、と感じました。
私自身、未成線については、ある程度はその分布は把握しているものの、本書を読んで初めて知った未成線も多くありました。
これらの志半ばで潰えた未成線、実際に完成していたらどのような列車が走り、どのような人々が利用していたのか。
そういった想像もしながら読んでみるのも面白いかも知れないな、と感じた一冊でしたので、是非お手にとって読んでいただければと思います。
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