南海バスグループが運行する高速バス「サザンクロス」。
遡ること今から34年前、1988年10月に和歌山〜東京(渋谷)間で運行した同社グループの高速バスの歴史。
そして、他社と並んで路線を急拡大するものの採算性から縮小、その後他社が開設しない路線の開拓を中心とした方針転換から、現在では関西地区の高速バス事業者でも独自の展開を見せているように思えます。

そして何より、車体側面に巨大な「N」の文字をあしらった「サザンクロス」のデザインはデビュー当初から変わることなく、歴代の車両に描かれ続けてきました。

そんな南海高速バス「サザンクロス」の歴史と現有車両を中心とした同人誌「SOUTHERN CROSS HISTORY」が発行されることを下記記事でご紹介しました。
阪和線の沿線から : 南海高速バス「サザンクロス」にスポットを当てた同人誌「SOUTHERN CROSS STORY」発刊が発表されました(2022年12月テスト販売予定)

本日、初回の頒布である「テスト販売」分が手元に到着しましたので、早速読ませていただきました。

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▲表紙は南海なんば高速バスターミナルに停車中の「サザンクロス」長野線。

表紙をめくると、当たり前ですがどのページにも「サザンクロス」が満載です。
「サザンクロス」の路線の歴史、歴代・現有車両の紹介、そして関連資料として、年表と開設当初の時刻表と、ビジュアル的、そして資料的にも貴重な「サザンクロス」の本となっています。

どのページを見ても、ひたすら「サザンクロス」が載っている本書。
まだ私が中学生の頃だったでしょうか、運行開始当初、高速バスといえば「サザンクロス」というイメージが強烈でした。
それから、一時期を除いて南海バスのエリアに住み続けてきた私にとっては、他の高速バスとは違う「サザンクロス」への思い入れがあるだけに、この同人誌はどうしても欲しい一冊でしたが、無事手にして、そして一ページ一ページを眺めるだけで、本当に満足な買い物と感じました。

「サザンクロス」のはじまりとなった和歌山線やその後展開された富山線、ちょっとユニークだった鹿児島線や、フラッグシップ的な東京線ダブルデッカー車両…と、過去の車両も含めた「サザンクロス」車両の写真が、美しいカラーで並んでいるのは、壮観とさえ思えます。
バスファン、南海ファンは勿論、大阪府南部に住まわれている南海電鉄沿線在住の方々には、是非とも手元に置いておきたい一冊、と感じました。


今回、私は「テスト販売」でこの同人誌を入手しましたが、次の入手機会としては、「コミックマーケット」の2日目(12月31日)で頒布されるとのことです。
4年ぶりに冬コミ(C101)に委託参加します! | 夜行バス・高速バス・鉄道乗車記サイト「ひろしプロジェクトWEB」

なお、頒布数は20冊と限定となっていますので、入手したい方はご留意下さい。

また、同書編集後記では「評判が良ければ十番や電子書籍での頒布」も検討されているとのことですので、より多くの人々が本書を手にすることができると嬉しいなと思っていますが、当ブログ記事がその一助となれば大変嬉しいな、と感じています。


最後になりましたが、南海高速バス「サザンクロス」の歴史を一冊にまとめていただいた、著者の「ひろしプロジェクト」様、そして本書の資料性を高めるために必要であったであろう過去の貴重な写真を提供いただいた方々に御礼を申し上げます。



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