JR西日本では、北陸新幹線(金沢〜敦賀間)の開業と同時に経営を分離する、並行在来線の北陸本線について、本日付で鉄道事業法に基づく廃止届出書を提出したことを発表しました。

北陸線(金沢〜敦賀間)の廃止届出書の提出について:JR西日本

概要は以下のとおりです。

【廃止しようとする区間】
北陸線・金沢〜敦賀間 130.7km

【廃止予定日】
北陸新幹線(金沢〜敦賀間)開業予定日
(令和6年春頃)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲金沢駅に停車中の683系「サンダーバード」。

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▲福井駅に停車中の521系


既にこのブログでもご紹介しているように、当初の予定より遅れはしましたが、来年(2024年)春に
北陸新幹線の金沢〜敦賀間が開業することが予定されています。

今回の手続は、北陸新幹線開業に伴いJR西日本から経営分離される並行在来線について、同社として事業を廃止するものとなります。

即ち新幹線開業後は、石川県内は「IRいしかわ鉄道」が、そして福井県内は「ハピラインふくい」がそれぞれ引き継ぐこととなっています。

このブログでも過去にご紹介したように、鉄道事業の廃止に際しては、廃止の日の1年前までに国土交通大臣に届けることが鉄道事業法で定められており、今回の届出もこの規定に則ったものであります。
(参考)
阪和線の沿線から : 【JR北海道】留萌線・石狩沼田〜留萌間の鉄道廃止届提出を発表。繰上が認められれば2023年3月末廃止に


今回の廃止により、「北陸本線」は、米原〜敦賀間の45.9kmの路線となり、かつての米原〜直江津間と比べると、経由する県数も5県(滋賀・福井・石川・富山・新潟)から2県(滋賀・福井)のみとなり、かつての北陸へのメインルートも、その多くが新幹線に置き換えられることとなりそうです。


いよいよ開業に向けての事務的な準備も見えてきた北陸新幹線・金沢〜敦賀間。
延伸区間の新幹線のみならず、並行在来線第三セクター鉄道のダイヤや運賃、営業施策も今後発表があると思われますので、引き続き注目していきたいな、と感じたニュースであります。



【関連ニュースサイト】
JR西、上下分離に向け金沢〜敦賀間の第一種鉄道事業廃止を届出 - 鉄道コム
JRが廃止届提出「金沢〜敦賀」2024年春から新会社へ移管「北陸本線」わずか46kmに | 乗りものニュース
JR西日本、北陸本線敦賀〜金沢間の廃止届出書提出 - 三セク転換へ | マイナビニュース
JR西日本,北陸本線 敦賀—金沢間の廃止届出書を国土交通大臣に提出 〜IRいしかわ鉄道が申請した鉄道事業再構築実施計画も認定〜|鉄道ニュース|2023年3月4日掲載|鉄道ファン・railf.jp



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