南海電鉄では、昨年5月より一部運休を続けてきた特急「こうや」(難波〜極楽橋)について、4月29日(土・祝)より通常運転を再開することを発表しました。
特急こうやは、4月29日(土・祝)から通常運転します | 南海電鉄
【4月29日から】特急こうやの運転について | 南海電鉄
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
昨年5月27日、南海高野線・小原田(おはらた)車庫で特急「こうや」「りんかん」に使用する30000系車両が線路を支障し、当該車両が使用できなくなりました。
その影響は、高野線の特急列車に大きな影響を及ぼし、まず初めに当日の5月27日より、特急「こうや」「りんかん」の全列車を、同一ダイヤでの「自由席特急」として運行することになりました。
阪和線の沿線から : 【南海高野線】2000系による自由席特急列車をみる(2022.5.27)小原田車庫での線路支障による「こうや」「りんかん」の代走として運行。
数日後、この自由席特急は、一部の「こうや」「りんかん」で実施され、併せて両数変更も実施されることになりました。
阪和線の沿線から : 【南海電鉄】小原田車庫での車両トラブルによる「こうや」「りんかん」運休・両数変更を発表。引き続き自由席特急の運転は継続。
支障の原因となった30000系車両のうち1編成が長期の運用離脱が見込まれるなか、11月からは自由席特急の運行を終了する一方で、南海11000系を使用する泉北高速鉄道の特急「泉北ライナー」について、南海線・空港線の特急「ラピート」50000系を使用することとなりました。
阪和線の沿線から : 【泉北高速鉄道】50000系車両(ラピート)を特急「泉北ライナー」として運行(2022.11.1〜)試乗会も実施。高野線の「自由席特急」は運行終了
自由席特急運行終了・11000系の「りんかん」充当後も、特急車両の不足は続いており、引き続き一部の「こうや」の運休が続いていました。
更に冬季となり、これまで運用している30000系・31000系の検査の時期にもなることから、今年1月から2月にかけては、今度は南海線の特急「サザン」で充当されている12000系が「りんかん」として運用されることになりました。
阪和線の沿線から : 【南海】特急「りんかん」12000系(サザンプレミアム車両)に乗る(2023.1.10)
もはや「考えられるパターンは全てやり尽くした」とも思える運用変更でこの1年近くを切り抜け、ようやくこの連休から、事故を起こした30000系1編成が復帰することとなり、これまで一部列車の運休が続いていた「こうや」全列車の運転が再開されることになりました。
この間、「自由席特急」「50000系『泉北ライナー』」「12000系『りんかん』」と、通常見られない列車や車両充当が続き、ファン的には興味の多いシーンが展開されました。
一方現場では、通常でもギリギリの編成数で運用している高野線・泉北線特急列車が、わずか1編成の長期離脱により、車両の検査スケジュールなどを睨みながら、南海線・空港線からの転用も含めて大がかりな運用変更、そしてそれに伴う指定席の案内と、多大な苦労があったことと思われます。
ともあれ、すわ「30000系1編成廃車?」のシナリオも想定され得ないとも限らないなか、「こうや」「りんかん」の通常ダイヤ再開とのことで、ようやく安心できる一方、今後このような混乱が生じないような改善が行われるのか、そういった点にも引き続き注目していきたいな、とも感じたニュースでありました。
【関連ブログ】
●南海特急「こうや」、修繕が完了し1年ぶりに復帰へ - 鉄道プレス
●「こうや」の運転は4月29日から通常通りに: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」
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特急こうやは、4月29日(土・祝)から通常運転します | 南海電鉄
【4月29日から】特急こうやの運転について | 南海電鉄
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
昨年5月27日、南海高野線・小原田(おはらた)車庫で特急「こうや」「りんかん」に使用する30000系車両が線路を支障し、当該車両が使用できなくなりました。
その影響は、高野線の特急列車に大きな影響を及ぼし、まず初めに当日の5月27日より、特急「こうや」「りんかん」の全列車を、同一ダイヤでの「自由席特急」として運行することになりました。
阪和線の沿線から : 【南海高野線】2000系による自由席特急列車をみる(2022.5.27)小原田車庫での線路支障による「こうや」「りんかん」の代走として運行。
▲橋本駅に停車中の2000系使用「自由席特急」。
編成に比較的余裕がある2000系による当座の代走がはじまりましたが、これがこの先1年間にも渡る大規模な運用変更が続くとは、想像だにできませんでした…
数日後、この自由席特急は、一部の「こうや」「りんかん」で実施され、併せて両数変更も実施されることになりました。
阪和線の沿線から : 【南海電鉄】小原田車庫での車両トラブルによる「こうや」「りんかん」運休・両数変更を発表。引き続き自由席特急の運転は継続。
支障の原因となった30000系車両のうち1編成が長期の運用離脱が見込まれるなか、11月からは自由席特急の運行を終了する一方で、南海11000系を使用する泉北高速鉄道の特急「泉北ライナー」について、南海線・空港線の特急「ラピート」50000系を使用することとなりました。
阪和線の沿線から : 【泉北高速鉄道】50000系車両(ラピート)を特急「泉北ライナー」として運行(2022.11.1〜)試乗会も実施。高野線の「自由席特急」は運行終了
▲空港線特急「ラピート」50000系を使用した「泉北ライナー」。
11000系を「りんかん」に充当することを目的に、「泉北ライナー」に充当された50000系。
運行開始から28年間、臨時列車として他線区での走行実績はあるものの、「ラピート」以外の定期列車としての運行は、「泉北ライナー」が初めてといえます。
泉北高速鉄道の南海電鉄グループ化をある意味象徴するシーンでもありますが、逆にいえばこんな運用をしなければならないほど、逼迫している様子が見て取れた、ともいえるでしょうか。
自由席特急運行終了・11000系の「りんかん」充当後も、特急車両の不足は続いており、引き続き一部の「こうや」の運休が続いていました。
更に冬季となり、これまで運用している30000系・31000系の検査の時期にもなることから、今年1月から2月にかけては、今度は南海線の特急「サザン」で充当されている12000系が「りんかん」として運用されることになりました。
阪和線の沿線から : 【南海】特急「りんかん」12000系(サザンプレミアム車両)に乗る(2023.1.10)
▲特急「りんかん」に充当された12000系「サザンプレミアム」。
12000系自体は「泉北ライナー」での検査時代走(概ね冬季)で実施されていますが、「りんかん」の代走はこれまでありませんでした。
高野線の特急車両は、高野山方面への需要が減少する冬季に併せて検査期間を設けていますが、今回に限ってはそれでも編成が不足することから、このような「12000系『りんかん』」が登場することになりました。
もはや「考えられるパターンは全てやり尽くした」とも思える運用変更でこの1年近くを切り抜け、ようやくこの連休から、事故を起こした30000系1編成が復帰することとなり、これまで一部列車の運休が続いていた「こうや」全列車の運転が再開されることになりました。
この間、「自由席特急」「50000系『泉北ライナー』」「12000系『りんかん』」と、通常見られない列車や車両充当が続き、ファン的には興味の多いシーンが展開されました。
一方現場では、通常でもギリギリの編成数で運用している高野線・泉北線特急列車が、わずか1編成の長期離脱により、車両の検査スケジュールなどを睨みながら、南海線・空港線からの転用も含めて大がかりな運用変更、そしてそれに伴う指定席の案内と、多大な苦労があったことと思われます。
ともあれ、すわ「30000系1編成廃車?」のシナリオも想定され得ないとも限らないなか、「こうや」「りんかん」の通常ダイヤ再開とのことで、ようやく安心できる一方、今後このような混乱が生じないような改善が行われるのか、そういった点にも引き続き注目していきたいな、とも感じたニュースでありました。
【関連ブログ】
●南海特急「こうや」、修繕が完了し1年ぶりに復帰へ - 鉄道プレス
●「こうや」の運転は4月29日から通常通りに: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」
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