JR九州では、2024年春の「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」の開催に合わせて、久大本線に新たなD&S列車を運行することを発表しました。

〜ゆふ高原線の風土を感じる旅〜新D&S列車デビューpdf|JR九州

概要は以下のとおりです。

【コンセプト】
「ゆふ高原線の風土を感じる列車」
“風土”すなわち、その土地の気候や地勢、そこから生み出される土地の食や風習、風景を五感で楽しむ列車。

【運行ルート】
博多〜由布院・別府間を1日片道1便運行(木曜日運休)

【デザイナー】
(株)IFOO
(会社概要)
「【温故生新】〜時間の中に埋もれた価値に光を当てる〜」ことを経営理念とし、地方が掲げる「地方創生(豊かな場づくり)」を、鹿児島の食・建築文化を通して価値を再変換し発信することを目
指すデザイン会社。九州DreamStationにぎわいパートナーの1社。
(参考)
“にぎわいパートナー”の皆さま | 九州 DREAM STATION ”にぎわいパートナー”を募集します!

【運行開始予定】
2024年春(予定)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



JR九州がお得意としてきた「D&S列車」。
「デザイン&ストーリー列車」という名称で、沿線の風土や車窓の風景を思い切り楽しむためのルックスやインテリや、そしてユニークな仕掛けが随所に施された、観光列車の総称といっていいでしょう。
(参考)
JR九州 | DESIGN&STORY D&S列車の旅

同社のWebサイトによりますと、現在九州各地に11種類のD&S列車が運行されていますが、それに加えて今回のD&S列車が加わることになります。

ただ実際には、下記日本経済新聞の報道によりますと、「いさぶろう・しんぺい」を改造して投入するとのことで、今回のD&S列車が追加されても、11種類のままであることになりそうです。
(参考)
JR九州、24年春に新観光列車 博多―由布院・別府間 - 日本経済新聞

新車両は現在、豪雨被害で不通となっている肥薩線を走っていた「いさぶろう・しんぺい」の車両を改造する。
(上記記事より引用、下線は管理人による。)


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▲吉松駅に停車中の「いさぶろう・しんぺい」。
豪雨災害のため、肥薩線が運休となっており、他線区で特別運転などを実施してきましたが、今回新たなD&S列車に改造されることが報じられています。


そして、今回のD&S列車で大いな注目を集めたのは、「デザイナー」でしょうか。
これまでのD&S列車は、その殆どが水戸岡鋭治氏のデザインによるものでありました。
しかし、今回の新たなD&S列車では、水戸岡鋭治氏ではなく、鹿児島市のデザイン会社「IFOO(イフー)」が担うことになりました。

JR九州と水戸岡鋭治氏とのタッグによるD&S列車は、もはや「定番」とも思える組み合わせでしたが、今回の列車ではその「定番」から脱却する一歩となるのかも知れません。
果たしてこれまでの「水戸岡デザイン」とは異なるD&S列車がどのようなものになるのか、楽しみにしたいと思ったニュースでありました。



【関連ブログ】
【JR九州】水戸岡デザインでない「新D&S列車」が由布院に2024年デビュー - 鉄道プレス



【関連ニュースサイト】
JR九州、由布院方面へ新D&S列車を導入 2024年春運行開始予定 - 鉄道コム
博多〜別府に「新観光列車」2024年春デビューへ 久大本線で由布院を経由 JR九州 | 乗りものニュース
JR九州、久大本線(ゆふ高原線)新D&S列車を運行へ - デザイナーは | マイナビニュース
JR九州の新観光列車、デザイン担当はIFOO。「いさぶろう・しんぺい」を改造 | タビリス
JR九州,2024年春から久大本線で新たなD&S列車の運転を開始|鉄道ニュース|2023年5月11日掲載|鉄道ファン・railf.jp



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