2016年の熊本地震で甚大な被害を受け、その後一部区間運休が続いていた南阿蘇鉄道。
しかし、震災後復旧工事を進めてきた結果、下記過去ブログ記事でご紹介したように、今年7月15日に全線で運転再開されることが発表されていました。
また、この全線運転再開に合わせてJR豊肥本線への直通列車が設定されることとなり、その直通列車用の新型車両として「MT-4000形」が導入されたことも、既に当ブログでご紹介しています。
今回、この全線運転再開時のダイヤが同社より発表されましたので、ご紹介します。
7月15日ダイヤ改正(全線運転再開)について|南阿蘇鉄道
概要は以下のとおりです。
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
震災発生後7年ぶりの全線運転再開となる南阿蘇鉄道ですが、その注目は「JR線直通列車の設定」でしょうか。
かつての「国鉄高森線」時代には熊本方面への直通列車の設定はありましたが、第三セクター移管後は、南阿蘇鉄道線内で折り返しとなっていました。
そのため、高森線内から豊肥本線への直通列車は37年ぶりの設定となります。
とはいえ、国鉄時代と異なり、豊肥本線が一部電化されたことから、乗り入れは途中の肥後大津までとなりますが、それでも乗り換え回数が減少すること、また所要時間も短縮することとなれば、沿線住民や観光客にとっては使いやすくなることは確かでしょう。
今回、豊肥本線への直通列車が設定されるのは、午前中の2往復となります。
高森発は通学客などが多いと考えられる時間帯、肥後大津発は午前中から阿蘇方面へ向かう観光客に対応したダイヤといえるでしょう。
直通列車を利用した、肥後大津での豊肥本線(熊本方面)との接続を見てみます。
特に熊本→高森間は、肥後大津駅で3分と効率の良い接続が取られています。
南阿蘇鉄道ではトロッコ列車「ゆうすげ号」が人気ですが、それだけでなく、熊本から無理のない時間帯に直通列車を利用して、同線沿線の観光を楽しむことができるのではないか、と思われます。
利用者が少ないことから、熊本地震で復旧が危ぶまれた南阿蘇鉄道ですが、阿蘇山の雄大な風景や、高さ約64mを有する第一白川橋梁などからの眺めは、いずれも観光客を魅了するものであります。
輸送密度だけ見ればバス転換も止むなし(震災前の水準で500人/km・日程度)とも考えられるこの南阿蘇鉄道が鉄道として復旧されたのは、ひとえにこういった阿蘇山周辺の観光資源という位置づけではないか、と考えています。
そのためにも、今回設定された直通列車を誘客に活用するのは、有効な手立てだと思いますので、同社だけでなく沿線自治体や観光関係団体の、南阿蘇鉄道への誘客の更なる取り組み強化を期待したいニュースであります。
【関連ニュースサイト】
●南阿蘇鉄道 ダイヤ改正・全線運転再開(2023年7月15日) - 鉄道コム
●7年ぶり全線復旧!「南阿蘇鉄道」7月15日に運転再開 新型気動車で「JR乗り入れ」開始へ | 乗りものニュース
●「南阿蘇鉄道・JR豊肥線直通」の時刻表。7月15日運転再開! | タビリス
●南阿蘇鉄道,7月15日にダイヤ改正を実施 〜全線で運転を再開〜|鉄道ニュース|2023年5月24日掲載|鉄道ファン・railf.jp
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しかし、震災後復旧工事を進めてきた結果、下記過去ブログ記事でご紹介したように、今年7月15日に全線で運転再開されることが発表されていました。
また、この全線運転再開に合わせてJR豊肥本線への直通列車が設定されることとなり、その直通列車用の新型車両として「MT-4000形」が導入されたことも、既に当ブログでご紹介しています。
今回、この全線運転再開時のダイヤが同社より発表されましたので、ご紹介します。
7月15日ダイヤ改正(全線運転再開)について|南阿蘇鉄道
概要は以下のとおりです。
【全線運転再開後ダイヤ】
・JR直通列車:2往復
(高森6:29発・8:26発、肥後大津7:28発・9:26発)
・南阿蘇鉄道高森線内:10往復(うち1往復は木・金・土休日運行)
・トロッコ列車ゆうすげ号号:2往復
(上記発表資料(https://www.mt-torokko.com/2023/05/19/6199/)より引用)
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
▲南阿蘇鉄道の新型車両MT-4000形(同社発表資料(https://www.mt-torokko.com/2022/12/28/5895/)より引用)
同車両が1日2往復、JR豊肥本線の肥後大津駅まで乗り入れることとなります。
震災発生後7年ぶりの全線運転再開となる南阿蘇鉄道ですが、その注目は「JR線直通列車の設定」でしょうか。
かつての「国鉄高森線」時代には熊本方面への直通列車の設定はありましたが、第三セクター移管後は、南阿蘇鉄道線内で折り返しとなっていました。
そのため、高森線内から豊肥本線への直通列車は37年ぶりの設定となります。
とはいえ、国鉄時代と異なり、豊肥本線が一部電化されたことから、乗り入れは途中の肥後大津までとなりますが、それでも乗り換え回数が減少すること、また所要時間も短縮することとなれば、沿線住民や観光客にとっては使いやすくなることは確かでしょう。
今回、豊肥本線への直通列車が設定されるのは、午前中の2往復となります。
高森発は通学客などが多いと考えられる時間帯、肥後大津発は午前中から阿蘇方面へ向かう観光客に対応したダイヤといえるでしょう。
直通列車を利用した、肥後大津での豊肥本線(熊本方面)との接続を見てみます。
【高森→肥後大津→熊本】
・高森6:29発→肥後大津7:12着/7:15発(平日)7:32発(土休日)→熊本7:57着/8:11着
・高森8:26発→肥後大津9:09着/9:27発→熊本10:06着
【熊本→肥後大津→高森】
・熊本6:39発→肥後大津7:25着/7:28発→高森8:17着
・熊本8:48発→肥後大津9:23着/9:26発→高森10:14着
(※)
熊本〜肥後大津間は、2023年3月18日改正現在の時刻
特に熊本→高森間は、肥後大津駅で3分と効率の良い接続が取られています。
南阿蘇鉄道ではトロッコ列車「ゆうすげ号」が人気ですが、それだけでなく、熊本から無理のない時間帯に直通列車を利用して、同線沿線の観光を楽しむことができるのではないか、と思われます。
利用者が少ないことから、熊本地震で復旧が危ぶまれた南阿蘇鉄道ですが、阿蘇山の雄大な風景や、高さ約64mを有する第一白川橋梁などからの眺めは、いずれも観光客を魅了するものであります。
輸送密度だけ見ればバス転換も止むなし(震災前の水準で500人/km・日程度)とも考えられるこの南阿蘇鉄道が鉄道として復旧されたのは、ひとえにこういった阿蘇山周辺の観光資源という位置づけではないか、と考えています。
そのためにも、今回設定された直通列車を誘客に活用するのは、有効な手立てだと思いますので、同社だけでなく沿線自治体や観光関係団体の、南阿蘇鉄道への誘客の更なる取り組み強化を期待したいニュースであります。
【関連ニュースサイト】
●南阿蘇鉄道 ダイヤ改正・全線運転再開(2023年7月15日) - 鉄道コム
●7年ぶり全線復旧!「南阿蘇鉄道」7月15日に運転再開 新型気動車で「JR乗り入れ」開始へ | 乗りものニュース
●「南阿蘇鉄道・JR豊肥線直通」の時刻表。7月15日運転再開! | タビリス
●南阿蘇鉄道,7月15日にダイヤ改正を実施 〜全線で運転を再開〜|鉄道ニュース|2023年5月24日掲載|鉄道ファン・railf.jp
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