下記記事でご紹介したように、2023年の鉄道友の会「ブルーリボン賞」「ローレル賞」は、それぞれJR東海HC85系、京都市交通局20系に決定しました。
(参考記事)
■阪和線の沿線から : 【鉄道友の会】2023年ブルーリボン賞はJR東海「HC85系」、ローレル賞は京都市交通局20系に選定
例年、発表直後の鉄道友の会の会報誌「RAIL FAN」に投票結果などが掲載されるわけですが、今回も同様に6月送付の「RAIL FAN」798号に選考経緯と併せて掲載されていました。
私のところにも「RAIL FAN」が届きましたので、今回も投票結果をご紹介したいと思います。

▲2023年ブルーリボン賞・ローレル賞選考経緯が掲載された「RAIL FAN」798号
投票結果は以下のとおりでした。
結果はご覧のとおりで、HC85系が支持率60.9%(1,043票÷投票はがき総数1,714)という圧倒的な支持で、ブルーリボン賞に選定されました。
6割を超える支持率は、最近では小田急70000形「GSE」でも62.8%という支持率を獲得した事例がありましたが、今回のHC85系についても、それくらい高い支持率であったことは特筆ものと思われます。
(参考)
■阪和線の沿線から : 2019年ブルーリボン賞・ローレル賞の選考経緯が鉄道友の会会誌「RAILFAN」に掲載。小田急GSEは支持率62.8%、相鉄20000系と叡電「ひえい」は同水準の得票
HC85系が圧倒的な支持を得て、ブルーリボン賞に選定された一方、ローレル賞については、「得票数200票以上の上位車種(上記引用中の黒字下線太字の車種)から審議された」とのことでした。
その結果、京都市交通局20系が「コンセプトの「京都らしい車両」を最新の機器・システムのハードの上に伝統・地域性を広く利用者等の意見とともに重ね合わせ、完成度の高い車両として具現化したとの評価を委員全員から得ました」(RAIL FAN798号より引用、下線太字は管理人による。)と、委員の満場一致でローレル賞に選定されたとのことでした。
一方で、得票数2位の近鉄19200系「あをによし」ですが、ローレル賞の選定に至らなかった理由としては、「従来からの同社(管理人注:近鉄)改造車からの更なる変革、運用距離・時間と供食などのサービスとのバランス等、L賞(管理人注:ローレル賞)としてはもう一歩の評価となり、今回選定には至りませんでした」(RAIL FAN798号より引用)とのことでした。
個人的な感覚での意見となりますが、近鉄「あをによし」と京都市交通局20系を比べた場合、どちらがローレル賞に相応しいか、と考えると、様々な制約条件の中から約40年ぶりの新車導入を実現させた京都市交通局20系の方が、導入プロセスという点では授賞に相応しいのかな、と感じただけに、この選定経緯は個人的に納得いくものでありました。
(※)勿論、近鉄19200系「あをによし」が相応しくない、というわけではなく、比較した場合どちらが相応しいか、という観点での意見です。
一方で、得票数が200票に満たない車両の中で「アルピコ交通20100形」についてもローレル賞の審議が行われたとのことでした。
この理由について、RAIL FAN798号では「この車両は改造譲渡車ですが、地方鉄道の新車導入が難しい中、(中略)新車に近い仕上がりとしています。今後の地方鉄道の車両更新のあり方に一石を投じた車両として評価されました。」(下線太字は管理人による。)と評価されていました。
車両の投票や評価という点では、どうしても特急形車両や都市圏の車両といった、いわゆる「目立つ」車両が評価されがちですが、一方で近年は地方鉄道路線維持のあり方が社会的な問題となっています。
そんな中で、色々な工夫を凝らして地域の鉄道路線を維持していく取り組みの一つとして、今回のアルピコ交通20100形が評価されたことは、もっと大きく取り上げられてもいいのかな、とも個人的には感じています。
このように、2023年ブルーリボン賞・ローレル賞の選定経緯について、個人的なコメントを記してみましたが、最後に投票率について触れておきますと、今回は57.9%と、昨年の51.6%より上昇はしたものの、未だ4割以上の会員が棄権されています。
棄権に至った理由については様々かと思いますが、「鉄道友の会」会員としての折角の権利行使ですから、次回ブルーリボン賞・ローレル賞投票については、できるだけ棄権せずに投票していただきたいと思います。
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(参考記事)
■阪和線の沿線から : 【鉄道友の会】2023年ブルーリボン賞はJR東海「HC85系」、ローレル賞は京都市交通局20系に選定
例年、発表直後の鉄道友の会の会報誌「RAIL FAN」に投票結果などが掲載されるわけですが、今回も同様に6月送付の「RAIL FAN」798号に選考経緯と併せて掲載されていました。
私のところにも「RAIL FAN」が届きましたので、今回も投票結果をご紹介したいと思います。

▲2023年ブルーリボン賞・ローレル賞選考経緯が掲載された「RAIL FAN」798号
投票結果は以下のとおりでした。
JR東海HC85系:1,043票
近鉄19200系(あをによし):365票
京都市交通局20系:356票
JR九州N700S8000番代:300票
長崎電気軌道6000形:282票
JR東海315系:231票
東京都交通局6500形:224票
アルピコ交通20100形:132票
横浜市交通局4000形:114票
秋田内陸縦貫鉄道AN-8800形:87票
JR九州キハ40系「ふたつ星4047」:74票
JR北海道スハフ14形「たんちょうカー」:73票
合計3,372票
投票率57.92%
(鉄道友の会「RAIL FAN」798号より引用)
結果はご覧のとおりで、HC85系が支持率60.9%(1,043票÷投票はがき総数1,714)という圧倒的な支持で、ブルーリボン賞に選定されました。
6割を超える支持率は、最近では小田急70000形「GSE」でも62.8%という支持率を獲得した事例がありましたが、今回のHC85系についても、それくらい高い支持率であったことは特筆ものと思われます。
(参考)
■阪和線の沿線から : 2019年ブルーリボン賞・ローレル賞の選考経緯が鉄道友の会会誌「RAILFAN」に掲載。小田急GSEは支持率62.8%、相鉄20000系と叡電「ひえい」は同水準の得票
HC85系が圧倒的な支持を得て、ブルーリボン賞に選定された一方、ローレル賞については、「得票数200票以上の上位車種(上記引用中の黒字下線太字の車種)から審議された」とのことでした。
その結果、京都市交通局20系が「コンセプトの「京都らしい車両」を最新の機器・システムのハードの上に伝統・地域性を広く利用者等の意見とともに重ね合わせ、完成度の高い車両として具現化したとの評価を委員全員から得ました」(RAIL FAN798号より引用、下線太字は管理人による。)と、委員の満場一致でローレル賞に選定されたとのことでした。
一方で、得票数2位の近鉄19200系「あをによし」ですが、ローレル賞の選定に至らなかった理由としては、「従来からの同社(管理人注:近鉄)改造車からの更なる変革、運用距離・時間と供食などのサービスとのバランス等、L賞(管理人注:ローレル賞)としてはもう一歩の評価となり、今回選定には至りませんでした」(RAIL FAN798号より引用)とのことでした。
個人的な感覚での意見となりますが、近鉄「あをによし」と京都市交通局20系を比べた場合、どちらがローレル賞に相応しいか、と考えると、様々な制約条件の中から約40年ぶりの新車導入を実現させた京都市交通局20系の方が、導入プロセスという点では授賞に相応しいのかな、と感じただけに、この選定経緯は個人的に納得いくものでありました。
(※)勿論、近鉄19200系「あをによし」が相応しくない、というわけではなく、比較した場合どちらが相応しいか、という観点での意見です。
一方で、得票数が200票に満たない車両の中で「アルピコ交通20100形」についてもローレル賞の審議が行われたとのことでした。
この理由について、RAIL FAN798号では「この車両は改造譲渡車ですが、地方鉄道の新車導入が難しい中、(中略)新車に近い仕上がりとしています。今後の地方鉄道の車両更新のあり方に一石を投じた車両として評価されました。」(下線太字は管理人による。)と評価されていました。
車両の投票や評価という点では、どうしても特急形車両や都市圏の車両といった、いわゆる「目立つ」車両が評価されがちですが、一方で近年は地方鉄道路線維持のあり方が社会的な問題となっています。
そんな中で、色々な工夫を凝らして地域の鉄道路線を維持していく取り組みの一つとして、今回のアルピコ交通20100形が評価されたことは、もっと大きく取り上げられてもいいのかな、とも個人的には感じています。
このように、2023年ブルーリボン賞・ローレル賞の選定経緯について、個人的なコメントを記してみましたが、最後に投票率について触れておきますと、今回は57.9%と、昨年の51.6%より上昇はしたものの、未だ4割以上の会員が棄権されています。
棄権に至った理由については様々かと思いますが、「鉄道友の会」会員としての折角の権利行使ですから、次回ブルーリボン賞・ローレル賞投票については、できるだけ棄権せずに投票していただきたいと思います。
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