このブログでは、私が実際に購入して読んだ、鉄道や交通関係の書籍や雑誌などをご紹介しています。
今回ご紹介するのは、鉄道ピクトリアル2023年10月臨時増刊号、特集「南海電気鉄道」です。

![鉄道ピクトリアル 南海電気鉄道 2023年 10月号 [雑誌]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/1039/4910064121039_1_2.jpg?_ex=128x128)
鉄道ピクトリアル 南海電気鉄道 2023年 10月号 [雑誌]
鉄道ピクトリアルの臨時増刊号では、特集した事業者に焦点を充て、当該事業者の各部門による公式に執筆された記事や、社外の趣味者などによる研究記事がメインとなっています。
また、現在のみならず昭和の時代からの貴重な写真の記録も数多く掲載されているところが、流石1000号を超える(今号で1017号)歴史を誇る鉄道ピクトリアルといったところです。
関西の民鉄では、近年当ブログでも「近畿日本鉄道」(2018年12月)、「大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)」(2019年9月)、「近鉄特急」(’2021年9月)、「京阪電気鉄道」(2022年10月)とご紹介してきました。
鉄道ピクトリアルの南海電鉄特集は、2008年8月に発行されていましたが、それから15年ほど経過しており、そろそろ発行されてもいいのかな、と思っていたところ、今年3月の鉄道ピクトリアルで、夏に臨時増刊「南海電気鉄道」が発行予定の旨が、予告として記されていました。
前回発行から15年の間に、7000系の引退や8300系の投入、そして6000系の引退が目前に迫るといった車両の動きは元より、更に大きな動きとして「泉北高速鉄道のグループ化」、そしてそれによる「泉北ライナー運行開始」という、まさに大きな山が動いてしまいました。
これまではあくまで相互直通先であった泉北高速鉄道(大阪府都市開発)が、今回ではグループ企業となるという大きな変化が、今回の臨時増刊号でどのように取り上げられるのか。
そして6000系の引退が発表される中で、資料的に振り返る記事も用意されるのか。
様々な期待を胸に、発売日当日に地元の書店で早速購入しました。
特集の構成としては、先述のとおり、前半は南海電鉄の各部門による解説記事と、識者との対談。後半は外部執筆者による研究記事となっています。
そのうち、公式の解説記事では、南海電鉄による会社や車両の総説、営業、輸送、信号、輸送指令、などの記事のほか、「泉北高速鉄道の概況」として、泉北高速鉄道(株)鉄道事業本部経営企画室による記事が執筆されていました。
泉北高速鉄道の概要はページにして8ページ。同社の沿革、運転形態、車両概要、施設及び営業施策、そして今後の取り組みが紹介されていました。
同社の新型車両として8月に運行開始した「9300系」も、勿論掲載されていますので、南海電鉄と併せて、泉北高速鉄道の公式データとして、手元に置いておく価値のあるものと思います。
一方、外部執筆者による記事としては、やはり今話題の「6000系」にフィーチャーし、その誕生から高野線の発展とともに様々な動きをみせた経緯、そして現況に至るまでの動きを、克明に、かつ俯瞰的に記した「6000系車両の足跡」が圧巻でしょうか。
まさに「6000系」だけが取り上げられたこの11ページの特集のために、今回の臨時増刊号を購入する価値が大いにある、と私自身は感じました。
今月から6000系のうち1編成が、ステンレス無塗装に復刻されて営業運転に入っています。
懐かしい車両を追いかけるのはファンの性かも知れませんが、その車両がどういった経緯で導入され、そしてどんな改造などを受けて今に至っているのか。
そういった歴史を学んだ上で撮影などに臨むと、より理解も高まるのではないか、と思いますので、是非お読みいただければと思っています。
また「南海電気鉄道 現有車両プロフィール2023」では、その名のとおり南海電鉄で現在在籍している全形式の概要をまとめた記事で、7000系引退、8300系投入、3000系移籍といった、前回の臨時増刊号からの動きもしっかり分かるものとなっています。
その他、変わったところでは、高野線建設の目的であった「高野山参詣」について、高野線(高や電気鉄道)が開業するまでの高野山の参詣ルートに着目した「高野線の開業と参詣経路の変容」、また、南海電鉄と関わった車両メーカー各社の概要をまとめた「南海138年の縁を取り持ったサプライヤーたち」も、興味深い特集記事として読ませていただきました。
ページ数にして約300ページ、価格にして2,550円(税込)というボリューミーなものとなっていますが、それに十分値する質と量であることは間違いありません。
私自身の地元エリアの鉄道事業者が取り上げられた特集として、発売日には高く平積みされていました。
既に発売から1ヶ月近くが経ちましたが、まだネット書店等でも入手可能ですので、「6000系」を中心にいま話題の南海電鉄を広く・深く知る一冊として、手元に揃えていただきたい一冊であります。
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今回ご紹介するのは、鉄道ピクトリアル2023年10月臨時増刊号、特集「南海電気鉄道」です。

![鉄道ピクトリアル 南海電気鉄道 2023年 10月号 [雑誌]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/1039/4910064121039_1_2.jpg?_ex=128x128)
鉄道ピクトリアル 南海電気鉄道 2023年 10月号 [雑誌]
また今月は、2023年10月臨時増刊 南海電気鉄道が29日に発売となります 定価2550円ですが、15年ぶりの同社増刊号として、最新の車両形式紹介から懐かしい回想記事、会社執筆の現況解説など収録し資料性満点です ぜひお買い求め下さい(沿線の書店さんには特に多目に置いて頂いております) pic.twitter.com/uvmvPkNi93
— 鉄道ピクトリアル(電気車研究会) (@tetsupic) August 25, 2023
鉄道ピクトリアルの臨時増刊号では、特集した事業者に焦点を充て、当該事業者の各部門による公式に執筆された記事や、社外の趣味者などによる研究記事がメインとなっています。
また、現在のみならず昭和の時代からの貴重な写真の記録も数多く掲載されているところが、流石1000号を超える(今号で1017号)歴史を誇る鉄道ピクトリアルといったところです。
関西の民鉄では、近年当ブログでも「近畿日本鉄道」(2018年12月)、「大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)」(2019年9月)、「近鉄特急」(’2021年9月)、「京阪電気鉄道」(2022年10月)とご紹介してきました。
鉄道ピクトリアルの南海電鉄特集は、2008年8月に発行されていましたが、それから15年ほど経過しており、そろそろ発行されてもいいのかな、と思っていたところ、今年3月の鉄道ピクトリアルで、夏に臨時増刊「南海電気鉄道」が発行予定の旨が、予告として記されていました。
前回発行から15年の間に、7000系の引退や8300系の投入、そして6000系の引退が目前に迫るといった車両の動きは元より、更に大きな動きとして「泉北高速鉄道のグループ化」、そしてそれによる「泉北ライナー運行開始」という、まさに大きな山が動いてしまいました。
これまではあくまで相互直通先であった泉北高速鉄道(大阪府都市開発)が、今回ではグループ企業となるという大きな変化が、今回の臨時増刊号でどのように取り上げられるのか。
そして6000系の引退が発表される中で、資料的に振り返る記事も用意されるのか。
様々な期待を胸に、発売日当日に地元の書店で早速購入しました。
特集の構成としては、先述のとおり、前半は南海電鉄の各部門による解説記事と、識者との対談。後半は外部執筆者による研究記事となっています。
そのうち、公式の解説記事では、南海電鉄による会社や車両の総説、営業、輸送、信号、輸送指令、などの記事のほか、「泉北高速鉄道の概況」として、泉北高速鉄道(株)鉄道事業本部経営企画室による記事が執筆されていました。
泉北高速鉄道の概要はページにして8ページ。同社の沿革、運転形態、車両概要、施設及び営業施策、そして今後の取り組みが紹介されていました。
同社の新型車両として8月に運行開始した「9300系」も、勿論掲載されていますので、南海電鉄と併せて、泉北高速鉄道の公式データとして、手元に置いておく価値のあるものと思います。
一方、外部執筆者による記事としては、やはり今話題の「6000系」にフィーチャーし、その誕生から高野線の発展とともに様々な動きをみせた経緯、そして現況に至るまでの動きを、克明に、かつ俯瞰的に記した「6000系車両の足跡」が圧巻でしょうか。
まさに「6000系」だけが取り上げられたこの11ページの特集のために、今回の臨時増刊号を購入する価値が大いにある、と私自身は感じました。
今月から6000系のうち1編成が、ステンレス無塗装に復刻されて営業運転に入っています。
懐かしい車両を追いかけるのはファンの性かも知れませんが、その車両がどういった経緯で導入され、そしてどんな改造などを受けて今に至っているのか。
そういった歴史を学んだ上で撮影などに臨むと、より理解も高まるのではないか、と思いますので、是非お読みいただければと思っています。
また「南海電気鉄道 現有車両プロフィール2023」では、その名のとおり南海電鉄で現在在籍している全形式の概要をまとめた記事で、7000系引退、8300系投入、3000系移籍といった、前回の臨時増刊号からの動きもしっかり分かるものとなっています。
その他、変わったところでは、高野線建設の目的であった「高野山参詣」について、高野線(高や電気鉄道)が開業するまでの高野山の参詣ルートに着目した「高野線の開業と参詣経路の変容」、また、南海電鉄と関わった車両メーカー各社の概要をまとめた「南海138年の縁を取り持ったサプライヤーたち」も、興味深い特集記事として読ませていただきました。
ページ数にして約300ページ、価格にして2,550円(税込)というボリューミーなものとなっていますが、それに十分値する質と量であることは間違いありません。
私自身の地元エリアの鉄道事業者が取り上げられた特集として、発売日には高く平積みされていました。
既に発売から1ヶ月近くが経ちましたが、まだネット書店等でも入手可能ですので、「6000系」を中心にいま話題の南海電鉄を広く・深く知る一冊として、手元に揃えていただきたい一冊であります。
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