阪和線の沿線から

阪和線沿線在住の筆者が記している日記です。
鉄道を中心に、バス・航空・フェリーといった交通全般に関する話題や、
管理人の乗車記録や旅行記、撮影記録などを気の向くままにお送りしています。
当ブロクの更新情報やコメントについては、以下のツイッター
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カテゴリ: 鉄道全般の話題

鉄道雑誌のひとつ、鉄道ピクトリアルの臨時増刊号として、「【特集】大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)」が先日(7月24日)に発売されましたので、早速購入して、一通り読んでみました。

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No.963 2019年8月号臨時増刊 特集:大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)最新号 | 鉄道ピクトリアル



内容としては、前半ではOsaka Metroの社員執筆記事として、同社の概要・インタビューから、営業設備、輸送・設備の動向、駅務・乗務所や輸送指令所の概要、車両の総説、検車場の概要、線路、信号、電力の概要といった、経営・設備・車両・サービスといった、様々な側面からの公式的な記事が記載されています。

もうこれを読むだけでお腹いっぱいな内容でありますが、それに加えて後半部では、Osaka Metro社外(OB含む)による、歴史的価値も非常に高い記事が満載となっています。
一例を挙げると、
・いわゆる「モンロー主義」はどのように崩れ去ったのか?
(P95-100「大阪市と市内交通機関市営主義」)
・市電とも市バスとも違う、そして地下鉄でもない。そんな乗り物の開発話も収載。
(P106「大阪の都市交通 歴史覚書」)
・ほぼ御堂筋線の専用車両として活躍してきた10系の総括
(P158-167「御堂筋線10系の足跡」)
・「マルコマーク」の残存状況が、まさか鉄ピクで確かめられるとは!
(P172-180「大阪市高速電気軌道 御堂筋の出入口バラエティ」)
・「新阪堺電車」、ご存じでしたか?
(P181-194「新阪堺電車から大阪市電参謀線廃止まで」)
・大阪市高速電気軌道の車両の「いま」がここに!
(P195-263「大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)現有車両プロフィール&データファイル2019」)


といったように、過去から現在までのOsaka Metroの様々な歴史を検証する上で、非常に有益な文献ともなっていることがわかります。

勿論、カラーページも非常に充実しており、現有車両は勿論、1970年代の大阪地下鉄もカラーで収載されています。


これだけのボリュームでありながら、価格は2,300円。
少々お高い、と、上記「鉄道ピクトリアル」公式ツイッターでは述べていますが、前回の大阪市営地下鉄の特集が15年前の2004年であったことを考えると、今後10年程度は質・量ともにOsaka Metroに関しては随一の資料になることには違いないと考えられるだけに、その価値は十二分にあると考えられます。
品切れになる前に、まさに買うなら今でしょう。

是非とも購入頂き、過去の大阪市交通局・現在のOsaka Metroを知っていただき、未来のOsaka Metroの姿を想像しつつ、趣味活動への伴侶としてみてはいかがでしょうか。


●購入は下記通販サイトより。


鉄道ピクトリアル 大阪市高速電気軌道(Osaka Metro) 2019年 08月号 [雑誌]
鉄道ピクトリアル 大阪市高速電気軌道(Osaka Metro) 2019年 08月号 [雑誌]




●関連ブログ:(同特集のレビュー記事)
【レビュー】鉄道ピクトリアル「特集 大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)」を買ってきました!! | Osaka-Subway.com





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毎月発行される鉄道関係雑誌を見てみて、興味あるテーマであれば、実際に購入してみて、このブログでその内容をご紹介しています。
今月発売された鉄道雑誌で、購入してみたものはこちら。

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鉄道ピクトリアル 2019年 09月号 [雑誌]
鉄道ピクトリアル 2019年 09月号 [雑誌]

鉄道ピクトリアル2019年9月号「特集 サンライズ出雲・瀬戸」です。


今や唯一の定期夜行列車となった「サンライズ出雲・瀬戸」
285系電車5編成という小世帯でありますが、その存在感は他の車両と比べて際立っている、ともいえましょうか。
今回は、その「サンライズ出雲・瀬戸」車両の285系の解説に加え、「サンライズ出雲・瀬戸」にまつわるテーマとして、「個室」に焦点を当てた「国鉄・JR鉄道個室概史」(岩成正和)、「陽陰連絡線」に焦点を当てた「陽陰連絡輸送の今昔」(山田亮)といった、「サンライズ出雲・瀬戸」と少し離れたテーマも充実していたのが、個人的には興味がありました。

「国鉄・JR鉄道個室概史」については、特に20系客車の個室寝台(ナロネ20・ナロネ22)以前の戦前・戦後の個室寝台車両のいきさつや、「個室」というカテゴリーから、寝台のみならず「座席」まで含めていた点、その座席については、「展望車」「パーラーカー」の個室までもが触れられていた点が、個人的には驚きでしたし、同時にこういった歴史をまとめた貴重な資料になるのではないか、とも感じました。

もっとも「個室」というカテゴリーでは、民鉄に目をやると、東武「スペーシア」や近鉄「しまかぜ」にも個室が存在しており、これらにも触れられても、とは思いますが、それは紙幅の関係上できない相談だったかも知れません。


勿論、「サンライズ出雲・瀬戸」自体の特集についても、285系の各形式の解説については、これまでのピクトリアル誌同様充実したものとなっていますし、カラーページで掲載された車内写真をを眺めていると、是非とも乗車してみたい、と純粋な思いを抱くことができる、そんな特集記事でありました。
(注:管理人は「サンライズ出雲・瀬戸」には未乗車であります。)


さて、「鉄道ピクトリアル」に関しては、今月もう一冊購入しないといけない、という嬉しい?悲鳴となっているのがこちら。
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2019年8月号臨時増刊として「大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)」が24日に発売されます。
大阪市交通局から、2018年4月に民営化を果たした「Osaka Metro」の歴史、現状、営業、車両、施設について、同社執筆の公式記事をはじめ研究者の考察論文で構成される増刊号とのことです。

何せ、今までのOsaka Metroのことが網羅的に記録された一冊となることは、これまでの同増刊号「東武」「近鉄」の例を見ても明らかなわけでありますから、こちらも非常に楽しみであります。
発売日に早速購入して、その内容を是非ともご紹介したいと思います。



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まもなく7月20日から、今年も夏の「青春18きっぷ」利用期間が始まります。
利用期間開始を前に、青春18きっぷユーザー向けネット記事を目にするようになりました。




国鉄時代末期から春・夏・冬の休み期間を中心に販売される「青春18きっぷ」。
改めて説明をする必要はないかも知れませんが、JRグループの普通列車が1日乗り放題のきっぷが5日間セットで販売されたきっぷで、一日二千円ちょいで、どんな旅行ができるか、また他の交通機関と併せて、どれだけコストパフォーマンスに優れた旅行ができるか、といったことが、ファンとしての腕の見せ所、といったところでしょうか。

この青春18きっぷ、私自身も幾度と利用してきたわけですが、では果たして、初めて利用したのはいつだったのか、過去のきっぷを漁っていたら、今から29年前、平成2年夏に利用したのが、最初の「青春18きっぷ」でありました。

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▲青春18きっぷ(平成2年・夏)

当時は、現在とは違って一日間乗り放題のきっぷが5枚セットで販売されていたので、このようにバラして利用することが可能でありました。
もっともこれが故に、金券ショップでのバラ売りが恒常化し、後に5回分セットが1枚で発売されるようになったわけのようですが…

この時は、大阪から福知山線で福知山に出た後、舞鶴線・小浜線を完乗して、敦賀から北陸本線・東海道本線で帰阪したルートでありました。

当時は、まだ中学生だったころもあり、大阪近郊区間外に出かけることのできる「青春18きっぷ」での旅行が、それだけで刺激的だったのを、今でも思い出した次第です。


令和最初の青春18きっぷシーズン、多くの方が鉄道旅行を楽しんで貰えればな、と思い、随分前の青春18きっぷをご紹介してみました。



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当ブログでは、鉄道や交通に関する書籍を時折ご紹介しています。
今回ご紹介するのは、こちらの書籍です。

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「地図と鉄道省文書で読む私鉄のあゆみ」と題されたこの書籍。
著者の今尾恵介さんは、地図を元とした鉄道関係の書籍も多く執筆されていますが、この「地図と…」のシリーズは、関東・関西の私鉄各社の開業時から路線網を広げていくその過程を、鉄道省により作成され、現在も保存されている公文書と、当時の地図からその過程を浮かび上がらせていくものであります。

これまで関東地方では「東急・小田急」「京王・西武・東武」「京成・京急・相鉄」、関西地方では「阪神・阪急・京阪」のシリーズが刊行されており、今回関西地方の2巻目として「近鉄・南海」が刊行されました。

今回殊更「近鉄・南海」をご紹介するのは、とりもなおさず我が地元をエリアとする南海電鉄が含まれているからであり、南海線・高野線という現在の路線が、どのような過程で開業されていったのか、またそれが公文書としてどのように残されているのか。
興味があるという次元を通り越し、是非とも知っておかなくてはならないのではないか、とう観点から、今回手に取った次第です。


南海電鉄に関して言えば、その歴史の最初として難波から大和川まで「阪堺鉄道」として1885年に開業してから、佐野(泉佐野)、尾崎と順次延ばして和歌山まで開業する一方、高野山を目指して堺から長野(河内長野)をスタートとした高野鉄道が、北は大阪市内への乗り入れ、そして南は紀見峠を越えて橋本へ、更には本格的な登山鉄道としてケーブル線も介して高野山へ至る過程が、建設の申請やその許認可にかかる書類のやり取りなどから、手に取るように分かるものとなっています。

橋本から高野山を目指すルートが、和歌山水力電気を合併した京阪電鉄と、高野登山鋼索鉄道との並行線として申請が競合していたこと、そして現在の高野線区間(高野下〜高野山)の区間は両社を折衷したルートであることが記されており、こういったところには改めて気づかされたところです。


加えて、この南海電鉄の項では、主に南海線と並行している現在のJR阪和線の前身である「阪和電気鉄道」についても、その設立・建設・開業、そして南海鉄道との競合から合併、という、戦前の鉄道史に彗星の如く現れ、そして伝説を残してその名を消していったその短い歴史についても、しっかりと記されているところから、個人的にも価値が高いものであると感じました。

阪和電気鉄道については、殊更そのスピード伝説(天王寺〜和歌山間を、現在の「くろしお」とほぼ変わらない45分で運行)が有名でありますが、その設立から建設などの過程を丁寧に記した書籍というのは、あまり見たことがないだけに、阪和電気鉄道の章だけでも、購入した価値が十二分にあったと、阪和線沿線の一読者とは感じた次第です。


歴史的な経緯がメインであることから、馴染みのある南海以外の路線だと、読んでいてもなかなか頭に入らないのかな、とも思いますが、逆に言えば、シリーズ内に身近な路線があれば、その線区が計画され、建設され、開業されていった過程を当時の地図とともに振り返る、またとない資料にもなりますので、是非お手元に置いてみてはいかがでしょうか。



地図と鉄道省文書で読む私鉄の歩み 関西2 近鉄・南海 [ 今尾 恵介 ]
地図と鉄道省文書で読む私鉄の歩み 関西2 近鉄・南海 [ 今尾 恵介 ]



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下記エントリーでご紹介したように、今年(2019年)の鉄道友の会ブルーリボン賞には小田急70000形「GSE」、ローレル賞には相模鉄道20000系と叡山電鉄デオ730形「ひえい」が選定されました。
参考:【鉄道友の会】2019年ブルーリボン賞・ローレル賞選定結果を発表。ブルーリボン賞は小田急70000形、ローレル賞は相鉄20000系、叡電「ひえい」に : 阪和線の沿線から


その選定過程について、本日自宅に送付された鉄道友の会会誌「RAILFAN」に掲載がありましたので、ご紹介したいと思います。

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▲鉄道友の会「RAILFAN」第768号


まず気になる投票結果は、以下の通りとなっていました。
(抜粋)


小田急70000形 992票
相模鉄道20000系 521票
叡山電鉄デオ730形「ひえい」514票

札幌市交通局1100形 219票
(以下略)

合計(有効投票総数)3096票
投票はがき総数 1580枚

鉄道友の会「RAILFAN」第768号より引用。
(以下「RAILFANより引用」と記す。)



予想通り、小田急GSEが二位以下を大きく引き離した票数となりました。
このブルーリボン賞投票は、会員一人につき、必ず2車種投票する制度となっており、1車種のみや3車種以上の投票は無効となります。
そこから計算すると、小田急GSEは62.8%の支持率(得票数992票÷投票はがき総数1580枚)となっており、半数以上の会員がGSEに投票していました。
この点については、下記のようにRAILFANでも、以下のように評されていました。
候補車両が多かった昨年に比べて候補車両が10車種と例年並みに戻ったなかで、特定の車種が高い支持率を得たのも特徴的でした。

「RAILFAN」より引用、下線・太字は管理人による。


他に特急用車両がノミネートされていなかった、ということもあってか、高い支持率を得た結果、ともいえますが、個人的にはもっと高い支持率(9割くらい)を予想していただけに、意外とそこまで伸びなかったのかな、という印象を感じましたが、果たしてどんなものでしょうか。


一方、2位以下については、ローレル賞に選定された相鉄20000系と叡電「ひえい」がほぼ同数(7票差)で並ぶ結果となりました。
ローレル賞については、「投票の結果を参考にして選定する(「RAILFAN」より引用)」とあり、必ずしも投票数の次点がローレル賞ではないことに注意しておく必要があります。

そこでローレル賞の選考対象になったのは、相鉄20000系、叡電「ひえい」の他、神戸新交通3000形、東京都交通局5500形でありましたが、神戸新交通3000形・東京都交通局5500形ともに選考委員会で「ローレル賞に推す意見は少数」だったとのことでした。

結果的に得票数第2位・第3位の車種がローレル賞に選ばれることとなりましたが、選考過程においても、納得できる結果かな、とも感じました。


個人的に推してきた叡電「ひえい」が、栄えあるローレル賞に選ばれたのは、嬉しい限りであることは、先のエントリーでも述べた通りですが、その得票数が気になるところでありました。
その結果は、相鉄20000系とほぼ同じ得票数で、大票田でもある首都圏の車両等を差し置き、ここまで多くの票数を集めることができたのは、個人的にも嬉しく感じた点です。


今後、叡電「ひえい」へのローレル賞プレートが設置されることになるかと思われます。
これだけ推しておきながら、私自身未だ乗車していない「ひえい」の車内に、燦然と輝くローレル賞プレートを付けた姿を、是非ともこの目で確かめてみたいな、と強く感じた投票結果でありました。




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鉄道友の会では、2019年のブルーリボン賞・ローレル賞の授賞車両を発表しました。

鉄道友の会選定  2019年ブルーリボン賞・ローレル賞決定 – 鉄道友の会

概要は以下の通りです。

●ブルーリボン賞:
小田急電鉄 70000形
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▲小田急電鉄 70000形

選定理由:
展望席やスタイリッシュな車体デザインなど小田急ロマンスカーとしての伝統を継承しつつ、サイシの設備・技術を惜しみなく導入してユニバーサルデザインの積極推進や環境負荷の低減を図るなど、現代の鉄道車両のトレンドリーダーにふさわしい極めて高い完成度に仕上げられていることを評価。

(写真・選定理由ともに上記発表資料内PDF(https://www.jrc.gr.jp/files/BLpress_2019.pdf)より引用)


●ローレル賞:
相模鉄道 20000系
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▲相模鉄道20000系

選定理由:
2022年度下期開業予定の「東急新横浜線」と接続し、東急各線への直通運転の使用を考慮した車両で、設計思想は、同社の創立100周年を機にグループ全体で進めている「デザインブランドアッププロジェクト」に基づき、鉄道車両について車体色・前面デザイン・車内照明の統一コンセプトを掲げ、明確なコンセプトを策定した野津に共通化に対応させるという意欲を船名に打ち出した車両を開発したことを評価。

(写真・受賞理由ともに上記発表資料内PDF(https://www.jrc.gr.jp/files/BLpress_2019.pdf)より引用)


叡山電鉄 デオ730形「ひえい」
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▲叡山電鉄 デオ730形「ひえい」

選定理由:
叡山本線にも新たなデザインの特別料金不要な観光列車を定着させて国内外からの来訪者に対応し、同時に沿線の通勤通学輸送に潤いをもたらすよう貢献していることから選定。


(写真・選定理由ともに上記発表資料内PDF(https://www.jrc.gr.jp/files/BLpress_2019.pdf)より引用)




詳細は、上記発表資料をご覧下さい。

先のエントリーで、今回のブルーリボン賞・ローレル賞のノミネート車両をご紹介しました。
参考:鉄道友の会2019年ブルーリボン賞・ローレル賞の投票開始。今年はやはりGSEがブルーリボン賞受賞でしょうか… : 阪和線の沿線から
今回の投票では、特急形車両が小田急GSEが唯一であった上に、ブルーリボン賞制定の契機となった小田急ロマンスカーの系譜を継ぐ車両でもあることから、小田急GSEの受賞はほぼ確定事項、と思っていて、その点もタイトルに交えたエントリーとしましたが、果たしてその通りの結果となりました。

今回の選考では、むしろローレル賞が気になるところで、個人的には上記のエントリーでも記したように、叡山電鉄「ひえい」の受賞に期待していました。
結果は上記のとおりローレル賞受賞ということで、個人的にも「ひえい」の受賞を推していただけに、嬉しい限りであります。

「ひえい」の選定理由としては、「料金不要な観光列車を定着させて国内外からの来訪者に対応し、同時に沿線の通勤通学輸送に潤いをもたらすよう貢献している」ことが評価されています。

他社のように観光列車を専用の車両で運行する余裕のない叡電では、観光客のみならず上記下線で記したように、通勤・通学客の利用にも配慮した車両の投入が求められています。
そのようなコンセプトを、高い次元で実現した車両としては、同じくローレル賞を受賞した900系「きらら」がありますが、今回の「ひえい」も同様に、観光客の満足度と、通勤・通学客の快適さを高い次元で同時に実現した車両であります。
加えて、大手事業者とは異なり、資金や設備等の、様々な制約がある中小事業者で、このような高いレベル車両を実現せしめたことは、大きな成果であるに違いないと思っています。
それだけに、今回の授賞理由は妥当と感じている一方、「ひえい」という名称が付与される前の、新たな観光用車両の導入発表の頃からずっと陰ながら応援していただけに、個人的にも嬉しく感じている次第です。
参考:【叡山電鉄】八瀬・比叡山への観光用車両を導入(H30年春) : 阪和線の沿線から


以上のように、ブルーリボン賞・ローレル賞の選定車両及び選定理由は上記発表資料にて発表されたとおりでありますが、個人的に気になるのは得票数でしょうか。

特に今回、「小田急GSEの信任投票」ともいえるラインナップの中で、小田急GSEがどの程度得票できたのか、そして、これまた特に個人的に気になる叡電「ひえい」はどの程度得票できたのか。
その結果は鉄道友の会の会報誌「RAIL FAN」に後日掲載されることと思われますので、そちらの結果も楽しみにしておきたいなと思います。


翻って、来年のブルーリボン賞・ローレル賞でありますが、今回選定の叡電「ひえい」と同様に、デザイン的に度肝を抜いた西武鉄道001系「Laview」がやはり筆頭なのでは、とも思うのですが、果たしてどんな車両がノミネートされ、そしてどの車両が栄えある両賞に選ばれるのか。
「鉄道友の会」会員の一人として、次回の投票も楽しみにしたいと思います。




●関連プレスリリース:
観光列車「ひえい」が鉄道友の会「2019年ローレル賞」を受賞!|叡山電鉄
「ロマンスカー・GSE(70000形)」がブルーリボン賞を受賞|小田急電鉄
相鉄・東急直通線用車両「20000系」が鉄道友の会「2019年 ローレル賞」を初受賞 |相模鉄道



●関連ニュースサイト:
叡電の観光列車「ひえい」が優秀車両に 鉄道友の会「ローレル賞」を受賞 | 乗りものニュース
小田急新型ロマンスカー「GSE」最優秀車両に 鉄道友の会、2019年ブルーリボン賞 | 乗りものニュース
相鉄の都心直通用20000系電車が優秀車両に 鉄道友の会「ローレル賞」を初受賞 | 乗りものニュース

2019年ブルーリボン賞・ローレル賞決定|鉄道ニュース|2019年5月23日掲載|鉄道ファン・railf.jp
ロマンスカー「GSE」がブルーリボン賞に選出、ローレル賞には相鉄20000系など - 鉄道コム
2019年のローレル賞、相鉄20000系と叡山電鉄「ひえい」 | RailLab ニュース(レイルラボ)
2019年のブルーリボン賞、小田急ロマンスカー「GSE」に決定 | RailLab ニュース(レイルラボ)

叡山電鉄「ひえい」ローレル賞、観光&通勤通学輸送への貢献を評価 | マイナビニュース
小田急70000形「GSE」ブルーリボン賞、相鉄20000系などローレル賞 | マイナビニュース
相鉄20000系ローレル賞、都心直通へ「明確なコンセプト」など評価 | マイナビニュース



●関連ブログ:
【速報】叡山電鉄「デオ730形 ひえい」がローレル賞受賞!ブルーリボン賞は小田急70000形 | いまどきの鉄道サイトの作り方
鉄道友の会、2019年ブルーリボン賞・ローレル賞決定 - kqtrain.net(京浜急行)




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再び、令和元年初旅行で訪問した第三セクター鉄道のきっぷのご紹介です。
こちらの乗車記録でご紹介したように、昨日(5月2日)に天竜浜名湖鉄道に乗車してきましたが、その際購入した乗車券類をご紹介したいと思います。

●普通入場券:
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▲(社)掛川駅 普通入場券

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▲天竜二俣駅 普通乗車券

昨日ご紹介した明知鉄道と同様に白色無地でありますが、違いは「(天竜浜名湖鉄道)」と社名が入っているところでしょうか。
掛川駅の入場券には「(社)」と入っているのも特徴でありましょう。


●普通乗車券:
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▲西鹿島〜天竜二俣・岩水寺(200円区間)の普通乗車券
天竜二俣駅で天浜線内の硬券切符が無いか聞いたところ、この種類のみ発売しているとのことでした。
西鹿島駅は、遠州鉄道との乗換駅で、西鹿島〜天竜二俣間の利用者もそれなりにあるようで、同駅間の区間運転の列車も設定されています。
とはいえ、何故に天竜二俣と岩水寺の両方向となっているのか、謎ではあります。

●連絡乗車券(補充券):
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▲天竜二俣→豊橋(新所原経由)連絡乗車券
天竜浜名湖鉄道とJR線とは、掛川駅及び新所原駅を接続駅として連絡運輸が設定されています。
天竜二俣駅からの場合、掛川接続の静岡までは硬券の設定がありますが、それ以外は上記のように補充券での発売となります。
まさか手書きの補充券が出てくるとは思いもしませんでしたが、思わぬ収穫でありました。

ちなみに日付については、「平成」を二重線で訂正の上、西暦での表記となっていました。

●令和元年記念入場券:
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2019年5月1日の改元を記念して販売されていた、記念入場券です。
デザインは、天竜二俣駅構内の転車台・扇形車庫に停車する車両の写真となっています。

特徴的なのは、券面の日付でありましょうか。
天竜浜名湖鉄道では、上記のきっぷの日付表記でも分かるように、基本的に西暦表記となっています。
しかしこの令和元年記念の入場券は和暦表記となっており、そのため日付印を印字するダッチングマシンが「西暦用」「和暦用」の2台が用意されていました。

●天浜線・遠鉄共通フリーきっぷ:
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▲表面

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▲日付面

今回、掛川〜西鹿島間で利用した切符がこちらの天浜線・遠鉄共通フリー切符。
遠州鉄道線の全線(新浜松〜西鹿島)と、天竜浜名湖鉄道線の掛川〜西鹿島間(東ルート)または新所原〜天竜二俣間(西ルート)が1日乗り放題の企画きっぷであります。

今回は、天竜二俣〜新所原間を上述の連絡乗車券で利用するため、遠州鉄道の乗りつぶしにも利用できる東ルートのフリーきっぷを購入しました。

東ルートの販売価格は1,450円ですが、普通運賃で計算すると、掛川〜西鹿島間は760円、西鹿島〜新浜松間は470円なので、掛川〜西鹿島〜新浜松〜西鹿島と乗るだけで、普通運賃では1,700円(760+470×2)と、十分元が取れた次第であります。

設定の意図としては、遠鉄沿線から天浜線を利用する人向けなのでしょうが、思わぬ恩恵にあずかった次第です。



以上が、天竜浜名湖鉄道で購入したきっぷ類となります。
何気なく購入した連絡乗車券が手書きの補充券だったことが、今回一番の驚きでありましょうか。

後日のアップを予定していますが、天竜二俣駅の転車台見学ツアーも楽しかったので、機会があればまた天竜浜名湖鉄道を訪問できればいいな、と感じた次第であります。



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こちらの乗車記録でご紹介したように、明知鉄道に乗車した後、愛知環状鉄道を経由して、東海道本線の浜松まで向かいました。

その際使用した乗車券がこちらです。
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▲恵那→浜松(中央西・高蔵寺・愛知環状鉄道・岡崎・東海道)

JR以外の他社線を挟んだ前後のJR線の営業キロ通算して運賃を計算し、1枚の乗車券として発売するのが、この「通過連絡運輸」の大まかな説明であります。
代表的な例としては、伊勢鉄道や智頭急行等で設定されているのは、全国版の時刻表でも明記されており(※)、広く知られているところであります。
(※)「通過連絡運輸」という表現はありませんが、「前後のJR線のキロ数を通算して運賃・料金を計算」(JTB時刻表)等の表現で示されています。

今回乗車した「愛知環状鉄道」にも同様の通過連絡運輸の設定があるとのことですが、全国版の時刻表には掲載されているわけでも無く、JRの接続駅を中心とした狭い範囲での設定であることが推察されました。

今回、恵那から浜松まで乗車した際、試しにこの「愛知環状鉄道の通過連絡乗車券」を購入してみようと思い立って、実際に手にしてみました。


恵那駅での発券自体は、あまり時間もかからず、すんなり対応していただきました。
実際に営業キロ・運賃を計算してみると、以下の通りとなります。
●JR線
恵那→高蔵寺 44.3km
岡崎→浜松 68.8km
合計 113.1km、1,940円

●愛知環状鉄道線
高蔵寺→岡崎 45.3km 870円

●運賃合計
1,940円(JR)+870円(愛環)=2,810円


この通り、前後のJR線の営業キロを通算して運賃を計算した上で、愛知環状鉄道の運賃と合算された金額で発売されていることが分かります。
また営業キロも、100kmを超えているので2日間となっているのも特徴であります。
加えて、「途中下車前途無効」という記載もなく、JR線では勿論途中下車可能ですが、愛知環状鉄道線内でも途中下車が可能かどうかは、改めて確認する必要がありそうです。


ところでこの恵那→浜松について、通過連絡とせずに個別に購入した場合、運賃はどのようになるのでしょうか。

・JR線・恵那→高蔵寺 44.3km 760円
・愛環線・高蔵寺→岡崎 45.3km 870円
・JR線・岡崎→浜松 68.8km 1,140円
運賃合計 2,770円


このように、「通過連絡で購入する方が40円高くなる」結果となりました。
もっともこれは、前後のJR線の営業キロによるところが大きく、大概は通過連絡の方が安くなるものと思慮されますが、営業キロ数の運賃帯が5km単位で割と大括りになっていることから、このような逆転の現象が生じることも、十分あり得ます。


もっとも、今回は、運賃を安く抑えるわけではなく、「愛知環状鉄道を通過連絡運輸となる乗車券を購入する」のが第一目的だったので、そういう意味では目的は達成できた、といえるでしょう。

この他にも、探せば通過連絡運輸で発券できる切符があるかも知れませんので、そんなケースを発見できれば、改めてこのブログでもご紹介できればと思います。



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こちらの乗車記録でご紹介したように、令和最初の鉄道旅行として、岐阜県の明知鉄道を訪問しました。

この際乗車した急行「大正ロマン号」は、改めてのエントリーでご紹介したいと思いますが、取り急ぎ、明知鉄道で購入してきたきっぷをご紹介したいと思います。

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▲明知鉄道で購入してきたきっぷ4種類

1枚ずつ、詳しくみていきます。


●普通入場券:
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▲恵那駅 普通入場券

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▲明智駅 普通入場券

硬券の普通入場券が用意されています。
今回は恵那駅と明智駅で購入しました。
また、途中の岩村駅も有人駅なので、入場券を発売しているかも知れませんので、興味ある方は訪ねてみてはいかがでしょうか。


●普通乗車券:
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▲明智→山岡 普通乗車券

明智駅で折り返しの時間があったので、線内の普通乗車券を購入してみました。
設定のある中で、一番券面価額がお手軽だった山岡まで購入してみました。
地紋に「あけちてつどう」と書かれているのが分かります。
そう言えば、線内には「極楽」という駅があるので、極楽行きの切符が買えたりしたかも知れませんね。


●連絡乗車券:
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▲明智→中津川(恵那経由)連絡普通乗車券

明智から恵那経由、中津川までの連絡乗車券です。
明知鉄道からJR線方面への連絡乗車券も設定がある模様です。
駅に掲出されている運賃表によると、岐阜〜(東海道本線)〜名古屋〜(中央本線)〜坂下で設定がある模様です。
また、全ての駅で硬券の設定があるのかどうかは分かりませんが、ある程度の枚数が出る区間は設定があると考えると、例えば「名古屋」なんていう硬券もあるのかも知れませんね。


以上、明知鉄道で購入した硬券類をご紹介しました。
特定地方交通線を転換した第三セクター鉄道等では、こういった硬券が幅をきかせている会社もまだ多く存在しています。
概して経営の厳しい会社が多いのも事実でありますが、そういった会社がいつまでも路線を永続できるよう、ファンとしてもこういった硬券類を購入することで貢献していきたいところですね。



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「平成」の時代が終わるの前に、入場券で「平成」を振り返ろうと、連休中の空いた時間を利用して書いてきましたが、今回は最後。
現在のところ、最後のゾロ目である「平成22年2月22日」(22.2.22)の入場券であります。

先のエントリーが平成元年だったので、そこから随分時代が飛んでしまいましたが、それまでの間に、あまりこういうきっぷを集めていなかった模様ですが、今後10年以上はゾロ目の日付が発生し得ないことから、気合いを入れて収集してみました。
その結果は、下記エントリー(※参照)でも記したわけですが、今回はその平成22年2月22日に収集した入場券をご紹介したいと思います。
(※参照:「平成22年2月22日」入場券収集の結果 : 阪和線の沿線から

まず、マルス券から。
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▲地元の駅は外すことができません。
和泉鳥取駅

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▲寺田町駅

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▲京都駅


続いて、この日に発売された記念硬券ですが、阪和線の各駅分をご紹介します。
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▲天王寺駅

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▲堺市駅

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▲鳳駅

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▲和泉府中駅

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▲熊取駅

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▲日根野駅

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▲和泉砂川駅

東岸和田・和歌山の各駅では、既に売り切れだったので、阪和線の発売駅は全て集めることはできませんでしたが、これだけ集まれば上出来だったかも知れません。

この記念入場券、このような台紙とセットで発売されていました。
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内側には、歴代の記念入場券の台紙のデザインが掲載されていました。
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以上のように、「平成」の最後のゾロ目である平成22年2月22日の入場券をご紹介しました。
この後、券面の日付表記が西暦となったことから、記念硬券としての可能性はあるものの、マルス券として年・月・日のゾロ目となるきっぷは、今後は入手し得ないのではないかと思われます。

そういう意味では、ここでご紹介した入場券は、まさに「平成」を象徴する、最後のゾロ目のきっぷ、といえるかも知れません。


以上のように、入場券で「平成」を振り返ってみました。
明日はいよいよ「平成」最後の日。
長期連休の上にテレビも特別番組が増えてきたりと、何やら年末みたいな雰囲気がなきにしもあらずなので、このブログでも、毎年の年末年始のような感じで更新できればと思っています。



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