阪和線の沿線から

阪和線沿線在住の筆者が記している日記です。
鉄道を中心に、バス・航空・フェリーといった交通全般に関する話題や、
管理人の乗車記録や旅行記、撮影記録などを気の向くままにお送りしています。
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バス

【高槻市】「高槻やよいライナー」ラッピングバス運行開始(2022.10.1〜)今年から「たかつき観光大使」に就任

大阪府高槻市の高槻市観光協会では、今年1月より「たかつき観光大使」に就任している、人気ゲーム「アイドルマスター」のキャラクター「高槻やよい」をラッピングしたバス、「高槻やよいライナー」を10月1日より運行することを発表しました。

たかつき観光大使「高槻やよい」のラッピングバス「高槻やよいライナー」の運行開始! | 観光協会からのお知らせ | 高槻市観光協会公式サイト たかつきマルマルナビ

概要は以下のとおりです。

【運行開始日】
2022年10月1日(土)

【デザイン】
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▲車両側面

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▲車両後方
(いずれも上記発表資料(https://www.takatsuki-kankou.org/info/2497/)より引用)

【運行路線問い合わせ先】
高槻市交通部 芝生営業所
TEL:072-677-3513

【今後の予定】
11月5日(土):
たかつき産業フェスタで「高槻やよいライナー」展示
(高槻やよいライナー運行開始記念ポストカード配布開始)

2023年3月:
バースデーイベント(「高槻やよいライナー」展示ほか)
(注)高槻やよいさんの誕生日は3月25日です。

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(たかつき観光大使「高槻やよい」今年度活動スケジュール(https://www.takatsuki-kankou.org/info/2506/)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



「アイドルマスター」(アイマス)とは、バンダイナムコが提供するアイドル育成ゲームのシリーズ名称で、2005年にアーケード版がスタートし、その後様々なゲーム機器のみならずゲーム中のアイドルが歌う楽曲、声優によるライブ、その他様々なコンテンツが切れ目無く提供されています。

また、「アイマス」シリーズについても、「シンデレラガールズ」「ミリオンライブ」「シャイニーカラーズ」「SideM(サイドエム)」と、多くのシリーズが展開され、今やそのアイドルの数と彼ら・彼女らが生み出す楽曲は、相当な数に上っています。


そんな「アイマス」シリーズの当初から登場し、今も引き続き活躍しているキャラクターの一人が、今回ご紹介する「高槻やよい」です。

「高槻」という名前からして大阪府高槻市出身、というわけではなく、設定上の出身地は埼玉県のようです。
しかし、「高槻」と「やよい」の語呂からか、外食チェーンの「やよい軒」高槻店には、高槻やよいの誕生日である3月25日に毎年、高槻やよいのプロデューサー(※)が三々五々集い、やよい軒で食事を取って高槻やよいの誕生日を祝う、というのが恒例となっています。
(※)プロデューサー:
「アイドルマスター」では、プレーヤーは「プロデューサー」と称され、所属アイドルを育成していく役割を果たしていきます。
それを由来とし、アイマスでは、プレーヤーやファン等、アイドルマスターを支援する方々をまとめて「プロデューサー」と称しています。



このように、ゲーム作中に登場するわけでもなく、またキャラクターの出身地というわけでもありませんが、アイマスの歴史の積み重ねとともに、もはや「高槻市」を代表してしまうキャラクターに認知されてきた、この「高槻やよい」。
遂に今年1月には「たかつき観光大使」に就任し、高槻市の公式キャラクターとして、同市の観光PRを担うことになりました。
たかつき観光大使に人気ゲーム・アイドルマスター「高槻やよい」さんが就任 | 観光協会からのお知らせ | 高槻市観光協会公式サイト たかつきマルマルナビ


そんな経緯で現在に至るわけですが、「たかつき観光大使」に就任して間もなく10か月となる本日、高槻市が運行する「高槻市バス」(高槻市交通部)のバスに「高槻やよい」ラッピングが施されることとなりました。

私自身、「アイマス」を陰ながら応援しているプロデューサーの一人であり、アイマス関連で、当ブログに取り上げられそうなニュースは、可能な限り取り上げてきました。
しかし今回、地元エリア・大阪府内でのラッピングバス運行という、これまでご紹介したニュースの中でも非常に目を引く内容でありました。

是非とも実際に乗車して、その様子をご紹介していきたいと思っています。
また、上述のとおり、11月の「たかつき産業フェスタ」、来年3月の「バースデーイベント」には、この「高槻やよいライナー」の展示が行われるとのことですので、そういった機会にも、是非訪問して、「高槻やよいライナー」を見てみたいな、と思います。




【関連ブログ】
【高槻市】「高槻やよいライナー」が10月から運行開始 - 鉄道プレス



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【関西空港交通】関空〜高野山線を季節限定で運行(2022.10.1〜12.11)南海泉佐野駅前からの利用も可能

関西空港へのリムジンバスを運行するバス会社・関西空港交通では、関西空港〜高野山線を季節限定で運行することを発表しました。

【高野山線】 2022年も季節運行を実施いたします!  (10/1-12/11) | インフォメーション | 【公式】関西国際空港のエアポートリムジンバス・時刻表・のりば・運賃・全路線一覧(関西空港交通株式会社)

概要は以下のとおりです。

【運行期間】
2022年10月1日(土)〜12月11日(日)

【運行時刻】
<関西空港発→高野山行き>
関空第2ターミナル9:47発→関西空港10:00発→泉佐野駅前10:20発
→大門南駐車場12:01着→高野山(奥の院前)12:09着

<高野山発→関西空港行き>
高野山(奥の院前)15:45発
泉佐野駅前17:32着→KANSAI空港17:52着→関空第2ターミナル18:03着

【運賃】
大人2,000円、小児1,000円
(※)下記予約サイトからの予約・購入の場合は大人1,800円、小児900円

【ネット予約】
ウィラー高速バス予約サイト
関空・泉佐野→高野山方面|ウィラー予約サイト
高野山→関空・泉佐野方面|ウィラー予約サイト
(※)ネット予約・購入は運行日の1か月前から乗車当日の朝8時まで可能。

【乗り場】
関西空港:
第2ターミナル・・・4番のりば、第1ターミナル・・・6番のりば

泉佐野駅前:
東口バスターミナル2番のりば

高野山:
奥の院前バスのりば


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



関西空港から高野山へは、南海電鉄の特急「ラピート」と「こうや」を乗り継いでいけば、天下茶屋、極楽橋、高野山(山内バス)の3回乗り換えることで、金剛峯寺や奥の院と行った高野山内の主要観光施設にたどり着くことができます。

ただ、位置的に遠回りとなることに加え、上述のとおり3度の乗り換えが生じることから、2016年4月より「関西空港〜高野山線」を期間限定で運行しています。
阪和線の沿線から : 【関西空港交通】リムジンバス「関西空港〜高野山線」開設を発表(H28.4.1〜)【2016.2.13追記】

コロナ禍前は、ヨーロッパからの旅行者が好んで訪れる高野山でありましたので、欧州からの国際線が関空に到着後、その足で当日昼過ぎには高野山に到着することができるという、訪日外国人旅行者にとっても利用しやすい時間帯のバスであったかと思います。

しかしコロナ禍後で海外からの旅行者が激減し、この「関西空港〜高野山線」もほとんど運行されていないと思いきや、秋のシーズン限定で運行されることとなりました。

特筆すべき点は、「南海泉佐野駅を経由」することでしょうか。
従前は、関西空港から直接高野山に向かっていましたが、昨年度の季節限定運行から、泉佐野駅を経由することで、関空利用者だけでなく、南海本線沿線の利用者にとっても少ない乗り継ぎでスムーズに高野山へ向かうことができる路線となっています。

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▲高野山・金剛峯寺内の「根本大塔」。
関西空港・泉佐野駅前から乗り換えなしのリクライニングシートで、高野山内に直通できる路線となっています。
なお、この根本大塔へは、このリムジンバスを使用した際、「大門南駐車場」で下車し、南海バスに乗り換えとなります。


またネット予約の場合、1割引の1,800円となり、おトクに、そして快適に高野山へ向かうことができます。
遠方から高野山を来訪される方は勿論、泉佐野近辺、南海本線沿線の方も、このリムジンバスを利用して、秋の高野山を訪れてみてはいかがでしょうか。



【関連ブログ】
関空−高野山間リムジンバス、2022年も泉佐野駅前に停車: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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【和歌山バス那賀】開智中学校・高等学校前へ路線開設(2022.8.26〜)近畿大学発・紀泉台経由の路線を延長

和歌山バス那賀では、和歌山市直川にある私立開智中学校・高等学校への通学生への利便性向上のため、新系統「126系統」(開智中学校・高等学校前〜紀伊駅前〜紀泉台〜近畿大学)を、8月26日(金)に開設しました。

2022.8.19【ダイヤ改正のおしらせ】|和歌山バス那賀 | HOME
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(上記発表資料(https://wakayamabusnaga.com)より引用)


概要は以下のとおりです。

【新運行系統】
126系統:開智中学校・高等学校前〜紀伊駅前〜紀泉台〜近畿大学

【運行ダイヤ】
近畿大学発開智中学校・高等学校前行き:2本
平日・・・
近大7:00発→開智7:35着
近大7:43発→開智8:18着

土曜日・・・
近大7:10発→開智7:45着
近大7:45発→開智8:20着

開智中学校・高等学校前:3本
平日・・・
開智16:51発→近大17:27着
開智17:45発→近大18:21着
開智19:06発→近大19:42着

土曜日・・・
開智12:50発→近大13:26着
開智15:27発→近大16:03着
開智17:14発→近大17:50着

【乗り場】
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(上記発表資料内PDF(https://wakayamabusnaga.com/img/sites/wakayamabusnaga/220826.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



和歌山市の北部、阪和線の六十谷(むそた)駅から徒歩5分程度に位置し、和歌山市や岩出市・紀の川市からは勿論、大阪府南部(阪南市、泉南市、泉佐野市等)からの学生も多く通う私立中学・高等学校です。

六十谷駅にほど近いことから、多くの生徒が阪和線を利用しているものと思われますが、今回、これに加えて和歌山バス那賀が同校前に発着することで、アクセスがより便利になります。

特に今回のバス路線の沿線となる岩出市・紀の川市北部の学生にとっては、これまで紀伊駅前まで和歌山バス那賀を利用し、一駅(紀伊〜六十谷)だけ阪和線を利用して通学していたものが、今回の路線開設により乗り換えが解消され、より快適な通学が可能になると考えられます。

一方、今回の新路線は、登校時の運行が2便、下校時の運行が3便となっています。
それぞれ、学校の始業・終業時間に併せたダイヤと考えられますが、クラブ活動や自習等で下校時間が変わる場合、このバスを利用することができない可能性があります。

同趣旨の路線として既に開設されている急38系統[近畿大学付属和歌山校前〜紀伊駅前〜紀泉台〜近畿大学]では、定期券利用者に対しては和歌山バスの83・84系統の紀伊駅前〜鳴滝団地・近畿大学付属和歌山校前間を利用できる措置を取っています。
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▲和歌山バス那賀の路線図
(同社Webサイト(https://wakayamabusnaga.com/link)より引用)
急38系統の定期券利用者に対する和歌山バスの並行路線利用について、案内が記載されています。


開智中学校・高等学校の場合は、完全な並行路線がないのですが、こちらも和歌山バスの83系統・84系統の「垂井」停留所がほど近いことから、同様の代替措置が今後採られることも期待したいと思います。



参考までに、「開智中学校・高等学校前」の様子も現場で確認してきましたので、ご紹介します。

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▲県道粉河加太線沿いにバス停が設置されています。

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▲バス停に掲示されている時刻表。
発着とも同一バス停となります。

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▲開智中学校・高等学校の入口からバス停方向を眺めます。
校門からバス停までは約3分とのことです。



【関連ブログ】
wap ONLINE:和歌山バス那賀、8月26日にダイヤ改正、開智中高へ延伸

開智前にバス停が新設されます! | 最新ニュース | 開智中学校・高等学校



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【日野自動車】エンジン認証に関する不正行為により多くの車種が出荷停止に。「セレガ」「ポンチョ」等の大型・小型バスも受注不可に。

トラック・バスの商用車メーカーである日野自動車では、今年の3月4日、同社の車両用エンジンの排出ガス及び燃費に関する認証申請において、不正行為を確認し、当該エンジン機種と搭載車両の出荷停止を行いました。

エンジン認証に関する当社の不正行為について|日野自動車
この時点で判明した不正事項としては、以下のことが判明していました。
・中型トラック「レンジャー」に搭載されている中型エンジンの排出ガス性能におけおる耐久試験において、排出ガス後処理装置を試験途中に交換するという不正を行ったこと
・大型トラック「プロフィア」及び大型バス「セレガ」「ガーラ」(いすゞ自動車)に搭載されている大型エンジンにおいて、燃費測定の際実際よりも良い燃費を燃料計に表示させる不正を行ったこと


これらの車種(「レンジャー」「プロフィア」「セレガ」「ガーラ」については、判明以降出荷を停止し、併せて同年3月11日に外部の法律専門家及び技術知見のある外部有識者から構成する特別調査委員会を設置し、不正の全容解明及び再発防止策の提言を委嘱しました。
特別調査委員会の設置について|日野自動車


その特別調査委員会の調査結果が去る8月2日に同社へ提出があり、それに基づいた対応を実施する旨、日野自動車より発表がありました。

不正行為の全容としては、以下のとおりです。
【車両用エンジン】
排出ガス関連:
平成15年排出ガス規制(新短期規制/E6)以降の幅広い機種において、主に劣化耐久試験に関する不正行為が判明。

燃費関連:
重量車燃費基準が導入され税制優遇制度の対象となった平成17年排出ガス規制(新長期規制/E7)以降、主に大型エンジンにおいて燃費測定に関する不正行為が判明

【産業用ディーゼルエンジン】
排出ガス関連:
平成 23 年規制(3.5 次規制)以降の幅広い機種において、主に劣化耐久試験に関する不正行為が判明

【虚偽の報告】
2016 年に国土交通省から、認証取得時の排出ガス・燃費試験における不適切事案の有無を報告するよう求められた際に、虚偽の報告を実施


これらの不正を受け、同社では開発・認証領域における体制及びプロセスの改善や、企業風土・土壌の改善と全社的コンプライアンスの強化を行うこととしています。

一方、現行の機種については、排出ガス規制値超過の可能性のある機種、または(超過の可能性は無いものの)認証プロセスにおける不正行為が判明した現行機種及び搭載車種については、出荷を停止し、今後市場措置及び国土交通省の指示に従うこととしています。



上述のとおり、今年3月に中型トラック等に搭載しているエンジンの認証において不正行為が判明した日野自動車ですが、その後の特別調査委員会の調査により、その不正の範囲は広範に及ぶことが判明しました。


詳細は、下記特別調査委員会の調査結果概要等をご参照ください。
日野自動車株式会社 特別調査委員会 調査報告書の概要
調査報告書(要約版)|日野自動車株式会社 特別調査委員会
調査報告書(全文)|日野自動車株式会社 特別調査委員会


「広範に及ぶ」不正の範囲は、エンジン機種の広さ(大型・中型)に止まるだけでなく、2003年以降の排出ガス規制以降の歴代機種という、エンジン世代をまたがって及ぶという、非常に大規模なものでありました。

そのため、現在日野自動車では、下記同社Webサイトの画像で分かるとおり、同社の殆どの車種が出荷停止となっている状況です。
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▲日野自動車トラックのラインナップ画像。
大型トラック「プロフィア」、中型トラック「レンジャー」が出荷停止となっており、小型トラック「デュトロ」のみ出荷している状況です。

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▲日野自動車観光バスのラインナップ画像。
大型バス「セレガ」、中型バス「メルファ」、小型バス「リエッセ供廚料瓦討離薀ぅ鵐淵奪廚能于拂篁澆箸覆辰討い泙后

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▲日野自動車路線バスのラインナップ画像
小型バス「ポンチョ」の他、大型バス「ブルーリボン」の一部車種(ハイブリッド、連接)が出荷停止となっています。

画像はいずれも日野自動車Webサイト(https://www.hino.co.jp/products/)より引用。


調査報告書では、これら不正の発生した真因として、
・みんなでクルマをつくっていないこと
(縦割り組織、自由闊達な議論の欠如、能力・リソースの認識の差、等)
・世の中の変化に取り残されていること
(風通しの悪い組織、できないことや過去の過ちを認められない、開発プロセスに対する不十分なチェック機能、等)
・業務をマネジメントする仕組みが軽視されていたこと
(開発プロセスの以降可否の判定が曖昧、規定やマニュアル類の整備が不十分、役員と現場との適切な権限分配の欠如、等)

を挙げており、同社に対して目指すべきクルマづくりのあり方について議論を尽くすことや、品質保証部門の役割の明確化・機能強化等、そしてその有効性のたゆまないチェックを求めています。



上述のとおり、殆どの車種が出荷停止となっている現状、日野自動車としては経営的には苦しい状況となっていますが、苦しい状況は、こと日野自動車に限らず、同社に部品を納入する仕入れ先、そして同社からユーザーへ車両を販売する販売会社といった、非常に広い範囲の事業者に影響が及ぶことは、容易に理解できます。

また、ユーザーにとっても、日野自動車の殆どの車種で新規の発注ができないことから、車両の導入や置き換えといった、車両調達計画にも大きな影響が及ぶことが考えられます。

また、ことバスに関しては、日野自動車といすゞ自動車との合弁会社である「ジェイ・バス」で製造し、両社のブランドで販売していることから、いすゞの「ガーラ」(大型観光バス)、「エルガデュオ」(連接路線バス)等も新規の発注ができないことから、日野のみならず、いすゞとの繋がりがあるバス事業者にとっても、車両導入において非常に大きな問題となると考えられます。


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▲日野・大型観光バス「セレガ」(龍神自動車)

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▲日野・大型観光バス「セレガ」(大阪バス)

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▲日野・小型路線バス「ポンチョ」(南海バス)

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▲JR三江線(廃止済)口羽駅に停車中の邑南町(島根県)の町営バスに使用されている日野・小型路線バス(ポンチョ)
ポンチョはこのように、自治体のコミュニティバスとして投入されているケースも多くあります。


日野自動車といえば、国内でも歴史のある商用車メーカーとして、多くのユーザーの信頼を得てきました。
中型トラック「レンジャー」については、長年同クラスのトップシェアを誇る上に、海外にも多くの車両を展開しています。
また、レースとしても「ダカールラリー」に1991年から継続して参加しており、その過酷なレースで培われた耐久性が、同社のバス・トラックにも展開されているという、信頼性から日野自動車の車両を使い続けた事業者も、きっと多いことだと思います。
ヒストリー&レースレポート | ダカールラリー | 日野自動車株式会社


今回の不正は、「排出ガス」と「燃費」に関することであり、エンジンの出力や耐久性、安全性に関するものではありませんでした。そのため、これら認証プロセスに不正のあった車両についても、当面の間使用し続けることができるという点では、過去の他社で起こったリコール隠蔽とは、若干性格の違うもの、と考えられるかも知れません。

しかし、同社では他の分野でも同様の不正を行っているのではないか、というユーザーの不信感は決して拭えるものではありませんし、また認証制度という「自動車メーカーの対する信頼の上に成り立つ「性善説」の制度」(調査報告書要約版・P35)を「根幹から揺るがすもの」(同・P36)という、非常に大きな事態を引き起こしてしまった、という点では、真摯に反省するだけでは済まない問題なのではないか、と思います。


今後の対応は、市場に出回っている車両の対応及び、規制値に問題の車両の再出荷に向けた取り組みになりますが、それだけでなく、特別調査委員会の調査報告書の提言を真摯に受け、その内容を実現できる取り組みを、同社全体で取り組んでいただきたいところです。


ともあれバスファンとしては、日野・いすゞの新車が一時的に納入されないことから、車両の動きもイレギュラーになることも考えられるので、そういった情報も今後バスファンを中心として発信されるのかな、とも思いますので、引き続き注目しておきたいな、と思っています。




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【和歌山バス】ダイヤ改正実施(2022.7.23)「和大ライナー」(79系統)は廃止へ

和歌山バスでは、来る7月23日(土)にダイヤ改正を実施することを発表しました。

ダイヤ改正を行います(2022年7月23日実施) | 和歌山バス株式会社

概要は以下のとおりです。

【ダイヤの見直し】
・昨今の利用状況等を踏まえ、主に始発便や最終便の運行本数の見直し(一部減便)、ダイヤの均衡化を実施。
・電車との接続改善を図り、バス待ちの乗継負担を軽減。
・停留所間の所要時間を見直し、恒常化した遅延運行を改善。
・日祝ダイヤについて、一部増便し利便性を向上。
・各停留所の発車時間を修正。

【運行系統の見直し】
・30系統:〔南海和歌山市駅〜雑賀崎〜JR和歌山駅〕18:44発について、5系統:〔南海和歌山市駅〜堀止〜和歌浦口〕へ運行系統を変更。
・6系統:〔和歌浦口〜琴の浦〜海南駅前〕を廃止。
・61系統:〔JR和歌山駅〜屋形町〜県庁前〕を廃止。
79系統:〔JR和歌山駅〜直行〜和歌山大学〕を廃止。


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



コロナ禍前は、4月または10月にダイヤ改正が実施されることが多いように思えた和歌山バスですが、コロナ後は、利用者の動向の変化に合わせて、4月・10月に限らず柔軟にダイヤ改正を実施しているように思えます。

今回も、7月23日(土)という、敢えて言えば「夏休み開始」に合わせたダイヤ改正、といえるでしょうが、これまでこのようなタイミングでダイヤ改正が実施されたことは、私の記憶の限りでは無かったように思えます。


さてそのダイヤ改正の内容ですが、全般的には始発繰り上げ、最終繰り下げの他、利用者の動向やバスの運行状況を踏まえた改正が実施されることになっています。
特に「鉄道との接続改善」は、JR和歌山駅や南海和歌山市駅で乗り換えて利用する人も多いだけに、利便性の高い接続改善を期待したいところです。




さて今回の改正では、79系統・JR和歌山駅〜和歌山大学(直行)が廃止されることになりました。
この79系統、2017年(平成29年)4月1日に運行開始した系統で、「和大ライナー」という愛称が運行当初より付けられていました。
阪和線の沿線から : 【和歌山バス】平成29年4月1日ダイヤ改正内容が判明。和大ライナー新設や新たな企画乗車券の発売、LED行先表示のデザイン変更等(H29.4.1)

その後、この「和大ライナー」はJR和歌山駅発が2本に増強されたこともあり、順調に運行されているものだと個人的には思っていました。
阪和線の沿線から : 【和歌山バス】2019年4月1日ダイヤ改正内容が掲出。「和大ライナー」に加え、0系統(JR和歌山駅発)25系統(和歌浦口発)の最終便が繰り下げに

しかし今回、この「和大ライナー」が上下ともに廃止となることになりましたが、その様子を廃止前に見てみようと、本日(7月15日)、JR和歌山駅前10時7分発の79系統「和大ライナー」を見てみることにしました。

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▲JR和歌山駅で発車を待つ「和大ライナー」。

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▲「和大ライナー」系統・行先LED表示。
前面LEDには「和大ライナー」としっかり表示されているのが注目です。

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▲車両後方から撮影。


バス停に掲出されている新旧時刻表をも撮影してみました。
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▲JR和歌山駅に掲出されている時刻表。
79系統は1日1便設定されていました。

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▲運行路線図。
途中ノンストップの79系統の線が目を惹きますが、これが見られるのもあと1週間ほどです。

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▲改正後の時刻表も掲出されていました。
勿論、79系統は削除されていました。


今回撮影した10時7分発の「和大ライナー」ですが、先行する9時57分発の和歌山大学前駅行き(北島・次郎丸経由)で乗っていた学生も少なくなく、この「和大ライナー」も全員着席して余裕ある状態で発車していきました。
勿論、今が前期講義が終了しつつある時期であることも差し引いて考える必要もあるのでしょうが、そうであっても、この「和大ライナー」を削減しても支障ない程度の利用者数であることは確かなのでありましょう。

加えて、昨今の運転士不足や、そもそもコロナ禍により収支状況が厳しい中、より効率的な運行が求められる状況といった、諸々の事情により、今回この「和大ライナー」が廃止されることになった、といえるでしょうか。


上掲の写真のとおり、専用の名称が付けられ、行先表示LEDでも示されている「和大ライナー」が廃止になるのは、和大生のみならずバスファンにとっても寂しいものであるかと思えますが、昨今の厳しい状況を考えると、致し方がないのかな、とも感じたニュースでありました。




【関連ブログ】
wap ONLINE:和歌山バス、7月23日ダイヤ改正



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【和歌山バス】和歌山〜USJ線運行開始発表(2022.7.23〜の土日祝)

和歌山バスでは、和歌山とユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を結ぶ高速バスの運行開始を発表しました。

高速バス「和歌山〜USJ線」を開設します | 和歌山バス株式会社

概要は以下のとおりです。

【運行開始日】
2022年7月23日(土)

【運行ダイヤ・運転日】
JR和歌山駅東口 7:00発→USJ8:30着

土日祝日の1便のみ運行(USJ発は設定なし)
(※)平日は運行なし

【運賃】
大人:1,600円
小児:800円
Web予約割引:1,200円

【使用車両】
高速バスタイプ4列シート
トイレ無し

【乗車方法】
・予約する場合
乗車氏の1ヶ月前から前日までに、Web予約サイト(WILLER)で予約・決済。
乗車時に運転手にWeb乗車票を呈示して乗車。
予約サイト:
和歌山から大阪行き の高速バス・夜行バス予約|【公式】WILLER

【予約なしの場合】
・乗車時に運賃を支払い。
(※)満席の場合は乗車不可。
(※)全国相互利用交通系ICカード利用可能(和歌山バス専用のICカード「kinoca」は利用不可)



詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



今や大阪・関西を代表する観光地となっている「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」。
コロナ禍前はそれこそ昼行・夜行のバスがこぞってUSJに立ち寄っていましたし、コロナ禍後であっても、USJの人気は今なお高いことから、今後も高速バスにとっては重要な目的地であり続けるのではないか、と思われます。

そんなUSJに今回、和歌山バスがJR和歌山駅から運行を開始することになりました。
とはいっても、この「和歌山・USJ」線は、私の記憶が正しければ、USJの開業時に運行されていたような気がしますが、ほどなく運行終了となり、それ以来の復活、なのではないか、と思われます。


今回の和歌山・USJ線ですが、特徴としては、「和歌山発1便のみ(USJ発が設定無し)」「交通系ICカード利用可能」といった点が注目されるでしょうか。

まず前者ですが、かつての路線ではUSJ発も設定があったように記憶していますが、今回の路線ではJR和歌山駅発のみの運転となっています。
利用者の時間帯が比較的集中するUSJ行きのみに運行資源を集中し、帰りは鉄道等他の交通機関を利用してもらう、という思い切ったダイヤですが、よく考えてみると、これにより現地での乗務員や車両の時間待ちが発生せず、トータルで効率的な運行ができるのではないか、という判断といえるのではないのでしょうか。


もう一つの「交通系ICカード」ですが、和歌山バスでは既に路線バスで「交通系ICカード」が利用可能となっています。
阪和線の沿線から : 【和歌山バス】交通系ICカード全国相互利用サービス開始(2020.4.1〜)PiTaPaでは登録型割引サービスも提供

一方、空港リムジンバスについても、既に交通系ICカードの利用が可能となっていることは、今回のニュースを契機に下記Webサイトを確認するまで、私自身気がつきませんでした。
ご利用案内 | 【公式】関西国際空港のエアポートリムジンバス・時刻表・のりば・運賃・全路線一覧(関西空港交通株式会社)
(「和歌山線」において、関西空港交通・和歌山バス両社で交通系ICカードが利用可能となっています。)


先の和歌山〜USJ線はいつの間にか運行終了となりましたが、今回の路線は利用者が定着するのか。
その様子も引き続き注目しておきたいなと思います。




【関連ブログ】
wap ONLINE:阪和間高速バス復活&新設



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神戸〜淡路島間の高速バス共同運行合意へ(2023年春)【西日本JRバス・本四海峡バス・神姫バス・淡路交通】

西日本JRバス、本四海峡バス・神姫バス・淡路交通の4社では、神戸と淡路島を結ぶ高速バス路線について、淡路島における公共交通の今後を見据え、さらなる発展を目指すため、2023年春の共同運行実現に向けて両グループが合意し、今後準備を進めることを発表しました。

【京阪神〜淡路島、四国】高速バス運賃改定のお知らせ | 西日本JRバス(高速バス・夜行バス・定期観光バス・バスツアー・一般路線バス・貸切バス)
神戸と淡路島を結ぶ高速バス路線は、1998年4月の明石海峡大橋開通以来、「西日本JRバス・本四海峡バスグループ」と「神姫バス・淡路交通グループ」により運行しておりますが、互いのグループ間では乗車券の相互利用ができないなど、ご利用のお客様には長年ご不便をおかけしておりました。
また、沿線自治体からは、利便性向上にかかる共通乗車化に向けた要望書も頂戴しておりました。
このたび、運行事業者4社(西日本JRバス・本四海峡バス・神姫バス・淡路交通)は、淡路島における公共交通の今後を見据え、さらなる発展を目指すために、2023年春の共同運行実現に向けて両グループが合意し、今後準備を進めてまいります。
(上記発表資料より引用)


淡路島 高速バス路線の運賃改定について|本四海峡バス株式会社
神戸〜淡路島線における運賃改定について|神姫バス株式会社
お知らせ | 淡路交通株式会社

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



神戸と淡路島を結ぶ高速バスは、1998年4月の明石海峡大橋開通と同時に運行を始めました。
運行開始以降、「西日本JRバス・本四海峡バス」のグループと、「神姫バス・淡路交通」(かつては山陽電鉄→山陽バスもあったが現在は撤退)のグループで運行されており、各グループ相互で乗車券の相互利用ができない等の制限がありました。

しかし今回、来年春の共同運行実現にむけて、これら4社が合意したということで、これまでのように時刻表と運行会社を気にしながら乗車券を購入する必要がなくなりそうになるのは、朗報といえるでしょう。

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▲洲本バスセンターに停車中の淡路交通バス。
(画像のバスは、洲本・徳島線で運用されていましたので、今回の共同運行とは関係はありません)

共同運行の実施が想定されるのは、「神戸〜洲本」線が対象となりそうですが、これに加え、「学園都市〜洲本」線も、高速舞子〜洲本バスセンター間で「神戸〜洲本」線と併走していますので、これら両路線での乗車券の共通化、というのも期待が持てそうです。

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▲洲本バスセンターで発車待ちの学園都市駅前行き高速バス。
当時は山陽バスが運行していましたが、現在は撤退し、神姫バスが同区間で運行しています。


この区間の路線は、観光やビジネスは勿論、通勤・通学といった淡路島の住民の生活路線としても機能していますので、是非とも利便性の向上等のメリットを利用者が受けることができるような、共同運行を実現していただければな、と感じたニュースでした。




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近鉄夜行高速バスの写真(1990年5月頃)大阪〜仙台「フォレスト号」など

部屋の整理をしていたら、今から30年くらい前、即ち私が中学生や高校生の頃の写真が出てきました。

その中で、ブログ的なネタになるものをご紹介できればと思います。


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近鉄阿部野橋駅前の高速バス乗り場に到着する夜行バスを撮影していました。
恐らく1990年のゴールデンウィーク、今から丁度32年前の様子だったと思います。
時間帯は、恐らく朝8時前だったように記憶しています。

1枚目は「フォレスト号」。
大阪〜仙台を結ぶ夜行高速バス。
1990年3月に運行を開始したばかりの路線でありました。

運行当初は、当時の高速バス路線開設ブームの中であっても、首都圏を通過して関西と東北を結ぶ最初の路線として、その意外性に注目が集まったように記憶しています。


2枚目の写真は、近鉄の夜行高速バスの汎用カラー車両だったと思います。
当時の近鉄高速バスでは、路線ごとに専用の塗装が施されており、1枚目の「フォレスト号」は、英語による愛称と「杜の都」仙台をイメージしたデザインが施されていました。

一方この2枚目は、これらの各路線専用車が点検等で運用から離脱した場合、及び多客期に続行便が運行される際に使用された車両で、どの路線にでも充当できるように、「KINTETSU」と会社名が記されたものとなっていました。

この時は、どの路線に充当されていたのか、全く記憶にないのですが、ゴールデンウィーク中で、上記1枚目の写真とそれほど時間が変わらないところをみると、恐らく「フォレスト号」の2号車ではなかったのではないかと思われます。


いずれも、日野・ブルーリボンの観光系でありました。
当時は、後に日野の観光バス「セレガ」がデビューする前で、この「ブルーリボン」が多くの高速バス事業者に採用されていました。


このフロントマスクも、もうすっかり過去のもの、と思いきや、先日まさか松山駅で見かけることとなりました。
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▲JR松山駅前に到着した伊予鉄道の「ブルーリボン」観光系。
「セレガ」登場前に製造された車両ですので、少なくとも32年以上は稼働している、貴重な車両といえるでしょう。


懐かしい写真、またネタになるものがあればご紹介したいと思います。




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和歌山県のIR整備計画申請が県議会で否決。BRT・連接バス運行計画も見送りか?

和歌山県議会では、本日開催された4月臨時県議会において、同県が誘致を進めるIR(カジノを含む統合型リゾート)区域整備計画の認定を国に申請する議案を反対多数で否決しました。

県議会がIR整備計画について否決|テレビ和歌山
IR、カジノを含む統合型リゾート施設の整備計画について、国への認可申請の可否を審議する臨時県議会の本会議が開かれ、採決の結果、反対多数で否決されました。県は計画を国に申請できなくなりました。今日の本会議で行われた無記名投票の結果、賛成18、反対22の反対多数で否決し、県議会はIR整備計画の国への申請を認めないと判断、県は計画を国に申請できなくなりました。
県のIR整備計画では、和歌山市の和歌山マリーナシティを候補地に、仮称、IR和歌山を令和9年、2027年秋頃に開業するとしていました。初期投資額は4700億円で、カジノや国際会議場、ホテルなどから成り、開業2年目の総収益はおよそ2500億円、収益、利益が安定的に成長することを見込んでいました。しかし、計画を巡っては、議会の特別委員会で、主に資金調達の確実性などが議論され、議会が最終的にどう判断するか注目されていました。



県議会・IR区域整備計画を反対多数で否決・国への申請は白紙に | WBS和歌山放送ニュース
カジノを含む統合型リゾート・IRの区域整備計画の是非を審議している、4月臨時和歌山県議会は、最終日のきょう(20日)採決が行われ、県のIR区域整備計画の国への申請について反対多数で否決されました。これを受け、県は今月(4月)28日に期限を迎える国へのIR設置申請を断念することになります。

県では、和歌山市の和歌山マリーナシティにリゾート型IR施設を誘致していて、今月(4月)14日から臨時の県議会を開いて、計画の是非を審議してきました。

この間、一般質問やIR対策等特別委員会が行われ、県や事業者が示す資金調達のメドに不透明な点があるといった指摘が相次いだほか、とくに、IR対策等特別委員会では過去の県当局の答弁に虚偽の疑いも指摘され、県当局を調査する百条委員会の設置が検討されるなど、議論は混迷を極めました。

きょうの本会議での採決は、無記名の投票で行われ、開票の結果、有効投票数40票のうち、賛成18、反対22となり、県のIR区域整備計画の国への申請は、わずか4票差で反対が上回り、否決されました。

臨時議会終了後、和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は「痛恨の極み。和歌山の衰退を止め、成長の起爆剤にしようと頑張ってきたが、民主主義なので仕方がない。絶対に仕上げて責任を持ってやろうと思ったが、責任を取れなくなってしまった。ただ、どんな状況でも県民を守らないといけないから、大きな起爆剤は失われたが、それならそれで、別のことを考えて必死でやるしかない」と述べました。

また、和歌山県議会の森礼子(もり・れいこ)議長は「特別委員会であそこまで深く協議したことが、きょうの投票結果に現れたと思う。今回の結果を受け、和歌山を更に盛り上げたい気持ちに変わりはなく、全員の結束が高まったと思う。IRへの申請も3か所目が決まるまでは次のチャンスが残っているので、区域整備計画をよりブラッシュアップして、あきらめずに頑張ってくれることを大いに期待したい」と述べました。



これにより、今月末が期限とされていた国へのIR整備計画の提出について、和歌山県は断念することとなり、IR整備計画の提出は大阪府・市と長崎県の二者となることが濃厚となりました。



和歌山県のIRについては、私の勤務地での新たな誘客開発として、個人的に注目していました。

県内の経済活性化の観点でも大きな効果が見込めるだけに、県内あるいは県議会においても、誘致そのものへの反対はそこまで強くはなかったかと思います。

ただ今回県議会において否決されたのは、IR自体への反対ではなく、事業者の資金計画が不透明であった点が疑問視され、今回の否決に至ったものとみられます。

国全体で3件とされているIRについて、その数が満たなくなることから、次の募集があり得るかも知れませんし、仁坂県知事もそのチャンスに向けて再トライしたい意向も示しています。
一方で、今回否決に至った理由が「資金計画の不透明さ」であったことから分かるように、和歌山でのIR実施で万全な資金計画を提示できる事業者が現れるのかも、これまた難しい点があることから、二次募集があるからといって即座に応募できるものではないかも知れません。



以上、和歌山県のIR整備計画について、本日議会で否決されたニュースについて述べてきました。

さて、公共交通機関の話題がメインのこのブログで何故IRを突然取り上げてるのか?という疑問も持たれる方もあるかと思われますが、その理由は下記記事をご覧いただければお分かりいただけるかと思います。



和歌山市では、この和歌山IRが実現した際の市内の公共交通アクセスを改善するため、南海電鉄とBRTの共同研究を実施していて、そのひとつとして、交差点の道路改良の必要性、既存交通への影響等を検討するための連節バスの試走を、昨年3月に行いました。



和歌山IRの開業予定が2027年(令和9年)でありましたので、それに併せて道路改良の実施・連節バスの導入という予定を立てていたものと思われます。
しかし、今回のIR整備計画提出が否決されたことにより、少なくとも2027年の開業予定は無くなることと考えられ、それに伴いこのBRT導入計画も見送りとなる可能性が高そうです。


個人的には、IRの誘致とは別に、純粋に和歌山市内のバスのブラッシュアップという意味で、このBRT導入については大きな期待をしていました。
しかし今回、上述の理由からこのBRTについても見送りとなることが濃厚となることは、非常に残念ではありますが、元よりIR整備について地元自治体の議決が求められている仕組みの上でのことであることから、それは仕方がないことであるとは思います。


ただやはり、和歌山市内を連節バスが走る姿、それにより便利になり利用者が根付くバス路線の姿というのを見たかっただけに、残念であることも事実であります。
今後、このBRT計画が中止となるのか、あるいは形を変えて検討されていくのか、引き続き注目したいと思います。

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▲西汀丁(にしみぎわちょう)交差点を右折する試走中の連節バス。
このような姿が和歌山市内で見られる日々を楽しみにしていたのですが・・・



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【南海バス】関西空港内の燃料電池バスに乗ってみました(2022.4.16)

南海バス及び関西エアポート株式会社では、今年3月16日より関西空港内で「燃料電池バス」の運行を開始しています。



運行から丁度一ヶ月となった本日、ようやくこの「燃料電池バス」に乗車することができましたので、ご紹介したいと思います。



この燃料電池バスは、関西空港の第1ターミナル〜展望ホール間を中心に運行されています。
ただ現在のところ、展望ホールは土・日・祝日のみの営業となっています。
関空展望ホール スカイビュー | 関西国際空港

その他の時間帯・曜日でも、第1ターミナル〜第2ターミナル線や、給油地区方面への路線にも運行されているようですので、特に平日に乗車される際には、バスのりば等で動向を確認しておいた方がよいかも知れません。

今回は、11時発の展望ホール行きに乗車します。

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南海バスや関西空港交通の車両が多い中、独特のカラーリング・スタイルの燃料電池バスは注目を集めます。

この日は土曜日でありましたので、展望ホールへ向かう観光客・家族連れを乗せて発車していきました。


乗車している際の印象ですが、一言で言うならば、「静か」でしょうか。
本当に「静か」です。
これは是非乗ってみて体験していただければと思うのですが、とにかく「静か」です。

約6分で、展望ホールに到着します。
折り返し、第1ターミナルに向かいますので、私も乗車してターミナルに戻ります。
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▲展望ホールで発車待ちする燃料電池バス。

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▲展望ホールをバックに撮影


以上が、関西空港内で運行を開始した「燃料電池バス」の様子でした。
先にも記しましたが、とにかく「静か」でした。

このバス、燃料は水素のため、実際の導入には水素ステーション等のインフラ整備が必要ですが、ここ関西空港では既に水素利活用に向けた取り組みを実施しており、島内に水素ステーションが2ヶ所あるほか、島内でも22台の燃料電池フォークリフトが既に稼働しています。
(出典:関西エアポート(株)環境レポート
http://www.kansai-airports.co.jp/efforts/environment/efforts/file/envreport_2021.pdf

燃料電池バスについては、インフラ整備は元より、その導入コストの高さ(車両導入価格は約1億円とも言われている)が故に、その導入もなかなか進まない模様ですが、各自治体で補助金を設けるなどして、少しずつではありますが、その導入は進んでいる模様です。


ここ大阪府内では、今回ご紹介した関西空港内路線(南海バス)の他、大阪シティバスでもこの3月に運行を開始しています。
下記記事で、この大阪シティバスの燃料電池バスの乗車記をご紹介しますので、併せてお読みいただければ幸いです。
【大阪シティバス】水素(燃料電池)バスの「SORA」に乗ってきた! | Osaka-Subway.com




さて、私自身、関西空港に来たのは、恐らく1年半ほどぶりだったかと思います。
しかも、空港ターミナル内である程度時間をかけて滞在していたのは、コロナ禍後初めてではないかと思います。
(コロナ禍後に関西空港に来たのは、271系「はるか」乗車と、羽田行きスターフライヤー初発便搭乗くらいだったかと記憶しています。)

この機会に、と第1ターミナルを少し歩いてみましたが、想像以上に人がいませんでした。
特に1階(国際線到着)と4階(国際線出発)は、予想していた以上に「無人」でした・・・
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▲関西空港第1ターミナル4階。10時30分頃の光景です。
コロナ禍前は、この時間帯であっても東アジア方面の各路線が出発している時間でもあったので、多くの搭乗客がチェックインに並んでいましたが、そんな光景は本当にどこかへ消えてしまいました・・・

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▲1階の国際線到着口。
改装工事中でもあるので、到着案内はLCDディスプレイで表示されていますが、それでも用意されている2枚のディスプレイのうち1枚だけで本日全ての到着便が表示できてしまうところに、コロナ禍で国際線旅客便がほぼ壊滅していることを否が応でも感じざるを得ません。


もはやコロナ禍前のインバウンド客の賑わいが懐かしくさえ思えてしまう惨状に、改めて愕然としたわけですが、この状況が、どれくらいの時期で、どの程度まで回復するのか。
関西空港利用客の消費が、地元経済へ波及していた効果は決して少なくないだけに、地元民の一人としても、非常に気になる現状を改めて実感した次第でした。




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