阪和線の沿線から

阪和線沿線在住の筆者が記している日記です。
鉄道を中心に、バス・航空・フェリーといった交通全般に関する話題や、
管理人の乗車記録や旅行記、撮影記録などを気の向くままにお送りしています。
当ブロクの更新情報やコメントについては、当ブログ用ツイッターアカウントを
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交通系ICカード

【南海】福岡市地下鉄とタッチ決済キャンペーン実施。関空・福岡空港経由で着地側の運賃20%割引(2023.9.1〜11.30)

南海電鉄と福岡市地下鉄では、両事業者で連携したタッチ決済の割引キャンペーン「大阪・福岡タッチ決済キャンペーン」を実施することを発表しました。

≪日本初≫エリアの垣根を超えて!南海電鉄と福岡市地下鉄で、大阪・福岡タッチ決済キャンペーン(20%割引)を実施します! | 南海電鉄
南海電鉄×福岡市地下鉄「大阪・福岡タッチ決済キャンペーン」(タッチ決済20%割引キャンペーン)実施について | 福岡市地下鉄

概要は以下のとおりです。

【キャンペーン期間】
2023年9月1日(金)〜11月30日(木)

【対象ブランド】
Visa、JCB、American Express、Diners Club、Discover
(タッチ決済対応マークがついている上記カードブランドが利用可能)

【キャンペーン内容】
福岡→大阪の場合
タッチ決済で福岡市地下鉄の各駅→福岡空港駅に乗車し、飛行機で関西空港まで移動した後、南海電鉄の関西空港駅→タッチ決済対応駅まで乗車
・・・南海電鉄の乗車分が20%割引

大阪→福岡の場合
タッチ決済で南海電鉄のタッチ決済対応駅→関西空港駅に乗車し、飛行機で福岡空港まで移動した後、福岡市地下鉄の福岡空港駅→地下鉄各駅まで乗車
・・・福岡市地下鉄の乗車分が20%割引
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(南海電鉄発表資料(https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/230822.pdf)より引用)


【注意事項】
南海フェリーと泉北高速鉄道を利用の場合は、本キャンペーンよりも既存サービスの方がおトクになる場合あり
(資料参照)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



南海電鉄では、2021年4月より「Visaのタッチ決済による交通利用」の実証実験を続けてきており、順次利用可能駅や対応クレジットカードブランドの拡大を進めてきました。



交通系ICカードとはまた違う利用者層向けへのチケットレス拡大といった観点から、交通事業者でも拡大が進みつつあるこのタッチ決済ですが、今回同じくタッチ決済を進めてきている福岡市地下鉄と連携したキャンペーンが実施されることとなりました。

キャンペーンの内容は、関西空港・福岡空港の両空港駅を介して、タッチ決済で両社路線を利用した場合、着地側の運賃が20%割引になる、というものです。

例えば福岡市内→(福岡市地下鉄)→福岡空港→(空路)→関西空港→(南海電鉄)→難波のルートを、同じタッチ決済デバイスを用いて乗車した場合、関西空港→難波の運賃(930円)が2割引(186円割引)になるというもので、かなりお得な企画といえます。

なお、このタッチ決済を導入した交通系事業者どうしの連携は、意外ではありますが日本発の試み、ということですので、多くの利用者に認知され、タッチ決済の普及に貢献できるといいな、と思います。


ちなみに、このキャンペーンでは空路で結ばれている関西空港〜福岡空港間ですが、現在のダイヤでは、ピーチ・アビエーション(Peach)が4往復就航していますので、併せて利用すれば、大阪と福岡をおトクに移動できる機会になるのではないでしょうか。

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▲南海高野線・橋本駅のVisaタッチ改札口の案内。
タッチ決済対応駅では、このように対応改札口が地面に大きく表示されています。





【関連ニュースサイト】
南海・福岡市 タッチ決済乗車 乗り継ぎ20パーセント割引キャンペーン(2023年9月1日〜) - 鉄道コム
大阪-福岡のタッチ決済“乗継”で2割引 南海電鉄と福岡市地下鉄 - Impress Watch
南海電鉄×福岡市地下鉄、空港駅経由のタッチ決済で運賃20%引き。9月〜11月末 大阪〜福岡間の移動がお得に - トラベル Watch
南海電車と福岡市地下鉄の乗継、タッチ決済で20%割引キャンペーンが9月から――「stera transit」の新機能を活用 - ケータイ Watch
南海電鉄・福岡市地下鉄「大阪・福岡タッチ決済キャンペーン」実施 | マイナビニュース
9月1日〜11月30日 南海×福岡市交,「大阪・福岡タッチ決済キャンペーン」を実施|鉄道イベント|2023年9月1日掲載|鉄道ファン・railf.jp



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記名式Suica・PASMOも発売中止に(2023.8.2〜)世界的な半導体不足の影響が深刻に

JR東日本及びPASMO協議会などは、世界的な半導体不足の影響を受け、去る6月8日(木)より無記名の「Suica」「PASMO」カードの発売を一時中止しています。
(参考)


今回、減じて生んでもカード製造計画が不透明な状況であることから、8月2日(水)より記名式のカードについても発売を中止することを発表しました。

記名式の「Suica」及び「PASMO」カード発売の一時中止に関するお知らせ|JR東日本
記名式の「Suica」及び「PASMO」カード発売の一時中止に関するお知らせ|PASMO協議会

概要は以下のとおりです。

【発売中止期間】
2023年8月2日(水)より当面の間

【今回新たに中止する商品】
記名式の「Suica」、「モノレールSuica」、「りんかいSuica」及び「PASMO」カードの新規発売
(※)無記名の「Suica」及び「PASMO」カードは、6月8日(木)より発売を中止
(※)定期乗車券の新規発売、小児用カード及び障がい者用カードの発売、カード障害や紛失時の再発行サービスは継続

【発売中止商品等】
2023073102
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2023/20230731_ho02.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



世界的な半導体の影響により、既に様々な業界で問題となっており、鉄道業界でも、中央快速線グリーン車の導入が延期になったり、冒頭で述べたとおり無記名式のSuica・PASMOカードの発売が中止となるといった影響が既に現れています。
阪和線の沿線から : 【JR東日本】中央快速線グリーン車導入が更に延期へ。2025年春頃見込み。世界的な半導体不足が影響
阪和線の沿線から : 無記名「Suica」・「PASMO」カード発売を一時中止(2023.6.8〜)世界的な半導体不足の影響で

無記名Suica・PASMOの発売中止から2ヶ月が経過しましたが、未だカードの供給状況が安定化する見込みが立っていない模様で、今回記名式のSuica・PASMOも一時発売中止となりました。

これらの発売中止措置の目的としては、「今後の定期乗車券等の新規発売、紛失時等の再発行サービス継続に必要な在庫を確保する必要がある」(上記発表資料より引用)とのことであります。

なかなか解消の目途が立たないこの半導体不足によるカード発売中止ですが、更にこの不足が続くと、今回発売中止となる「Suica」「PASMO」だけでなく、ICOCA等の他のカードにも影響してくる可能性もあり得ない話では無さそうです。

モバイルSuicaやモバイルPASMOがあるとは言え、物理カードが必要な利用者も決して少なくないと思いますので、他の交通系ICカードへの問題の波及も含めて、引き続きこの問題をフォローしていきたいと思います。




【関連ブログ】
【半導体不足】Suicaの販売停止が深刻化…記名式も発売中止に - 鉄道プレス



【関連ニュースサイト】
Suica・PASMO 記名式カード 発売中止(2023年8月2日) - 鉄道コム
記名式も発売中止「Suica・PASMO」半導体不足の影響拡大 外国人向けカードも販売縮小へ | 乗りものニュース
記名式「Suica」「PASMO」も発売中止、カードの製造計画が不透明に | マイナビニュース
鉄道各社、記名式Suica/PASMOも販売一時中止。半導体不足で8月2日から - トラベル Watch




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【伊賀鉄道】ICOCA導入を発表(2024.3予定)

三重県伊賀市の伊賀鉄道では、同線の伊賀線全線でJR西日本のICカード「ICOCA」を導入することを発表しました。

2024年3月 伊賀鉄道でICOCAが利用可能になります!:JR西日本
2024年3月 伊賀鉄道でICOCAが利用可能になります! – 伊賀鉄道株式会社

概要は以下のとおりです。

【サービス開始時期】
2024年3月(予定)

【サービス開始路線】
伊賀鉄道 伊賀線全線(伊賀上野〜伊賀神戸間)

【開始するサービス】
・伊賀鉄道でのICOCA利用(チャージによるSF(ストアードフェア)利用)
・伊賀鉄道ICOCA定期券
(※)伊賀鉄道ICOCA定期券の情報は、「伊賀鉄道ICOCA定期券内容控」に印字)
(※)伊賀鉄道ICOCA定期券と近鉄やJR西日本等の鉄道定期券を1枚のICOCAでの利用も可能
(モバイルICOCAやTOICA、PiTaPa等の他の交通系ICカードには、本機能を付加することは不可)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲伊賀鉄道200系「忍者列車」
(2014年「伊賀線まつり」で撮影)


かつては近鉄伊賀線として運営されていた伊賀鉄道伊賀線。
2007年10月に第三セクター鉄道「伊賀鉄道」に運営を移管し、その10年後の2017年4月に沿線自治体の伊賀市による「公有民設」方式に移行しています。
阪和線の沿線から : 【伊賀鉄道】【近畿日本鉄道】平成29年4月に伊賀線を公有民営へと移行することで合意

この伊賀鉄道は、伊賀上野でJR関西本線、伊賀神戸で近鉄大阪線に接続していますが、これら両路線では既に交通系ICカードが利用可能となっている一方、伊賀鉄道線ではICカードが対応不可となっていました。

近鉄・JR線に乗り換える利用者も多く、交通系ICカードの対応が期待されていましたが、今回ICOCAを含む全国相互利用可能の交通系ICカード10種類の利用が可能となりました。

同時に、定期券のサービスも開始されていますが、伊賀鉄道でのIC定期券サービスでは、カード表面に定期券情報を印字するものではありませんので、この点注意が必要です。

この方式は、「定期券内容控」を見ないと定期券の記録がぱっと見分からないという欠点はあるものの、カードに印字する設備を導入する必要がなく、今回の伊賀鉄道のような中小民鉄にとってはコストの点で導入しやすいものと思われます。

伊賀流忍者の里として有名な伊賀市の中心部を走る伊賀鉄道。
伊賀流忍者博物館や上野城などの観光スポットへの訪問にも便利な伊賀鉄道ですが、今回のICカード導入で、観光客にとってもより便利になることを期待したいな、と感じたニュースでした。




【関連ニュースサイト】
伊賀鉄道、2024年3月に「ICOCA」サービスの提供を開始 - 鉄道コム
伊賀鉄道「ICOCA」導入へ - 近鉄&JR西日本との鉄道定期券も1枚に | マイナビニュース
伊賀鉄道,2024年3月からICOCAサービスを導入|鉄道ニュース|2023年7月27日掲載|鉄道ファン・railf.jp
伊賀鉄道でICOCAが利用可能に - Impress Watch



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【JR西日本】ICOCA誕生20周年。記念ロゴ作成、記念商品発売を発表

JR西日本が提供する交通系ICカード「ICOCA」(イコカ)は2003年11月にサービスを開始しました。
このICOCA、この11月に誕生20周年となることを記念し、様々な企画を実施することを発表しました。

おかげさまで『ICOCAは20周年』を迎えます! 〜みなさまと、これからも〜 :JR西日本

概要は以下のとおりです。

【ICOCA20周年記念ロゴ】
jrwest_icoca20th_logo
(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230711_00_press_20thanniversary.pdf)より引用)

【ICOCA20周年記念「カモノハシのイコちゃん」オリジナル商品発売】
ファン待望の復刻商品や、お菓子メーカー、有名メーカーとのコラボ商品などの発売を計画。
jrwest_icoca20th_goods
(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230711_00_press_20thanniversary.pdf)より引用)

【ICOCA20周年記念グッズ第1弾】
制服を着たイコちゃんグッズシリーズなど、21商品を発売。
・発売開始日:
2023年7月25日(火)

・発売箇所:
JR西日本エリアの駅ナカ店舗、JR 西日本通販サイト「DISCOVER WEST mall」、ジェイアール西日本商事通販サイト「トレインボックス」など



詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



2001年のSuicaに次いで、2003年に関西圏のJR線でサービスを開始した「ICOCA」。

IC Operating CArd」の略称でありますが、むしろ関西弁の「行(い)こか」(「行こうか」の意味)とかけた語呂の良さ、そしてキャラクターの「カモノハシのイコちゃん」のユルくて愛嬌のあるデザインも相まって、その呼び名はすっかり定着したのではないかと思います。

現在では首都圏のSuica、PASMOに次ぐ国内第3位の発行枚数を誇る交通系ICカードとして、西日本各地の鉄道・バス利用者の日常に欠かせないカードとなっています。

このICOCAが、今年の11月にサービス開始20周年を記念して、様々な企画を実施することが発表されました。
第1弾として、上述のとおり「ロゴマーク作成」「記念グッズ第1弾」が発表されていますが、今後も更なる企画が実施されることとなっていますので、今後の発表が楽しみであります。

節目の20周年でありますが、では前回の10周年の時にどのようなイベントが実施されたのか、当ブログで記録した範囲でご紹介したいと思います。
阪和線の沿線から : JR西日本のICカード乗車券「ICOCA」が10周年。10周年記念グッズ発売などの企画を実施へ
阪和線の沿線から : 【JR西日本】ICOCA10周年を記念して「ポケモンICOCA」を枚数限定で発売
阪和線の沿線から : 【JR西日本】ICOCAサービス開始10周年を記念して、大阪環状線を中心に「ICOCAラッピング列車」が11月1日より運行開始

10周年の時には今回と同様の「記念グッズ販売」の他、「ポケモンICOCA」、「ICOCAラッピング列車」といった企画が実施されましたが、今回の20周年では、今回の発表意外に、どんな楽しみな企画が待っているのか、今後の更なる発表が楽しみなニュースであります。




【関連ニュースサイト】
カモノハシのイコちゃん 駅員ぬいぐるみなど 販売(2023年7月25日〜) - 鉄道コム
JR西日本「ICOCA」20周年! 「カモノハシのイコちゃん」グッズ発売 | マイナビニュース
JR西日本、ICOCA20周年記念ロゴ発表。カモノハシのイコちゃんグッズも新作が続々 - トラベル Watch
JR西日本,「ICOCA」20周年記念企画を実施|鉄道ニュース|2023年7月22日掲載|鉄道ファン・railf.jp



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【JR西日本】iPhoneでもICOCA利用可能に。本日からApple PayのICOCAが開始に(2023.6.27)

JR西日本では、本日(2023年6月27日)より、Apple PayのICOCAのサービスを開始したことを発表しました。

Apple PayのICOCA 本日から開始 〜お持ちのiPhoneやApple WatchでICOCAが利用可能に〜:JR西日本

概要は以下のとおりです。

【サービス開始日】
2023年6月27日(火)より
(既にサービス開始済み)

【対応端末】
・iPhone:
iOS16.0以降がインストールされたiPhone8以降

・Apple Watch:
・watch OS 8.7.1以降がインストールされたApple Watch Series3以降

【公式Webサイト】
https://www.jr-odekake.net/icoca/applepay/

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▲Apple PayのICOCA公式Webサイトイメージ
(上記Webサイトhttps://www.jr-odekake.net/icoca/applepay/より引用)



その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



スマートフォンでICOCAを利用できる「モバイルICOCA」は、既に今年の3月23日にAndroid向けにサービスが開始されています。
阪和線の沿線から : 【JR西日本】「モバイルICOCA」アプリのダウンロードは3月22日(水)10時頃より順次開始。サポートサイトも開設済み

一方で、iPhoneなどのApple Pay対応については、2023年内の対応が既に発表されていました。
阪和線の沿線から : 【JR西日本】2023年内にICOCAがApple Pay対応に

この発表以降、特に開始時期は特に発表されていなかったのですが、本日早朝、突如サービスの開始が発表され、それと同時にAppleユーザーでもICOCAが利用できるようになりました。


本来は、事前に開始日時を発表することが多い中、今回のICOCAのApple Pay対応は、事前の発表なしにサービス開始後の事後発表であったことが、特徴的といえるでしょう。


「2023年内」という発表から考えるに、今年後半くらいなのでは、と考えておられた方も多いかも知れませんが、そういう意味ではかなり早いサービス開始、といえるのではないのでしょうか。


私自身はAndroidユーザーのため、今回のICOCAのiPhone等対応には直接影響がありませんが、多くのiPhoneユーザーにとっては、かなり早めのサービス開始は朗報といえるのではないのでしょうか。




【関連ブログ】
モバイルICOCA、今日からiPhoneでもスタート! - 鉄道プレス



【関連ニュースサイト】
ICOCAがiPhoneでもモバイル対応…Suicaは楽天ポイントからのチャージが可能に | レスポンス(Response.jp)
ICOCAのApple Pay対応 きょうから - ITmedia NEWS
ASCII.jp:ICOCAがiPhoneやApple Watchでの利用が可能に
iPhoneで「ICOCA」利用可能に、Apple Watchも | マイナビニュース
「ICOCA」本日からApple Pay対応、iPhoneで利用可能に - ケータイ Watch
ICOCAがApple Payに対応。iPhoneやApple Watchで支払いやチャージが利用可能に - トラベル Watch



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【JR東日本】長野県におけるSuicaエリア拡大を発表。長野、篠ノ井など県内23駅で利用可能に(2025年春以降)

JR東日本では、長野県内の23駅を対象にSuicaを利用できる駅を拡大することを発表しました。

長野県におけるSuicaご利用駅の拡大について|JR東日本

概要は以下のとおりです。

【新たにSuica利用可能となる駅】
篠ノ井線・信越本線:
田沢、明科、西条、坂北、聖高原、冠着、姨捨、稲荷山、篠ノ井、今井、川中島、安茂里、長野

大糸線:
北松本、島内、島高松、梓橋、一日市場、中萱、南豊科、豊科、柏矢町、穂高

2023062001
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2023/nagano/20230620_na01.pdf)より引用)

【サービス開始時期】
2025年春以降を予定

【その他】
今回拡大を行う23駅については、首都圏エリアの駅として追加


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲松本駅で発車を待つ長野行き普通列車。
現在はSuica等の交通系ICカードを利用して乗車はできませんが、2025年春以降にそれも可能となります。

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▲夜景の美しさで、またスイッチバック駅で有名な姨捨駅で入換を行う長野行き普通列車。
ここ姨捨駅でもSuica等の交通系ICカードが利用できるようになります。

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▲松本駅に停車中の383系「しなの」長野行きと、松本止まりのE353系「あずさ」。
これまで「しなの」を長野と松本間で乗車する際には交通系ICカードが使えませんでしたが、今後は可能となります。


交通系ICカードの普及が広まり、ほとんどの都道府県庁所在駅では都市内鉄道(JR在来線、民鉄線等)で交通系ICカードが利用できるようになりました。
一方で、まだ利用できない駅が少なからず利用できない駅が存在しています。

そんな駅の一つが「長野駅」であります。
長野駅自体は北陸新幹線で「新幹線eチケットサービス」で交通系ICカードの利用が可能ですが、SF利用と呼ばれる、チャージした金額で列車を利用することはできませんでした。

JR東日本管轄であり、また新幹線も乗り入れる駅である一方、JR東日本の在来線が乗り入れるのは信越線のみで、多くは第3セクター鉄道の「しなの鉄道」の路線でもあったことから、Suica投資が後回しになっていたのかも知れません。


とはいえ、長野〜篠ノ井間は長野市内への通勤・通学客も多く、また長野〜松本間は県内主要都市を結ぶ区間でもあることからそれなりの利用者もあり、これまでICカード対応となっていなかったのが不思議にも思える区間といえますが、今回ようやくSuica等交通系ICカード対応が発表されました。


ところで今回拡大されるSuicaエリアは「首都圏エリア」の駅として追加されることも併せて発表されています。
ということは、現在松本までの設定となっている「東京近郊区間」も、更に長野や穂高まで拡大することになると思われます。
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▲東京近郊区間
(JR東日本Webサイト(https://www.jreast.co.jp/kippu/1103.htmlより引用。)

既に常磐線の浪江(福島県)から松本(長野県)までの広大な範囲で設定されている「東京近郊区間」が、今回のSuicaエリア拡大で更に拡大することになりそうです。
もはや「東京」という呼称が実態に合わなくなっているような気もしますが、それはさておき、Suicaエリア拡大に併せて東京近郊区間の拡大もこれまでどおり拡大されるのか、という点もエリア拡大の際には確認しておきたいところです。




【関連ニュースサイト】
長野駅在来線でもSuica利用可能に、JR東が長野県内のSuicaエリア拡大へ - 鉄道コム
篠ノ井 姨捨など長野県内23駅が「Suica」エリアに 大糸線も一部 いつから? | 乗りものニュース
JR東日本「Suica」長野駅など県内23駅で利用可能に - 2025年春以降 | マイナビニュース
大糸線、信越本線の一部と篠ノ井線がSuicaエリアに…長野駅は在来線でも利用可能に 2025年春以降 | レスポンス(Response.jp)
ようやく長野も「Suica」OKに!JR東日本、県内23駅の利用拡大へ 2025年春以降 | レイルラボ ニュース
長野でSuica利用駅拡大 長野駅など23駅で対応 - Impress Watch



【関連ブログ】
松本−長野間などで「Suica」利用可能に: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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無記名「Suica」・「PASMO」カード発売を一時中止(2023.6.8〜)世界的な半導体不足の影響で

JR東日本などが提供する交通系ICカード「Suica」と、首都圏の民鉄等を中心に提供されている「PASMO」のうち、無記名の「Suica」「PASMO」カードについて、来る6月8日(木)より当面の間発売を中止することが発表されました。

無記名の「Suica」・「PASMO」カード発売の一時中止に関するお知らせ
無記名の「Suica」・「PASMO」カード発売の一時中止に関するお知らせ|PASMO

概要は以下のとおりです。

【発売中止期間】
2023年6月8日(木)より当面の間

【発売中止する商品】
無記名の「Suica」「モノレールSuica」「りんかいSuica」及び「PASMO」カードの新規発売
2023060201
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2023/20230602_ho01.pdf)より引用)

【その他】
・5月27日よりSuicaサービスのエリアとして拡大した青森・盛岡・秋田の各エリア内では、サービス開始間もないことから、無記名の「Suica」カードは引き続き購入可能。
(参考)
阪和線の沿線から : 【JR東日本】北東北3県でのSuicaエリア拡大を発表(2023年春以降)
・記名式のSuica・PASMO、モバイルSuica、モバイルPASMO、Welcome Suica、PASMO PASSPORT等のカードは販売継続。


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



本日、いきなり発表のあった無記名Suica・PASMOの発売中止。

世界的な半導体不足という言葉は、コロナ禍で露呈した問題で、自動車産業などで年単位の納車待ちが発生するなど、ニュースで見聞きされた方も多かったのではないかと思います。

また、鉄道関係でも、JR東日本の中央線グリーン車のサービス開始が、この半導体不足の影響により2023年度末導入予定であったものが、2025年春に延期になったことも当ブログでご紹介しました。
阪和線の沿線から : 【JR東日本】中央快速線グリーン車導入が更に延期へ。2025年春頃見込み。世界的な半導体不足が影響

コロナ禍後のいま、半導体不足も緩和しつつあると思っていた矢先にこのようなニュースが舞い込んでくるのは、正直驚くほかありませんでした。
まだ半導体不足は続いていたのだ、と…


ともあれ、これからSuica・PASMOのカードをひとまず欲しいという方は、記名式のカードにするか、あるいはモバイルSuicaやモバイルPASMOを使う、といった策が必要になるかと思います。

今後、他の交通系ICカードにもこういった発売中止が波及してくるのか、また、発売再開となるのはいつ頃か、利用者の利便性にも関わってくる内容ですので、状況を引き続き注視しておきたいなと感じたニュースでありました。



【関連ブログ】
【まさかの】半導体不足によりSuica・PASMOの販売が中止に… - 鉄道プレス



【関連ニュースサイト】
Suica・PASMO 無記名カード 発売中止(2023年6月8日) - 鉄道コム
「Suica・PASMO」無記名カードが発売中止へ ICチップ不足で「当面の間」 | 乗りものニュース
Suica/PASMO、半導体不足で無記名カードの発売を一時中止 - トラベル Watch

Suica・PASMO、半導体不足で無記名カード発売を一時中止 - Impress Watch
無記名「Suica」「PASMO」販売休止 ICチップ不足で製造困難:6月8日から - ITmedia ビジネスオンライン
ASCII.jp:無記名のSuica・PASMOカード発売を一時中止へ。半導体不足で
無記名Suica・PASMOのカード販売を一時中止 半導体不足の影響でICチップが入手困難に(1/2 ページ) - ねとらぼ
半導体不足で無記名式Suicaが一時発売中止。PASMOも - PC Watch
半導体不足が影響、無記名式のSuicaやPASMOが販売中止 - ケータイ Watch



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【南海】JCB等4ブランドのタッチ決済に対応開始(2023.4.20〜)

南海電鉄などグループ4社では、4月20日(木)より同社グループの鉄道、バス(一部)、フェリーで、JCB、American Express、Diners Club、Discoverのタッチ決済(以下、「JCB等のタッチ決済等」)による交通利用の取り扱いを開始することを発表しました。

南海グループ4社でJCB/American Express/Diners Club/Discoverのタッチ決済が交通利用できるようになります! | 南海電鉄

概要は以下のとおりです。

【サービス開始日】
2023年4月20日(木)営業開始から

【対象事業者】
・南海電鉄(23駅)
・泉北高速鉄道(全5駅)
・南海りんかんバス
・南海フェリー

【対象ブランド】
JCB、American Express、Diners Club、Discover
(※)Visaは、2022年12月12日よりサービス継続中

【イメージ】
nankai_touch
(同社発表資料(https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/230417.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



南海電鉄では、2021年4月より「Visaのタッチ決済による交通利用」の実証実験を続けてきて、昨年12月にはサービスを継続するとともに、順次利用可能駅の拡大などを行っていくことを発表していました。


この中で、「その他のクレジットカードブランドへの展開」についても言及されていましたが、今回その中でJCB等4ブランドのタッチ決済に対応することが発表されました。

対応ブランドをみますと、日本を拠点とするJCBに加え、アメックス、ダイナーズと、海外利用者も多く保持するブランドであることから、国内外の観光利用者にとって、より手軽にタッチ決済が利用できるようになるものと思われます。

また、南海電鉄では、現在23駅で利用可能となっていますが、2025年の大阪万博を見据え、順次エリア拡大を行っていくことも発表しています。
昨年12月の発表では、「順次利用可能駅を拡大し、全駅で利用できることを目指す」としていましたので、2025年の大阪万博で、ある程度の規模の駅はおおよそカバーする方針なのかな、とも感じました。


個人的な事情ですが、メインカードがJCB(ANA JCBカード)でありますので、JCBのタッチ決済は待ち望んでいましたので、今回の発表は一利用者としても待ち望んでいたものでありました。

機会があれば早速利用して、その便利さを実感したいな、と思います。




【関連ニュースサイト】
南海・泉北高速 タッチ決済乗車 ブランド追加(2023年4月20日) - 鉄道コム
南海電鉄やフェリー、JCBやアメックスのタッチ決済対応 - Impress Watch



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【JR西日本】2023年内にICOCAがApple Pay対応に

JR西日本では、2023年内にICカード乗車券「ICOCA」のApple Pay対応を開始することを発表しました。

ICOCAが2023年内にApple PayTMに対応します〜 iPhoneやApple Watchのお客様は、ICOCAがさらに便利に 〜:JR西日本

概要は以下のとおりです。

【開始時期】
2023年内

【概要】
・カード読み取り部にモバイルデバイスをタッチするだけで交通利用や買い物の支払いができるICOCAのサービスが、iPhoneやApple WatchのApple Payで利用可能に。
・利用中のICOCAカードを Appleウォレットに追加して、Apple PayのICOCAによりiPhoneやApple Watch での支払いが可能に。
・Apple Pay を使ってどこでもチャージや定期券の購入が可能に。

【イメージ】
jrwest_icoca_iphone
(同社発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230417_00_press_appleicoca.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



既にこのブログでもご紹介したように、去る3月22日よりAndroidスマホを対象に、「モバイルICOCA」のサービスが始まっています。


モバイルICOCAの発表の際、Androidスマホのみ対象でしたので、スマホでも大きなシェアを占めるiPhoneユーザーへの対応がどうなるのか気になっていたユーザーの方も多かったと思います。


今回の発表では、iPhoneを含む「Apple Pay」へのICOCA対応が、2023年内と示されました。
今年の何月からなのかまでは、今回の発表では言及されていませんでしたが、ともあれiPhoneユーザーでも遠からず「モバイルICOCA」が使えるようになるのは確かなことは、明らかになりました。

ネット上でも「iPhoneは?」という疑問の声が多いように感じましたが、今回のニュースで一安心、といったところでしょうか。
今後はサービス開始時期及びサービス詳細が焦点となるかと思いますので、引き続き当ブログでもご紹介していきたいと思います。


実は私自身、年度末・年度初めのゴタゴタもあり、まだAndroidスマホにモバイルICOCAをインストールしていませんので、時間があるうちに早くインストールしておかないといけませんね…




【関連ニュースサイト】
(交通系ニュースサイトより)
モバイルICOCA、iPhoneでも2023年内に対応へ - 鉄道コム
ICOCAが「Apple Pay」に対応 iPhoneやApple Watchで支払い可に 2023年内予定 | 乗りものニュース
JR西日本「ICOCA」年内に「Apple Pay」対応、iPhoneなどで利用可能 | マイナビニュース
ICOCAのApple Pay対応は2023年内、iPhoneやApple Watchでも利用可能に - トラベル Watch

(IT系ニュースサイトより)
「ICOCA」がApple Payに対応へ 2023年内に - ITmedia NEWS
JR西日本、ICOCAのApple Pay対応を2023年内に開始 - PC Watch
「ICOCA」が年内にApple Pay対応、iPhoneで使えるように - ケータイ Watch
ASCII.jp:JR西日本、「ICOCA」のApple Pay対応を2023年中に開始へ
「ICOCA」、2023年内に「iPhone」「Apple Watch」で利用可能に--JR西日本 - CNET Japan
ICOCA、23年中にApple Pay対応 - Impress Watch



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【JR東日本】新しいSuica改札システムを導入開始(2023.5.27〜)センターサーバー方式を採用し、Suicaエリアの統合を今後可能に

JR東日本では、2023年度から「センターサーバー方式」(以下、「新システム」)を採用した新しいSuica改札システムを導入することを発表しました。

新しいSuica 改札システムの導入開始について|JR東日本

概要は以下のとおりです。

【新システムの概要】
運賃計算などの処理を全てセンターサーバーで実施。
新システムを導入した改札機でも、Suicaの利用方法は同じ。
2023040801
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2023/20230404_ho02.pdf)より引用)

【導入予定エリア・時期】
・2023年5月27日(土)から北東北3エリア(青森・盛岡・秋田)45駅に新システムを導入。
・首都圏、仙台、新潟エリアは2023年夏以降に順次導入。

【新システムの特徴】
高速なサーバー及び通信ネットワークにより、首都圏の鉄道利用に求められる高速な処理に対応。
サービス機能の拡張性向上、処理スピードの向上、スピーディな改修とコストダウンを実現。
2023040804
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2023/20230404_ho02.pdf)より引用)

【新システム導入によるSuicaサービスの将来像】
新システムや鉄道チケットシステムの導入により、これまでのSuicaサービスを革新するプラットフォームを整備し、これにより、これまでのSuicaサービスに加えた「新しいSuicaサービス」の提供を可能にする。
2023040802
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2023/20230404_ho02.pdf)より引用)

【新しいSuicaサービスのイメージ】
・新システムの導入により実現可能なサービス:
Suicaエリアの統合
2023040803


・鉄道チケットシステムの導入により実現可能なサービス:
柔軟なSF割引商品の提供
(例;時間帯や曜日などの利用条件によるSF割引クーポン)

生活サービスと移動を融合した商品提供
(例:鉄道沿線(商業施設・イベントなど)と融合したクーポン)

ワンストップでシームレスな移動の提供:
(MaaSで目的地の交通や観光などのチケットをセットで購入)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



2001年11月18日にサービスを開始したJR東日本のICカードサービス「Suica」。
JR東日本:プレスリリース:2001年11月18日(日)「Suica(スイカ)」デビュー!
jreast_suica_debut
▲Suica導入時のプレスリリース
(同社プレスリリース(https://www.jreast.co.jp/press/2001_1/20010904/より引用)


スイスイと改札を通過できるこのサービスは首都圏の旺盛な鉄道利用者に一気に普及し、現在ではSuicaの仕組みがベースとなり、全国各地で「交通系ICカード」として普及しており、またこれらの相互利用サービスも当然の光景となりました。

Suicaがサービス開始して、20年以上経過したわけですが、その間大きなトラブル無く運用できたのは、上述の仕組みにもあるように、改札機で運賃計算を実施するなどの堅牢なシステムであったから、という意見も多く聞かれます。

一方で、この20年以上で、通信環境やその技術、またサーバーの処理能力向上が桁違いの進化を遂げ、現在では様々なアプリケーションがクラウド処理されているのは、これまた周知のところといえるでしょう。

また、当初はJR東日本の首都圏管内だけだったSuicaエリアも拡大し、更には全国相互利用サービスも実施されたことから、各々の改札機の処理するデータ量も大きくなり、それが導入・保守のコストアップ要因になるほか、処理能力の限界が故に、ICカードエリアを一定の範囲に区切る必要があり(運賃データが多すぎて保存できない)、特にエリアまたぎの利用ができないといった支障も生じています。


Suicaが導入されて20年以上で変化したこれらの技術レベルやサービス提供環境の変化に対応するため、今回JR東日本ではSuicaのセンターサーバー化を実施することを発表しました。

センターサーバー化により実現できるサービスがいくつか紹介されていますが、個人的に最も大きな変化は、「エリア統合」ではないかと考えています。

現状、利用可能エリアをまたぐ鉄道利用では、Suicaでの利用ができず、紙のきっぷを利用する必要があります。
しかし、Suicaのセンターサーバー化によりエリアが統合されると、JR東日本管内が1つのエリアとなることから、これまで以上に柔軟にSuicaの利用が可能となります。

上記の発表例では、東北本線の西那須野〜仙台間の利用において、現状では紙のきっぷでの利用が、Suicaで利用できるようになる例を紹介してます。
センターサーバー方式でより多くの運賃データを計算できるようになると、上述のような在来線のみの例に加え、新幹線でSuicaを利用する際においても、現在では別途「新幹線eチケット」での購入が必要になるところが、よりシンプルな利用スタイルが実現可能になるかも知れません。

更に言えば、センターサーバー化により、更に低コストで改札機を設置できるようになることから、ローカル路線を含めた全路線でのSuicaエリア展開考えられ、それにより運賃計算やきっぷのルールもSuica利用を前提としたものに変わる可能性も出てくるでしょう。
具体的には
・実際の乗車経路にかかわらず、最短ルートでの運賃計算
・途中下車制度の廃止
・都区市内制度の廃止

など、国鉄時代の運賃計算を引き継いだ制度が、Suicaのセンターサーバー化とそれによる同社内全域でのSuicaエリア化により、大きく変わるのではないか、と予想するのであります。

勿論、そんな変化が目に見えるようになるのは、例え有ったとしてもまだまだ先のことではないか、と思います。
ただ、今回のSuicaのセンターサーバー化が、ゆくゆくは運賃制度やきっぷのルールに大変革をもたらす可能性を大きく有していることは、このニュースに関連して気にしておきたいな、と感じたニュースでありました。




【関連ニュースサイト】
JR東、Suicaの新システムを導入へ エリア統合などの将来構想も - 鉄道コム
JR東日本、新しい「Suica」改札システムを北東北3エリアから導入へ | マイナビニュース
Suica始まって以来の革命、クラウド型Suica…エリア間をシームレスに利用 北東北で5月27日から | レスポンス(Response.jp)
センターサーバー式「新しいSuica改札システム」年度内導入。首都圏〜東北などエリアをまたぐ区間の利用が可能に - トラベル Watch
JR東日本、新しいSuicaシステムを導入 共通基盤化推進 - TRAICY(トライシー)


今回の「Suicaのセンターサーバー化」は、交通関係のみならずIT関係のニュースでも大きな話題となりました。
以下、ニュースサイトを掲載しておきます。
「Suica」に新改札システム 運賃計算を改札機からサーバに移行 首都圏は23年夏ごろから - ITmedia NEWS
“エリアをまたいだ乗車”実現なるか? 「Suica」の改札システムが順次リニューアル 2026年度完了予定 - ITmedia Mobile
なぜ? 「Suica」がサーバ型に移行する理由 25年近く稼働する“安全神話”の象徴に何が(1/3 ページ) - ITmedia NEWS
新Suica改札システムはじまる。センターサーバーの「新しいSuica」 - Impress Watch
新しいSuica改札システム導入、首都圏は2023年夏以降 - ケータイ Watch
JR東日本、サーバ式の新Suica改札システムを導入 | TECH+(テックプラス)



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