阪和線の沿線から

阪和線沿線在住の筆者が記している日記です。
鉄道を中心に、バス・航空・フェリーといった交通全般に関する話題や、
管理人の乗車記録や旅行記、撮影記録などを気の向くままにお送りしています。
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カテゴリ:鉄道全般の話題 > 鉄道関連書籍・DVD・映画

去る4月11日に下記記事でご紹介したように、交通新聞社では同社の発行している鉄道雑誌「鉄道ダイヤ情報」の6月号(5月15日発売予定)を延期し、翌月の6月15日に「6・7月合併号」として発売することを発表していました。


先の記事でも記したように、所謂「撮り鉄」向けの情報誌である「鉄道ダイヤ情報」でありますので、新型コロナウイルス感染症の影響が更に続けば、最悪発売の再延期という可能性もあり得ましたが、無事この6月15日に「6・7月合併号」として書店の店頭に並ぶこととなりました。

私自身も発売されてすぐに早速購入してみました。
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今回の特集は「京阪神の地下鉄道」ということで、京都・大阪・神戸の各地下鉄をの車両解説を中心にした記事構成となっています。


特にOsaka Metro(大阪メトロ)の新20系については、御堂筋線(21系)・谷町線(22系)・四つ橋線(23系)・中央線(24系)・千日前線(25系)のバリエーション解説もありました(P22〜P25)。
新20系のバリエーションについては、大阪在住の私にとっては当たり前のようなところはあるのですが、こと他地域の方にとっては馴染みがないところもあるかと思われますので、参考になるのではないかと思われます。

また、今回の特集掲載が当初の予定よりも一ヶ月遅れたことで、去る6月1日に神戸市営地下鉄に移管された北神線(移管前は北神急行)の市営化記念式典の写真が掲載される(P9)こととなり、合併号となった影響がこういった所にも現れていたのが印象的でした。

(補足)
ところで、P8〜P9の北神急行の記事では、北神急行が神戸電鉄粟生線のバイパス線として建設されたとして記されているのが、私としては気になりました。

具体的な箇所は以下の通りです。
「そこで、沿線開発によって乗客が急増していた粟生線のバイパスも兼ね、三宮からまっすぐ谷上にいたる路線の計画が昭和40年代に持ち上がった。」
「このころ、三田ニュータウンをはじめ粟生線沿線の人口は急増していたが・・・」
(いずれも「鉄道ダイヤ情報」2020年7・8月合併号、P8より引用)

北神線の終点、谷上駅と接続しているのは神戸電鉄「有馬線」であります。
また、北摂三田ニュータウンのうち「ウッディタウン」及び「フラワータウン」のアクセス路線である神戸電鉄公園都市線は、上述の有馬線から分かれた三田線と接続しています。

加えて、粟生線自体も鈴蘭台駅から分かれる格好となっており、これらのことを諸々考えると、北神線が「粟生線」のバイパス路線とするのは、かなり無理があるよう感じられますし、もしかしたら、「有馬線」とすべきところを「粟生線」とした誤植なのかも知れません。




新型コロナウイルス感染症の影響という点で言えば、「JR四国観光列車 "志国土佐 時代の夜明けのものがたり"号」の特集記事(P86〜P93)でも、本来ならば営業開始後の様子が掲載されている筈でしたが、これまたコロナの影響で営業開始が延期された結果、開始準備のリハーサルの様子が掲載されており、これまた影響を受けた特集、ともいえるでしょうか。

また、同誌の主たるコンテンツの一つである団体臨時列車・集約臨時列車の運転計画も二重線での取り消しや、そもそも催行が無いことから、ペース数も格段に減っており、これまたコロナの影響を感じずにはいられませんでした。


表紙の号数も、「合併号」と表記された、2ヶ月ぶりに書店の店頭に並んだ「鉄道ダイヤ情報」。
いつもとは少々様子の異なる合併号、という意味では手元に残しておく記録としても購入してみてもいいかも知れませんし、特集記事の「京阪神の地下鉄道」目当てで購入するのもいいな、と感じた次第であります。



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下記記事でご紹介したように、鉄道友の会では、2020年のブルーリボン賞に西武鉄道001系「Laview」、ローレル賞にJR四国2700系を、それぞれ選定しました。


その選考経緯が、鉄道友の会会誌「RAILFAN」の2020年6月発行号に掲載されていましたので、ご紹介したいと思います。

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▲昨日到着した「RAILFAN」6月発行号。
2020年ブルーリボン賞・ローレル賞の選考経緯が掲載されています。

まずはじめに、投票結果からご紹介します。

西武鉄道001系:756票
相模鉄道12000系:346票
東京地下鉄2000系:270票
JR貨物 DD200形:252票
JR四国 2700系:238票
岡山電気軌道 9200形「おかでんチャギントン」:236票
阪急電鉄 7000系「京とれいん雅洛」:234票
JR東日本 GV-E400系:185票
広島電鉄 5200形:180票
南海電鉄 N10形・N20形:89票
名古屋鉄道 9500系:87票
西鉄6050形「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」:86票
京成電鉄 3100形:64票
神戸市交通局 6000形:47票
JR九州 8210系:45票
新京成電鉄 80000形:35票

有効投票総数:3150票

(以上「RAILFAN」誌より引用、黒太字はローレル賞推薦車種)


以上のように、第二位の相鉄12000系に倍以上の差をつけ、西武「Laview」が得票数1位となり、この結果を基にブルーリボン賞が選定されました。
上記の結果によりますと、今回ローレル賞を受賞したJR四国2700系は、第5位の得票数でありました。
第2位の相鉄12000系、第3位の東京メトロ2000系と、会員数が多いと推察される首都圏において、全車は相鉄とJR東日本との相互直通運転の象徴的な車両、そして後者は東京メトロ丸ノ内線の「サインウエーブ」を引き継いだ車両として、いずれもインパクト、あるいは馴染みの深い車両であったことが、得票の高さに繋がったもの、と個人的には思ったりしました。

さて、ブルーリボン賞が西武「Laview」と決まり、次に残る15車種の中からローレル賞の候補車両が推薦されることとなります。
またもや「RAILFAN」誌によれば、選考委員から推薦されたのは、推薦者の多い順に以下の車両になったとのことでした。
・JR四国2700系
・JR東日本GV-E400系
・岡山電気軌道「おかでんチャギントン」
・JR貨物DD200形
・東京メトロ2000系
・阪急7000系「京とれいん雅洛」


このうち、JR四国2700系については、「近年空気ばね車体傾斜方式が増える中、新形式としては18年ぶりに制御付き自然振子システムを用い、優れた技術を継承するとともに現在の特急車両としての技術や設備を備えた完成度の高い優れた車両であることを多くの(選考)委員が評価したことで、ローレル賞に選定した」(「RAILFAN」誌より引用)とのことでした。

即ち、得票数では第5位ではありましたが、2700系が有した、制御付き自然振子システムに代表される優れた技術を継承しつつ、現在の特急車両に求められるサービス等を実現した、完成度の高さが、優秀と評価された結果、といえるでしょう。

得票数が主たる選考指標となるブルーリボン賞に比べ、ローレル賞は、選考委員による選考により優秀と認められる車両が選ばれることとなっています。
そのため、今回のように必ずしも上位の車両から順番に選ばれるわけではありませんし、逆に言うと、得票数に関係なく選考されるところが、単なる人気投票ではなく、より踏み込んだ議論で優秀と認められる車両に与えられる賞であることの証左、といえるでしょう。

今年のノミネート車両の中で推していたJR四国2700系が、予想と期待通りにローレル賞を受賞したのは、個人的に嬉しい限りです。
願うならば、得票数第2位でのローレル賞受賞、となればよかったのでしょうが、流石に大票田とも思える首都圏の車両を差し置いて、得票数第2位獲得は、やはり難しかったようでした。
その一方で、2700系の技術と完成度が評価されたことが、私個人としても嬉しい限りでありました。

今後、JR四国で2700系のローレル賞受賞関係のイベントがあれば、是非ともご紹介できればと思っています。
それとともに、私自身も「ローレル賞」プレートが輝く2700系に乗車できる機会が得られればいいな、と感じた次第です。



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新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言も解除され、外出に関しても感染予防に留意しつつ自粛解除の流れとなっています。
府県間をまたぐ移動も、明日以降自粛解除となるところも多いかと思いますので、ようやく外出が必須の鉄道趣味活動も本格的に再開できるのではないかと思われます。

とはいえ、引き続き、外出が難しいときは在宅での鉄道趣味活動も大事ですし、そういう観点では引き続き鉄道関係書籍のご紹介も行っていきたいなと思っています。



若干前置きが長くなりましたが、本日ご紹介する鉄道関係書籍は、「113系紀勢ワンマン車全車資料集」という同人誌であります。

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▲「113系紀勢ワンマン車全車資料集」表紙
(同書より引用)


113系紀勢ワンマン車全車資料集 - 和歌山線倶楽部BOOTH通販部 - BOOTH




書籍タイトルの「113系紀勢ワンマン車」とは、今年3月のダイヤ改正まで、紀勢本線(きのくに線)の御坊〜紀伊田辺間を中心に運用されていた113系2両編成のことで、当ブログの乗車記録でも、「和歌山発日根野行きの最終列車」に充当されていた編成として、当該車両の画像をご覧になった方も多いのではないかと思われます。

本書は、その「113系紀勢ワンマン車」2編成4両にターゲットに、各車両の外観・車内写真、方向幕コレクションに加え、主たる運用区間であった御坊〜紀伊田辺間全駅での113系紀勢ワンマン車の撮影等という、引退直前の姿を捉えた貴重な資料集であります。

この「紀勢ワンマン車」ですが、「113系」という、国鉄時代末期から民営化後初期にかけて大都市圏を中心としたの輸送を担った車両の総数からすれば、ほんのわずかである2編成4両の車両であります。
また運行されてきた線区もきのくに線の一部区間であり、大都市圏から外れていたということもあってか、趣味的に取り上げられることもほんのわずかで、「こういった改造車がある(あった)」程度でしか紹介されないものであったかと思われます。

しかし、個人的には、113系の中でも、阪和色(白地に水色帯)と併せてなじみ深い113系であり、その113系紀勢ワンマン車の総集たるべく本書が世に出ることを、楽しみにし、また実際に手にして大いなる満足感を味わった次第であります。


本書は、既に当ブログでご紹介した「105系4ドア和歌山車全車資料集」「105系4ドア和歌山車追加資料集」「105系最後の日」を執筆された「和歌山線倶楽部」さんの最新作となっています。
(参考)


既にこれらの書誌をお持ちの方にとっても、ほぼ同じくして和歌山県内で活躍してきた車両の引退直前の記録として、是非とも手にしてみてはいかがでしょうか。


本書は、下記リンク先の「BOOTH」による通信頒布が実施されています。
【BOOTH通販へのリンク】



この「113系紀勢ワンマン車」の引退により、和歌山県内で運行される国鉄型車両は、紀伊田辺〜新宮間を中心に運行される105系(新造車)を残すのみとなりました。
そういった車両の資料集も是非とも見てみたいな、と思いつつ、まずは本書がより多くの方々に手に取っていただければいいな、とう感想を記して、本エントリーの締めとさせていただければと思います。




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毎月発売されている鉄道雑誌から、気になる特集があれば実際に購入して、その概要をご紹介していますが、今回購入した鉄道雑誌はこちらです。

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鉄道ピクトリアル 2020年 07月号 [雑誌]
鉄道ピクトリアル 2020年 07月号 [雑誌]





鉄道ピクトリアル2020年7月号。
特集は「夜行快速ムーンライト」です。


かつて、「青春18きっぷ」のユーザーにとっては宿代わりにもなることで、御用達ともいわれた夜行快速列車。
今回は、それら「ムーンライト」を冠した列車を含めた、夜行快速列車の記録をまとめた一冊となっています。

特集記事の概要を以下にご紹介します。
・夜行快速「ムーンライト」とその時代:
「ムーンライト」という名称は、夜行快速だけでなく、1960〜70年代に運行された国内線航空の深夜便にも使われていた名称でしたが、その記録も紹介されているところが貴重であります。
その他、夜行高速バス「ムーンライト」や、夜行快速「ムーンライト」のはしりなど、これまであまりまとまった記録がなかったように思えるこれらの臨時快速列車の記録がまとめられているところが、資料として貴重なものだといえるでしょう。

・「ミッドナイト」「ムーンライト」「大垣夜行」乗車記:
これら夜行快速がまだ健在の頃の乗車記です。
当時の車内の様子が文字として再現されているところ、これまた記録として貴重なものといえます。

・「ムーンライト」型夜行快速列車運転略史:
「ムーンライト」と称された各列車、そして北海道で運行された「ミッドナイト」と、国鉄民営化後に運行開始された夜行快速列車の歴史をまとめたものです。
とかく臨時列車が多く、途中で名称変更のあった列車(例えば「ふるさとライナー山陰」は、当初は「ムーンライト山陰」として運行)等もあり、これらの歴史を追いかけていくのにも、これまたまとまった貴重な記録であると言えます。

・「九州・四国方面夜行列車で用いられた14系・12系海賊車のプロフィール」:
「ムーンライト九州」「ムーンライト高知」「ムーンライト松山」で使用された14系・12系客車をまとめた特集記事です。
14系客車は、スキー専用列車「シュプール号」用に改造された車両ですが、白色とピンク系のツートンに彩られた客車は、改造前の青色主体から大きくイメージが変わり、登場当時は度肝を抜かれた記憶があります。
車種展開も興味あるところで、一番の特徴は、展望室を備えたオハフ15 200代でしょうか。
私もかつて、「ムーンライト九州」でこの展望室に入って、流れゆく景色を楽しんだものでした。



その他、電車・客車・気動車と多彩なこれら夜行快速列車の、今となっては貴重な写真も多く掲載され、まだ学生時分だった当時、様々な夜行快速列車に乗車したことを思い出させる、特集記事でありました。


これら「ムーンライト」等と称される快速列車は、定期列車や臨時列車として、東京〜大垣、新宿〜新潟(村上)、そして京都〜博多・広島・高知・松山・出雲市、新宿〜松本、札幌〜函館等と、様々な方面で運行されていました。
私もこれらの夜行快速列車に随分お世話になったもので、特に「ムーンライトながら」「ムーンライト九州」には何度も利用したものでした。
その時に使用した指定券類は、既に下記記事などでご紹介していますので、併せてご覧下されば幸いです。




いまや、いずれの夜行快速列車も定期運転を終了し、直近まで臨時列車の設定があったのも「ムーンライトながら」のみ、といった状況でありますが、これとて使用してきた車両の老朽化に加え夜行バスの普及、そして深夜帯運行による人員の負担等、様々な要因で縮小していったのは、時代の流れとして仕方がないといえます。
だからこそ、当時の夜行移動を支えたこれらの夜行快速列車の活躍が記録された一冊は、貴重な特集だなと感じる次第です。




今回の特集が「夜行快速ムーンライト」と、30代以上の鉄道ファンにとっては、方々で運転されていた馴染みの深い列車であるだけに、人気も上々のようです。
下記鉄道ピクトリアルの公式ツイッターアカウントでも、追加注文が既に相当はけている状況のようであります。
まだ購入されていない方は、是非ともこの機会に本書を手にしてみてはいかがでしょうか。





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新型コロナウイルス感染症の拡大もあり、JRグループではほとんどの臨時列車と、一部の定期列車で運休が発生しています。
また、今後運転される予定であった夏の臨時列車についても、現在のところは設定を中止し、今後の動向を見極めて設定していく方針の会社もあります。

そんななか、本日書店で2020年6月号のJTB時刻表が発売されていましたので、これらの運休状況等がどのように反映されているのか確認してみようと、旅行の予定は特にないのですが購入してみることにしました。

JTB時刻表20年6月号
ジェイティビィパブリッシング
2020-05-25



JTB時刻表 2020年 06月号 [雑誌]
JTB時刻表 2020年 06月号 [雑誌]

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▲JTB時刻表2020年6月号表紙の引用。
本来、6月号時刻表発売時点ならば、運行開始間もないはずの「WEST EXPRESS 銀河」が表紙を飾っています。
グラビア特集は勿論、特別付録も「WEST EXPRESS 銀河」となっています。

ページをめくってみて、やはり衝撃だったのは、「東海道・山陽新幹線」のページでした。
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(JTB時刻表2020年6月号から引用)

このように、臨時列車が一切記載されておらず、「運転期日」欄が真っ白の、異様なまでにすっきりした時刻表となっています。

対比として、ほぼ同じ時間帯の東海道・山陽新幹線のページを、同じくJTB時刻表2020年3月号から引用してみます。
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(JTB時刻表2020年3月号から引用)

東海道・山陽新幹線では、定期列車の合間等に設定されている臨時列車の運転日を調整することにより、毎日の需要の変化に対応しています。そのため、時刻表下部の「運転期日」も3月号の例でも分かるように、運転日が列車によっては数多く記載された、賑やかなものとなっています。

しかし6月号ではこの「運転期日」の記載が一切無く、これらの空白が逆に不気味にも思えるくらいであります。
このように見比べてみても、今回の新型コロナウイルス感染症の影響による臨時列車運転取りやめが、どれだけ異例なものかが分かる、といったところでしょうか。


ただ、全てのページで臨時列車が非掲載となっているのか、というとそうでもなく、例えば東北・山形・秋田・北海道新幹線のページでは、夏の臨時列車についても、これまでと同様に掲載されていました。
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東北新幹線等のページでは逆に6月以降の臨時列車及びその運転期日も掲載されています。
(JTB時刻表2020年6月号から引用)

各新幹線のページでの、臨時列車の掲載や定期列車の運休情報の掲載は、以下の通り整理できます。

東海道・山陽新幹線:
臨時列車×、定期列車の運休×
九州新幹線:
臨時列車×、定期列車の運休○
東北・山形・秋田・北海道新幹線:
臨時列車○、定期列車の運休×
上越・北陸新幹線:
臨時列車○、定期列車の運休×



同様に、在来線特急列車についても、臨時列車や定期列車の運休情報の掲載方法がJR各社によって分かれているようで、おおむね以下のとおりとなっていました。

JR北海道:臨時列車○ 定期列車の運休○
JR東日本:臨時列車○ 定期列車の運休×
JR東海 :臨時列車× 定期列車の運休×
JR西日本:臨時列車× 定期列車の運休×
JR四国 :臨時列車×(※) 定期列車の運休×
JR九州 :臨時列車○ 定期列車の運休○

(※)多客時に実施している「しおかぜ」「いしづち」の宇多津駅分割中止は掲載なし、「四国まんなか千年ものがたり」「志国土佐 時代の夜明けものがたり」は掲載あり



例えば、JR西日本では夏の臨時列車の運転を現在のところ発表していません。
夏の臨時列車の計画および指定席発売見合わせについて:JR西日本

一方で、JR東日本では、臨時列車の設定を行っているものの、発売を中止する、という取扱いとなっています。
発売見合わせ中の新幹線および在来線特急等の運転計画・指定席発売について|JR東日本

JTB時刻表の臨時列車の掲載に、JR各社の差が生じているのは、こういった夏の臨時列車の設定状況にもよるのかと考えられます。
これとて、JR各社間で臨時列車の取扱いが異なった、という事例を伝える価値のある資料ともいえます。

ともあれ、特にJR西日本で「サンダーバード」「くろしお」等、臨時列車の掲載が毎シーズンあるはずの列車にも掲載がないといったように、これほどまでに臨時列車の掲載のない時刻表というのも、やはり珍しい貴重な記録なのではないか、とも思われます。

一方、民鉄等のページに目をやると、例えば京成電鉄「スカイライナー」、名古屋鉄道「ミュースカイ」、南海電鉄「ラピート」といった空港連絡特急列車の運休情報は掲載されていない一方、大井川鐵道井川線の全線運休については記載があったりと、これまた各事業者で対応が分かれている模様です。

将来、「かつて新型コロナウイルスという感染症の影響で、臨時列車の多くが掲載されない時刻表があった」という記録を残しておくためにも、今回の時刻表はある意味購入しておくべきなのかもな、とも感じた次第です。


なお、今回発売されている時刻表に関しても、新型コロナウイルス感染症の状況によって運転計画の変更は大いにあり得ますので、実際の利用時には各鉄道事業者のWebサイト等で確認しておく必要があるのは、言うまでもありませんので、ご注意下さい。



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このブログでは、鉄道をはじめとした公共交通機関に関係した書籍を、管理人自らが購入し、読み、そして感想を記した記事も、時折アップしています。

今回ご紹介する書籍はこちらです。
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日本の航空産業 国産ジェット機開発の意味と進化するエアライン・空港・管制 (中公新書 2588) [ 渋武 容 ]
日本の航空産業 国産ジェット機開発の意味と進化するエアライン・空港・管制 (中公新書 2588) [ 渋武 容 ]


「日本の航空産業」と題された中公新書の書籍であります。
タイトルから分かるように、日本の航空産業について、完成機メーカー、エンジン・装備品メーカー、エアライン、空港、管制、整備といった、航空に関わる様々な産業の現状と課題を幅広く紹介した上で、日本としてこれらの航空産業から何を得ることができるのか、といったところを示したものであります。


著者が「はじめに」で記したように、航空にまつわるこれらの産業が、どのように成り立っているかの、具体的な話が一冊にまとめられた書籍というのは、実はあまりないように思われます。
社会的な関心や趣味者の数の違い、等の要因があるのでしょうが、やはりエアラインや航空機といった、どうしても目に付きやすいところが取り上げられがちですが、一方で、管制や整備といった、航空機が飛んで旅客を運ぶには、欠かせない分野についての、入門書的な内容が記された書籍は、著者の指摘通りなかったように思われます。

著者は、東京大学大学院において、「航空技術・政策・産業特論」という講義に携わっているとのことですが、この講義は、航空に関する産官学の幅広い分野の方々からの話を聞くことで、航空に関する専門性に加え、航空産業を俯瞰して見ることができるという、非常にユニークなものであります。

その人気はやはり高いものがあるようでして、航空宇宙工学専攻の大学院生が約6割であるものの、一方で文系を含めた各分野からも参加があるというもので、他分野の学生が注目するほどの人気講義が、この一冊にまとめられた、と考えると、これまた非常に「買い」な新書であるといえるでしょう。

本書では、YS-11以来の国産の完成機となる「スペースジェット」に割とページが割かれていますが、これは完成機メーカーとして、航空機を世に生み出し、そして飛ばせ続けるためには、非常に高いハードルが求められているわけで、それをクリアしようとしている、まさにその段階である「スペースジェット」は、まさに本書の題材にうってつけ、という意味で、ページが多くあてがわれている、と考えると非常に納得できるものがあります。


本書では、今回の新型コロナウイルス感染症の影響による航空需要の減退には時間的に触れられていないわけですが、そんな時だからこそ、これまでの航空産業の状況を把握し、そして「コロナ後」に航空産業がどのように動いていくのか、を考える上でも為になる一冊であるといえるのではないか、とも思ったりしました。

航空関係に詳しい方には、「釈迦に説法」的な内容も多く含まれているかも知れませんが、航空産業の基本的な姿を学ぶためには、非常に参考になる一冊であると感じ、当ブログの読者の皆様にもお勧めしたいな、と思った次第であります。


【書籍データ】
書籍名:日本の航空産業 国産ジェット機開発の意味と進化するエアライン・空港・管制
著者:渋武 容
発行所:中央公論新社(中公新書)



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前面展望など、鉄道を中心とした映像作品を作成・販売している「ビコム」では、4月29日より一部作品をYouTubeにて無料公開を実施しています。




無料公開している作品は、以下の6作品です。

・九州の鉄道〜昭和60年・国鉄時代最後の記録〜(1986年制作)
・鉄道ビデオマガジン レイルリポート創刊号(1988年制作)
・展望ビデオ入門 TEN-BOWS 関東私鉄編(2014年制作)
・展望ビデオ入門 TEN-BOWS JR西日本編(2014年制作)
・れっしゃだいこうしん2019 キッズバージョン(2018年制作)
・劇場版 Go!Go!100のでんしゃ(2016年制作)



数多くの鉄道映像作品を送り出しているビコム作品の一部ではありますが、子供から大人まで在宅で楽しめるラインナップとなっています。

私も早速、「レイルリポート創刊号」を視聴してみました。


作品の内容は、上記動画の内容紹介に記されていますが、その内容をピックアップしてみます。
・783系「ハイパーサルーン」
・183系1000番台「オランダ村特急」
・鴨川沿いを走る京阪電鉄
・JR松浦線最終日・松浦鉄道開業日
・宇高連絡船最終日、瀬戸大橋開業日


・・・といずれも今となっては資料的価値も非常に高い内容でありました。


「ハイパーサルーン」については、登場当時の赤帯塗装であるだけでなく、熊本〜水前寺間をDE10に牽引されて運行されるシーン、しかも上り(水前寺発)が推進運転されていくさまも収録されており、もうこれだけでお腹いっぱいな内容でした。

また、JR松浦線の最終日、松浦鉄道開業日の様子ですが、特に松浦線の様子のところでは、急行「平戸」の走行シーンや、キロ28格下げ改造車も編成された「さよなら臨時列車」発車シーンといった、松浦線の最終日、という要素以外でも価値のあるシーンが収録されていました。

「鴨川沿いを走る京阪電車」は、視聴者投稿ビデオの紹介ですが、前年の5月に地下化された七条〜三条間について、鴨川沿いの地上区間を走る、京阪ファンにとっては懐かしいシーンでありました。

そして、「宇高連絡船最終日、瀬戸大橋開業日」では、最終日、開業日のシーンは勿論、連絡船と併せて運航されていたホバークラフトの出航シーンや連絡船への貨車入れ換えの様子、そして瀬戸大橋開業日には、当時の「マリンライナー」213系では最長となる11両編成で瀬戸大橋を渡るシーンなど、こちらも実に貴重な記録が残されており、収録時間約60分を楽しんで視聴できました。


これまで述べてきたとおり、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、外出を極力自粛するように要請されており、自宅で時間を持て余していることもあろうかと思われますが、こういった映像作品を視聴したりして、自宅滞在を少しでも楽しむことができれば、と思った次第です。




●関連ニュースサイト:
国鉄 前面展望 子ども向け…鉄道映像6作品をGW無料公開 「ステイホーム」応援 ビコム | 乗りものニュース
ビコム,ゴールデンウィーク期間限定「“うち鉄”キャンペーン」実施 〜厳選6作品をYouTubeで無料公開〜|鉄道ニュース|2020年4月28日掲載|鉄道ファン・railf.jp



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新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、外出自粛が求められています。
引き続き、おうちで楽しめる鉄道趣味をご紹介したいと思います。



今回の記事では、この21日に発売された鉄道雑誌のうち、「鉄道ファン」6月号をご紹介したいと思います。
鉄道ファン2020年6月号|特集:私鉄のプレミアム特急|目次|鉄道ファン・railf.jp

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鉄道ファン 2020年 06月号 [雑誌]
鉄道ファン 2020年 06月号 [雑誌]


今回号の特集は「私鉄のプレミアム特急」ということで、特急車両の専用形式を一挙紹介しています。
紹介されている会社名は以下の通りです。
・東武鉄道・・・500系「リバティ」他
・京成電鉄・・・AE形「スカイライナー」
・西武鉄道・・・001系「Laview」他
・小田急電鉄・・・70000形「GSE」他
・名古屋鉄道・・・1200系「パノラマSuper」他
・近畿日本鉄道・・・80000系「ひのとり」他
・京阪電気鉄道・・・8000系「プレミアムカー」
・南海電鉄・・・50000系「ラピート」他


構成としては、各社の代表的な看板車両(上記「」で挙げた車両)について、【エクステリア・メカニズム】【インテリア】【乗車ガイド】の3項目を紹介し、その他の形式については、補足として簡単に触れたものとなっています。

上記のとおり、今回取り上げられた「私鉄」は、東名阪の大手民鉄のみとなっており、中小民鉄で特急専用系式を有する会社(例えば富士急行、長野電鉄など)は紹介されていませんので、あくまで「大手」私鉄のプレミアム特急、というべきでしょうか。

それでも、各社の特急専用車両を全て取り上げているところは、現在の陣容を把握する上では、貴重なものとなっているだけに、今回は買い、ということで、購入してみました。

気になる我が地元・南海電鉄についても、代表車両の50000系「ラピート」の他、30000系、31000系、10000系、11000系、12000系と、全ての特急形車両が紹介されており、特に12000系については、泉北高速鉄道所有の「泉北ライナー」用車両も紹介されているところは、「泉北ライナー」を応援してきている私にとっては、嬉しいものでありました。


今回の「鉄道ファン」では、目当ての「私鉄のプレミアム特急」の他に、今回は個人的に興味を持った記事がありましたので、併せてご紹介しておきたいと思います。


●新車ガイド:JR西日本「WEST EXPRESS 銀河」、近畿日本鉄道「伊勢志摩お魚図鑑」
いずれも当ブログでご紹介した新車(正確には改造車)ですが、ともに今回の「鉄道ファン」で特集されていました。

参考:





「WEST EXPRESS 銀河」については、運行開始の目処が立っていませんが、新型コロナウイルスの影響が収まり、めでたく運転開始となれば、実際に乗車した際の記事を書くのに、非常に参考になるな、と感じました。


●富山の路面電車が南北接続:
去る3月21日(土)に、富山地方鉄道の富山港線と富山軌道線の相互直通運転が開始となりました。
「富山ライトレール」として開業した富山港線が、南北接続を機に富山地鉄と合併し、そして直通運転を開始した、各路線の歴史と、直通運転開始当日の様子が記されていました。
個人的には、未乗区間が増えたわけでして、いつか乗りに行きたいな、と思っていますが、果たしていつになるのでありましょうか。


●磐越西線の優等列車ものがたり:
こちらもこのブログでご紹介した、磐越西線の指定席車両設定開始。



快速「あいづ」と名付けられたこの指定席車両ですが、磐越西線に関しては、沿線に会津若松という拠点都市を擁することからビジネス、観光の需要もあり、かつてから優等列車が設定されていました。
歴史を紐解くと、「ばんだい」「あいづ」といった様々な準急列車から、昭和36年10月ダイヤ改正で急行「ばんだい」が登場、昭和40年には初めての特急「やまばと」の登場、そして電車かされて「あいづ」の名称が付けられました。
その後、東北新幹線の開業により、急行は廃止されたものの、特急「あいづ」は存続しました。
民営化後、快速「ばんだい」にグリーン席・指定席の連結、特急「ビバあいづ」といった施策が講じられましたが、後年には「ビバあいづ」は快速「あいづライナー」に格下げとなった後、廃止となってから、優等・指定席サービスは一部を除き提供されてきませんでした。

今回の改正で、久々に設定された磐越西線・郡山口の指定席サービスを機に、このように過去の優等列車をまとめた記事は、これまた勉強になったな、と感じました。

この区間については、2年ほど前に乗車したことがあるのですが(こちらの乗車記録を参照)、やはり指定席が欲しい区間、と感じていただけに、次に利用する機会があれば是非とも快速「あいづ」指定席を利用してみたいところであります。


その他、福岡県警鉄道警察隊の職員の執筆による「鉄道警察隊の活動状況について・続編」や、クラブツーリズムの鉄道企画担当者による「貨物線ツアー」企画の裏話、といったように、読み物としての内容が満載でありましたので、是非とも手に取ってお楽しみいただければな、と思います。


巻末の編集後記「カレチ」では、7月号及び8月号の予告が掲載されていますが、新型コロナウイルスの影響により取材活動もままならない状況と推察されますので、もしかすると延期等もあり得るかも知れません。
元より、緊急事態宣言が発出されている現状、ショッピングセンター内の書店が軒並み閉店となっている今、現在発売されている書籍でさえも、購入するのも一苦労な状況です。
そのため、今回の「鉄道ファン」も、下記のヨドバシドットコムで購入した次第であります。


外出がままならない状況ではありますが、自宅に居ながらにして楽しめるコンテンツを、少しでもご提供できれば、と思っていますので、引き続き当ブログをご訪問していただければ、幸いであります。



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「鉄道ダイヤ情報」を発行する交通新聞社では、2020年5月15日に発売予定であった「鉄道ダイヤ情報6月号」の発売を延期することを発表しました。


鉄道ダイヤ情報2020年6月号 発売延期のお詫び|交通新聞社

概要は以下の通りです。

・新型コロナウイルス感染症に伴う政府の緊急事態宣言の発令に伴い、2020年6月号の「鉄道ダイヤ情報」は、発売を延期。
・予定していた特集「京阪神の地下鉄道」は、次号6・7月合併号(6月15日発売予定)で掲載

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▲鉄道ダイヤ情報2020年6月号延期のお知らせ
(上記発表資料(https://www.kotsu.co.jp/information/files/pdf/ea19746323be55c977c6636719b022e37ed7a045.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。


鉄道雑誌各誌には、いずれも編集方針等の違いがあるようで、私個人のかなり乱暴な捉え方からすれば、「鉄道ファン」は車両をビジュアル的に紹介、「鉄道ジャーナル」は鉄道をシステム的にとらえ、その分析が主体、「鉄道ピクトリアル」は車両等への更に突っ込んだ研究を主体、といった形に区分けできるのかな、と思っています。

その中で「鉄道ダイヤ情報」は、まさにいわゆる「撮り鉄」向けの雑誌と捉えられ(「行動派レールファンのための情報誌」とか掲げられてた記憶があります)、毎回の特集でもファンが撮影する際の情報源が主体となっています。
また、各号後半には、団体臨時列車や甲種車両輸送等の、いわゆる「ネタ列車」の情報が掲載されており、これを元に行動計画を立てるファンも多いことかと思われます。


しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大により、団体臨時列車の運行が相次いで取り消される状況は、「鉄道ダイヤ情報」のコンテンツの一つである、運行情報がほぼ皆無となり、情報誌自体が成り立たない状況であるといえます。
加えて、政府の緊急事態宣言では、不要不急の外出の自粛が求められており、これもいわゆる「撮り鉄」活動も可能な限り自粛することも含まれることから、これらの状況から判断して発売延期となったのかな、と思われます。


今回の発売延期は、紙の供給や印刷所の稼働といった、いわゆる「サプライチェーン」の毀損による延期ではなく、雑誌の内容上から延期せざるを得ないのが特徴、といえるでしょうか。
楽しみにしていたファンは勿論、今回号の為に取材・編集したライターや編集者の方々にとっても苦渋の結果だとは思いますが、次号の合併号が無事に発売された際には、是非とも手に取って読んでみようと思いますし、それが「鉄道ダイヤ情報」に対する支援、とも感じた次第であります。




●関連ブログ:
【コロナのせいで】「DJ 鉄道ダイヤ情報」6月号の発売延期・合併号へ | 鉄道プレス



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当ブログで定期的にご紹介している鉄道関連雑誌のご紹介。

今回は、発売から少し時間が経ちましたが、先月発売された鉄道ジャーナル2020年4月号を取り上げたいと思います。

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今回の特集は「北海道の未来図」。
厳し経営が続くJR北海道でありますが、特に「同社単独での維持が困難な線区」についての取扱いが課題となっています。

その中でも特に、「黄線区」とされている輸送密度200人以上2,000人未満の線区では、関係者とともに維持する仕組みづくりや、利用促進、そして経費節減を進める一体的な取り組みを進めつつ、あるべき交通体系を議論していくことが、同社の長期経営ビジョンで示され、これを受けて策定されている中期経営計画2023では、これら「黄線区」について、各線区の事業計画(アクションプラン)を策定していくこととされています。
参考:


今回の鉄道ジャーナルの特集では、この「黄線区」のうち、石北線(旭川〜網走)、釧網線(網走〜釧路)で地域輸送を担う普通列車を乗り継いだ乗車レポートから始まっています。

加えて、これまた長期経営ビジョン等で「紫線区」である「北海道新幹線札幌開業に伴う経営分離区間」として、経営分離されるまでの間、JR北海道による効率的な運営を行うこととされている、函館本線の函館〜長万部〜小樽についても、北海道新幹線開業後の姿を先取りすべく、普通列車による地域輸送の実態を探るべく、普通列車を乗り継いだ乗車レポートが記されています。


JR北海道のこれらの線区での、特に地域輸送については、人口の減少もあり、非常に厳しい状況であります。
いわゆる「黄線区」では、引き続き都市間輸送や、観光需要による輸送も担うことから、これらを併せた線区存続のあり方、というのは(厳しい状況ではあるにせよ)考えることは可能かと思われます。
しかし、北海道新幹線全通に伴う経営分離区間では、都市間輸送・観光輸送いずれも新幹線に移ることが明らかであることから、「旅客輸送に関しては」大変厳しい状況であることは明らかです。
ここで敢えて「旅客輸送に関しては」としているのは、この経営分離区間のうち、五稜郭〜長万部に関しては、北海道と本州を結ぶ貨物列車のルートとなっていることから、現状の貨物列車の運行体系を維持するならば、少なくとも函館〜長万部は鉄道として維持していく必要があります。

そうすると、その維持する際の経営形態についても、これまでの並行在来線の経営分離区間とは全く違う現状となるわけですが、その取り得る姿についても分析されていました。

「札沼線新十津川 最後の冬」や、「SL冬の湿原号の旅路」といった、タイムリーな要素を含んだ記事もありますが、全般的にみれば、普通列車による地域輸送を主体に取り上げていることから、派手な無いにせよ、北海道の鉄道の少し先の未来を考える点からすれば、むしろ鉄道ジャーナルらしい構成なのかな、という印象です。


特集以外の記事で注目した内容としては、「鉄道施設災害復旧費支援制度の新体系」として、昨年10月の台風19号により甚大な被害を受けた、三陸鉄道をはじめとする鉄道事業者各社に対して適用された、特例的な手厚い女性制度(筆者は「新助成プラン」と称する。)について、東日本大震災及び熊本地震で適用された特例及びその予算措置の内容と、今回の新助成プランとの比較、そして他の台風19号により被災した各社の対応が記されていました。
災害による復旧費用の支援制度については、まとまった記事をあまり見たことがなかったように記憶していただけに、今回の記事は、そういう意味でも有益に感じた次第でした。


以上、少し遅くはなりましたが、鉄道ジャーナルの最新刊である2020年4月号の内容をかいつまんでご紹介しました。
今回の特集であった北海道に関しては、新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響を食い止めるため、先週末には北海道知事から非常事態宣言が出され、道内の不要不急の外出を手控えるよう呼びかけがありました。
経営再建途上のJR北海道にとっても、一連のウイルスの影響は甚大であり、事によっては今後更なる厳しい状況に追い込まれることにもなり得るだけに、引き続き注目が必要だと思っています。

今回の特集は、ウイルス拡大の影響とは若干異なる点ではありましたが、いま、そして将来的な課題として避けられない観点から取り上げた特集、という意味では、一読する価値のあるものかな、と感じました。


新型コロナウイルス感染症感染拡大の防止の観点から、外出を控える方も多いかと思いますので、そういう向きに、こういった鉄道書籍を、日頃より少し多めに買い込んでみるなど、今後の趣味活動に活かす機会、とするのも一つの考え方なのかな、とも感じた次第でありました。

本記事が、そういう意味でも皆様のお役に立つことになれば幸いであります。




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