阪和線の沿線から

阪和線沿線在住の筆者が記している日記です。
鉄道を中心に、バス・航空・フェリーといった交通全般に関する話題や、
管理人の乗車記録や旅行記、撮影記録などを気の向くままにお送りしています。
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カテゴリ:鉄道全般の話題 > 鉄道関連書籍・DVD・映画

このブログでは、様々な書籍・雑誌をご紹介しています。
その中には、商業ベースとして発行・流通している書誌もあれば、個人や、その個人が集まったサークル等で発行した、いわゆる「同人誌」という形態の書誌もご紹介しています。

今回ご紹介するのは、どちらかと言えば「同人誌」の範疇となる書誌で、しかも今回当ブログで初めてのご紹介になると思われる、「バスの同人誌」であります。

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本誌は、既に過去のものとなったバス車体メーカー「西日本車体工業」(西工)が製造していた夜行高速用車両のシリーズ名を冠しているものであります。
内容は、その題名の通り、歴代の西工夜行高速車と、その車両の主たるユーザーであった西日本鉄道・阪急バスを中心とした路線展開の歴史、そして西鉄・阪急に加え、その他西工製夜行高速車を使用していた事業者の車両の一覧がアルバムとして掲載されたものであります。

「路線の歴史」としては、西工製夜行高速車のはしりとなった「ムーンライト号」(大阪〜福岡)の路線開設から3列シート車の誕生、そして平成初期の相次ぐ路線開設から日本最長距離夜行高速バス「はかた号」の運行開始、そしてその後の不採算路線の整理といったこのおよそ35年の動きがまとめられています。

また、その「路線の歴史」と呼応して、「夜行高速車の歴史」として、初代「ムーンライト号」に使用された車両をはしりとし、初の3列シート車、様々な改善がなされた「ムーンライト型」とも呼ばれた初代SD-況拭1992年に曲線を多用したスタイルにフルモデルチェンジした「ネオロイヤル」SD型、そして西工の解散によるSDシリーズの終焉、といった、車両開発の流れも丹念に説明されています。

そして、後半は「車両一覧&車両アルバム」として、過去に西工製夜行高速車を導入した事業者およびそれらの車両の一覧、そしてそれらの車両のカラー写真によるアルバムと、かつて西日本地区の夜行バスでは至る所で見られた西工製夜行高速車の姿を、手元で懐かしみながら見返すことができるものとなっています。

以上が本書の概要であり、まさに西工製夜行高速車にこだわって書かれた一冊であります。


私自身、本書で紹介されている「西工製夜行高速車」に乗ったことがないはずだけどなあ…と車両アルバムをめくっていたら、さにあらず、サンデン交通(山口県)の「ふくふく東京号」に1999年の夏に乗車しており、この時に西工製夜行高速車に確かに乗車していました。
当時の写真も手元にはありませんが、サンデン交通の車両であったことは確かで、「ふくふく号」トレードマークのふぐの絵が描かれた、ダブルデッカーではない車両でありましたので、間違いなくこの西工製夜行高速車であることは確かでした。

考えてみれば、これが唯一の西工製夜行高速車への乗車であり、西工自体が既に消滅したメーカーであるが故に、今後新たな車両が出てこないことも考えると、今後新たに乗車することは恐らく叶わないのではないかと思われます。
そう考えながら本書を読んでいると、これまで西工製夜行高速車を意識して選ばなかった私自身の行動が勿体ないな、もっと乗っておけばよかったな、と感じざるを得ない、といえるほどにこの車両に興味を抱くことができた一冊でありました。
西工製夜行高速車の考え抜かれた設計や、それを使用した事業者の考えなど、特に現在の夜行高速バスの運行スタイルが確立されていく、昭和末期から平成初期にかけての動きを知る上では、貴重な書籍であるといえるでしょう。

また、データベースとして、過去に在籍した西工製夜行高速車の一覧等の情報も貴重なものこの上なく、著者が目指した「西工製夜行高速車の魅力を伝える」目的は、私自身にとってみれば、十二分に感じることができました。


車両アルバムを眺めていると、地元の南海バス(南海電気鉄道)もこの西工製夜行高速車を導入していることが書かれていました。
所属は光明池営業所だったらしいとのことですが、導入されたのはわずかであったとのことで、正直もう少し導入されていたのではと思っていたので、意外ではありました。


「高速バスアドバイザー」として、日頃様々な高速バス路線に乗車されており、その関係の執筆も多い著者の、西工製夜行高速車への思いが詰まったこの一冊。

初版発行後半年以上も経ってから手にすることができましたが、それだけ待った価値があった一冊であり、こういった本に巡り会うことができるのも、やはり同人誌を手にする楽しみ、と感じた次第であります。

現在は、紙媒体での頒布は行っていない模様ですが、評判次第では重版も考えられるとのことです。
より詳しい本書の内容のご紹介として、著者のWebサイト等をご紹介しておきますが、ともあれ、夜行高速バスというスタイルを確立したその立役者ともいうべき西工SD車の魅力が十分伝わった本書と出会えたことに、深く感謝して、本エントリーの終わりとさせていただきます。

参考:ひろしプロジェクト 刊行物・寄稿情報 | 夜行バス・高速バス・鉄道乗車記サイト「ひろしプロジェクトWEB」




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この3月のダイヤ改正で和歌山線・桜井線等に投入された227系1000番代。
秋にも追加投入され、同線で運行している105系を置き換える予定であることは、既に下記記事などでご紹介しています。
参考:【JR西日本】2019年春ダイヤ改正発表。既報の他、227系和歌山線等投入、広島地区227系置き換え等(2019.3.16) : 阪和線の沿線から

その置き換えられる105系ですが、国鉄末期の1981年(昭和56年)に登場した車両で、中国地方で残っていた旧型国電をを置き換えるべく投入された車両であります。
その後、和歌山線・奈良線の電化等に合わせて、103系を改造した500番代などが投入されました。

これらの線区では、2両程度の短編成での運行が主体の需要でありましたが、当時国鉄で投入されていた他の形式では、電動車(モーター車)が2両単位となっており、経済性等の面では得策でなかったことから、新たに電動車が1両単位の車両が必要とされ、導入されたのがこの105系でありました。

105系の特徴としては、新規に製造された車両に加え、103系からの改造により投入された車両というように、同系列ながら出自が異なる車両が混在していること、またその後の環境変化により様々な改造が行われてきたことから、車両数(総計126両)の規模に比べて多彩な仕様が存在している点といえるでしょう。

投入されている路線が限られていることもあり、地味な車両とも思われてきたこの105系ですが、和歌山線・桜井線等での227系の投入により、今後大きく陣容が変化するいま、この105系を体系的にまとめた書誌として発売されたのが、今回ご紹介する鉄道ピクトリアル2019年5月号別冊「国鉄型車両ライブラリー 105系」であります。

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鉄道ピクトリアル 国鉄形車両ライブラリー 105系電車 2019年 05月号 [雑誌]
鉄道ピクトリアル 国鉄形車両ライブラリー 105系電車 2019年 05月号 [雑誌]


内容は、「105系のあゆみ」として、上記で概説した新製・改造の違いによる各番代ごとの開設に加え、その後の改造履歴等を網羅した、まさに「105系の記録」ともいえる内容であります。
加えて「形式集」として、これら105系の各形式において、登場時から各改造等を行っていった姿の写真を記録しており、同じ車両でも時代を経てその姿を変えていった105系の姿の記録を手元でビジュアル的に確認できる、またとない資料であると言えるでしょう。

個人的には、105系に関しては改造・新造の違いがある程度は理解していましたが、その後の改造が多岐に渡っていることや、105系を105系で置き換えた事例、そしてほんの数年だけ存在した「モハ105」と「サハ105」という中間車(早々にクモハ105・クハ104に改造)、そして仙石線にも4両ではありますが投入された4両と、105系車両にまつわる内容は漏らさず触れられており、まさに「105系のバイブル」と感じた内容でありました。


日頃、和歌山線や紀勢線(和歌山〜和歌山市)で105系にはお世話になっているのにもかかわらず、突っ込んで調べてみようと思わなかった不明を、今更ながら恥じる次第に感じざるを得ないほどの内容量である今回の書誌。
先に記したように、227系の投入により、105系がまさにターニングポイントを迎えるいま、改めてこの本を手にして振り返るのに絶好のタイミングで発売されたのではないかと思われます。


現に発売日当日(4月18日)にJR和歌山駅駅ビル「和歌山MIO」の4階にある「くまざわ書店」では、私が購入した後、残部数が2部となっており、発売当日ということを考えると、驚くべきペースでの売れ行きに感じました。

105系がお馴染みの地域では早々に品切れが考えられますので、興味のあるファンは、早めの購入が吉なのでは、と感じたため、早々にご紹介させて頂きました。



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久しぶりにアップの鉄道関連書籍のご紹介。
今回は「グリーン車50年の世界」(交通新聞社)です。

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1969年5月に、従来の等級制から運賃・料金制度改正により登場した「グリーン車」。
本書はそれから現在までのグリーン車がたどった50年のあゆみを、豊富なカラー写真とともに紹介しているムック本であります。

一口に「グリーン車」といっても、50年の歴史を経た現在に至るまで、多くの種類が登場してきました。
2人掛けのリクライニングシートが主流だった国鉄時代でありますが、その末期には100系新幹線のグリーン個室が新たに設けられたりしました。
また、民営化後はグリーン個室は「スーパービュー踊り子」「成田エクスプレス」にも広がりましたが、その一方でより快適性を求めるニーズから、座席も1列・2列が主流となってきました。

一方、普通列車のグリーン車も、国鉄時代から民営化しばらくの間は、関東地区の東海道線、総武・横須賀線だったのが、2階建てグリーン車の導入後、東北線・高崎線・常磐線にもその範囲を広げてきました。

更にグリーン車で忘れてはならないのはお座敷列車や欧風客車といった、いわゆる「ジョイフルトレイン」でして、国鉄末期から民営化初期に、まさに全国各地でグリーン車扱いのジョイフルトレインが登場しました。


本書では、こういった、様々な発展を遂げた「グリーン車」の歴史を、フルカラーで紹介した、記録としても貴重なものとなっています。

個人的に貴重な記録として注目したのは「連絡船のグリーン席」でありました。
青函・宇高の両連絡船には、「グリーン船室」が設けられていました。
青函連絡船には指定席と自由席が、宇高連絡船には自由席のみが設定されていましたが、両連絡船のグリーン船室の様子が、カラーでも紹介されていました。
グリーン席といえば国鉄〜JRの鉄道車両に設けられた設備であって、船舶まで含めるのはいかがなものか、という声もありそうですが、一方当時の連絡船は鉄道と一貫した輸送形態を構築していたことを考えると、本書で取り上げるに相応しい設備なのではないか、と思います。


思えば登場から50年となるグリーン車。
一口にグリーン車といっても、様々なサービスが開発され、そして変化していきましたが、その変化を俯瞰する一冊として、グリーン車好きの方には是非とも手にして欲しい一冊と感じました。
かくいう私も、下記エントリーのように「スーパー北斗」・北海道新幹線「はやて」とグリーン車を乗り継いで利用したりと、チャンスがあればグリーン車に乗ってみようと思う向きでありますので、本書を読むことで、グリーン車のあゆみを復習できたな、と感じた、有意義な一冊でありました。
参考:「スーパー北斗」・北海道新幹線「はやて」(E5系)グリーン車を乗り比べてみる(2019.1.30) : 阪和線の沿線から



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当ブログでは、管理人自身が、気になる鉄道や交通系の書籍・雑誌をご紹介していますが、今回ご紹介するのは、鉄道ジャーナルの2019年4月号であります。

特集は、当ブログで触れないわけにはいかない、「関西の今と明日」。
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来月16日に新大阪〜放出間が開業するJRおおさか東線、そして2025年万博開催を前に会場となる夢洲(ゆめしま)への延伸が計画されている大阪メトロ中央線など、ここにきて注目を浴びるテーマを中心に、関西の鉄道をまとめた特集となっています。
特集記事は以下の通りです。

●直結!おおさか東線 開業間近(鶴通孝・久保田敦)
3月16日に全線開業するおおさか東線の新規開業区間(新大阪〜放出)の現地取材や、これまでの建設の過程をの他、先行開業区間(放出〜久宝寺)や大和路線にも触れ、おおさか東線全通後の動向について考察。

●関西民鉄最新鋭車に乗る(土屋武之)
2010年代に登場した阪急・阪神・山陽・神戸電鉄・能勢電鉄・神戸市営地下鉄の最新鋭車両を紹介。

●関西民鉄電車のうごき(伊原薫)
先の「最新鋭車に乗る」で触れられてなかった近鉄・南海・京阪・大阪高速(大阪モノレール)・叡山電鉄・北大阪急行の各社の車両の動きを紹介。

●大阪メトロの今とこれから(伊原薫)
昨年4月に大阪市交通局から民営化された大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)について、民営化前後の動きから車両の動きや主要駅のリニューアル、そして中央線延伸の展望等、大阪メトロのこの1年を中心にまとめた記事。

●これからの関西の鉄道(正司健一)
1990年代から2010年代を中心に、関西地区の鉄道を首都圏・中京圏と比較し、特に首都圏とのこの間の動きの違いを考察するとともに、将来的な関西地区の鉄道を考察。

●関西の鉄道を展望する(宇都宮浄人)
関西地区の鉄道ネットワークについて、大阪圏に加え、存続自体の議論もなされている関西圏周辺部の鉄道路線にも触れ、関西圏の鉄道の将来の展望について、鉄道ネットワークを活かす視点と具体的な方向を提案。


鉄道ジャーナルの関西地区の特集としては、2018年1月号「特集 大阪の電車2018」以来だと記憶しています。
参考:鉄道ジャーナル2018年1月号「特集 大阪の電車2018」を読む : 阪和線の沿線から

この時は、前年に運行開始した京阪特急プレミアムカーの特集はありましたが、どちらかと言えばJR西日本の方に重きを置いた構成となっていましたが、今回は、おおさか東線の開業はありますが、それ以外はどちらかといえば民鉄、あるいは地下鉄、といったテーマが多いのかな、という印象を持ちました。

また、前回の特集記事に比べると、若干特集の掘り下げが薄いかな、と思っていたらその通りで、2018年1月号に比べて、関西特集に割かれているページが10ページ強(221系の車両解説も含めると20ページ強)減っているので、前回特集に比べるとやや物足りない感は感じるのですが、それでも今が旬の「おおさか東線」「万博誘致」をポイントに抑えた記事は、今後の記録としては貴重なものになるのかな、と思いました。


関西特集を目当てで購入した今回号ですが、個人的にはそれ以外の記事にも興味を持ちましたので、ご紹介したいと思います。

●電車も楽しい富士急行を訪ねて(岩成正和・山井美希)
今や訪日外国人旅行者で賑わう富士急行をホリデー快速富士山→211系普通→成田エクスプレス→富士山ビュー特急→5000系トーマスランド号→フジサン特急→富士登山電車→富士山ビュー特急と、JR乗り入れ・富士急自社所有の車両を、特急フリー切符を使って乗り比べした記事。

●アセラ・エクスプレスの実力(冷水彰彦)
アメリカの東海岸、ボストン〜ニューヨーク〜ワシントンの「北東回廊」を結ぶアムトラックの「準高速鉄道」である「アセラ・エクスプレス」の乗車レポや、北東回廊を中心としたアメリカの鉄道事情について考察した記事。


まず「富士急行」の記事ですが、まずは、一日中、富士急線内を往復してこれだけの車両に乗車して、その車内の様子もつぶさに観察した記事を書き上げたことを評価したいと思います。
何度も往復していれば、流石に飽きようなところ、富士急のバラエティに富んだ車両群が、そういった飽きを感じさせないことが、非常に伝わってくる記事でありました。

富士急については、私自身、下記の記事でご紹介したように昨年1月に訪問し、「富士山ビュー特急」に乗車しました。
富士山ビュー特急自体、満足できる列車でありましたが、すれ違う多彩な車両を見てみると、他の車両にも乗ってみたいと純粋に思うわけで、そういう向きにも満足できる記事だったといえるでしょうか。
参考:富士急行「富士山ビュー特急」に乗車する(2018.1.29) : 阪和線の沿線から

なお、この記事中では、沿線の都留市にキャンパスを置く「都留文科大学」についての歴史についても記されています。
さほど規模が大きいとはいえない都留市になぜ大学があるのか、その存在自体が気になっていましたが、その設立の過程や存廃の論争、一方全国各地から学生が集まってくる現状等が記されており、鉄道本題ではないものの、興味を持って読めた記事でした。


次に「アセラ・エクスプレス」についてですが、先進国の中ではヨーロッパ等に比べると注目度があまり高くないとも思われるアメリカ合衆国。

実際は、貨物輸送においては鉄道が主要な手段となっており、長編成の列車が行き交う様子などは、それはそれで魅力があるものですが、こと旅客に関して言うと、都市圏輸送については、大都市で機能しているものの、都市間の輸送については、自動車や航空が主体となり、鉄道はほとんど担うことがなくなり久しい時代が続いています。

しかし、アメリカ合衆国のなかで比較的人口が集中している北東回廊は、その例外中の例外で、全線架空電車線方式による電化(原則非電化、近郊路線では貨物輸送への障害を忌避するため第三軌条方式)であり、それを活かして高速運行を行っているのが、この「アセラ・エクスプレス」であります。

そのアセラ・エクスプレスについて、2020年にも登場する次期車両「アセラ・リバティ」の導入についても触れられており、現状アメリカの中・長距離鉄道旅客輸送において一人気を吐く「アセラ・エクスプレス」から、他の先進国とは違うアメリカの特殊な鉄道事情を垣間見ることができる、有益な記事に感じました。



「関西の今と明日」の特集が若干少なめだったのは、これら二つの記事のボリュームが割と大きかったからなのでは、とも思ったりしました。
それが故か、関西地区の特集を目当ての割には、こちらの二記事の方に逆に注目してしまいましたが、そんなことがあるのも、鉄道ジャーナル等、様々なテーマを扱う雑誌ならではの面白みなのかな、と感じた次第です。

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こちらも最近購入した鉄道書籍のご紹介です。

「熱転写方式 マルス端末券総集Vol.1 追録」という書籍です。
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このシリーズの書籍としては、これまで当ブログでも「Vol.2」「Vol.3」をご紹介しました。
参考:
「熱転写方式 マルス端末券総集 Vol.2」を読む : 阪和線の沿線から
「熱転写方式 マルス端末券総集 Vol.3」を読む : 阪和線の沿線から





今回は過去に刊行された「Vol.1」に現状を加筆した「追録」として刊行されたものとのことで、内容は、以下の通りとなっています。

第1章:
事務管理コードを徹底解剖してみよう


第2章:
6文字以上の駅名記載方法


第3章:
各乗車券類の紹介

(急行「きたぐに」号乗車券と急行A寝台券、はじめてのグランクラス、口座発売で発売された乗車券類、関西大手私鉄との連絡乗車券の現状、きっぷ以外のマルス券)



個人的に、特に関心があったのが、「関西大手私鉄との連絡乗車券」でした。
私の最寄り駅のJR阪和線・和泉鳥取駅からでも、三国ヶ丘や京橋の接続で、南海や京阪の連絡乗車券を購入したことがありますが、それのみならず、近江鉄道、阪急、阪神、近鉄、神戸電鉄、西日本ジェイアールバスとの、マルス発券による連絡乗車券が数多く掲載されており、これらを見ているだけでも、時間が途方もなく過ぎていきそうな、濃い内容となっています。

また、連絡運輸範囲についても、規程別表に基づく情報を囲み記事で掲載しており、これからマルス券で連絡乗車券を購入しようとする方のまたとない貴重な情報源になるのではないかと思います。


加えて、南海・近鉄では、JR線との通過連絡乗車券(※)が購入できる、貴重な存在でありますが、その通過連絡乗車券についても、しっかり紹介しており、その券面表記の方法も、参考になるのではないかと思われます。
(※)連絡会社線の前後のJR線の営業キロを通算する制度。
例えばJR〜南海〜JRの通過連絡運輸の場合、新今宮〜橋本間を介して、前後のJR線の営業キロを通算して運賃を計算し、1枚のきっぷでの発券となります。



南海電鉄との連絡運輸の関係では、新今宮・三国ヶ丘・東羽衣/羽衣接続の各事例が紹介されていましたが、他にも記憶の限りではりんくうタウンや和歌山市接続も取り扱っていると思われるので、これらのマルス券について、私自身も実際に発券してみようかな、とも感じたりしました。



ともあれ、Vol.2やVol.3を読んでみて、これは勉強になる書籍だと感じていたのですが、今回のVol.1では関西大手私鉄との連絡運輸の事例が紹介されることを聞いていたので、できるだけ早く購入して、確認したかっただけに、ようやく手に入れることができて、満足だったというのが感想でありました。


こちらの書籍も、大阪地区では旭屋書店なんばCITY店で購入することが可能となっています。




熱転写方式マルス端末券総集(追録) Vol.1 MR・MV系端末 │ 交通法規研究会|マルス端末券総集本|硬券の活版印刷


私が先日(2月3日)に旭屋書店なんばCITY店に購入しようとしましたが、丁度品切れとなっていました。
まさか品切れとは、思いもよりませんでしたが、逆に言えばそれほどの人気の書籍、といえるでしょうか。

上記交通法規研究会のWebサイトでも取扱店舗が記載されていますが、近くに店舗がない方は、上記Amazonか、下記のhontoで入手することが可能ですので、是非とも手にとってマルス券の世界を探求してみてはいかがでしょうか。
熱転写方式マルス端末券総集(追録) Vol.1 MR・MV系端末の通販/ゆったん - 紙の本:honto本の通販ストア




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このブログでも、既に第1巻〜第3巻をご紹介した同人誌「徹底解剖!!横浜市営地下鉄」。
参考:
「徹底解剖!! 横浜市営地下鉄(1) 車両・撮影地編」を読む : 阪和線の沿線から
「徹底解剖!!横浜市営地下鉄(2)切符・運用編」を読む : 阪和線の沿線から
「徹底解剖!!横浜市営地下鉄(3)サイン・駅編(上)」を読む : 阪和線の沿線から

この続編として、昨年12月に第4巻となる「駅編(下)」が発刊されました。


少し遅れて2月上旬、委託販売箇所の一つ、旭屋書店なんばCITY店に出向いて購入しました。

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▲購入した帰りの特急「サザン」の車内に置いてみました。

購入はしたものの、まとまった時間がなかなか取れなかったのですが、本日までの二泊三日の旅行に持参して、温泉に入ったりした後に読んだりすることで、ようやく読了できました。
以下、感想等をご紹介したいと思います。



今回は「駅編(下)」で、第3巻「駅編(上)」の続きで、ブルーラインの桜木町〜あざみ野と、グリーンラインの全駅が紹介されています。

駅の紹介フォーマットとしては、前巻と同様、開業日・キロ程・1日平均乗降者数及びその推移・駅種別等のデータの他、各駅にまつわるトピックスが掲載されており、第3巻・第4巻の2冊を通じて、横浜市営地下鉄の全駅データベースが完成となります。


また、駅紹介の他にも、今回もコラム的内容が記されていますが、今回紹介された区間の多くを走る港北(こうほく)ニュータウンの解説にもきちんとページが割かれている点が、個人的にも興味深く感じました。

時折当ブログでもご紹介していますが、私自身、大阪府の泉北ニュータウンで育ったこともあるだけに、ニュータウンの開発から地下鉄を交えた内容は、興味を持って読むことができました。
港北ニュータウンと地下鉄の関連で言えば、未成線となった「東京6号線」の内容が気になるところですが、これについてもグリーンライン・北山田駅の項で触れられていました。


このように、今回も情報満載の「徹底解剖!!横浜市営地下鉄」ですが、全シリーズ6巻のうち4巻が刊行されました。

残るは2巻、次回・第5巻は「建設技術・保守」、最終第6巻は「経営・都市計画」と続く予定となっているとのことなので、引き続き刊行後にご紹介していきたいと思いますし、最終巻まで無事刊行されるよう、陰ながら応援して、最後まで手元に残しておきたい、という期待と願望を記して、感想の代わりとさせて頂ければと存じます。



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個人的に注目する記事が掲載されているものを中心に購入してご紹介している鉄道雑誌のご紹介ですが、今回はこちらの雑誌のご紹介です。

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今回ご紹介するのは、「鉄道ファン」2019年3月号。

今月号の特集は「車体傾斜」で、振子車から空気ばね式車体傾斜を導入し、曲線の高速通過を実現していった車両を特集しています。
近年は振子車よりも空気ばね式が主流となり、新幹線でも多く採用されていますが、一方でこちらのエントリーでご紹介したJR四国2700系が過酷な路線環境が故に振子式を採用するなどの動きもあります。
技術的な解説も豊富で、じっくり読んでいきたいと思いますが、今回特にご紹介したい記事はこちらです。

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こちらのエントリーでもご紹介したように、2023年度までの更新が発表されている南海電鉄6000系。

誕生から56年を経た今なお、1両も欠けることなく全車現役、しかも投入当初の路線で導入当初と変わらず優等列車にも充当されている車両というのは、他を見てもまあ例がないほどの、長寿を誇ってきました。

しかし、先のエントリーでご紹介したように、2023年度までの引退が示されたわけですが、その南海6000系について、その登場背景・諸元、そして投入から現在に至るまでの組成変更・改造・塗色変更といった、南海6000系のあゆみについて、総計6ページの記事として紹介されています。

記載記事の文章も読みやすい文体となっており、これまでの6000系の履歴を振り返るのに、丁度よい分量になっています。

また、掲載されている写真についても、現在では見られない行先表示板を掲げているなど、こちらの点からも貴重な記事であるかと思われます。
どんな貴重な写真が掲載されているか、それは是非ともこの鉄道ファンを購入して、皆様ご自身がお手にとって確かめて頂ければと思います。


写真・文面ともに、この南海6000系の記事を目当てに購入する価値のある今回の鉄道ファン。

今後2023年度の引退に向けて様々な動きが予想されますが、その予備知識、あるいは情報の整理という意味で、南海電鉄ファンは勿論、多くの鉄道ファンに手にして頂きたいな、という感想を記して、掲載記事の著者と、当該記事の掲載を決断した出版社の方々への最大限の賛辞とさせて頂ければ、と思った一冊でした。




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気が向けばご紹介する鉄道関係の書籍・雑誌のご紹介。
今回は、先日発売された鉄道ダイヤ情報2019年2月号をご紹介します。

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今回号の特集は「関東大手私鉄の着席制列車」。
2008年に運行を開始した東武鉄道「TJライナー」を嚆矢に、西武鉄道「S-TRAIN」「拝島ライナー」、京王電鉄「京王ライナー」、東急電鉄「Qシート」と、近年運行を開始した着席制列車をターゲットとした特集です。

これらの列車に共通する点としては、デュアルシートや転換クロスシートを使用して着席サービスを提供していることで、各社で既に運行している特急列車とはまた違う列車という観点で紹介しています。

その内容としては、着席制列車の列車の紹介から始まり、着席制列車の着席券購入方法の紹介、「京王ライナー」担当者へのインタビュー記事などが掲載されています。

面白い記事としては、これら着席制列車に一日で全て乗車してみようとチャレンジしてみた栗原景さんの記事でしょうか。
早朝の三浦海岸駅からの京急「モーニング・ウイング号」から始まり、昼間のインターバルを経て西武鉄道「S-TRAIN」、東急「Q SEAT」連結列車、東武「TJライナー」と過酷な?乗継を経て、京王「京王ライナー」最終列車で橋本まで至るという、楽しそうでもあり、一方で無茶だなあ、とも苦笑しながら楽しく読める記事でした。


また、「京王ライナー」に関しては、担当者へのインタビュー記事では、京王ライナーの利用状況や利用者の要望、今後の展開についても触れられていました。
特に、利用者の要望としては、「朝の上り新宿行きの運転」「平日の早い時間帯(現行の20時台より前)の運行」が多いことや、座席指定列車そのものの運行拡大を京王自身も希望している点などが触れられていて、こちらもまた興味ある記事だと思いました。


私自身も、今回特集で取り上げられた列車のうち、西武鉄道の「S-TRAIN」「拝島ライナー」については、下記の乗車記でご紹介したように、昨年の7月に続けて乗車してみました。
参考:
西武鉄道の座席指定列車「S-TRAIN」「拝島ライナー」に乗る(2018.7.2、7.3) : 阪和線の沿線から

この時も、「拝島ライナー」の人気の高さを改めて実感した次第ですが、本特集でもそのあたりが触れられている点、やはり同感かなと思った次第です。


今回テーマで取り上げられた「着席制列車」ですが、運行時間帯が朝と夜間に集中していることもあり、他の鉄道ダイヤ情報でしばし見られるような、撮影指南的な記事はあまりなかったように思われます。

乗車レポートや今後の事業展開等といった内容は、むしろ競合誌の「鉄道ジャーナル」の方が取り上げやすいようなテーマでもあるように感じただけに、今後の「鉄道ジャーナル」でこの手の列車の特集なんて出てくるのか、そんな点も気にしていきたいなと感じた特集でした。



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すこし余裕が出てきたのか、今週は久々に土日両日を休むことができました。
とはいえ、どこかに出かけるわけではなく、自宅でほとんどゆっくりしていました。
そのせいもあってか、溜まっていた鉄道関連書籍を読み進めることができましたので、昨日に続きご紹介したいと思います。



今回ご紹介するのはこちらの書籍です。

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鉄道ピクトリアルの2018年12月輪寺増刊号。
特集は「近畿日本鉄道」、近鉄です。


他の鉄道事業者を取り上げた特集号と同様、前半は事業者の関係者の執筆や、インタビューの記事が中心、後半は近鉄にまつわる様々な考察記事が集まった、総ページ数300を超える一冊となっています。

近鉄は、幼少の頃は縁遠い事業者の一つでしたが、個人的な生活環境が変化した約20年ほど前から、馴染みのある鉄道会社の一つとなりました。

とはいえ、複雑奇怪な通勤車の系列をマスターできるとか、そんなレベルに到っているわけもないのも、これまた事実なわけでして、そんな私がそもそも鉄道ピクトリアルの特集号を紹介していいものか、というのは無きにしも非ず、とも感じた次第です。

奈良軌道から遡り大阪電気軌道、関西急行鉄道と合併等による社名の変遷を経て、現在の近畿日本鉄道が成立する過程や、現在の近鉄のハード・ソフト面の紹介、そして車両面でも特急車両としては過去最大の陣容を誇った12000系列の紹介や、電気機関車、青山や生駒の峠越えの歴史等、興味ある記事が多数掲載されており、近鉄ファンは勿論、そうでなくとも、民鉄最大規模を誇る近鉄のボリュームを体感できる一冊になっているのではないかと思われます。


今回の特集では、今後の新車投入にも触れられていて、既に「アーバンライナー」の後継車両が投入されることは発表済みですが、その後に通勤車の新造を計画していることも、述べられています。

本書の巻末にある「車両製造年次表」によれば、2008年の9020系・9820系以降、通勤車の新造投入が途絶えていますが、久々に通勤車の新車がお目見えすることはほぼ確実のようなので、こちらも今後は心待ちにしたいと思います。


何かと得ることの多かった今回の近鉄特集。
名阪特急が大きく変わる前の時点での、近鉄を網羅した本として、是非とも手にしておきたい一冊といえるでしょうか。



●関連ニュースサイト:
鉄道ピクトリアル 2018・12月臨時増刊号|書籍|鉄道ファン2019年2月号掲載|鉄道ファン・railf.jp




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このブログで時折ご紹介している鉄道関連書籍のご紹介。
今回ご紹介するのは、こちらの書籍です。

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「武蔵野線 Re:Dive」という同人誌です。
こちらの書籍は、下記エントリーでご紹介した「武蔵野運輸区」さんが昨年末の東京コミックマーケット(コミケ)で新刊として頒布されたものですが、早速通信販売でも販売が行われていたので、お正月の休みを利用して発注してみました。

場所的、また、家族的な問題からおいそれとコミケに行けない私みたいな人にとっては、コミケ新刊を即座に通販でも販売してもらえるのは、有り難い限りです。

参考:
「205の軌跡 the 3rd」を読む(こみっくトレジャー31入手本の紹介) : 阪和線の沿線から
「TOKYO 13 SUBWAYS 有楽町・副都心線編」を読む : 阪和線の沿線から


今回の新刊でピックアップされたのは「武蔵野線」。

首都圏の郊外をぐるっと回り、都心から放射状に伸びてくる路線を接続する役割、そして首都圏をスルーする貨物列車のメインルートとしての役割を果たしているこの武蔵野線。
首都圏の路線のなかでは、どちらかと言えば目立たない存在であるとはいえ、その役割は重要で、近年では新駅開業や車両の置き換えも進められており、今後の展開も楽しみな路線となっています。

その武蔵野線について、歴史・車両・駅といった点からフィーチャーし、一冊の書籍としてまとめたのが今回の書誌であります。


上述の通り、首都圏他線との接続連絡という役割を担う武蔵野線というだけあり、起終点の府中本町・西船橋の各駅に加え、接続他線との紹介があったり、また、路線開業後の開発による旅客需要増加という、武蔵野線の歴史的背景に関連する項目として、開通後に新設された各駅(武蔵浦和・越谷レイクタウン・吉川美南・新三郷・東松戸)の紹介も、個人的には面白いと感じました。


また、上述の「205の軌跡」の武蔵野線版ともいうべき「出張版 205の軌跡 武蔵野線205系特集」と称する、武蔵野線205系について、過去在籍していた車両も含めた特集ページが割かれているのも、205系ファンにとっては手に入れる価値があるといえるでしょうか。


武蔵野線について管理人が個人的に印象に残っているのは、新三郷(しんみさと)駅で、ここはかつて武蔵野操車場があった場所に駅を開設したことから、上下線で操車場を挟むように駅を設置することとなったため、上下で360mも離れた構造となっていました。

私が乗車したのは1995年(平成7年)でしたが、まだ上下ホームの一体化が行われる前だったので、広大な空き地の眺めながら駅に停車する状況は、まるでJR大和路線(関西本線)の久宝寺(きゅうほうじ)駅(※)を見ているかのようで、妙な親近感が湧いたのを覚えています。
(※)久宝寺駅も、かつては以前の新三郷駅と同様、上下ホームの間に操車場(竜華操車場)を挟む構造だったため、上下ホームがやたらと離れていました。
現在では、新三郷駅と同様上下ホームが一体化され、跡地は再開発されており、今では快速停車駅・おおさか東線との接続駅となり大きく発展しているのは周知の通りです。


その新三郷駅駅についても、上下ホーム統合や再開発の経緯について触れられているのは、個人的には嬉しく感じました。


本文112ページというボリューム、なおかつフルカラーでありながら、価格は1,000円(+税)と、これまたお買い得な新刊本ですが、下記の通信販売で今からでも手に入れることができますので、興味のある方は是非クリックしてみてはいかがでしょうか。
書泉 / 武蔵野線 Re:Dive
COMIC ZIN 通信販売/商品詳細 武蔵野線 Re:Dive


今回の書誌は、著者にとって同人活動10周年で、原点に立ち返るという意味で、10年前に題材とした武蔵野線を、改めて取り上げてみたとのことです。
やはり10年間こういった活動を続けてこられたこともあって、内容も充実していると感じましたので、今後の新刊を心待ちにしたいな、という期待を最後に述べて、感想とさせていただければと思います。




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